22/7 時計の時間   作:友だち

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まだまだ未完成

ハーフタイム。

 

都「いや〜。巴、あのシュートすごかったで。あれでチームに勢いがついたわ」

 

巴「ありがとうございます」

 

桜「紫苑ちゃんも、すごいドリブルだったよ」

 

紫苑「そうですか……」

 

紅葉「みかみ先輩! あそこから決めるだなんて」

 

みかみ「せやな〜〜。うちもびっくりしたで〜」

 

 前半終了間際にみかみが勝ち越しゴールを決めたこともあって、チームの雰囲気は上々。

 

紡久「じゃあ後半の修正点話すぞ」

 

 監督が大きな戦術ボートを見せながら話しかける。大きな修正点は三つ。

 

 まず一つ目に麗華が沢山はめパスを出すこと。つまり相手が誘導しようとする方へバンバンボールを出してしまうこと。だからしっかり他の選手が麗華にサポートに言ってあげること。

 

 また二つ目に紫苑。ドリブルはすごいが持とうとする意識が殆ど無くサイドで孤立状態。ボールを呼び込めるようなポジショニングを教えることにした。

 

 そして三つ目。

 

紡久「悠希! もっとボールを受けにいけ!」

 

悠希「僕かぁ」

 

紡久「こっちのインサイドハーフに相手のボランチがついてきてることが多い。だから二人の位置まで降りてきて、ボールを貰う。そこで巴に落とすなり、桜とかに出すなり、色々やってくれ」

 

悠希「分かった」

 

紡久「中学の時は裏抜けばっかしてたから慣れてないかも知れないけど、この中じゃあダントツにうまいからな。色々頼りたい部分があるから」

 

 悠希は頷いた。この大会は自分が参加したいと言ったものだ。必ずこのチームを決勝まで導く。その思いは決して何者にも負けない思いだ。

 

悠希「ああ! 任せてくれ!」

 

 そうして後半が始まる。紡久は交代は無しと判断した。もう少し今のメンバーで進めるつもりだ。

 

 相手のキック・オフからだ。ナナニジは全力でプレッシャーをかけにいく。ボールを蹴られる。センターバックの麗華が競り勝って溢れたボールを回収。麗華の近くにしっかりと人を配置することで、ボールを奪えるようにする。

 

 前半の課題はあまりパスが繋がらず、押し込める展開ではなかった。左サイドで真紀、みかみ、つぼみあたりが上手くボールを繋ぎ、突破することもしばしばあった。しかしそれだけだ。紡久が目指すのは、ボールを中心に、ゲームを支配するサッカーだ。持ち持たれつつのサッカーではない。

 

 そのため色々テコ入れをして、繋がるようにする。紫苑と悠希にもっとボールを呼び込もうとしたのだ。

 

 真紀がボールを持つ。そしてみかみが上がる。敵がつられる。そこのスペースに悠希が走りパスを貰う。

 

 そうして縦へ。えげつない加速力で一気に相手を振り切ろうとした。敵は何とか食らいつく。しかし悠希のスピードでは段々と離される。そのままゴール前へ持ち込みシュート! しかしゴールは枠にはいかなかった。

 

悠希「くっそ〜〜」

 

紡久「悠希! それでいいぞ!」

 

 ベンチからの声がする。これを続ければいつしか点が取れるのだろう。悠希はそう信じていた。

 

 後半5分になって、紡久は一人のベンチメンバーを呼んだ。

 

紡久「鈴音!」

 

鈴音「ついに私の出番が来たようね」

 

紡久「紫苑がバテて来ている。前からのプレッシャーと、ボールを貰いに行く意識な」

 

 鈴音はマスクをとって、ビブスを抜く。両ベンチの間にある第4審のもとへ行く。交代手続きをとる。

 

 ボールが出る。そこで交代だ。

 

第4審「ナナブンノニジュウニ。17番アウト」

 

 そうして紫苑がナナニジの右サイドから出る。その直後に鈴音がピッチの中に入ってきた。

 

 再開するのは、敵チームのゴールキックから。キッカーのゴールキーパーは、センターバックにパスを出そうとするが、悠希と、上がってきた真紀がそれぞれのセンターバックにマークしているので蹴るしか無い。

 

 そうして蹴ったところはサイドのところ。前に蹴っても、麗華に弾き返されるからだ。月渚がいるからか、ナナニジの右サイドへ。月渚は来たボールを無視する。そのままタッチラインを出て、ナナニジのスローイン。

 

 ここで相手の選手が一人交代して来る。ポジションはセンターフォワードのうちの一人。やはりゴールキック対策だろうか。

 

紡久「さあ麗華にヘディングで勝てるか……」

 

そうして次の手を考えているようだ。

 

愛守香「ちなみに麗華ちゃんくらいにヘディング強い人って誰?」

 

紡久「ニコルかな。ただフォワードだからディフェンスラインには置けない」

 

紡久(そもそもうちにヘディング強いやつ全然おらんならなぁ)

 

 だが、空中戦での競り合いに期待できなくても、それ以上の何かを持つ選手が前線にはいるのだ。

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