「転校生って3年前の戦いで両親失ってるらしいよ」
「え、なにそれ、可哀想」
綾奈「!? 」
(転校生もそうだったんだ..)
(僕は3年前の戦いで家族を失った、あまりの悲しさに呆然とした、現実だと受け止められなかったんだ。救助隊に救出された後、僕は一人で泣いた、ふと...気になったことがある、一体僕の両親は何によって葬られたんだろう、僕はひたすら考えたけど、答えには至れなかった。)
「父さん母さん...僕は頑張るよ、二人の分まで必ず....」
僕はそう、昔の事を..思い出した、少し朧気だけど、
1人で呟いた...この思いが両親に届いていると信じて
「転校生 」 「ん?...あぁ...綾奈さんか、どうしたの?もしかして、質問?答えられる範囲なら、どんな質問でも.... 「違う!ちょっとこっち来て!」
「えっ!?...ちょ..ちょっと!?」
(そうして、僕は綾奈さんに手を引っ張られて、屋上まで来た。)
「あなたも、ガメラに親を殺されたって、本当?」
「ガメラ?よく分からないけど、僕の両親がどっちも亡くなってるのは事実だよ、僕自身もあんまり覚えてなくて...思い出せたのはこれくらいかな..。」
「そう...でも、考えたりしなかったの? 自分の両親がどんなやつに殺されたんだって、普通は考えるでしょ?」
「うん...普通はそうだよね、僕も考えたことはあったさ、でも..いくら考えても分からなくて、考えることはもう辞めちゃった..。」
「なんでよ!?、そこは諦めずに考え続けなさいよ!自分の両親が殺されたのよ!」
「もう...もう、いいんだ...! 」
その瞬間、僕の中で何かが壊れた音がした
身体が熱い 動悸も激しい 感情が抑えられない...何かが体の奥底から上がってくる
「そうだ!...僕は隠してきたんだ...周りに気を遣わせたくなくて、みんなに心配をかけたくなくて!」
こんな...こんなの...僕じゃない!
「笑顔...そう、ずっと笑顔でいれば、みんなに否定されなくて済むから...」
「そう...そうだ! 笑顔さえ!笑顔さえあれば !みんなに拒まれない!否定されない!こうすれば、みんな受け入れてくれるんだ!」
歪んだ作り笑顔をする 少し涙が流れた気がした。
「綾奈さん、ありがとう..大事なことに気付けたよ、悲しみなんて、顔に出さなければいいんだ。」
「ちょ..ちょっと」
「もう、僕を暴かないで..」
渾身の作り笑顔を綾奈さんに見せたあと、僕は意識を手放した.....