ふと、目が覚める、ここはどこだろう...
「あ、起きたのね...良かった...」
(声がした方に振り向くと、私服姿の綾奈がいた)
「綾奈か...てか、ここって...」
「あなたの家だよ」
───────数時間前───────
「転校生ッ!大丈夫!?しっかりして!!」
何度も体を強く揺さぶってみる、しかし、反応は無い。
(あぁ...私はなんて事をしちゃったんだ... )
私は思った...
両親を奪われた事を聞いて、この人なら自分を理解してくれるじゃないのかと思った...私と同じ人間なんじゃないのかと、しかし、私のやり方が悪かったのだ...壊してしまった..転校生を、今も...目覚める兆しはない。
頭の中がぐるぐるして、考えることが出来ない
「どうしよう...」
階段を駆け上がる音がしてくる
「比良坂...弟が呼んでたぞっ....て!? どしたんや!?」
「守部くん...倒れちゃったの、転校生 どうしよう...」
「そ...そうか...なんて言ってる場合ちゃう!、先生呼んでくる!比良坂は転校生見とってくれ!」
ドタドタと階段を上がってくる音が大きい
「こりゃいかん!、脈はあるようやが、全然目が覚めへん!」
先生が大きい声で言っている。
守部くんがこっちを向いて、私に聞いてくる。
「比良坂...疑っとるわけちゃうけど、ホントに何があったんや......?」
「両親について......聞いてたら、倒れちゃったの...」
「比良坂!なんしとんねん!こいつは両親を失っとるんやぞ!? そんなの、どう考えても聞いたらあかんやつやろ!こいつも1人で頑張っとるやろうに!なんで、気ィ遣ってあげられんかったねん!」
「思った...」
「ん?なんて」
「思ったのよ!この人なら私を理解してくれるのかもしれないって!」
「その結果がこのザマか?比良坂...良くないぞ」
「比良坂、起きたら..まず謝れ...それしかない」
数分後、転校生は、駆けつけて来た先生達に運ばれて、保健室のベットに寝かせることになったらしい。
(ホントにごめんなさい...早く目を覚まして......)
「一体、どうするんですか?、校長先生、このまま壱輝君を学校に置いておくわけにはいきませんよ」
「仕方ない......綾奈くん」
「はい...」
「ひとまず、壱輝君は一人暮らしだと、本人の口から聞いている、我々で家まで運ぶ、誰か一晩だけ世話をしてやってくれないか?」
多い訳では無いが、手を挙げている人がちらほらいる
「先生、どうか、私にやらさせてください」
「どうしてかな?、綾奈くん」
「こうなったのも、私が関わっているし、何より、謝りたいからです...辛い過去を掘り下げてしまって、ごめんなさいって...」
「...わかった、その代わり、必ず解決するんだぞ」
「はい...わかりました」