秘めたる想い・交わる心   作:Ciel@1999

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壱輝が目を覚ます、数時間前の出来事である。


秘めたる想い・交わる心 III

ふと、目が覚める、ここはどこだろう...

 

 

「あ、起きたのね...良かった...」

 

 

(声がした方に振り向くと、私服姿の綾奈がいた)

 

 

「綾奈か...てか、ここって...」

 

 

  「あなたの家だよ」

───────数時間前───────

 

 

 

「転校生ッ!大丈夫!?しっかりして!!」

 

何度も体を強く揺さぶってみる、しかし、反応は無い。

 

 

 

(あぁ...私はなんて事をしちゃったんだ... )

 

 

私は思った...

 

 

両親を奪われた事を聞いて、この人なら自分を理解してくれるじゃないのかと思った...私と同じ人間なんじゃないのかと、しかし、私のやり方が悪かったのだ...壊してしまった..転校生を、今も...目覚める兆しはない。

 

 

頭の中がぐるぐるして、考えることが出来ない

「どうしよう...」

 

階段を駆け上がる音がしてくる

 

「比良坂...弟が呼んでたぞっ....て!? どしたんや!?」

「守部くん...倒れちゃったの、転校生 どうしよう...」

 

「そ...そうか...なんて言ってる場合ちゃう!、先生呼んでくる!比良坂は転校生見とってくれ!」

 

ドタドタと階段を上がってくる音が大きい

「こりゃいかん!、脈はあるようやが、全然目が覚めへん!」

先生が大きい声で言っている。

 

 

守部くんがこっちを向いて、私に聞いてくる。

 

「比良坂...疑っとるわけちゃうけど、ホントに何があったんや......?」

 

「両親について......聞いてたら、倒れちゃったの...」

 

 

「比良坂!なんしとんねん!こいつは両親を失っとるんやぞ!? そんなの、どう考えても聞いたらあかんやつやろ!こいつも1人で頑張っとるやろうに!なんで、気ィ遣ってあげられんかったねん!」

 

 

「思った...」

「ん?なんて」

「思ったのよ!この人なら私を理解してくれるのかもしれないって!」

「その結果がこのザマか?比良坂...良くないぞ」

 

 

「比良坂、起きたら..まず謝れ...それしかない」

数分後、転校生は、駆けつけて来た先生達に運ばれて、保健室のベットに寝かせることになったらしい。

 

(ホントにごめんなさい...早く目を覚まして......)

「一体、どうするんですか?、校長先生、このまま壱輝君を学校に置いておくわけにはいきませんよ」

 

「仕方ない......綾奈くん」

「はい...」

 

 

「ひとまず、壱輝君は一人暮らしだと、本人の口から聞いている、我々で家まで運ぶ、誰か一晩だけ世話をしてやってくれないか?」

 

多い訳では無いが、手を挙げている人がちらほらいる

 

 

 

「先生、どうか、私にやらさせてください」

 

 

「どうしてかな?、綾奈くん」

「こうなったのも、私が関わっているし、何より、謝りたいからです...辛い過去を掘り下げてしまって、ごめんなさいって...」

 

 

 

「...わかった、その代わり、必ず解決するんだぞ」

「はい...わかりました」

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