秘めたる想い・交わる心   作:Ciel@1999

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守部くんと一緒に帰ろうとしていた壱輝、その道中で3人の女子に囲まれている小学生の男の子を見つける。どうやら守部によると、綾奈の弟らしく、綾奈の話を聞くことになったが...


秘めたる想い・交わる心 VI

普段とは違い、今朝はよく目が覚めた。

 

 

 

 

 

 

 

「今日はなんでか目覚めがいいな」

 

 

 

 

 

 

僕はいつもより早めに、朝食を食べたり身支度を済ませた。

 

 

 

ドアを開けて、玄関を後にした。

 

 

 

そうして何事も無く、1日がすぎていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、今日も学校終わり...」

 

 

 

 

 

守部くんに助けて貰ったらしいから、この前のお礼を言いに行こう。

 

 

 

 

「お〜い、守部くんこの前ありがとう!」

 

 

 

「ええよ、気にする事はねぇって!それよりも、話聞きたいから一緒に帰らん?」

 

 

 

 

「うん!いいよ、僕もそうしようかと思ってたし。」

 

 

 

 

 

 

歩いていると、3人の女子に囲まれている、小学生の男の子を見つけた。

 

 

 

 

 

「お前、比良坂の弟やろ?お前も見たんか、ガメラ?」

 

 

 

 

3人の女子は守部くんが寄ってきたのを知ると、そそくさと去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「僕は見てない、松戸のおばさんの所に逃げてたから。」

 

 

 

 

「比良坂は見た言うとったで?」

 

 

 

「お姉ちゃんは...盲腸の手術したばっかりで、あの時東京にいて...それでママが付き添ってて、あの朝は...」

 

 

 

 

 

 

小学生ぐらいの男の子はどうやら、守部くんによると綾奈さんの弟らしい、そんな弟くんに話を聞いていると。綾奈さんがやってきた。

「悟!余計なこと言わないの」

 

 

 

 

 

 

 

どうやら守部は、地雷を踏んだらしい。

「人のうちの事なんてどうでもいいでしょ?」

 

悟君の手を引き早歩きで帰る綾奈さんに、守部くんが詰め寄りこう言った。

 

 

 

 

 

「なぁ、もし、ガメラがおらんかったら、今頃みんなギャオスに食われとったかもしれんしな、世界中レギオンの巣になっとったかもしれんのやで、ガメラって人間の味方なんとちゃう?」

それに対して、綾奈さんは顔を顰めている。

「あんたもガメラに家を潰されて、大切な人を踏み潰されてみなさいよ。」

 

そう言われた守部くんは、唖然と立ち尽くし、何も言うことができていなかった。

「守部くん、反応から見るに詰め寄るのはまずかったんじゃないかな?」

 

 

 

 

 

 

 

「そうやな...」

 

 

 

 

帰り際も守部くんは、どこか寂しそうな、罪悪感に駆られているような顔をしていた。

最初は話しながら帰ろうと思っていたが、横から見ていた僕は、そんな気持ちになれなかった。

 

 

 

 

 

私はあの後、早歩きで守部くんと壱輝君から離れて、家に帰った。

去り際に見た、壱輝君の顔は辛そうで、どこか私と似たようなものを感じた。

「もしかして、壱輝君の親もガメラに殺されたのかも...」

 

私はどこか嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちになっていた......そして、過去の過ちをもう一度、繰り返そうとしている。

 

 

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