テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編    作:onekou

151 / 162
どうもonekouでございます。

すみません、御言葉に甘えさせていただき大分お時間を頂きました。

一先ず本編をどうぞ!

あ、ちょっと短めです。


2018.07.14.
一部に矛盾が生じていたので表現を変更いたしました。
「狼じゃなくて狸」

「青狸」


『stage4:この出会いにも祝福を!』

「謝って! ねえ謝って!!!」

 

「サーセン」

 

「あなたに私の気持ちが分かる!? ねえってば!!!」

 

「・・・・・・サーセン」

 

「私、私ってば―――、

 

 

 

 

 ――――粘液と血に塗れながら射出されたのよ!?」

 

 

 

「ホントサーセン」

 

 

 土下座である。

 猛虎落地勢とか、平身低頭覇とか、世代によって名前が変わったり変わらなかったりするが、つまるところの土下座である。

 相手?

 勿論アクア先輩だよ。

 いやまさか、カエルが破裂して、その勢いでパイセン発射されるとか誰が予想できるよ。

 そしてそのままそれなりに高い耐久力もあってべしゃっと地面と抱擁。

 耐久力が高いステータスだから多分大丈夫だよねなんて脳裏で考えたが、何せ血まみれだから考えれば考えるほどに心配になってきた。

 なので恐る恐る近づくと、ガバリと起き上がった先輩に抱きつかれた。

 反射的にぶっ飛ばしそうになったが流石にそれはと思い留まったのが運の尽き、避ける暇もなく無駄に高いステータスもあって抱き付かれてしまう。

 まあでもあまりの生臭さに結局ホールドを解いて離れた。

 そしたら幽鬼の如く追いかけて来るもんだからそこから暫くは鬼ごっこだ。

 ただ、いや、当然ながらというべきか、近接用ステータスを持つ俺に先輩が追いつけるはずもなく、ついには座り込んで泣き始めてしまった。今ここ。

  

「なあアクア、そろそろ泣き止んでくれよ」

 

「ほんとごめんなさいセンパイ。クエストも終わったし帰りましょうよ」

 

 ジャイアントトードを残り4匹討伐する必要があったのだが、それに関してはアクア先輩が大声で泣きわめくもんだから続々と寄って来るのですでに規定数以上を討伐し終わっていた。

 こっちにタゲが来るもんだからカズマもバックアタックで何体か倒していたし、それなりに戦闘経験になったことだろう。

 ただ、それが終わってもアクア先輩は泣き止んでいなかった。

 というかたまにチラチラとこちらを見ているから確実に嘘泣きというやつだろう。

 それを見たカズマが、ちょっと口をひきつらせながら近づく。

 

「いい加減にしろ駄女神! こちとら初戦闘でヘトヘトなの! さっさと風呂に行って飯食べるぞ!!」

 

 そりゃそうだよな。

 ステータス以前に、現代っ子があんな巨大な蛙を何度も斬ったのだから肉体的にも精神的にも疲れるのは仕方がないだろう。

 実際カズマの姿は泥に汗に返り血にと、一張羅のジャージはえらく草臥れたものになっていた。

 確かにジャイアントトードの意識はこちらに向いていたが、あいつらも当然生きているのだから一撃死でもしないかぎり傷を負えば意識はそちらに向く。

 カズマもそれを踏まえて動いてはいたが限界はある。

 武術などで心構えを身に付けている訳でもない一般人が自分より大きい生き物を初めて斬るのだから心の疲弊も相当な物だろう。

 

 そんなカズマの姿に流石のアクア先輩も気まずくなったのか、今度は頬を膨らませてこちらを睨んでくる。睨むと言っても可愛いだけなので何とも微笑ましいが。

 それに、こういう時にアクア先輩が言ってくる言葉は大体決まっている。

 

「賠償を要求するわ」

 

「はいはい、いつものっすよね」

 

 思わず苦笑する。

 その気持ちはよくわかるし、俺が言って良いのかは疑問が残るところだがそれで良いのかねぇ。

 

「何だよ、よくわかんないけどこれっていつもの流れってやつなのか?」

 

 俺と先輩のやり取りというか、俺の表情を見て察したのかカズマがそう聞いてくる。

 ああそうともまさしくその通り。

 俺はカズマにニヤリと返す。

 

「テレレレン! E印の激ウマごはんー!」

 

 某便利道具グッズをいっぱい持ってる青狸(イメージはの○代さんの方で)の声真似をしながらそれを手に出現させる。

 

「コウジュは青狸だったのか。まあ色々持ってるもんな」

 

「ちゃうわ! ・・・・・・というか通じるのかこのネタ」

 

 自分で言っておいてなんだがまさかカズマに通じるとは。

 まあそれは後でゆっくり話すとして、大事なのは俺が今何を出したかということだ。

 

「で、その料理(・・)はなんなんだ?」

 

 よくぞ聞いてくれました。

 これぞスキルで覚えたは良いが割りと死蔵されてきちゃったものの一つ。

 

「これはな、衛宮(Emiya)さん家のご飯だよ。それを投影したのだ」

 

 俺の言葉に意味が分からんと首をかしげるカズマ。 

 そんな彼にソレを近づける。

 深皿なので中は見えないだろうが、この香りは十分に届くだろう。

 

 

 ―――ぐぅ~。

 

 

「話を聞こう」

 

 仕向けた俺が言うのもなんだがこのパーティ食欲に忠実過ぎやしないか?

 いやまあ気に入ってくれたようで何よりだけども。

 気づけば二人ともが俺の前で正座待機していた。

 

 兎角、これは俺が覚えたものの中でも割りと最初の方に覚えたは良いけど結局使うことがあまり無かったスキル、『投影』だ。

 というのも思い出してほしい。俺がスキルとして使った投影がどんな属性を持っていたのかを。

 そう、"食物"だ。

 ぶっちゃけ戦闘にどう使うのかと小一時間話し合いたいくらいだ。顔面にパイでも投げろってのか。

 さておき"剣"属性の投影はUBWとしてそのまま覚えてはいる。しかし純粋に投影を行った場合、何故か俺は食物関連への適正が非常に高かった。

 今思えば、その理由はアンジュちゃんの『機能』から来るものだったんだろうけど、先にも言ったように戦闘に使えるわけでもないので死蔵されてきた。

 しかも『投影』である以上はそれなりに劣化するし、俺の魔力依存だから使えば使うほど俺の魔力・・・・・・というかエネルギーが無くなっていくのでお腹が減る。ただでさえ燃費が悪いってのにね。

 だが元が元なので十分満足できる味わいなのだ。

 それをいつだったか食べて――食べて得るエネルギーより生み出すエネルギーの方が多いけど口寂しくなってつい――いたところを目撃され、あまりにも強請るものだからついアクア先輩に分けたのが運の尽きだ。

 それ以来何かあれば俺からE印ご飯をゲットしようとする。丁度今みたいに。

 まあ毎日じゃないだけ自重してくれてるんだろうけどさ。たぶん。

 

「まあカズマに簡単に説明すると、俺の権能の一つ、その派生スキルで一度食べた料理や食べ物を再現できるって覚えてもらえたらいいよ。そんでもってこの料理は俺が今まで食べた料理の中でもトップクラスに美味しい料理の一つなんさ」

 

 俺が一から作った訳ではないがついドヤ顔をしてしまう。

 いやだってそれだけ美味しいんだもんよ。

 うちのエミヤんの料理はめっちゃ美味いねんで!! 

 ・・・・・・ああいやうちのなんて表現はセイバーや地に殺されそうだから無しで。

 

「それでこんなに良い匂いがするのか!! ちなみにメニューは?」

 

「煮込みハンバーグ」

 

 ソロソロと俺が持つお皿に手を伸ばそうとしていた先輩の手を叩きながらそう答える。

 涙目になってもつまみ食いは駄目です。

 

「聞くだけで分かる、美味いやつや」

 

 お前は宮〇大〇か。 

 すかさず脳内でツッコむが実際美味いしな。

 

「さて、今日の晩御飯はこれで行くにしても、先ずは風呂と着替えだ」

 

 そう言いながら手の中から煮込みハンバーグを消せば、二人して「あ・・・・・・」と消え入るような声を出す。だから後で上げるってば。

 

「このまま中央街まで行ってみなよ、それこそ事件だよ?」

 

「お前の所為だよ」

「あんたの所為よ」

 

「おだまりシャラップ」

 

 先程までと違ってえらく仲が良いじゃないか御両人。

 確かに責任の一端は俺にもある訳ですけどね? でもそれは助けるためだしワザとではない。つまり無罪。

 だというのにそこまで言われて放っておく俺ではない。

 なので意趣返しも兼ねて、二人の首根っこを掴んで背中側から引っ張りながら歩く。

 

「ああもう良いから行くよ二人とも。この臭い俺にとっては結構きついんだからさ」

 

「あ、こら引っ張るな、って強!? 何この馬鹿力!!?」

 

「待ってギブギブ締まってるから!? あの料理くれるだけでもう良いから謝るから!!」

 

 後ろ手に引きずっている二人が何か叫んでいるが俺には聞こえない。

 聞こえないったら聞こえない。

 

 

 

「尻! 尻が燃える!! 摩擦で!! アーッ!!!!」

 

「ぐぇ!? 私女神なのにカエルみたいな声出ちゃぶぅぇ!?」

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 私が里を出てからどれだけの月日が経ったでしょうか。

 妹にニートお姉ちゃんと呼ばれたり、色々発散する為に行った行為の所為で犯罪者の如くコソコソしないといけなくなったり、まあどれもこれも少しばかりの行き違いと私の潜在能力が故の事なのでグチグチと言い続けても仕方がありません。

 こうして里を出ることが出来た訳ですし、私の魂の結晶とも言えるアレ(・・)をより高みへと導くためにも邁進せねばなりません。

 そしてゆくゆくは大魔導士として名を馳せる程の存在となり、身も心も成長して、夢を実現させねばなりません。

 ただ、一つだけ予想外がありました。

 この町、『駆け出し冒険者の町アクセル』に着いて暫く経つのですが、中々上手くパーティに馴染めません。

 というのも、私が用いる魔法は威力が高く、それに比例して詠唱時間も長い為この町近辺では活躍の場が無いのです。

 職業アークウィザードと言えば、魔法のエキスパートとも言われる魔法使い系の上級職です。

 本来なら喉から手が出るほどに欲しい存在な筈なのです。

 しかし悲しいかな、私が得意とするあの魔法(・・・・)では威力が高すぎてこの辺りのモンスター相手ではオーバーキルも良いところです。

 

 ・・・・・・いいえ、誤魔化すのは止めておきましょう。

 

 ソレとて結局は使い様です。

 一番の問題は、現状魔法発動後の隙が(・・・・・・・・)大きすぎる(・・・・・)ことです。

 これはただの矜持故の致し方ない犠牲です。 

 もっと楽な生き方もあるし、主席で卒業することが出来た私ならば、少し違う道を選ぶだけで引く手数多な世界は広がっていたでしょう。

 しかしそれだけは出来ません。

 これは先も言ったようにただの矜持、プライドの問題です。

 気持ちの問題と言われてしまえばそれまででしょう。

 だけど、それを曲げたら私は私ではなくなってしまう。

 だから――、

 

 

 

 だから――――、

 

 

 

 ――――もう今にでも空腹でぶっ倒れてそのまま野垂れ死んでしまいそうになっていたとしても、この生き方だけは変えられないのです。

 

 

 

 

 などとカッコいいことを頭の中で言って空腹を紛らわせようとしても、お腹の虫は一向に鳴りやんでくれる気配はなく、むしろ飯はまだかとドンドン騒がしくなってきています。

 マズいです。

 非常にマズいです。

 志半ばに夢が潰えるどうこう以前に、死因:餓死とかシャレにならないです。 

 どこか、どこかに・・・・・・、ご飯を食べさせてくれて、しかもパーティに加えてくれて、私の発散にも付き合ってくれる善良な冒険者は居ないものでしょうかね?

 

 そんな思いで街中をトボトボと歩きつつも稼ぎ口を探すためにギルドへ向かおうとしていると、何やら耳をくすぐるように聞こえたものがあった。

 

「これは・・・・・・歌?」

 

 どこからともなく聞こえてくる歌は、幽かに聞こえて来るだけでも心を引き付ける何かが在った。

 

「一体どこからでしょうか?」

 

 そう思いキョロキョロと周りを見れば、幾人かが一定の方向へと流れているのが分かった。

 

「こっちでしょうか?」

 

 疑問を口にする。

 しかし不思議と、確信していた。この歌声の主はその先に居ると。

 私は空腹の事など忘れ、心惹かれるままにそちらへと歩を進める。

 

 少し歩くと、広場へと出た。

 確かここは噴水のある大広場だった筈だ。

 しかしその噴水は全く見えない程に、人でこの場は溢れていた。

 まるで祭りでも行っているかのようだ。

 ただ、ここへ来たことで歌声がはっきりと聞こえてきた。

 先程までは少し物悲しい歌だった。

 だが今は少し浮かれた気分にさせるテンポの速い歌だ。

 それは今、人込みで見えなくなっている噴水の辺りから聞こえてきている。

 

 とても不思議な光景だ。 

 これだけの人数が居て、話声一つ聞こえないのだ。

 いや、町である以上周囲からそれなりの喧騒は聞こえる。

 だが、この広場においては皆が皆、その歌声へと耳を傾けていた。

 手拍子なんかは聞こえるが、歌を邪魔する雑音はそこには無かった。

 

「・・・・・・?」

 

 気づけば自身も声を出さずに歌を聴く態勢に入っていたことに苦笑しつつ、自身の身長もあって気のせいかとも思ったのだが人ごみの向こう、噴水の辺りで茶色い何かが宙を飛んでいるのが見えた。

 

「ぬいぐるみ?」

 

 それはクマのぬいぐるみだった。

 一撃熊のような禍々しい形相ではなく、デフォルメされた可愛らしいそのクマのぬいぐるみが、噴水のあたりでふわふわと浮いていた。

 くるくるくるくる、ゆっくりと回転しながらも、空を漂っているその姿はどこか愛らしく、癒される。

 

 気づけば歌は終わっていた。

 そして残念なことに歌は今ので最後なのか、歌声と同じらしき人物の挨拶が聞こえてくる。

 

「今日もみんな来てくれてありがとねー」

 

 少女の声だ。

 それも自分と同じか下位の年齢層。

 透き通った声色でありながら、快活な抑揚も感じさせる声だ。

 

 そんな彼女の元へだろうか、人々が先程以上に集まっていく。

 

「皆ありがとう助かるよ! 依頼とかあったらまたギルド経由で頂戴ね! おおこんなのまで良いのかい? めっちゃ嬉しいけど」

 

 どうやらその少女へと投げ銭を渡しにいっているようだ。

 いや、よく見れば貨幣などではなく、食材を持ち寄る人が多いように思える。

 何と言えば良いのか、そう、お供え的な?

 

 ぐぅ~・・・・・・。

 

「・・・・・・これは気のせいです」

 

 見るからに美味しそうなものが運ばれているのが視界に入り、気付けばお腹が空腹を思い出していた。

 しかしさすがに他人に渡される物を頂く訳にはいかない。

 何の足しにもならないだろうが言葉にして空腹を忘れようとするが、考えれば考える程に余計お腹は存在を訴える。

 

 ここに居てはまずい、そうは思うが歌声の主の正体が気になった。

 歌声1つでこれほど人を集めることが出来るその少女が。

 実際私も、その曲調に合わせて癒されたり楽しくなったりと、聞き惚れてしまっていた。

 そんな誰かを見るため、気付けば私は前へと歩を進めていた。

 体格の小ささゆえに中々前に進めないが、少しずつ少しずつ、少女の声へと近づくのが分かる。

 

 一体どんな子なのだろうか。

 そして良ければちょっとお腹を満たす手伝いをしてくれたら良いな、なんて思いつつ人垣を抜け、噴水の見える位置まで辿り着くことが出来た。

 

 噴水には人々に未だ囲まれる少女が居た。

 銀色の髪に、私と同じ紅い目、種類は違うが黒い大きな帽子をその子も被っていた。

 身長はどうやら私の方が大きい位だろうか?

 その子が噴水の縁に腰かけながら、周りの人達と楽しげに話をしていた。

 とても微笑ましい光景と言えるだろう。

 ああただ、とある一部を見て、私は町中であることも忘れて、杖を構えてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう―――」

 

 

 

 

 

 ・・・・・・そのバストは(私の数倍)豊満であった。

 




いかがだったでしょうか?

どこぞのボンバーガールとの邂逅・・・の一歩手前まで行きました。
もう少し進みたかったですが、キリが良かったのもあってここまでで!

いやホントすみません、イベントに御時間頂いて、一段落したと思ったら違う用事やら体調崩してやけに身体のだるさとか眠気が取れなくて、結局睡眠欲に負けて寝ていました!!
夏バテみたいになっていたのかな?
皆さま体調管理には充分お気を付けくださいね!!(目反らし

それでは皆様また次話にてお会いしましょう!!



P.S.1
地震に関して心配して頂きありがとうございます。
頂いたご助言なども踏まえて動いてみました。
幸いにも引き続きの大きな地震なども無く、無事の日常へと戻ってこれております。
改めましてご心配いただきありがとうございました。


P.S.2
いつの間にやら夏イベ復刻が始まっているFGO。
去年ちょっと奮発して廻しているので心の余裕が少しあります(遠い目
でも、どうせその内本番が来る!(死んだ目



P.S.3
夏アニメも始まりますねぇ。
見たいものはいくつかありますが、皆さんおススメのアニメとかありますか?
時間があれば見て行きたいですなぁ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。