テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編    作:onekou

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どうもonekouでございます。

遅くなりましたが、vsセイバー戦後の話になります。
まさかこんな展開になるとは誰も予想できない筈(目反らし


『stage28:衛宮家の憂鬱』

俺は―――

 

 夢を見ている―――

 

最近よく見る夢――

 

 その続き―――

 

 

夢の主はセイバー、アーサー王だ―――

 

 

   王の元から、配下の者が立ち去る夢―――

 

 

“王は人の心が分からない”

 

 

  そして、去る者をどこか悲しげな色を宿した瞳で見る―――

 

 

 

 

 

 

「ん……」

 

 目が覚める。

 ここ…は……、家か?

 

「目覚めましたか士郎」

 

 声がした方に目を向けると、部屋の入り口近くにセイバーが居た。

 正座したままこちらを気づかわしげに見る彼女に首をかしげる。

 何だろう、違和感が…。

 

「身体の具合はどうですか?」

 

 考え事をしていると、セイバーがそう聞いてきた。

 その姿はどこか、今の今まで見ていた夢でのようにどこか悲しげだ。

 

「どうした? 朝からそんな辛気臭い顔をして」

 

「いえ、夢を見たものですから…」

 

「夢…?」

 

 あれ、でもサーヴァントは夢を――、

 

「うぅ…ん」

 

 はい…?

 少し疑問に思った事を整理しようとしたら、どこからか少女の可愛らしい声が聞こえた。

 どこか?

 いやいや、俺に掛ってる布団下から…なような…。

 とりあえずめくる

 

「もぅ…うるさいなぁ…」

 

 そこには白い少女が寝ていた。

 というかイリヤだった。

 通りで暖かい筈だ。

 

「いやなんでさ!?」

 

「……」

 

 俺が驚いている間にセイバーは無言で立ちあがり、部屋を出る所だった。

 

「士郎、居間でお待ちしています」

 

 そしてピシャリと襖を閉めて、セイバーは行ってしまった。

 どうしたんだろう。やけに不機嫌だ。

 そんなに夢見が悪かったんだろうか?

 

 って、そんな場合じゃなかった!!

 何故ここに居るのか分からないイリヤを起こさないように、とりあえず布団から抜け出して居間へ向かう。

 セイバーならこの状況の理由を知っているかもしれない。

 

 居間の方へ行くと、台所にセイバーは立っていた。

 

「士郎、ご飯の支度をしましょう」

 

「あ、ああ…」

 

 いつにも増して感情を見せないセイバー。

 なんだか怖い…。

 まぁ、なんにせよ朝食を作らなければならないことは事実なので、朝食の準備を始める。

 話は一段落した後にゆっくりしても良いだろう。

 何にしようか…。

 昨日は大変だったし…よし、朝からだけど豪勢に行こう。

 メインに和風ハンバーグで、後はサラダに汁物はコンソメスープにでもしようか。

 

 焼いて煮てと、作っていく。

 なんだろう…。ただ料理を作っているだけなのにすごく嬉しい。

 平穏は素晴らしいな。

 じーさんが縁側でよくお茶を啜っていた気持ちがよくわかる。

 しみじみとそんなことを考えながらも身体は勝手に動いていく。

 

「器はこれで?」

 

「あぁ、悪いな」

 

 俺がコンロに向かう後ろでは、セイバーが手伝ってくれている。

 もちろん料理そのものではなく、準備とかの方だ。

 そんなセイバーの方から、時折ガシャンッと器が高い音を上げる。

 あのセイバーには珍しく、器を置く際に少し雑に置いたようだ。

 チラッと見ると、目つきを鋭くしながら皿の準備をセイバーはしている。

 しかしその眼は器を見るのではなく、何か考え事をしているように見える。

 それもあって器に気が回らず雑になってしまっているようだった。

 どうしたのだろうか?

 考えて思いつくのはイリヤの事だが、イリヤとの接点なんて無いだろうし、セイバーがイリヤに好意を持っていないとしてもあこまで露骨に機嫌を悪くはしないだろう。

 まあ良いか。考えても分からないものは分からないしな。

 思考を中断し、丁度出来上がった料理を皿に盛り付け始める。

 

 よし、我ながら中々な出来だ。

 

 

「ふわぁ、おはよー…。あれ、朝からずいぶん豪華ね」

 

 丁度一通りの料理が出来て並べている所に遠坂が入ってきた。

 いつものごとくザ・低血圧!といった感じのその様子に苦笑しながらコップに一杯牛乳を入れて渡す。

 

「おはようございます。凛」

 

「おはよう。昨日のご褒美というかお祝いみたいな感じだな。朝からは嫌だったか?」

 

「全然♪」

 

 渡した牛乳をごくごくと一気飲みした後に、満面の笑みでそう答えてくれた。

 作った甲斐があるってもんだ。

 

 

 

 

 

「「「いただきます」」」

 

 準備を終え、3人で卓につく。

 いつもは後2人、桜と藤姉も一緒にご飯にするんだが、今は居ない。

 昨日の内に今日の朝は来ないようにうまく言い包めてある。

 桜には悪いことをしたが、その分夜には来てくれるはずなのでその時に何か美味しいものでもご馳走しよう。

 

「それで士郎、これからどうする気よ」

 

「どうするって?」

 

「和室に寝てる物騒なお子ちゃまの事よ」

 

 食事中、当然遠坂がそんなことを聞いてきた。

 自分もそのことについて詳しい話をしようと思っていたところだったので丁度良かった。

 

「正確には和室ではなく、士郎の部屋ですが」

 

 遠坂の言葉に返そうとする前に、セイバーが棘のある言い方でそう付け加えてきた。

 食事の手をほとんど休めることなく…、というかいつもより早い気がする。

 なんだろう、心なしかセイバーが冷たい。

 

「へ? ……ふーん」

 

 何故か犯罪者を見るような眼でこちらを見てくる遠坂。

 待て、待つんだ遠坂。

 よく解らんが、お前は勘違いしていると思う。

 この誤解を放っておけば俺は社会的に死んでしまう気がする。

 だが何を否定すればいいのか分からない。

 とりあえず違うんだ遠坂。

 

 よくわからない焦燥に冷や汗を流していると、遠坂はジトっとした目でこちらを見る。

 

「士郎、イリヤスフィールを保護するってことがデメリットばかりだってこと分かってる?」

 

「けど、放ってはおけないじゃないか」

 

 実はバーサーカー戦の前に俺は二人にある事を言っていた。

 それが、イリヤを保護すること。

 バーサーカー戦の前ではしっかり話す事が出来なくて、しかも戦った後は俺が気絶してしまったから遠坂はやっぱり納得してくれていなかったようだ。

 

「あんな目にあっておいてまだそんな事を言うわけ?」

 

「ちゃんと言いつけてやる奴がいれば、イリヤはもうあんなことはしない」

 

 彼女は確かに俺たちを襲ってきたが、話をしていて思ったんだ。この子は約束は破らないって。

 どうしてそう思えたかっていう根拠を上げることはできないんだが、あえて言うなら天真爛漫な行動とは裏腹にその瞳には確かな理性が垣間見えた。

 その瞳を、俺は信じたいと思った。

 

 あれ、そういえば……。

 

「そういえば、反対してたのにちゃんとイリヤを連れてきてくれたんだな。二人ともありがとうな」

 

「マスターの意に反する事はできません。それに――」

 

「私はここに帰ってくるまでは気絶してたから違うわよ」

 

 今、セイバーが何か続きを言おうとしなかったか?

 そう思って目を向けるが食事に戻っていた。

 …気のせいか?

 

「士郎、聞いてる?」

 

「あ、ごめん」

 

 はぁ、とため息を1つついて遠坂が話を続けた。

 

「だから、あなたは許すのかってきいてるの。イリヤスフィールがした事を全部」

 

 確かに死ぬ思いはした。

 でも、だからイリヤを殺すっていうのは何か違う気がする。

 

「けど、イリヤはバーサーカーさえ居なければただの子どもなんだ。なのに殺すなんてできるわけないだろ?」

 

 上手く説明できない自分が嫌になる。

 結局は俺の勘だし、デメリットもあるだろう。

 だが、あんな小さな子を戦争だからと捨て置くこと自体俺には出来ない。

 

 そんなことを一人思っていると、遠坂が何かを思い出すように口を開いた。

 

「私はアーチャーが殺されたことを許す気はないわ」

 

「……」

 

 そう…だよな…。

 遠坂はアーチャーをやられてる。

 イリヤを憎むなってのは難しい話かもしれないな。

 

 そこへ――、

 

「なによ、聖杯戦争なんてものに参加してるんだからサーヴァントがいつかは居なくなるなんて当たり前じゃない」

 

「なんですって!?」

 

 入ってきたのは、先ほどから話題に上っているイリヤ。

 お願いだから遠坂を刺激するようなことを言わないでくれ…。

 

「礼を言います、セイバーのマスター。敵であったわが身への気遣い、心より感謝します」

 

 今にも噛みつかんとする遠坂を華麗に無視し、俺の前に来たイリヤはスカートの端を両手でつまみ、お嬢様然とした礼を述べた。

 

「あ、えーと…」

 

 はは、どうかえしたものか…。

 

「なーんてね」

 

 次の瞬間には天真爛漫といった笑みを浮かべながら、俺の横に置いてあった和風ハンバーグの置いてある席につく。

 もちろんイリヤが起きて来た時用に用意してあったものだ。

 

「ああ良いにおい、これ、私の分?」

 

「ああ」

 

「うれしい!!」

 

 そう言ってイリヤが抱きついてきた。

 えらく喜んでくれるもんだ。

 やっぱりこうしてみるとただの女の子だな。

 

「離れなさいイリヤスフィール」

 

 箸をおき、セイバーが突然イリヤにそう鋭く言った。

 さっきから話にあまり入ってこなかったセイバーがいきなりだったから余計に驚いた。

 

「はいはい仕方ないなぁ」

 

 僅かに緊迫した空気が流れる。

 しかしそれも一瞬で、イリヤも俺から離れて自分の皿の前に座った。

 あれ? セイバーには突っかからないんだ…。

 まぁ、セイバーは突っかかってるけど。

 それにしても、またしても珍しいセイバーが見れた気がする。

 なんて言うか…、少し柔軟性が出たというか感情が前に出てる?

 戦闘前はかなりイリヤに対して状況や色々な事を交えながら否定的だった。

 けど、今はマシ…いや、朝も今も怒ってるんだけど拒否ではなく、ただ怒っているというか…合理的じゃないというか…。

 何言ってんだろ…。

 結局のところはよく分からないが、セイバーは一応イリヤがこの家に居ること自体は戦闘後に否定的な意見は出してないし、俺に合わせるって言ってくれたからひとまず保留にしよう。

 

 今はともかく遠坂を納得させるのが先決かな。

 

「士郎、イリヤスフィールを匿っても百害あって一利無しよ?」

 

「害なんて…」

 

「あるわよ。その子はまだマスターなのよ? マスターの資格はまだ消えてないの。それはサーヴァントも一緒で、マスターが死んでも自身の魔力でいくらかは現界できるって言ったでしょ? もしイリヤスフィールがそんな野良サーヴァントと再契約したら――」

 

「しないわ。コウジュが言ったでしょ? コウジュが負けた時点で私たちの負けだって。それに、コウジュ以外をサーヴァントなんかにする気は無いし、聖杯戦争に興味なんかもう無いわ」

 

 遠坂が全てを言いきる前にイリヤが強く否定した。

 その瞳にはやはり確固とした意志が見える。

 イリヤが言うことは本当の事なのだろう。

 それだけコウジュのことを大事に思っていたわけだ。

 

「アインツベルン家の言葉とは思えないわね」

 

 だがその答えでは遠坂は納得できないようだ。

 遠坂はイリヤを睨みつけ、イリヤは飄々としている。セイバーは再びもくもくと食事を続けている。

 空気が、空気が重い……。

 誰か助けてくれ。

 

 

  ――ガタガタっ――

 

 

 そんなことを思ったからか、何故か突然押入れの襖から音がした。

 な、なんなんだ?

 しかしその答えはすぐにわかった。

 スパンと勢いよく開けられた襖からその元凶が出てきたからだ。

 

「おじゃましまーす。イリヤには悪いんだけど宝物庫のやつ結構もってきたぜ?」

 

 その襖から出てきたのは何故か昨日倒したはずのコウジュだった。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「「な、なんで生きてるんだ(のよ)!?」」

 

 凛と士郎がかなりびっくりしながら言ってくる。

 

「「なんで!? 倒したはずじゃ!?」」

 

「おおぅ、息ぴったりだな。え〜っと、何でかだったな……」

 

 台本でもあるんじゃなかろうかという位に声を綺麗に合わせて言う二人は、すごい剣幕だ。

 いや解らんでもないけどさ。

 でも思わず後ずさりした俺は悪くないはず。

 

 さておき、説明せんとダメなだよな。

 この2人は気絶してたし。

 

「何で俺がまだ居るかっていうと。俺がセイバーと戦う前に不老不死って言ったっしょ? ほんでもって俺は召喚された時点で受肉っていうか生身だったわけさね。結果、俺が倒されて敗けを認めたからサーヴァントではなくなったが、俺は存在し続けてるって訳」

 

 ゲーム内設定でスケドを持てるのは一個までだったわけだが、今の俺は無限に持っている。

 だから聖杯戦争の参加資格は無くなったけど、俺は居続ける。

 これを知ったときは自分のことながらなんだそれはって言ってしまった。

 まぁでももし士郎が勝ち抜けなさそうだったら、俺がやるつもりだったけどね。

 

「ありえない…」

 

 凛が頭を押さえる。

 それに対し、士郎は──、

 

「…?……??」

 

 いや、今の分かりにくかったか?

 

「えっと…つまり、俺たちがちゃんと勝てた事には変わりないんだよな?」

 

「そうそう」

 

 しばらくしてやっと自分なりに解釈できたようだ。

 まだ若干頭ひねってはいるけど、深く考えたら負けなんだZE☆

 

「まぁいいわ、良くは無いけど今は置いとくとして…。それにしてもよくこの家に入ることができたわね。セイバーはイリヤスフィール一人でもかなり反対していたのに」

 

「ってかさ、戦い終わった後、2人を運んだの誰だと思ってんのさ?」

 

「セイバーじゃないのか?」

 

「士郎、私はあの時点で意識を失いまではしていませんでしたが満身創痍に変わりありませんでした」

 

「だから、俺が能力使って運んだんだよ。セイバーに俺はもう聖杯戦争の参加者じゃないって事を説明した上でね」

 

「あの時は本当に死を覚悟しました。士郎と凛は気絶。その次の瞬間にはバーサーカーが無傷で復活していたのですから」

 

「それは……」

 

「言いたくないけど気絶して良かったわ…」

 

 うん、俺がそっちの立場だとして考えたら悪夢だと思うわ。

 

「ま、とりあえず交渉といこうや」

 

「交渉? セイバーとしたんじゃないの?」

 

「凛、私はあくまでサーヴァントです。確かにバーサーカーが既にサーヴァントで無いことや、私に対して出して来た条件は一考に値するものでしたが、マスターが最終的に判断を下すべきかと…」

 

「そゆこと。ってなわけで、俺とイリヤをここに置いてくんない?」

 

 屋敷の方に居ても良いんだけど、士郎達の動向を知るためにはやはりこっちに居た方が色々としやすい。

 それにドアさえあればすぐに向こうには行けるし。

 

 ふふふ、ここからが本当の俺の戦いだ(キリ

 

「それくらいかまわな「できないわ」い…」

 

 士郎(家主)が許可を出そうとしたのに凛(居候)が却下した。

 士郎弱っ。

 というか士郎が(´・ω・`)な顔になっちまった。

 

「言っとくけどただじゃないぜ? セイバーも言ってたみたいに交換条件としてこちらも交渉材料を用意してる」

 

 まぁ、そう容易くお願いが通るとは思ってない。

 だからこその交渉だ。

 

「交渉材料? ちなみにセイバーの場合は?」

 

「とある情報と、魔力の回復、おまけで美味しいもの」

 

「「美味しいモノ!?」」

 

「バーサーカー!! それは言わない約束では!?」

 

「ありゃ? そだっけ? ごめんごめん」

 

 うっかり口が滑ったんだから仕方ない。

 だからそんなに睨まないでくださいセイバーさん。

 今の顔を真っ赤にした状態で睨まれても可愛いだけですので。

 

「ぷっくく…ご、ごほん…それで? 私には何があるの?」

 

 笑ってしまったのを誤魔かす為に咳払いまでしてさっきまでの表情に戻して聞いてくる聞いてくる凛。本当におぜうさまだねぇ、今更取り繕ってもカリスマブレイクは覆せないっての。

 まぁ俺が険悪なムードが嫌だったからブレイクした訳だけどもさ。

 セイバーさんもさっきまでの今にも吠えそうな様子が嘘のように真っ赤になって縮こまっとります。

 この人ヒロイン力高いわやっぱり。

 

 ってセイバーに萌えてる場合じゃなかった。

 

「凛に用意したのはこれ、宝石」

 

 そう言って、俺は宝石を机の上にばらまく。

 ちょっとした山にはなる程度の量だ。

 

「こ、こんなに…!!」

 

「これ全部本物なのか!?」

 

「ふふん、その宝石たちは我がアインツベルン城にあったものよ」

 

「それをたった今とってきたわけさね。俺の能力使えば一瞬だしね」

 

 凛はその俺が持ってきた宝石に手を伸ばそうとしては戻しを繰り返して、いくらか逡巡した後結局手をひっこめた。

 

「こ、この程度じゃ、み、認めないわよっ」

 

「遠坂? 声が震えすぎじゃないか?」

 

 士郎が冷静に突っ込みをしてしまうほどには凛が面白いことになっている。

 

「じゃぁ、これならどうだ?」

 

 本当はもう少し後の予定だったんだが、まぁいいか。

 

 カードを出し、襖の方に歩いていってマイルームに繋げる。そして手を突っ込んで赤いのを取り出す。

 出てきたのは――、

 

「む? コウジュ、私は料理の途中なのだが…」

 

「子どもか? って、まさか…」

 

「馬鹿な…」

 

「嘘、小さくなってるけどまさか…」

 

「「「アーチャー!!?」」」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 どういうこと……?

 

 アーチャーが消えた瞬間は見てないけど、確かに私の令呪は消えた。

 だから、死んだと思ってたのになんで……。

 

 しかも…ショt…ゲフンゲフン……こんな無残な姿に……。

 

「コウジュ、これはどういうことかね? 私が戻るのはもう少し後では?」

 

 戻るのはもう少し後?

 どういうこと?

 

「いや〜それがさ、交渉材料のため「つまりは行き当たりばったりというわけかね?」そうだよそうですよ! 悪い!? そうですよね! ごめんなさいね!!」

 

「ねぇ、さっきからどういうこと? アーチャーはバーサーカー達とグルだったって事?」

 

「うんにゃ、あのアインツベルンの城での戦闘は本物だぜ? ちゃんと闘って、俺は一回死亡、けど最終的に俺がアーチャーを倒したんだよ。そして俺がすぐにアーチャーを再構成したんだ。…若干失敗したけど。その時に交渉してこちら側に来てもらったんだよ。あ、ちなみにアーチャーも俺と同じで現界はしてるけど聖杯戦争の参加資格はもう無いから」

 

「「「???」」」

 

 意味が分からないわ。

 士郎とセイバーも分からないみたい。

 

「え~っと、つまり何? どういうこと」

 

「アチャ男ゲットだぜ!」

 

 そう言いながら満面の笑みでサムズアップするコウジュ。

 

「・・・」

 

 つい、手元にあった湯のみ(中身はない)をコウジュに投げつけた。

 

「はぐっ!? じょ、冗談だよ!! サプライズという目的が無かったって言ったら嘘になるけど、俺はアーチャーという存在を消したくはなかったんだよ。だから、再構成なんて事をしたんだ」

 

「じゃあその存在を消したくなかったっていうのは何で?」

 

 そう聞くとバーサーカーは、片目を瞑り、立てた人差し指を口元に持ってきて……。

 

「禁則事項です」

 

「……」

 

 近くにあった湯のみ(士郎が飲んでたやつで中身がまだ残ってる)をついつい投げてしまった私は悪くないはずだ。

 悪くないったら悪くない。

 

「はぐ!? ってか熱っ!! めっさ熱!!」

 

 まったく…。

 それにしても、この子の本当の目的は何なんだろうか?

 やることなすことに法則性が無いというか、適当というか…ともかく分かりづらい。

 でも、私が挙げた理由であるアーチャーがアレな姿ではあるけど生きている。

 あの見た目でも、皮肉気に笑うあの感じは確かにアーチャーだ。

 なら、ここの持ち主である私が拒否し続けるのはおかしいわね。

 あとは、コウジュがなぜ態々そんなことをするのかも気になる。

 冬木の地を管理するものとして、野放しには出来ない。

 なら近くに居た方が監視しやすいか。

 

「まぁいいわ…。あなた達がここに居るのは認めるわ。けど、もう少し話してもらうわよ?」

 

 

 

 

 

 

「まぁ大体分かったわ」

 

「そいつはよかったよ」

 

「で、結局根本的な理由は話す気は無いと?」

 

「あはは、ごめんごめん。そっちは話しちゃうと予定が狂っちゃうからさ。でも安心してくれていいぜ? あんたらのマイナスになることはしない……may be…」

 

「「多分かよ!!」」

 

 ついツッコんでしまう。

 ああぁ、頭が痛い。

 というかそこの物騒な幼女はこっちを仲間を見るような目で見るな。

 

 

 結局、2人が衛宮家にお世話になることが決定した。

 目的は聞けなかったがまあこちらのメリットは大きい。アーチャーの事なども納得できない事ばかりだが仕方ない。

 言っておくけど、宝石に目がくらんだとかでは決してない。

 決して―――。

 

 

 




いかがだったでしょうか?

まさか、コウジュが生きてるなんて! ヨソウモデキマセンデシタネ!!
聖杯戦争参加オリ主で自分から死んで、その上でまだウロチョロするのはコウジュくらいじゃないかな(

そんなわけで、ここからはただのモブとして動きます。
さぁ暗躍スルゾー。

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