テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編    作:onekou

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どうもonekouです。

ここまで読んで頂けていればお気付きかもしれませんが、わたしは某微笑み動画さんネタとか入れるの大好きです。

とりあえずこいつ使いたいだけなんだなって感じになってる部分もあると思います。


『stage3:主とサーヴァント』

 ところ変わって、イリヤの部屋なう。

 

 おおぅ、ファンシーなぬいぐるみがいっぱいだな。かわいらしい少女チックな部屋だ。

 って、あれ、あのぬいぐるみ内臓出てない? あれって可愛いのか? ありゃ、あっちのは懐かしいな、ゴリラがシンバル持ってる。な!? あれは!! テッ○! テ○ドじゃないか!! 下ネタはさすがに言わないよな?

 

「あまり見られると恥ずかしいのだけれど……」

 

「あ、ごめん。どうにも女の子らしい部屋って入ったことなくて」

 

「いや、あなた自身女の子でしょうに」

 

「俺は、えっと…」

 

 中身は20歳間近な男なんですが。無駄に美幼女なうってな状況だけど男の精神なんですが!!! クマのぬいぐるみ抱えてるのが似合いそうな容姿だけどおt(ry

 

「そうよね…。英雄になるほどだもの。年齢通りの生活なんて送れたわけないわね」

 

「アッハイ」

 

 なんか訂正しづらい勘違いされた。そんな慈しむように見ないでください浄化されてしまいます。今のイリヤの瞳は俺には眩しすぎるぜ…。

 

「さてコウジュ。さっきの続きと行きましょう。いえる範囲で構わないからあなたのことを教えてほしいの」

 

「そうだなぁ、まずは種族か。この獣耳見ればわかると思うけど、俺の体には動物の因子が混ざっている。元の世界ではビーストって言われる種だな」

 

「尻尾は無いの?」

 

「無いなぁ…」

 

「なんで?」

 

「そういうものなんじゃないかな?」

 

 もしくは大人の事情です。ゲームの設定なんだから仕方ない。

 

「ちなみに他の種族は、文字通りのヒューマン、機械生命のキャスト、魔法適性の高いエルフっぽいニューマンが居たりする。

ん? どしたん?」

 

 話の途中で軽く首を傾げたイリヤ。気になったので問うてみる。

 

「ちょっと気になったのだけど、ニューマンって言葉があるのにエルフという単語も存在するのね」

 

「い、いや、それはあれだよ。元の世界にはないけど、一応この身はサーヴァントとして呼ばれたわけだし、聖杯から現代情報のバックアップ位は受けてるさ」

 

「それもそうよね。いくらイレギュラーな英霊でもそれ位は……。それにしても聖杯も変な知識まで一緒に与えるのね。いや、現実として必要になる可能性があるという事かしら・・・・・・」

 

 

 変なところに気づくイリヤさんぱない。俺の現代知識やらゲーム知識やらが混じった所為で起きた矛盾にすぐ気付くとは。

 うっかり変なことを言わないように気を付けないとな。

 あと、現代においてエルフの知識が使われるのってきっとサブカルチャー的なものだと思うよ。そっちの知識を与えてくる聖杯なんて嫌すぐる。

 

「話を戻すよ。ビースト種にはナノブラストっていう獣化するスキルがあって特定条件で暴走しちゃうわけなんよ。それが、俺がバーサーカーのクラスたる由縁らしいよ」

 

「暴走って…、また物騒な能力ね。どんな風になるの?」

 

「敵味方関係なしとか、ダメージを受けないから幾らか時間が経つまでどうしようもなくなる感じ」

 

「なるほど、確かにバーサーカーね。見た目からは想像できないけど、うん、とりあえず獣化禁止ね」

 

「クラス要素が否定された!?」

 

「本来のバーサーカーのクラススキルである狂化ならある程度操作できる自信はあるけど、令呪で縛ったり出来そう?」

 

「ムリダナ」(・×・)

 

 思わず棒読みになる。まぁ多分でしかないんだけど。

 かといって試すわけにはいかないからなぁ。

 

「あ、でも獣化しても暴走しない方法はあるんよ」

 

「あら、なら大丈夫じゃない。バーサーカーとしてのデメリットを無視できるのはうれしいわ。その方法は簡単にできるものなの?」

 

「えっと、獣化には何パターンかあってだな、猫、狐のような狼のようなやつ?があるんだけど、後者にならなければ大丈夫なはずだ」

 

「猫…苦手なんだけど…」

 

「どないせぇと…」

 

「獣化は私の居ないところで…とか…?」

 

「……」

 

 そんな殺生な…。

 ま、まぁ、積極的に獣化したいわけではないから良いけどさ。

 

 ゲーム内では獣化(ナノブラスト)使用時は専用ゲージを貯める必要があった。だが、現実にはそんなものあるわけない。

 おそらくだけど、俺の能力がゲーム準拠であるならば獣化の条件は一定以上の戦闘行為か、一定以上のダメージ、当然死ぬとリセットということだろう。

 言うなれば戦闘行為によって興奮する(ボルテージを上げる)必要があるということ。死んでリセットの件は確かめ様が無いというか確かめたくないから置いておくしかない。

 

 よし、獣化は一旦放置だな(キリ

 

 いやだって、一般的な日本人な中の人に戦闘行為に興奮する感性ないし、ダメージ受けてボルテージを上げるマゾでもないし、仕方ないやん?

 

 ただ、スキルにあった『獣の本能』ってのが怪しい。ものっそい怪しい。

 

 ちょっと想像(・・)してみる。俺がゲームでやってたように、近接武器を持って敵に嬉々として向かっていく今の自分。ヒャッハー! サーヴァントが何ぼのもんじゃい! オブツハショウドクダー!

 

 うわぁ、バーサーカーだわ。これバーサーカー。あかんあかん。ある程度は戦闘に慣れないとだけど、弾けないように気を付けないといけないな。

 

「え、えっと、そんなに落ち込まないで…?」

 

 さっきから俯いてしまっていたからか、イリヤが俺の顔を覗き込みながらそんなことを言ってきた。

 でもごめんね! 獣化を否定されたことより、自分の想像が微妙だったからこんな感じになってるだけなんだ!

 心配させたままではいけないので顔を上げる。

 

「いやいや、獣化のことだけで落ち込んだわけじゃないよ。ちょっと戦闘そのものに不安があってね」

 

「戦闘そのもの? さっきの宝具は近接戦闘用武器に見えたけど、実は苦手とか?」

 

「なんというか……」

 

 初戦闘すら済ませていませんが何か? なんて言えるわけもない。

 

「あ、そうだ。どこか広い所ないかな? ちょっと調子を確認したいし」

 

「ええ。でも明日でも構わないかしら? 使うとしたら外なのだけど―――」

 

 そう言いながら窓の方へと目を向けるイリヤ。

 

「あ、夜やん」

 

「そういうこと」

 

 この体は夜目が利くからか外の景色がよく見えるが、近くにあった時計も見てみるとまだ深夜だ。こんな時間からあまりうるさくするとご近所さんに迷惑だな。

 

「それに、申し訳ないけど大量に魔力を使ったからかそろそろ限界なの…」

 

「っと、ごめんな」

 

「いえ、私のミスよ。感情のままに魔力を垂れ流してしまったのだもの。その所為で…、いえ、その御陰であなたを召喚出来たのだけどね」

 

 俺に気を使ってか、態々言い方を変えてくれるイリヤ。

 何この子可愛すぎるんですけど。

 思わずによによしてしまう。

 

「な、なによ…」

 

「イリヤは可愛いなぁって…」

 

「う、うるさい…!」

 

「かわいいにゃぁ…」

 

「っ!!!」

 

 からかい過ぎたのかイリヤが周りにあるぬいぐるみを投げてくる。いたい(笑)

 

「あ…」

 

「おっと…」

 

 ほんとに限界だったのか投げてる途中でふらついたイリヤ。勿論すかさず受け止める。

 身長はあまり変わらないのに、軽いなぁ。ちゃんと食べてるのかね?

 この体の筋力が上がっていたとしても、今にも折れて砕け散りそうだ・・・。

 

「…なによ」

 

「…何でもない。とりあえずベッドで横になりな」

 

「言いたいことはあるけど…、そうね、わかったわ」

 

「そうそう、小さいんだから無理しちゃいけないって。寝る子は育つっていうし」

 

「あなたに言われたくないんだけど!? っ……」

 

「ほらほら言わんこっちゃない」

 

 寄りかかってきていたイリヤを抱きかかえ(※幼女が幼女を御姫様抱っこの図)、ベッドに移す。

 

「コウジュ…」

 

「ん?」

 

「あなたは…どこにも行かない…?」

 

 掛け布団をかけていると、目をうつらうつらとさせながらもイリヤがそう聞いてきた。

 

 俺は、実のところ原作におけるイリヤの内情に詳しい訳ではない。原作も一部だけだし、アニメは見たけどあれも全てが語られたわけではない。

 だから知識のほとんどが二次作品に頼っていることになる。

だがそれら数多ある二次作品でも共通するのが家族に対する複雑な感情だ。

 

 目の前に居るイリヤもまた、そういった人との繋がりに色々と思うところがあるのだろう。それが先の言葉ににじみ出ているのが分かった。わかってしまった。

 

 パスで繋がっているからだろうか?

 

 どう返事するか考えていたらイリヤが瞳に不安を隠しながらこちらを見ていた。そんな彼女を見ていたら、考えるまでもなく言葉が出てくる。

 

「俺はサーヴァントらしいからな。俺とイリヤはセットだ」

 

「ふふ、なにそれ…」

 

「さぁ、な。どう思う?」

 

 返事がない。どうやら寝てしまったようだな。でもその寝顔は先程までとは違って安らかに見える。

 

 こうして見るとほんとにただの女の子にしか見えないよな。美少女度はさておき、だけど。けど、待ち受けているのは血で血を洗う無慈悲な戦いだ。

 

「Fate…か…。でも、来ちゃったもんはしょうがないよな」

 

 正直に言うと未だに現状を理解できていない。平和に暮らしていた一学生が、突然殺し殺される世界に混ざりこんだわけだ。はいそうですかと馴染めるわけがない。

 

 けど、この目の前にいる少女が本物だと、2次元の中のフィクションではなく現実というのは確か。

 どこまでできるかわからないが、原作のような結末をこの子が辿るなんてことを許容できるわけがない。

 

 ここで何もしなかったら、男が廃るしな…。

 

「うし、がんばるか」

 

 何をどうするかなんてのは決まっていない。それでも、どうにかする。これ確定事項。

 

「サーヴァントバーサーカー。この身尽き果てようとも、主の剣として、盾として、一匹の獣として貴女を勝利へ導こう」

 

 

 

 

 

 

 

 は、恥ずかしいいいい!! ああ、顔が赤くなるのが自分でわかる。

 

 何すらすらと俺の口は勝手に言ってくれちゃったんだよ。そういう願望でもあったのか? 否定できねぇのが辛い。

 

 誓いの内容に嘘はないけど、全力は尽くすけど、恥ずかしい…。くそう…//

 

 

「って、ありゃ…」

 

 イリヤさんがなんか服の裾を摘まんでいて放してくれない。

 これどうしよう?

 何とか放してもらえないかと起こさないように気を付けながら四苦八苦してみる。うー、握っている指を放せないものかチャレンジするも、放されそうになるとイリヤの表情が悲しげになる。

 何これすっごい罪悪感あるんですけど!?

 

 はぁ、一緒のベッドで寝るわけにもいかないし、ベッドにもたれて寝るか…。明日筋肉痛になってそうだぜぃ…。

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?

ご存知の方はご存知かもしれませんが、私はTSもの小説大好きです。

ギャップっていいですよね(`・ω・´)

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