テンプレ…まじで?(リメイクしてみた) ※現在このすば!編    作:onekou

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どうもonekouです。

厨二病感染した結果色々血迷ってる私です。

戦闘シーンに掛かるBGMとか聞きながらSS書くと厨二病って拍車掛かりますね!


『stage4:アインツベルン城』

 

 

「ごちそうさまでした」

 

「なにそれ?さっきも『いただきます』とか言ってたけど」

 

「知らない? 日本流の食事時の挨拶」

 

「……何で知ってるかとかは聞いたら負けなんでしょうね。とりあえず、セイハイッテソンナコトモオシエテクレルノネ」

 

「そ、そういうことにしといて…」

 

 またもや当たり前のように言ってたから気づかなかった。

 

 普通、異世界から来て宇宙社会がどうたらとか言ってたのに、日本がどうたらは言わないよな。うん、ほんと気を付けよう。

 

「それにしても美味しかったよ。朝から大変な量が並べられてるからビックリしたけど、思わず全部食べちゃったぜ」

 

「私も、というより作った方もビックリでしょうね。基本的に残すものだから」

 

「そうなの? あんなに美味しいのに勿体ない」

 

「そう。後で料理長に伝えておくわ」

 

「よろしく」

 

 本当に美味しかった。

 

 朝ごはんを食べることになって、イリヤと共に食堂(あり得ないくらい広い部屋に、あり得ない長さの机がある)に訪れた。

 

 食事はすでに並べられていて、すごい量の食事があった。何て言うかゼロ魔の食堂を少人数で使っている感じだ。壁際にはメイドさんがズラーっと控えてる。

 

 いつもこんな感じなのかな?

 

 そんな所に、アルプスのgirl的な白いパンとか、スクランブルエッグ、色鮮やかなサラダetc etc…メジャーなのからよくわからんの(美味しかったから気にしない)まで、ズラーッと絢爛にならんでたわけだ。

 

 ――クゥ…――

 

 見た瞬間にお腹が鳴ってしまった。顔は真っ赤だったろう。

 

 無表情だったメイドさん達から、こころなしか暖かい目で見られている気がしたからね!やめて、そんな目で見ないで!

 

 そんななかイリヤは、クスクスと小さく笑いながら席に着く。俺は慌てて追っかけて席に着く。マジで恥ずぃ。

 

 そしてすぐに食事開始。

 

 さすがにバクバクとは食べる訳にはいかないからモクモクと食べ続けた。いやモキュモキュ?

 どうやらこのチートボディの胃袋は某腹ペコ王とタメを張れるようで永遠と口に運び続ける。明らかに現在の、いや、前の平均的な成人男子の体積すら軽く越えた量を食べた。

 どこのピンクの悪魔だ…。

 

 そんなこんなでいつの間にか大量にあった朝食達は居なくなったとさ。結局満腹にはならなかったこの身体に改めてビックリ。

 

 料理を追加するか聞かれたが空腹感は無くなったので一応遠慮した。すでに遠慮の域を越えてるとかは突っ込まないでほしい。

 

 それにしても不思議だったのは、今作られたかのように、スープやらなんやらから湯気がたっていたことだ。パンも焼きたてだった。

 俺とイリヤが食堂に行ったのって俺の腹が鳴ったからであって、定時だからとかじゃない。

 しかもあの量だ。どのタイミングで作り始めたら良いとか分からないはず。なのに料理たちは、食堂に入った瞬間に出来上がったかのような状態。

 しかも、イリヤがどこかに連絡したりもしてないのに二人分…。

 アインツベルン城の従者達は化け物か!!?

 

 いや、偶然だよな? 今は考えないようにしよう。うん。

 

 

 それで今は食後の一服中。なんかすごい良い匂いの紅茶を出してくれた。元一般人でもわかるくらいにこれは良いものです。

 

「飲まないの?」

 

 イリヤがやたらと絵になる感じで、優雅に紅茶を飲みながら話しかけてくる。やっぱりお嬢様だな〜。

 いや、おぜうさま? か。ごほん、カリスマ崩壊なんてなかった。いいね?

 

 

「いや、もちろんいただくよ」

 

 ちょっとイリヤのマネをしながら飲む。作法とか知らんしな。

 

 ――コクッ――

 

「熱い…」

 

 俺、猫舌だった。今の身体もそうみたいで、舌がピリピリする。犬耳だけど猫舌とはこれいかに。まぁ獣化のことを考えると単純なイヌ科ネコ科なんて分類で区切られる種族じゃなさそうだしいいか。誰だ今、ケモノ目ヒト科ロリ属あざとい種とか言ったやつ。…幻聴か…。

 

 それにしても――

 

「――うん、おいしい。こんなに美味しいものなんだな、紅茶って」

 

「フフッ、お気に召したようでなにより」

 

 

 俺が飲んだことあるのって午○の紅茶位だからさ。高級なやつって飲んだことなかったけど、高いだけのことはあるよ。まぁ高いから美味しいんじゃなくて、美味しいから高いんだろうけどさ。

 

「なぁイリヤ、この後俺の力を見るって言ってたじゃんか?」

 

「えぇ、そのつもりよ。それがどうかしたの?」

 

「どこでやるんだ? さっき窓から外を見たんだけど、えらく雪が積もっててさ。外に行きたいんだよね~…だめ?」

 

「構わないわよ。そんなに雪が珍しいの? 私からしたら見慣れた景色なんだけどね」

 

「へぇ~、やっぱり雪国の人の感覚ってそういうもんなんだ。俺からすればスゴイ珍しい光景なんだけどな。住んでたところじゃ降らなかったし」

 

 転生前に俺が住んでた所は日本でも特に寒くもないし、暑くもない、気候的に年中安定したところだった。冬場もあんまり寒くならないから雪は降るけど積もらない。だから視界いっぱいの銀世界は心を躍らせる。

 

「ねぇ」

 

 後で外に出たときに、初雪だるまを作ってみたい等としょうもないことを考えていたらイリヤが話しかけてきた。

 

「なに?」

 

「外に行くのは構わないけど、その格好で行くの? それ以前に、ずっと言おうと思っていたんだけど、今現在も寒くないの?」

 

「いや、特に……」

 

 そういえば、と改めてイリヤの服装を見る。イリヤの服装は屋内にもかかわらず、そこそこ厚着だ。

 今いるここはお城で、日本のお城と違って基本的に石で構成されているから冷えやすい。しかも、広いから暖房なんてものも、効果は薄い。

 周りにいるメイドさんもよくテレビとかで紹介されてるメイド服よりももう少し分厚い、暖かそうな服装だ。

 最後に、俺の服装…。ずっと気にしないようにしてきたが、やっぱり守備力が低い。布の薄さ的にも。

 見えている肌はスカート下くらいの太ももくらいだが、全体的に薄く動きやすい様になっている。

 

ふむ、イヌ科パワーなのかな? それとも、もともとのゲームは宇宙を舞台にしていたわけだし超科学で薄くても寒くないとか?

 

「ふーん、獣人って言う位だしそういうものなのね」

 

「お、おう」

 

 納得してくれたようで何よりだ。俺にも分からないので答えようがない。マジで自らのスペックを把握しないとやばい。

 

 

 それにしても、Koujuはこの格好でラスボスを倒しに行ってたことになるわけだけど、ゲームを現実に置き換えて考えると、何というかラスボスからしたらたまったものじゃないだろうな。

 PSPo2の面白衣装達の中にはきぐるみやら水着なんてのもあるわけだけど、世界を支配するとか真剣に言ってるラスボスの前にいるのがもうコスプレといっても過言ではない美少女だったり、海パンのおっさんだったり、しまいにはよくわからない生き物のきぐるみだったりするわけだ。

 テイルズシリーズなんてその筆頭じゃないか? ネタ服で来られたボスの心境は計り知れない。

 まあ、俺もそれを良くしてたんだけどね(笑)

 

 

 と、話がそれたな。何にしてもこのままで外に行っても大丈夫だろう。

 

「さて、そろそろ行きましょうか」

 

「了解」

 

 残っていた紅茶を飲み干す。まだ少し熱かった…。

 

 




いかがだったでしょうか?

とりあえず5話まで来ました。


つまんねーと思いながらもツンデレな方は見てくれてるかな…。

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