神様「転生させてあげるよ」
オリ主「マジ?チート能力マシマシでヨロ!」
神様「(自我は引き継げないけど)いいよ」
オリ主「YATTAAAA!!」

って感じで、愚かな前世の自分によって、魔改造されてしまったミーアちゃんが出会う人を曇らせていく話。


一発ネタです。

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作者はガンダムにわかです。
経歴が違うので原作のミーアちゃんとはほぼ別人になってるので、その辺気になる人はご注意ください。


偽りの歌姫

 突然だが、吾輩は転生者である。

 

 

 ……正確に言うと、これから転生する『予定』なので、今は死にたてほやほやの……人魂? に過ぎないが。

 

 俺を転生させてくれる神様? 存在X? 曰く、死因は転落死らしい。

 帰宅途中、歩道橋の階段から足を滑らせて転落。そのまま頭を打ってぽっくり逝ったそうだ。

 

 雨の日で滑りやすくなっていたし、仕事で疲れも溜まっていたとはいえ、なんとも締まらない最期だ。

 

 いや、痛みを感じる間もなく死んだので、その点は悪くないかもしれないが。

 

 

 それはともかく───転生だぜ!

 

 

 転生先は俺が大好きな『ガンダムSEED』の世界!

 

 民度がクソな上に放って置くとすーぐに絶滅戦争を始めるやべー世界だ。転生先の世界としては最悪の極みのようなものだが、俺が貰った転生特典があれば割と楽に生きていけるだろう。

 

 そうそう、転生特典を貰って転生させてくれるらしい。

 特典の決め方がまさかのくじ引き形式だったのは驚いたが、いざ引いてみれば俺の特典は当たりも当たりだった。

 

 特殊能力、才能、容姿、環境、境遇の五つの項目に、A~Eのランクが振り分けられることになる。そして、俺の転生特典は以下のように決まった。

 

 

 

 

 

【特殊能力:EX】……複数の特殊能力。

 →世界全体でも極僅かな人間しか持たない、特別な力を持つ。規格外のランクであるEXの場合、生まれつき複数の特殊能力を持ち、その性能も並ぶ者はいない。

 

【才能:S】……アイドルとしての才能。

 →運動神経、歌唱能力、自分の魅せ方、演技、カリスマ性などの複数の才を併せ持つ。Sランクは人類が到達出来る限界レベル。

 

【容姿:A(S)】……世界全体でもトップクラスの容姿。

 →本来はAランクだが、アイドルとしての才能によって一段階引き上げられている。副次効果として、カリスマ等の一部の才能に補正が入る。

 

【環境:B】……そこそこ裕福な中流家庭。

 →余裕のある生活が送れる。余程の下手を打たない限り、家族仲も基本的には良好。

 

【境遇:C(E)】……悲惨な境遇。

 →特殊能力、才能、容姿が高ランクだった影響で二段階引き下げられている。Eは最低ランクであり、幸福に生きるためには相当な努力が必要。

 

 

 

 

 

 ……これが俺の転生特典だ。

 本来ならランクはA~Eまでの五段階しか存在しないそうなのだが、俺は才能に激レアなSを、Sよりも超希少なEXランクを特殊能力に引き当てている。

 

 境遇が最低ランクなのがちょっと怖い。

 だが、才能や特殊能力を活用すればどうにでもなるだろう。

 

 詳細を教えて貰ったが、俺の特殊能力はまさにチート能力なのだ。

 

 出身がコーディネイターなら、原作主人公にして種世界最強のパイロットと名高いキラ・ヤマトを越える無双が可能だろう。

 仮にナチュラルでも、モビルアーマー乗りとしてムウ・ラ・フラガ以上の能力を発揮出来るはずだ。

 

 アイドルの才能はちょっと意外だが、内容は複数の才能を包括したものになっている。アイドル以外の職種でも役に立つ才能だ。

 無論、パイロットを筆頭とした荒事系で活躍する場合にも運動神経はプラスに働くだろうし、隊を率いる立場になるなら、カリスマ性もかなり有効だ。

 

 境遇は努力次第で良い方向に変えられるそうなので、これらの能力をフルに活用すれば何とかなるはず。

 

 ついでとばかりに、原作のメインキャラと同年代でオナシャス! とお願いしたらOKを貰えた。メインキャラってのは、つまりは原作主人公のキラやラクス、アスランなんかと同年代ってことだな。

 

 

 目指すは、チート能力で原作ヒロインハーレムだ!

 

 前世では彼女いない歴=年齢だったし、風俗でしか異性とそういう経験をしたことはない。

 

 今度の人生では性にF()R()E()E()D()O()M()に生きてやるぜ!

 

 ……とはいえ、原作を滅茶苦茶にするようなことは避ける必要があるか?

 

 原作でもかなりギリギリな感じの最後だったし。

 ハッピーエンドって言うよりは、俺達の戦いはこれからだ! って感じのエンドだよな。あれ。昔は劇場版で続編が制作されるって噂もあったけど、結局中止になったんだっけなぁ。

 

 まぁいいや。

 とにかく、下手に原作ヒロイン達に手を出すと、取り返しのつかない事態になりかねない……いやいや、待てよ?

 

 俺の持つチート能力なら何とかなるんじゃないか?

 原作知識だってあるんだし、何も原作通りに進める必要はあるまい。

 

 原作の流れに縛られて窮屈な人生を送るなんて真っ平御免。

 原作知識でマウント取りたいし、死亡キャラを生存させるのは転生オリ主の義務みたいなもんだろ。原作の流れなんてポイだよポイ!

 

 それに、その辺のモブキャラでハーレム作るよりは、やっぱりメインのネームドキャラでハーレム作りたいよね。せっかくチート能力を持って転生するんだし、次の人生はあらゆる点で妥協したくないのだ。

 

 よし! 決めたぞ!

 俺はメインヒロインを全て堕とす!

 

 SEEDではフレイをサイから、ラクスをキラから、カガリをアスランから寝取る。

 DESTINYではルナマリアとステラをシンから寝取り、ついでにメイリンも貰っちゃおう! 姉妹丼だぜ!

 

 ミーアは……あいつ整形なんだよなぁ。

 胸は大きいし、かつてはガンダム系のエロ同人で散々世話になったものだが……うん、いいや。胸以外は上位互換のラクスがいるし。

 

 とりあえずはこんなもんだろ。

 マリューさんとかも魅力的だし、メインヒロインを攻略した後は他のキャラもちょいちょいハーレムに加えていきたいところだね。

 

 いやぁ、楽しみだなー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■◆■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ───私の名前はミーア。ミーア・キャンベル。

 

 誕生日はC.E.(コズミック・イラ)56年7月2日。

 先月誕生日を迎え、今は16歳となった、プラント生まれの第二世代コーディネイターの女の子……と、表向きはそういうことになってるけど、本当は違う。

 

 

 私は地球の『オーブ』という国で生まれた、ナチュラルなんだ。

 

 

 ……私は両親に会ったことがない。

 パパは私が生まれる少し前にテロで亡くなった。

 ママは当時、私を妊娠中に地球で流行していたS2型インフルエンザに罹り、私を出産してすぐに死亡した。

 

 だから私は両親のことは、人から聞いた話や写真でしか知らない。

 でも、二人とも人種差別をしない……もちろん、コーディネイターにも偏見を持たない、聡明で優しい、器の広い人だったって聞いてる。

 

 その後、私は両親の友人であったとあるコーディネイターの夫婦に引き取られ、同い年の義理の弟と共にすくすくと育っていった。

 ご近所さんとの関係も良好で、特にお隣さん家に住む兄妹の二人を交え、子供達四人で毎日のように遊んでいた。

 

 やんちゃな兄の方は一つ年下。

 何かと私に張り合って来たけど、根は他人思いの良い子。うちの弟とはとっても仲がよくて、学年は一つ違うけど、学校でも二人はよくコンビを組んでいた。

 

 六つ年下の妹ちゃんの方は、素直で可愛い女の子だった。

 私のことを『ミーアお姉ちゃん』と呼んで慕ってくれて、私はそんな妹ちゃんのことを猫可愛がりしてた。

 

 私達義理の姉弟とお隣の兄妹の関係は、友人や幼馴染というよりは、最早家族同然のような間柄だったと言える。

 

 

 ……今思えば、あの頃が一番楽しかったのかもしれない。

 

 

 幸せな時間は、あっという間に過ぎていって……そして数年後。両親の仕事の都合でプラントのコロニーの一つ、『ユニウスセブン』に移り住んでからのこと。

 

 

 あの事件が起きてしまった。

 

 

 ───『血のバレンタイン』

 

 C.E.70年2月14日に起きた、凄惨な事件。

 食料生産コロニー、ユニウスセブンに対して地球軍のモビルアーマーが核ミサイルを撃ち込み、24万3721人にも及ぶ人命が失われた、痛ましい事件だ。

 

 ……あの日、あの時。私は弟と一緒に他のコロニーに遊びに行くため、移動用のシャトルに乗っていて……辛うじて命は助かった。

 

 けど、両親は助からなかった。

 ううん、両親だけじゃない。知り合いも、友達も、皆死んでしまった。

 

 ……そして、弟も。

 

 シャトルはコロニーの爆発に巻き込まれ、半壊するほどのダメージを受けて宇宙空間を彷徨うことになった。

 

 乗員は私を除き、全員死亡。救出があと数分でも遅れていたら、私も皆の後を追うことになっただろう……その方が良かったかもしれないと、今も思う自分もいるのだけれど。

 

 家族や友人を亡くしたショック。

 それと、私が生まれ持ったとある『能力』も影響して、私は一人では生きることすら出来ない、廃人同然の状態になってしまった。

 

 

 

 

 私は昔から、人の心を読むことが出来た。

 相手の表情や筋肉の動きを観察して心中を察する読心術などとは違い、私は相手の心に浮かんだ思いや感情などを感覚的に受け取ることで、心を読むことが出来るのだ。

 

 ……何だかすっごくオカルトというか、まるでフィクションに出て来るようなあり得ない能力だけど、でも、私はそのあり得ない能力を持って生まれたのだ。

 

 それだけじゃない。

 相手と意識を繋げることで、テレパシーのように口に出さずとも互いに意思を伝えあうことも出来る。言語が違う生き物……野生動物とだって意思疎通が出来る。

 

 他にも、遥か遠くにいる特定の相手の居場所を感知したり、物理的に見えない場所にあるものを透視するようにして把握出来たり。

 物凄く勘が良かったり、ナチュラルなのにコーディネイターを圧倒する身体能力や高度な情報処理能力も持ってたり……色々と私は普通じゃない。

 

 そもそも、容姿も両親にまったく似てないしね。

 パパもママも黒髪なのに、私は生まれつき真っ白な髪で、 顔つきだって全然似てないし……ほんと、私って何なんだろう。

 

 私はもっと、普通の女の子に生まれたかったな……。

 

 

 

 

 

 閑話休題。

 

 ……私は『血のバレンタイン』が起きた時、たくさんの死者の念を受け取ってしまった。反射的に、両親に対して念話を試みたのが不味かったのかもしれないけど、それはもう今更の話。

 

 

 崩壊するコロニーで死にゆく人々の負の念。

 

 母の、父の、友の名を叫びながら、宇宙空間に放り出されていく人達の悲哀の念。

 

 宇宙空間に放り出されて苦しんで死ぬよりは良いと、互いにナイフで刺し合って心中を図る人の絶望。

 

 瓦礫に押しつぶされながら、下手人がナチュラルであると察した人が胸に抱いた、狂おしいまでの怒り、憎しみ。

 

 我が子を胸に抱いたまま、力尽き、倒れた母親の悲しみ。

 

 

 数十万もの人々が死にゆく様を、私は心でダイレクトに受け取ってしまったのだ。特殊な力を持つとはいえ、まだ13歳の普通の子供の精神では、これらの圧倒的な規模の念に耐えることは出来なかった。

 

 奇跡的に生き残った私を、プラントの人達は手厚く保護してくれた。

『ヤヌアリウスフォー』というコロニーに移された私は、そこにある大きな病院で入院生活を送ったんだけど……あの頃は毎日が地獄だったなぁ。

 

 私の心に残ってしまった死者の念が、私を苦しめた。

 一人生き残ってしまったという罪悪感も影響し、私は毎日のように悪夢を見た。起きている間も幻覚と幻聴が私の精神を苛む。

 

 自傷行為や自殺未遂は当たり前で、時には病院の先生や看護師さんに危害を加えそうになったこともある。

 

 私は無駄に身体能力が高いので、病院側も中々防ぐことが難しく、薬を複数投与されたり、そういったことが出来ない部屋に移されたり、指一本動かせないくらいに拘束された時もあった。

 

 それでも、毎日少しずつ、ゆっくりと回復していき、ある程度回復してからは、私と似たような境遇にある人達が集められたカウンセリング施設に移り、そこで暮らした。

 

 

 

 

 

 結局、完治するのに2年かかってしまった。

 

 これが長いと見るか、短いと見るか、それは人それぞれだけど……私にとっては、前半の入院中はとっても長く感じたけど、カウンセリング施設に移ってからはあっという間だった気がする。

 

 入院中は苦しかったから長く感じて、カウンセリング施設ではそれなりに楽しく暮らせたから、っていうのもあるのかな。

 

 その後、私は施設で15歳の成人を迎え、そのまま施設で働いている。

 

 私の仕事は、他の職員さん達と一緒に主に子供達の相手をすること。

 特に、戦争やテロの影響でショックで喋れなくなってしまった子とか、普通の意思疎通が難しい子は私が担当している。

 

 私の能力なら、そういった子とも簡単にコミュニケーションがとれるし、悲惨な境遇という点では共通しているから、心から寄り添うことも出来る。

 

 それと……そうそう。

 

 私の容姿と声が()()()()にそっくりなせいか、よく歌って欲しいとせがまれる。歌は昔から得意だったし、歌うのも好きだ。

 『血のバレンタイン』の前までは歌手かアイドルを目指そうと思っていたこともあったし、歌うのは全然OKなんだけどさ。

 

 

 さすがに冗談でも『()()()()』って呼ぶのはやめて欲しいかな。

 

 ラクス様は私なんかとは比べ物にならないくらい、綺麗で、高潔で、聡明で、優しくて、カリスマ性があって……暗く沈んだ私の心を歌で救ってくれた、英雄なんだから。

 

 私なんて、ラクス様のパチモンみたいなものよ。

 ゲームなんかでよくいる2Pカラーって感じ。

 やってることも、世界を救った英雄のラクス・クラインに対して、私なんてこの施設の子供達の心を慰める程度が精一杯なんだから。

 

 

 ……この時はそこそこ平和だったなぁ。

 このままずっと、身の丈に合った仕事をして。

 のんびり施設で働いて、いつか誰かと結婚なんかしちゃったりして、普通でそこそこ幸せな家庭を築いていけたらいいなぁ、なんて思ったり。

 

 

 ───もう、そんな未来が訪れることはないだろうけど。

 

 

 

 

 




【保有している特殊能力】

①アコード(天然)
→コーディネイターの先を行く更なる進化人類。
表層思考の読心、テレパシーなどが使える。広大な宇宙空間で特定の物や人物の居場所を正確に把握することも出来る。
天然のアコードであり、人為的に作り出されたアコードよりも強力な力を持つ。
その気になれば他者の洗脳も可能。

②空間認識能力(特殊)
→読んで字の如く……ではない。
フラガの一族が持つような特殊能力であり、極まった第六感のようなもの。オカルトの領域に踏み込んだ力。
優れた空間認識能力の他に、読心も可能。
アコードの能力とは違い、明確に相手の思考を読むことは出来ないが、相手の深層意識を感じ取り、その者の本質を察したり、感情の動きを把握することで相手の動きを先読み出来る。
直感にも優れ、その精度は最早未来予知に近い。

③SEED(恒常)
『Superior Evolutionary Element Destined-factor=優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子』の略。
つまりは種割れ。
発動中は空間把握・認識能力、運動神経、反射神経、伝達神経系の処理能力など、様々な能力が強化される。
都度発動する通常のSEEDと違い、常に発動状態。
発動している状態が正常かつ自然な状態であり、これによるデメリットは存在しない。

SEEDによって、上記2つの能力が強化されている。
これら全ての能力を併用することで、人知を超越した力を行使可能。


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