ダンジョンにダイの代わりに爆死した兄弟子がいるのは間違っているだろうか(なおヒュンケルでもポップでもない)   作:規律式足

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 後書きに答えてくださる皆さんありがとうございます。こういった考察できるのも二次創作の醍醐味で、原作の作り込みの深さと素晴らしさですね。

 しかしオラリオ。
 冒険者から税金は取るけど、領主がいないのに一般人は誰に税金を払っているのか?
 ギルドはダンジョンと冒険者とファミリアの管理はしてるけど、一般人からも税金を受け取っているのかな?職員さんにそんな余裕はなさそうですが。
 外からモンスターに襲われないで税金ゼロとか楽園みたいな環境ですね。

 ちなみに原作ではこの辺りでヘルメス・ファミリアのローリエさん(後のベルのヤバいおっかけエルフ)が拷問部屋で異端児と遭遇しましたが、この作品ではマフィアのボスが保護しています。




第119話

 

 異端児である竜女のウィーネが『竈火の館』に匿われるようになってから数日。

 オラリオと敵対した時にどんな滅ぼし方をするか思考しながら、フレイヤ・ファミリアへの報酬である『祝福の杖』とキラーマシン2の改良型『ドラゴンマシン』を制作する。

 ドラゴンマシンはキラーマシン2で外した脚部を再度付け、背には翼を模した大刀を二つ、両手は鋭い爪で尾には取り外しても武器となる円錐状の穂先もある。

 仲間内で常に殺し合い技量を磨くフレイヤ・ファミリアは武器の扱いに長けたキラーマシン2タイプより、モンスター感を強めた個体の方が良いと判断したのだ(作りたかっただけなのもある)。

 オラリオの滅ぼし方は、ビッグバンやマダンテの超火力呪文で都市を消し飛ばす、ザキやザラキなどの呪殺即死呪文で住民を根絶やしにする、大量作成した暗黒闘気モンスターによる物量で攻め落とし、などを考えた。

 ・・・・・・・・・どうにもウィーネがオラリオ住民からどう見られるか想像したら宜しくない思考に嵌ってしまったようだ。

 食堂で雇われていた時に聞いた(話した人物は懺悔するように後悔していたが)、かつてオラリオにあった暗黒期という時期の民衆による冒険者への不平不満からの行動を思い出したからだろう。

 さらにベンガーナの港町での記憶もあわさり、ウィーネがどんな目にあうのか想像してしまったのだ。

 

(あんまりよくねえな)

 

 負の感情は暗黒闘気を高める。

 打っていた剣に鋭い目と裂けたような口、ニョキっとした手が生えてるのを確認し(俗にいうひとくいサーベル)、ビー・クール、ビー・クールと感情を鎮めようとする。

 

(暗黒闘気モンスターと言えば、ベル達にかつて渡した魔法の玉に詰めた『さまようよろい』達はどうなったのかね?)

 

 ベル達がダンジョンから未帰還した時に渡した存在をついでに思い出す。

 その後にヘルメスの策謀と黒いゴライアスもあって忘れていたが、全て壊れ消滅したのだろうか?

 暗黒闘気の補充はダンジョン内に溢れる瘴気と魔石から可能だから案外まだ彷徨ってる可能性もある。

 

 

 ちなみにその頃『竈火の館』では相談を受けた信頼できる希少な善神達、タケミカヅチ、ミアハ(?)、ヘファイストスがパンドラボックスに乗りロデオしているウィーネを見て唖然としていた(デメテルも信用はできるが、まだ保護の為に他の冒険者がついていた)。

 

「人を襲わないモンスター、・・・・・・しかも意思疎通まで可能か」

 

「下界の、いや神々の常識もひっくり返るであろうな」

 

「異常事態の一言では、少し片付けられないわね・・・・・・」

 

(((そして乗られているあの宝箱型モンスターはなんだろう?下手したらレベル6相当の強さがありそうなんだけど)))

 

 工房にはいるが館内シャドーで三神の反応は把握中。どうやらこの三神は本当に知らず、ギルドならば知っているが探るのは危険だと助言してくれた。

 てっきりタケミカヅチ以外の生産系ファミリア率いる両神は竜女・ヴィーヴルの素材に反応するかと警戒していたが、異端児への驚きと真摯に相談に乗ってくれる性格からそのようなことにはならなかった。

 三神は自分らも探り、何かわかり次第連絡すると協力を約束して去っていった。

 ただ去り際にヘファイストスはヴェルフと熱い眼差しを交わしあっていた(タケミカヅチは命に保護者視線)。

 

「それでどうするんだ?」

 

 神達が帰った後、ビチビチと揺れ動く出来立ての片刃曲剣型モンスターの柄を握ったままヘスティア・ファミリアのメンバーに問いかける。

 

「え、ナニソレ?また作ったの?

 ごほん、これからのことだけど・・・・・・ベル君達にはダンジョンに行ってきてもらいたい」

 

 ヘスティアはベル達ダンジョン攻略勢にそう切り出した。

 

「地上で得られる情報に限りがあるのはもう段々わかってきている。ここまできたら、ダンジョンに足を延ばすしかない」

 

 ウィーネが地上で過ごしだして既に六日。

 ベル達による調査は、ほぼ徒労といえる程度の結果に終わった。

 ちなみにフレイヤ・ファミリアは知らないかと訪ねてきたお菓子のおじさんもといオッタルに聞いていたが「見たこともない」と返されていた。

 どうやらギルド、というかウラノスとその手駒は二大派閥が異端児と関わらないようによほど神経を張っているらしい。

 だからベルが遭遇したり、イケロス・ファミリアのハンターが攫っていったりと脇が甘い現状になっているのだろうが。

 

「先日伝えたとおり、『喋るモンスター』の情報を追っている者がリリ達以外にもいます。状況が急転することはありうることです。・・・・・・なるべく早く動くべきかと」

 

「行くしかねえな」

 

 目的地はベルがウィーネを見つけた場所であるダンジョン十九階層。  

 ウィーネの世話の為に春姫がのこると『位階昇華』の魔法に頼れなくなるので少し厳しい場所だ。

 まあ、単独専門のレベル3の上級冒険者は十八階層の安全階層まで往復するらしいのでベルも実力的に不可能ではないだろう。

 ただベルを単独行動させると生存以外の要因で何をやらかすか不安なのでやらせないが。

 また調査の為になるべく早く十九階層に行きたいベル達はさらなる戦力が必要だ。

 

「持ってくか?」

 

 ビチビチと魚みたいに揺れる『ひとくいサーベル(レベル3相当)』を突き出す。

 

「「「結構です」」」

 

 パーティーに参加すれば浮遊して回転しながら敵を斬りさくだろう便利なモンスターなのだが拒否されてしまった。

 

「(しょぼん)」

 

 断られたひとくいサーベルは落ち込み、俺の手から離れパンドラボックスの横へと飛んでいった。

 

「ねえ、ゼノン君。

 本当にアレ等は・・・・・・・・・何なの?」

 

「知らん」

 

 暗黒闘気を籠めるとモンスターになる。

 その原理は自然発生したミストバーンやマキシマムだって理解してないだろう。

 

 その後ベル達は『豊穣の女主人』の店員にして元凄腕冒険者であるリュー・リオンを助っ人に頼んだ。

 ベル本人は彼女を便利屋扱いすることに抵抗があったようだが、黒いゴライアスの時とアポロン・ファミリアとの戦争遊戯の件から親しい間柄ではある。

 本人もベル達が心配であり、シルによる試食お願いから逃れられる(本音)から快く応じてくれた。

 その際に他の店員達も「「「私も連れてけ〜〜」」」とすがりついてきたが店主(レベル六)の拳が振り下ろされデカいたんこぶをこさえて回収されていった。

 リュー・リオンが許されたのはフレイヤから異端児について知らされていたからだろう。

 ついでに俺が心配だからイシュタル・ファミリアのレベル五(色々あって上がった)戦闘娼婦である【麗傑】アイシャ・ベルカにも助っ人を頼んだ。

 報酬は俺との夜のアレだが問題はない。

 

「十九階層には過剰な戦力のパーティーになってませんか?」

 

 ベル・クラネル、レベル3。

 リリルカ・アーデ、レベル1。

 ヴェルフ・クロッゾ、レベル2。

 ヤマト・命、レベル2。

 ダフネ・ラウロス、レベル2。

 カサンドラ・イリオン、レベル2。

 リュー・リオン、レベル4。

 アイシャ・ベルカ、レベル5。

 

「・・・・・・・・・ダフネとカサンドラと命は別行動だな。これだけ人数居たら目立ち過ぎる」

 

「・・・・・・・・・ですね。ただでさえ他のファミリアも動いてるようですし」

 

 何も起きてないと偽装の為にダフネとカサンドラと命は上層で稼がせる。

 19階層調査は残りでだ。

 それでも過剰な気がしないでもないが、特にリュー・リオンに関してはステイタスを更新してないだけで実力はレベル以上にありそうなのだから。

 

「ウチは調査じゃなくてホッとしたよ」

 

「白兎は翼持つ者と縁を結ぶ、って夢を見たよ」

 

「・・・・・・ウチは調査じゃなくて本当にホッッッとしたよっ!!」

 

 ダフネはヘスティア・ファミリアじゃ一般的で普通の感性持ちの貴重な存在だからな。

 トラブルや危険を避けたがりモンスターに忌避感を抱くなど、ダフネの反応が一般的冒険者の反応と見て間違いないのだ。

 まあそれでも共に過ごすうちにウィーネには絆されて、昨日は出店で買った菓子をやっていたが。

 

「それでは行きましょう!!」

 

 ベルが音頭を取り、19階層の調査へと向かった。

 

 しかし翼持つ者か。

 異端児を保護してるボスの護衛が言っていた、歌人鳥(セイレーン)のレイかね?

 ギルドの繋がりある異端児グループとの接触。何事も無ければ良いが。

 

「あの・・・・・・・・・ゼノンさん」

 

「どうしたカサンドラ?」

 

「・・・・・・夢で、ベル君が神の繰糸と大衆の眼差しに雁字搦めになる姿が見えました。まだ先ですけど」

 

「・・・・・・・・・チッ、監視のせいで動けねえのがまどろっこしい。替え玉になるヤツを拵えて俺もダンジョンに行けるようにするか」

 

 ただでさえ、フレイヤ・ファミリアの報酬、神対策の剣、ウィーネの為のリングと作らなきゃいけないものだらけだってのに(あとボスの依頼品とガネーシャの注文とじゃが丸君屋台の新しい揚げ鍋)。

 

「私達も支えるので・・・・・・無理は」

 

「わかってる。

 ぶち壊すのは簡単だが、それはベルが望まねえ未来だしな」

 

 ひとくいサーベルを握りパンドラボックスにライドするウィーネの姿を眺めながら、俺はカサンドラの予知夢という情報から対策を考えるのであった。

 

 





 補足・説明。
  
 今話は、まっっったく話が進みません。
 ダンジョンに行こうだけで1話使いました。このペースだと異端児編どれくらいかかるやら。
 忘れそうになりますがダフネとカサンドラもヘスティア・ファミリアに居ます。
 でもダフネは一般人タイプなのでウィーネをつい避けがちでした、数日で慣れましたがヘスティア・ファミリアって住むとモンスターハウスですし(窓を拭くマドハンド(余計に汚れそう)を見てなんか諦めた)。

 ドラゴンマシン。
 モンスターズシリーズから出たと思われるキラーマシンの派生。キラーマシン2の頭部に赤いカラーリング、ドラゴンっぽい形状になっている。
 当然強く、フレイヤ・ファミリアの幹部でも苦戦するほど。
 確か配合はコアトル✕デスマシーンだったかな?作者はテリワン3DSで他国マスターからぶんどりました。

 ひとくいサーベル。
 イライラして打ってたらなんか出来てた。
 後にウィーネの護衛にするか悩み中。

 アイシャのレベル。
 原作より高いのはゼノンのせい。

 カサンドラの予知夢。
 もっと詩的にしたほうが良いか悩み中です。

 ひとくいサーベル装備パンドラボックスライドウィーネ。
 可愛い。
 でも総合戦闘力はパンドラボックスのせいでレベル6上位かレベル7相当。

 ウィーネの為のリング。
 竜女の生態を聞き準備中。
 ヒント、アモス。
 
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