目を開くと見えた景色は白。見渡す限りの広大な白である。しかし、遠くの方から強く懐かしい気を感じる。そちらへ向かってみることにする。
「よし!悟飯、そのまま気を高め続けろ。そして怒れ!」
「く…ぐぐっ…はああああ!!」
近づくにつれて声も響いてきた。やはり悟空と悟飯だった
孫悟空 戦闘力 3000万 超サイヤ人15億
孫悟飯 戦闘力 1500万
「ん?なんだ?いきなりものすげぇ気が現れた!」
あ、しまった気を抑えるのを忘れていた。とりあえず今の悟空の少し上くらいにしとくか
無名 戦闘力(気を抑え)10億 激昂拳10倍→100億
「ん?おめぇ…無名じゃねぇか!久しぶりだなぁ」
「また妙なところで会うな悟空」
「あれ?オジさん」
悟空からの説明で、この空間は神の神殿にある精神と時の部屋というらしい。異空間であり、外とは時間の流れが違うらしく外の1分が此処では6時間で、1日なら1年らしい。そして重力が外の10倍で空気も4分の1、気温は50度~マイナス40度にもなるという。
「そんでよ、この部屋には最大で2日しか居られねぇんだ。入口がなくなっちまうらしい」
「なるほどな…私は特異点らしいから大丈夫だと思うが…よし!君たちの修行を手伝おう」
「えぇ!?」
「そりゃあ願ってもねぇ!」
話し合いの結果、悟空と私が組手を行う事になった。悟空は当たり前のように超サイヤ人に変身し、向かい合う。
激昂拳を使ったら差が着いてしまうからな、瞬間移動で現れた悟空の拳を合気で流し、肘打ちを叩き込む
「うぐっ!?」
「悟空、その手は通じないぞ」
腹を抑えて立ち上がった悟空、ニヤリと笑みを浮かべると気を爆発させて超スピードで浴びせ蹴り、回転しながらの連続回し蹴りを繰り出す。
「うりゃりゃりゃ!!」
「はっはっは!!」
如何に戦闘力で勝っていようとも、足は手の3倍の威力がある為、受け方を間違えると痺れてしまうだろう。
「むんっ!」
悟空の蹴り足を掌打で受け止め、悟空に数十発に及ぶ連打を叩き込み、高く蹴りあげる。
「うおわあああ!?」
瞬間移動で追撃すると地面に突っ込んだが、受身を取って体制を立て直した。
「流石だ」
「まだまだ!」
互いに瞬間移動を習得している為、既に悟飯には2人の戦いが見えていない。現れては消える音すらも置き去りにしていく戦闘音
「はああああ!!」
「うりゃあ!!」
悟空の拳を拳で逸らし、そのまま腹に数発打ち込み地面に向かって蹴り飛ばした。
「うぐっ」
地面に激突した悟空は超サイヤ人が解けていた。悟空に近付き、手を差し出す。
「イテテ…やっぱ強ぇえな~オメェ」
「悟空も最後に組手した時より強くなったな」
以前の世界と繋がりがあるのなら、悟空とはヤードラット星でよく手合わせをしていた。瞬間移動の稽古は共に受けていたが、空いた時間で悟空は超サイヤ人の変身を慣らしていた。俺は時止めの修行をしていたが、未だ1秒程しか出来ていない。そういえばヤードラットの長が気になる事を言っていたな。
~回想~
「ほぉ…これは珍しい」
「どうかしたのか?」
長は少し考えていたが話し始める
「お主には悟空と同じく瞬間移動ともうひとつ。時を操る素養がある」
「時を操る?」
「うむ。世界の時間を止めたり…あるいは極めれば、世界の時間を早めたり、巻き戻す事も可能だろう…最も、それは神やそれ以上の存在に許された御業だろうがな」
~回想終了~
「悟空の力は大体わかった。次は君だ…悟飯」
「は、はい!」
悟飯は慌ててこちらへ走り寄ってきた。
「少し君に触れて良いかな?」
「え…はい」
悟飯の今の時点の潜在能力を把握しておかないとな、意識を集中し隠されていた力も数値化する。
孫悟飯 戦闘力 1500万 潜在戦闘力 30億
正直驚いた。超サイヤ人にもなっていない状態で眠っている潜在能力が30億とは…ざっと200倍か、強くなるぞ、この少年は…まあ、精神的に言うならこの子は【戦いに向いていない】優しさと強さを併せ持つ為、仕方なかったとはいえ潜在能力を怒りで引き出す戦い方が染み付いてしまい、興奮状態を抜け出せず気が強くなりすぎて暴走してしまいがちだ。
「悟飯、君はまず超サイヤ人になって貰うが…同時に潜在能力を引き出す修行をしよう。更に興奮状態を収める方法も教える」
「わ、わかりました!!」
悟空はドカリと地面に座り込んで様子を見ている。あいつめ…気付いているな?悟飯の潜在能力を。
まずは悟飯を覚醒させなければ