世界の奇跡が起きた後のお話です。

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交差した先、未来へ

 

 

 

4月。

冬が過ぎ、春が来た。

澄み切った空に鳥が舞い、陽気な太陽を背中に感じる。忙しない信号機が赤から青に変わり、交差点を渡った。

桜の隙間からは陽が注いでいる。

 

「緊張するな…」

 

心臓が跳ね上がるのを感じながら、桃色が散った石畳を歩いていく。

 

大体2年前くらいだろうか。その時は冬が春に変わる頃だった。

 

夢を見た。

 

とても冷たく、儚げで、それでいてどこか優しく、心が熱くなるような夢を見た。

冷たい雨の降っていた昨日が、暖かい陽の差す青天の明日へ変わっていく夢を。

 

夢の内容は覚えていない。

 

それでも大切な何かをもらったような、託されたような、つながったような…そんな感覚だった。

 

ひどく曖昧だけど、それで良い。

大事なものは鮮明に分かるものではないものだろうから。

 

「なにが曖昧って?トロ?」

 

横から声がした。

瀞より長身の男性だ。素直に腹が立つ。

 

「なんでもいいだろ、タクト」

 

「ふふん」

 

そう言えば、初めて会った時もこんなふうに急に話しかけられたんだったか。

2人はとある施設へと歩いて行く。

 

「ほとんど向こうで待ち合わせだっけ。どんだけ待ちきれないんだか」

 

「なんせ新型バトルシステムのテスターに選ばれたんだからね、早く見たくなるのも当然だよ」

 

「確かに」

 

俺の場合、運営から直接依頼があってテスターになったのだが、そこは黙っておこう。面倒くさいことになるに違いない。

 

「あーもう待ちきれないー!!」

 

「ほんとにな!走っていくか!」

 

「おま、ユウいつの間に」

 

死角からひょいっと現れるユウ。

彼の瞳からはその陽気さが伺える。

 

「はい!競争ー!!!」

 

「は、ちょ」

 

「行くべ行くべ!」

 

タクトとユウに背中を押され、トロはされるがままに走り出す。

振り回されるのは良い迷惑だが、いつもの光景に安心する。夢でも同じようなものを感じたっけ。

 

やいのやいのしているうちに目的の施設が近づいてきた。

白い近代的な壁面にガラスが貼られた建物。ビルドファイターズで登場したPPSE社の建物にそっくりだ。

ここはGBNを運営している会社がシステムの改善やコンテンツ追加のため、実験をしている施設だ。

 

「さすが運営直轄の実験施設、規模が違うな」

 

「心躍ってきたわー!」

 

「はやく〜!」

 

清潔に保たれたエントランスを通り、3人は受付を済ませる。 

待機室に案内され、中に入る。集合時間の30分前ではあるが既に何人か来ていた。

 

「あ。フウトさんや!!」

 

「おぉ!ユウくん!トロくん!タクトォ!」

 

「いや、なんで俺だけ呼び捨て!!」

 

フウトに駆け寄る2人。プロダイバーの1人であるが故、この場に呼ばれたのだろう。

 

「ろくろさん久しぶりですね」

 

「お、トロくんじゃん〜背伸びた?」

 

「縮みました」

 

「え、まじ」

 

「冗談です」

 

 

 

 

彼らはこの世界の記録上に存在しない記憶を持っている。

 

 

 

 

「こんにちはー!」

 

「ちゃす」

 

「どうも」

 

オノサカ、ヨネ、ジャック。

 

 

 

 

それはかつてのライバルとの戦いの記憶であり。

 

 

 

 

「ここかぁ戦場は!」

 

「失礼します」

 

コヨミにヒビキ。

 

 

 

 

仲間とのかけがえのない思い出である。

 

 

 

 

「えらい道に迷ったなぁ!!」

 

「結構奥の方にありますもんね」

 

「すまない、待たせたな。」

 

テンマ、レイ、ガスト。

 

 

 

 

『本日はお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございます。』

 

 

無機質なアナウンスが会場内に響き渡る。

 

 

 

 

「色々あったな。」

 

「?」

 

「いや、こっちの話。」

 

 

 

トロは腰のポーチから愛機、ガンダムフェーテを取り出す。

これからも長い付き合いになりそうだ。

 

 

 

 

「さぁ始めようか」

 

 

 

 

『ただいまより、新バトルシステムのテストバトルを開始します。』

 

 

 

《Gunpla Battle-Existence》

 

 

 

 

 

 

「ガンダムフェーテ!トロ!行きます!」

 

 

 

 

 

まだ見ぬ未来へ彼らは進み続ける。

 

 

 


 

あとがき

 

どうも小説を書くことを諦めたとろです。

投稿した感想ですが、気づいたらトロさんからとろになってました。そして20歳を迎えていました。恐ろしい。

多分今やったら恥ずかしいんだろうなってなるリプバトル形式のインターセクションやってましたね。もう気づけば3年は経ってます。もうすぐ4年ですよ4年!楽しかったやつね

 

あと、急に投稿してすみませんね。なんか思い出しちゃって。

なんだかんだ小説書いてた人の中で自分だけ後日談を投稿してなかったはずなんでね。中途半端に作ってた文を中途半端に終わらせました。会話文が異常に増えてるとこから書き足した分です。文字を書けなくなっちゃったぴえん!

 

なんだかんだ、みんな別々の界隈になったりして、鯖の稼働率も徐々に落ちていったけど、最近鯖に会話が増えてね。懐かしいなーなんて思ってたりしてたけど、いつでも帰ってきて良い場所なんて言われてね、こう別々の界隈になって交流は前よりかは減ったけど繋がるもん繋がってんやなぁって。思うわけですわ。綺麗事かってね。いいんですもう何言われても。こちとら深夜テンションあげあげみざわなんすわ。

そういうこって、これからもよろしくおねがーいします。

 

最後に、テストバトルに呼ばれてない人はなんだかんだどこかで元気にしてると思います。うちの世界線では平和なんでね。

それと、Gunpla Battle-Existence はprogress世界線のビルドファイターズ形式のシステムだよ。GB-Eって略すよ。existenceは実在とかそんな意味。らしい。設定に書いてた。GPデュエルと一緒だよ。

 

これからなんか書くとしたら、一から書くよ。

 

 

 

おわりだよ〜


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