いしきのまじん   作:流浪の職員

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 ヌヴィレットが1凸したので初投稿です。鍾離、お前はパパ上のシールド役をしろ。



 感想欄君たちさぁ…なんで死ななきゃ許されると思ってるんですかねぇ…?
 激ヤバ感染力の特級呪物とか精神破壊兵器とか持ち出してくるんじゃないよ全く…


 それはそれとして、今度皆のオヌヌメSCPでも募集します。



9.あるこほーる

 

 モンド2日目。

 初日にして中々の苦労人と関わることになったが、コレはあくまでシキの気まぐれによるものである。旅人であれば良かった良かったで終わるが、この鳥は元々報酬のために動いている。

 

 

「故に飯だ。」

 

「まだ朝6時なんだけど…」

 

 

 それはそれ、これはこれなのである。

 ちなみに昨日、シキが各国を回る理由をハスターに話した時、

 

 

「酒なら多少力になれるかしれない。」

 

 

 と、旅人にとって有り難いことを言ってくれていたのだが、

 

 

「なぁハスター。コイツって、酔っ払って【祝詞】が暴発したり…」

 

「済まない旅人。我は無力だ。」

 

 

 ハスターの案は白紙になった。

 そもそもこの【鳥】が酔うのかどうなのかもわからないところではあるが、用心するに越したことはない。

 

 

「ってことで旦那ぁ〜何かない?」

 

「『準備中』の札が見えなかったのか君は。」

 

 

 旅人はシキを連れとりあえずエンジェルズシェアに来た。入り口の扉に下げていた準備中の札を無視され、朝っぱらからのご来店に店主は不機嫌である。

 

 

「しかし…僕は酒以外はあまり…」

 

「そうだよねぇ…」

 

「なぁなぁ旦那!ジュースの種類とかって知ってたりしないか?」

 

「……それなら多少は知っているが…僕もそこまで暇じゃない。」

 

「忙しいの?」

 

「あぁ。今日はワイナリーの方でやらなければならないことが山積みだ。」

 

「ふ〜ん…あ、だったら私達もついて行ってもいい?」

 

「…何?」

 

「ワイナリーなら何かないかな〜って。」

 

「…僕は忙しい。君達に構っている余裕はないから、好きにしてくれ。」

 

「はぁーい。じゃあシキ、今日はアカツキワイナリーの方に行こう!」

 

「了解した。」

 

 

 旅人達はディルックと共にアカツキワイナリーへと向かった。

 ディルックの旦那は仕事があると言い、早々に屋敷に篭ってしまった。

 

 

「シキ、ここがアカツキワイナリーだけど…どう?」

 

「アレが葡萄か。そのまま食べても美味いのだろうか。」

 

「どうだろう…ワイン用の葡萄だから…」

 

 

 実際、ワイン用の葡萄は通常のもよりも糖度が高く、風味や酸味も濃縮されている…らしい。*1

 

 

「じゃあシキ、ご飯の前に少し手伝ってくれない?」

 

「?」

 

「なにがはじまります。ですか。」

 

「忘れた頃に枯渇するんだよね…晶結。」

 

 

 シキは自身の羽根を使い、アカツキワイナリー周辺を旅人を運んでまわった。

 シキのパワー的に、旅人1人担いで飛ぶことは全く苦ではなかったが、いかんせん気を抜けば大量虐殺が始まる為、これでも【鳥】としても気は使っていた。

 

 

「シキ、ありがとう!おかげで当分晶結には困らないよ!」

 

「礼は食い物で頼む。」

 

「任せろ!ちゃんと用意するぞ!…旅人が!」

 

「パイモン…」

 

 

 この白フライム、旅人と行動していて自前のモラを使ったことがあるのだろうか。

 旅人達はやることもなくなったので、なんとなくワイナリーで仕事をしているディルックの元へ行くことにした。

 

 

「やぁやぁ旦那!」

 

「帰れ。」

 

「まぁまぁそう言うなって!」

 

「…あるじ、あるじ。とめるべきです。ますか?」

 

「……どうしたものか…」

 

「あぁ…君達だけでも常識があってくれて助かる。可能ならば僕から引き剥がしてくれるとなお嬉しい。」

 

「………ねこ。」

 

「…しかたありませんね。でぃるっくさんはめとみみをふさいでいてください。…たびびと、しろまんじゅう。」

 

「ん?どうしたの?」

 

「だからオイラはしろまんじゅうじゃ…」

 

「『ねこです。よろしくおねがいします。』」

 

「「ア゜ッ」」

 

「…もう大丈夫だ。」

 

「……これは、大丈夫なのか…?」

 

「だいじょうぶです。ちょうせいしてます。」

 

 

 旅人とパイモンはSAN値チェックに失敗した。

 指示された通り目をつむり、耳をふさいでいたディルックはセーフ。邪魔者は床で深い眠りについた。*2

 

 

「………まぁいい。休憩ついでにワイナリーを案内しよう。報酬の件もある。気になったものがあれば言ってくれ。少しであれば振る舞おう。」

 

「感謝。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

 シキはテイワットでも有数の酒造所を、オーナー直々に案内して貰えた。

 いくつかの酒を貰い、飲んで酔いが回ってきたら自(・)身(・)を(・)喰(・)ら(・)っ(・)て(・)リ(・)セ(・)ッ(・)ト(・)す(・)る(・)という荒業を見せ、ディルックをドン引きさせた。

 

 

「その…大丈夫だろうか…」

 

「是。問題ナシ。しかし、ここまで種類があるとは思わなかった。」

 

「古くから続く飲み物だからだろう。人々の好みにあわせて進化してきたが故だ。」

 

「是。是。国によっても違う。我は識っている。」

 

「ほう…それは面白い。そうだ、新しさを目当てにするなら、モンドの『キャッツテール』という酒場へ行くといい。あそこのバーテンダーが作る酒は、唯一無二なものが多い。」

 

「了。感謝。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

 シキは言われた通りキャッツテールに向かうことにした。

 忘れかけていた旅人達を引き取り、飛んでモンド城まで戻る。モンド城についても寝こけていたため、いい加減に起きろと羽根でビンタした。流石に起きた。

 

 時刻は昼間。キャッツテールで酒を飲むには早い時間だ。

 叩き起こした旅人を連れ、冒険者ギルドの依頼をこなして資金を調達しつつ、夜まで時間を潰すことにした。

 

 

「シキ、やっちゃえー!」

 

「…旅人。旅人。」

 

「どしたの?ほらほら、遺跡守衛がすぐそこまで…」

 

「我の力は機械には通用せぬぞ?」

 

 

 遺跡守衛はもう目の前に。足を振り下ろす3秒前と言ったところだろう。

 旅人は逃げ出した。

 

 

「なんで今言うのぉぉぉ!?」

 

「奴らはプログラムで動いているが故に。」

 

「じゃ、じゃあシキはマシン系の敵にあったら…」

 

「無視。そも、我単体ならば敵に狙われることもなく。」

 

 

 事実、今も狙われているのは旅人であり、シキには見向きもしていない。

 

 

「あぁもう!」

 

 

 旅人は追ってくる遺跡守衛をどうにかしようと、武器を手に振り返った。

 追ってきた遺跡守衛の後ろには、音に寄って来たスライムやヒルチャール達。そしてそれらを超えた遠くにシキが見えた。

 

 

「……へぇ…?」

 

「流石だな旅人。我は採集でもしていよう。ねこ、行くぞ。」

 

「はい。」

 

「ちくしょう!こうなりゃヤケだぁー!」

 

 

 シキは旅人を背にねこを連れ、知らぬ存ぜぬと採集へ向かった。

 

 

 その後、様々な草や木の実、肉や羽根などを集め、力尽き、遠い目をして地面に倒れ込んでいた旅人を担いでキャッツテールへ向かった。

 

 

「せめて遺跡守衛以外の魔物は手伝ってくれても…」

 

「知らぬ。そも、旅人が受けた依頼であろうに。」

 

 

 旅人は自分で立つ気が無いのか、シキに担がれたままキャッツテールの扉をくぐった。

 

 

「いらっしゃー…」

 

「あ、その声はディオナだね!来たよ!」

 

「せめて自分で立ったらどう?」

 

「それもそうだねー。うんしょっと…」

 

 

 ようやく自力で立った旅人は、見慣れたキャッツテールの看板娘、ディオナとの会話に花を咲かせ始めた。

 手持ち無沙汰となったシキは、1人店内を見回す。

 酒。人。人。猫。酒。カード。

 

 

「…?」

 

 

 シキは見覚えのないカードゲームで盛り上がるテーブルに向かう。

 

 

「失礼。」

 

「あん?」

 

「なんだいお兄さん。」

 

 

 若い男が二人、酒で程よく顔を赤く染め、シキの知らぬカードゲームに熱中していた。

 

 

「水を差した。そのカードについて問う。」

 

「これか?なんだ兄さん、『七星召喚』を知らねぇのかい?」

 

「…そうか。そうかこれが『七星召喚』か。名前は知るが経験はない。」

 

「おっ、ならやってみるかい?」

 

「いいのか?」

 

「おう!あ、俺のデッキ貸してやるよ!」

 

「感謝。」

 

 

 数分後。

 

 

「そういえば旅人さん、お連れさんがいなかった?」

 

「あ、そうだった!…えーっと…あれ?」

 

 

 ディオナとの話が一段落し、旅人はキョロキョロと辺りを見回すが、シキの姿は見当たらなかった。

 

 

「パイモン、シキは?」

 

「オイラも知らないぞ。それより、あの人だかりはなんだ?」

 

「さぁ…でもあそこには机があるから、酔っ払いが七星召喚で盛り上がってるんじゃないかしら。」

 

「へぇー…そんなに面白いバトルが…」

 

「旅人、ディオナも見に行こうぜ!」

 

 

 特にこれという用事もなかったため、シキのことは後回しに、人だかりへ向かった。

 ディオナの予報通り、人だかりの中心では店のテーブルを囲んだ二人の男達が七星召喚をプレイしているところだった。

 

 

「あれ、シキじゃん。七星召喚なんて知ってたんだ。」

 

「旅人か。これは良い。面白い。」

 

「っていうか、何で皆こんなに集まってるんだ?」

 

「お、栄誉騎士の嬢ちゃんか。嬢ちゃんなら勝てるかもしれねぇなぁ…」

 

「?」

 

「いやなに、そこの…多分嬢ちゃんの連れだろう兄さんがな、さっきからここにいる奴ら全員と勝負してるんだが…1回も負けてねぇんだ。」

 

「1回も!?」

 

「当然イカサマなんかを疑う強さだが、見た感じそんな気配すらなくてなぁ。余興がてら、ここにいる奴ら全員で片っ端からバトルしてんだ。」

 

 

 まさかそこまで強かったとは。旅人は全く予想もしていなかった。

 ディオナとしても酒に酔って騒いでいるわけではないため、嫌悪感を顕にせずむしろ興味深そうに勝負の行方を見守っている。

 

 

「負けたぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 また一人、シキに挑み敗れた。

 

 

「おい、次は誰だ!?」

 

「もう全員負けたんじゃねぇの?」

 

「いいや、次は私と勝負だよ!」

 

「おっ、次は栄誉騎士様が相手だってよ!」

 

 

 こんな面白そうな勝負を逃すなんてもったいない。

 旅人はウキウキとシキに勝負を挑み、席に着いた。

 

 

「行くよシキ!言っとくけど、私強いからね!」

 

「望むところ。来い。」

 

 

 今日のキャッツテールはいつも以上に賑やかであった。

*1:
作者も食べたことないので知りません。

*2:
死んでません。





 ア"ア"ア"ア"ア"ア"ほら運営君すーぐそうゆうことするー!パパ上かマーヴィカかなんて選べるわけねぇだろうがよオ"オ"オ"オ"!!!
 それでも僕はパパを選ぶ。何故なら持ってるから。(2凸させたい)


 前書きに書いた募集やります。
 詳しくは活動報告の方へ↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=321567&uid=472181

次はどこに行こう?

  • ストーリーをなぞって璃月!
  • 1回帰ろうか稲妻!
  • 犬に会いに行こうスメール!
  • アケロイド警察だフォンテーヌ!
  • 何人飛ぶ(死ぬ)かなナタ!
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