山城改二実装?祝いの航空戦艦メタトーク。扶桑姉様の口調が崩壊してるのは我が鎮守府の近代化改修要員だからなんだ…。姉様のファンよ、すまない。

1 / 1
宿毛湾鎮守府某支部。航空火力化の時代到来を頑なに信じ、運営ダイスキーの金剛型を冷遇し、ひたすらに航空戦艦を育成する提督が居た。
そんな提督の元、倒せど倒せど沸き出てくる敵と第一線で、己が身が果てるまで闘う艦娘…というか、航空戦艦のありふれた日常の1コマ。


釣りでもしながら

宿毛湾鎮守府 某支部 戦艦寮 108号室 伊勢型の部屋

 

日向改「どうやら前回のアプデで初春に改ニが実装されたらしいな。」

伊勢改「そうだね。…ねぇ日向?実際の所、私達ってどうなのさ?」

日向改「私達?」

伊勢改「よく日向は航空戦艦の時代だーって言ってるけどさ。正直私達って扱い悪いじゃない?」

日向改「軽空母並の艦載機に超火力。甘く見られては困るな。」

伊勢改「瑞雲しか積めないけどね。火力も前より落ちちゃったし。」

山城改「運は上がらないし。」

日向改「…居たんだ、山城。」

山城改「さっき入渠が終わったんで。」

伊勢改「御茶飲む?湯呑み小さいのしかないけど。」

山城改「ありがとうございます、頂きます。」

日向改「話を戻すと、装甲と耐久力が上がったじゃないか。」

山城改「やっぱり盾があるとないとじゃ違いますよね。」

日向改「いや、飛行甲板は盾じゃないんだが…。」

伊勢改「そうだよ~…折角の飛行甲板なんだからさ、大切にしないと。」

山城改「だって伊勢型も扶桑型も飛行甲板の構えかたが完全に盾じゃないですか。」

伊勢改「た…確かにそうだけど……。」

山城改「良いんです強くなれば。」

山城改「私達扶桑型なんてやれハズレ戦艦だ不幸だ尻だ胸だ伊勢型の出来損ないだ欠陥戦艦だ…。」

伊勢改「アハハ…ま、まぁそれだけ注目されてるって事じゃん。」

日向改「確かにそうなるな。山城の不幸が姉の扶桑にまでうつってしまったからな。」

山城改「姉様にまで迷惑をかけてしまうなんて…。 不幸だわ…。」

伊勢改「そ、そういえば御姉さんは?なんだかいっつも御姉様御姉様~って言ってるけど。」

日向改「確かこの前の熔鉱炉でドロップしたんじゃないか?」

山城改「扶桑型は欠陥戦艦扱いですから…。姉様13号は雪風ちゃんの中に(近代化改修)…。」

日向改「まぁ…そうなるな。駆逐艦は火力に欠けるからな、戦艦は格好の強化素材だ。」

伊勢改「ちょっと日向!?どーしてそーゆー風に愛想無いかなー…。」

日向改「なんだい?何なら甘えてあげようか、伊勢姉様?」

伊勢改「ホント日向は素直になれば良い娘なんだけどなぁ…。」

山城改「嗚呼姉様、どうしていらっしゃらないの?不幸だわ……。」

伊勢改「なんか山城イジけちゃったんだけど、どうするのさ日向?」

日向改「その内に立ち直るじゃないかな。」

伊勢改「そうじゃなくて!」

伊勢改(速く話題を反らさないと空気が重くなっちゃうじゃない!さっきからずっと語尾が不幸だし。)

日向改(良いんじゃな…解った協力するよ。だからお願いだから41cm砲を下ろしてくれ、伊勢。)

日向改「素直と言えば、駆逐艦の娘達は皆無垢だな。」

伊勢改「誰かさんと違ってね?」

日向改「ム…。まぁ、何だかんだ年長者で交代で世話してるからな。」

山城改「私…。」

伊勢改 日向改(やっと立ち直った!)

山城改「この前、当番であの娘達の担当だったんですけど…。」

 

~回想~

 

ムラクモ「本っ当落ち着きが無いわね…。ま、実戦の時は私が支援するんだから安心だけどね。何?不満なの?」

暁「辛い時は支え合うのが一人前のレディなんだから!遠慮は不用よ!」

響「大丈夫、私達がついている。」

白雪「私でお役にたてる事があるなら何時でもお申し付け下さい。」

巻雲「山城さーん?何かあったから巻雲に任せて下さいねー!」

雷「辛い事があるなら何時でも雷に相談してよね!」

山城改「やたら気を遣われたんですけど…。」

 

 

日向改(不幸オーラの性だな。)

伊勢改(間違いなく雷が発端だね。あの娘面倒見が良すぎるし。)

山城改「駆逐艦に餌にされ、果ては同情される私達扶桑型って…。」

日向改「常に3メートルは距離を置かれるよりは良いだろう?」

山城改「それは主砲の大きさでは?」

日向改「主砲含めると5メートルは置かれてるな。」

伊勢改「アハハ…日向は慕われてないわけではないと思うけどね。」

日向改「彼女達には艦娘の何たるかをよく指導しているからな。怖がられるのも無理はないな。」

伊勢改「私はよく釣りに連れてってるけど日向も来てみる?」

山城改「釣り、指導?そんな話が…。」

伊勢改「まぁ…時間が無いと出来ないからね。その点、山城は………。アレ?山城、スマホ鳴ってない?」

山城改「ホントだ…。はい、山城です。はい、はい、了解しました。」

山城改「第一艦隊出撃みたいなんでお暇します。御茶ありがとうございました。」

伊勢改「そう?話の続きは帰ってからにしましょうか。」

日向改「そうだね。確か3ー4の攻略だったかな?」

山城改「いえ、1ー5みたいです。3ー4は私の不幸の性で羅針盤に勝てないですけど。」

伊勢改「流石にアレは関係ないでしょ。」

日向改「なるほど。召集が山城にしかかかって無いって事は二回攻撃狙い…恐らくはは海域ボス撃破目的だな。」

 

日向改「何しても今日も駆逐艦の世話をする事になりそうだ。」

伊勢改「まぁ、そうなるな。なんちゃって♪」

山城改「それじゃ夜にでもまた伺います。」

日向改「わかった。いってらっしゃい。」

伊勢改「開幕爆撃には気をつけてねー!」

伊勢改「まぁ、あんだけ不幸不幸言ってるけどさ。実際あの娘って結構充実してると思うんだよね。」

日向改「第一艦隊からただの一度も外れた事が無いからな。」

伊勢改「どーせ史実無視できるんだから徹底的に無視してやらぁって感じだからね。ウチは。」

日向改「そうだな。ん?運営電文が更新されてたみたいだ。さっきの着信の時と同じだったから気づかなかったな。」

日向改「新しいアプデ、コレは…?フフ…伊勢、運営電文を見てみてくれ。」

伊勢改「何々~?お!なるほどね~。提督が山城を呼んだのはそういう訳。」

日向改「最も練度が少しばかり足りないから当面の間は鎮守府周辺の潜水艦が地獄を見ることになると思うけどな。」

伊勢改「後、設計図だね。ともあれ改二実装おめでとう!山城。」

 

伊勢改「……ひょっとしたら流れに乗って私達も改二実装したりして?」

日向改「流石にソレは…いや、あるか?」

伊勢改「ま、釣りでもして気長に待とうか♪一緒に行こうよ、日向?」

日向改「そうだな。たまにはゆっくりしようか。」




山城改「改二実装…?嘘…本当!?姉様…聞いててくれた!?」
扶桑「勿論。おめでとう、山城。頑張ってね?」
山城改「はい!もう欠陥戦艦なんて言わせません!」
扶桑「伊勢型どころか金剛型にも勝っちゃうかしら?」
山城改「ぁ…ごめんなさい、姉様はまだ…。」
扶桑「大丈夫。運営もその内実装してくれるわ、だって明言しちゃったんだもの。だから早く晴れ姿を私に見せて頂戴?」
山城改「はい、姉様!山城、出撃します!」


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。