ホグワーツの破天荒なあの人   作:一光

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今日はちょっと短めですが、楽しんでいただけると幸いです。


いつも通りでも構わん

クリスマス休暇が終わり、生徒達がホグワーツに戻ってくる日。校長室ではエミレアとダンブルドアが向かい合う形で椅子に座り、テーブルの上のお菓子を食べながら話していた。

 

 

「クリスマス休暇中にホグズミードを見てきたけど、特に何も怪しそうな事はなかったよ」

「先輩がそう言うなら、ホグズミードには潜んでないのでは?」

「流石に、ホグワーツ周辺を全域探すのは骨が折れるよ」

「先輩に探してもらうよりはホグワーツに居てもらう方が安全ですからな。今行動する事はないでしょう」

「我慢比べ、だね」

 

 

そう言ってエミレアはマカロンを1つ手に取って食べるが未だに難しい表情をしていた。

 

 

「もう、何事もなければよいのじゃが・・・・・・」

「そうだね・・・・・・私もそう思うよ・・・・・・」

 

 

この時の2人の表情は暗く傍から見れば何か悩んでいる事がわかる程だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その次の日、ロンはエミレアの店で貰った真新しいローブを嬉しそうに着るとハリーはロンのローブが普段とは違うものだと気付いた。

 

 

「ロン、そのローブどうしたの? 前着てたローブより新しそうだけど」

「これ、クリスマスの時に貰ったんだ!」

「誰に?」

「ローリエル先生に!」

 

 

その言葉にハリーと同室のネビル、シェーマス、ディーン・トーマスが驚いて質問すると、クリスマスの時に許可を貰ってホグズミードに行った事とエミレアの店の手伝いをした事、その時に貰った事を話した。寝室から談話室に降りるとフレッドとジョージがマントを片手に他のグリフィンドール生に何か言っていた。

 

 

「このマントマジで凄いぜ!」

「見た目はただのマントなんだけどな・・・・・・インセンディオ!」

 

 

ジョージはマントに向けてインセンディオを放つがマントは全く燃える事なく、全員に見えるようにマントを見せると煤すらついてなかった。

 

 

「「凄いだろ、このマント!」」

 

 

フレッドとジョージが言うと他のグリフィンドール生達は口々に何処で手に入れたと聞かれると2人は顔を見合わせた後に同時に口を開いた。

 

 

「「スティッチズ・アンド・ドラウツ! マジで凄いぜ!!」」

 

 

2人の行った店にハリーは興味が出ていたが隣居るロンの表情を見て、何かあるなとハリーは思った。

 

 

「ねぇロン、2人が言ってる店について知ってる?」

「あぁ・・・・・・ちょっとこっち」

 

 

ロンがハリー、ネビル、シェーマス、ディーンを連れて談話室の角に行くと小声で話し始めた。

 

 

実はその店、ローリエル先生の店なんだ

「「「「えぇ!?」」」」

しー! 声が大きよ

ローリエル先生、お店やってるんだ・・・・・・

普段は屋敷しもべ妖精が1人で店番してるんだよ

そうなの!?

マジだよ・・・・・・しかもめっちゃ商売上手だよ

「あなた達、何してるの?」

 

 

ハリー達はエミレアが店をやっている事に驚き、更にロンが普段は屋敷しもべ妖精が店を切り盛りしてる事を聞いて更に驚いていた。そんな彼等を見たハーマイオニーは声をかけた。

 

 

「!? や、やぁハーマイオニー・・・・・・ちょっとした内緒話だよ」

「・・・・・・そう。早くしないと朝食、なくなるわよ」

 

 

ロンが誤魔化すように言うとハーマイオニーは特に追求せずに大広間に向かい、ハリー達も朝食を食べに大広間へ向かった。

 

 

「そういえばロン、あなたのローブ新品ね」

「まぁね・・・・・・クリスマスに、ね」

「そう・・・・・・ローリエル先生がくれたの?」

「!? 何でローリエル先生の名前が出るの?」

「本人から聞いたわ、お店をやってるって・・・・・・3年生になったら案内してね」

「・・・・・・ローリエル先生、特に隠してないのかもね」

 

 

ハーマイオニーがロンのローブが新しくなった事を指摘するとロンはエミレアの名前は出さなかったが、ハーマイオニーがエミレアの名前を出すとロンが驚いた様に聞くとハーマイオニーが本人から聞いた答えた。実際、ハーマイオニーやスリザリン生はエミレアがホグズミードに店を持っている事は知っていた。それに対してハリーはエミレアは店を持ってる事は隠してないのではと思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大広間で生徒達が朝食を食べているとふくろうが手紙を持ってきてロン、フレッド、ジョージ、パーシーには差出人がアミットの名前の手紙が入っていた。

 

 

「アミット・タッカー? ロン、誰なの? この人」

「聞いて驚くなよ、ローリエル先生の学生時代の友達だよ」

「あなた、会った事あるの!?」

「じゃなきゃ手紙なんて来ないよ」

「手紙にはなんて?」

「ハリー、驚くなよ」

おいマジかよ!?

 

 

ロンが手紙を開く前にオリバーの大きな声が聞こえ、大広間に居る全員の視線がそちらに向いた。オリバーは両手で写真を持って震えていた。それを見たロンは手紙に入っていた写真を取り出すとハリーに見せた。

 

 

「フレッドかジョージのどっちかがこれ見せたんだと思うよ」

「写真?・・・・・・嘘!?」

 

 

オリバー程ではなかったがハリーも大きな声を出すと周りのグリフィンドール生の視線はハリーに向いていた。周りにいたグリフィンドール生はハリーの後ろからその写真を見た。

 

 

フレッド! ジョージ! お前等どうやってイメルダ・レイエスと一緒に写真撮ったんだよ!!

イメルダ・レイエスだと!?

 

 

写真にはパーシー、フレッド、ジョージ、ロンと共に写真に写っているイメルダ・レイエスの姿があった。オリバーの大きな声にスリザリンのクィディッチチームキャプテンのマーカス・フリントが反応するとすぐにオリバー達の近くに来た。マーカスだけでなくハッフルパフ、レイブンクローのクィディッチキャプテンも来ていた。マクゴナガルも席から立ち上がっていた。

 

 

「頼む! 写真を見せてくれ!」

「それよりも何でイメルダ・レイエスと写真が撮れたんだ!?」

「今イメルダ・レイエスと連絡取れるのか!?」

 

 

フレッドとジョージに詰め寄るクィディッチキャプテン達を見ていたダンブルドアはエミレアに目配せすると、エミレアは苦笑いしながらフレッド達の元に歩いていった。

 

 

「皆、とりあえず落ち着こうか」

「「おっ、先生どうも!」」

「やぁフレッド、ジョージ。それ、あまり自慢しない方が良いよ・・・・・・今日みたいになるから。後、キャプテンの皆」

 

 

エミレアが来た事に騒ぎは一旦落ち着き、フレッドとジョージに2人に軽く注意した後にオリバー達クィディッチキャプテンに何やら小声で話しているとキャプテン達は何か納得した表情で席に戻った。

 

 

「さぁ皆! 早く朝食を食べて授業に出る事!」

 

 

エミレアはそれを言った後に自分の席へ戻っていき、パーシーはフレッドとジョージの2人を説教していたが2人には特に反省の色が見えなかった。

 

 

「ローリエル先生」

「どうしたんだい? ミネルバ」

「後でお話よろしいでしょうか?」

「分かった。後で君の私室に向かうよ」

 

 

エミレアが席についた後にマクゴナガルが声をかけており、生徒達は説教でもするのかと思っていたが教員達は説教ではないと勘付いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午前の授業が終わり、昼食を食べ終えたハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビルはハーマイオニーの提案で図書館へ向かおうと廊下を歩いていると何処かへ向かうエミレアを見かけた。

 

 

「そういえば僕、先生に色々聞きたい事あった!」

「あっ! 待ってよロン!」

「えっ!? ちょ、ちょっと!!」

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

 

これ見よがしに逃げる口実にロンがエミレアの後ろ姿を追いかけるとハリーとネビルもそれに続き、ハーマイオニーも3人の後を追った。

エミレアは森番のハグリッドの小屋の前でハグリッドと何かを話してる様子で、ハグリッドは申し訳なさそうな表情をして、エミレアは何処か困り顔だった。

 

 

「「「先生!」」」

「おや? 皆どうしたんだい?」

「僕、イメルダ・レイエスとの話が聞きたいんです! 学生時代の友人の先生に!」

「ロン! ハリー! ネビル! あなた達いきなり失礼じゃない! 先生はお話の途中じゃないの!?」

「問題ないよ、ミスグレンジャー。ルビウス、君の小屋の中で話して良いかい?」

「え、えぇ・・・・・・好きに使ってください、先生」

 

 

ロンがエミレアに話しかけてエミレアがロンの方へ振り向いた時にハグリッドが助かったいった表情をしたのをハリーは見逃さなかった。エミレアがハグリッドの小屋の中で話す事をハグリッドに聞いた時にはハグリッドは冷や汗をかきながら諦めた表情をしていた。

 

 

(何かあったのかな?)

 

 

ハリーはたまに家でリリーがジェームズを叱る様子に似ていると思い、何も聞かない事にした。小屋の中でハグリッドに椅子に座るように促されて座るハリー、ロン、ネビル、ハーマイオニーとエミレアにハグリッドがお茶を出すと早速ロンがエミレアに聞いた。

 

 

「先生はイメルダ・レイエスが早く箒で飛べるって言ってたのに、何でクィディッチチームに入らなかったんですか?」

「私、ホグワーツには5年生の編入で、その年はクィディッチが中止されていてね」

「「クィディッチが中止!?」」

 

 

エミレアが言ったクィディッチ中止という言葉にハリーとロンはあり得ないといった表情をして大きな声を出していた。ネビルも驚いた表情をしており、そんな彼等を見てハーマイオニーは驚いた表情をしていた。

 

 

「私が学生時代の校長は純血主義でね・・・・・・純血の生徒が怪我をしたから中止をしたの。私も5年生からの編入だから授業に追いつく為に忙しくて、次の年からはクィディッチが出来たんだけど・・・・・・流石に6年生から参加する気になれなくて断ったんだ」

「5年生から編入だと、やっぱり授業についてくのも大変ですよね」

「入学前にホグワーツの先生が前もっては教えてくれたけど、本格的に習ったのは入学してから。最初の防衛術の授業は・・・・・・」

「「「「授業は・・・・・・?」」」」

 

 

エミレアの話にハリー達は興味津々で聞いており、ハグリッドもエミレアの学生時代の話はあまり聞かない為こちらも興味津々だった。

 

 

「相手役の生徒から、達人と決闘してるみたいだって言われたね」

 

 

ハリー達は予想外の言葉に開いた口が塞がらなかった。最初の防衛術の授業で決闘するといった事と達人と決闘してるみたいだと言う言葉にエミレアが圧勝したんだろうと考えると思考が追いつかなくなっていた。

 

 

「それと皆、そろそろ授業に行った方が良いんじゃないか?」

「そうよ! 次の授業に遅れるわよ! 先生、ありがとうございました」

「話をしたいならいつでもおいでハリー、ロン、ハーマイオニー、ネビル」

 

 

ハリー達はエミレアにお礼をした後に急いで次の授業に向かった。エミレアは開いていた扉を閉めるとハグリッドを見た。

 

 

「さて話の続きをしようか、ルビウス」

 

 

ハグリッドがハリー達が来る前にしていた話をエミレアが忘れておらず、その続きが今から行われる事実に肩を落とした。普段は優しいエミレアが怒る時は静かで、そして恐ろしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

授業後、ハリーはエミレアの店について聞こうと身近の大人の元を訪ねていた。その人物は驚いた表情をしたもののハリーを自分の私室に招き入れるとハリーにココアを淹れ、自分には珈琲を淹れていた。淹れ終わるとハリーにココアを出して、自分も席に座った。

 

 

「突然ごめんなさい、スネイプ先生」

「今この部屋には2人しかおらん。いつも通りでも構わん」

 

 

ホグワーツでハリーの身近で気兼ねなく話せるとなるとハリーの中ではセブルス一択であり、その為に訪ねていた。セブルスは突然ハリーが来た事に驚きはしたが快く部屋に招き入れた。

 

 

「ねぇセブルスおじさん、スティッチズ・アンド・ドラウツってお店知ってる?」

「あぁ、ホグズミードにあるローリエル先生の店だな」

「セブルスおじさんは行った事ある?」

「あるぞ。学生時代、リリーやリーマス、ジェームズ、シリウスと行ったぞ」

「ローリエル先生のお店って何を売っているの?」

「服飾を売っているな。魔法生物の素材が服に編み込まれていて、高い魔法効果が付与している様だ」

 

 

ハリーは話を聞きながらワクワクした表情をして、セブルスは話す中で自身の学生時代を思い出していた。

 

 

「でもローリエル先生ってホグワーツに居るよね? 普段お店はどうしてるの?」

「屋敷しもべ妖精が店を任されているぞ」

「屋敷しもべ妖精が? 店番できるの?」

 

 

ハリーが疑問に思ったのも無理なかった。屋敷しもべ妖精は無償無給で隷属する事が名誉である為、対価が発生する為に案内する店員は出来るが金を受け取らなければならない店番は出来ない。

 

 

「あぁ、とても商売上手だぞ。買った商品にサービスで良い商品を一緒にして安くして更に買ってもらうという事をしているぞ」

「凄いね! 行ってみたい!」

「3年生になってからな」

 

 

エミレアの店の屋敷しもべ妖精、ペニーの商売方法に良くジェームズとシリウスが気を良くして買っていた。ハリーは話を聞いて早く3年生になってホグズミードに行きたいと思っていた。

 

 

「ローリエル先生って凄いね。ホグワーツで先生をして魔法省でも働いて、ホグズミードでお店を経営してるなんて」

「あの人は吾輩達が想像できない程、凄いからな」

「うん、僕も思う・・・・・・ハロウィンの夜とか凄かった」

「あれを見たのは2回目だな・・・・・・」

 

 

ハリーがハロウィンの夜の事を思い出していると、セブルスも学生時代に受けた罰則の事を思い出した。自分達で倒せないトロールをエミレアは片手間で倒していたのを見た時にセブルスは驚愕していた。セブルスはマグルの父親と純血の魔女の母親から生まれた半純血であり、母からは良く如何に純血が優秀であるかをセブルスに言っていたが、エミレアを見たセブルスの中でその価値観は崩れていた。

 

 

「吾輩は、純血の家系だから優秀などと思っていたのが何だか馬鹿らしくなったな」

「そうなの?」

「あぁ・・・・・・ローリエル先生はとても素晴らしい先生だ。どんな生徒にも親身になってくれる」

「パパやママ、セブルスおじさんも?」

「あぁ、良くしてもらったよ・・・・・・良い思い出だ」

 

 

そう言ってセブルスはハリーに微笑むとハリーにココアのお代わりいるか?と聞くとハリーは談話室に戻ると言って礼を言った後に部屋を出た。セブルスは再び自分のカップに珈琲を淹れると扉がノックされた。

 

 

「開いてますぞ」

「なら、失礼するよ」

 

 

エミレアは部屋に入ると椅子に座り、セブルスはエミレアに珈琲を出した。エミレアは礼を言った後に珈琲を一口飲んだ。

 

 

「何か御用があるのでは? あなたが来る時は報告か、お願いでしょうか?」

「今日は報告だよ・・・・・・ルビウスがフラッフィーについて喋ってた」

「困ったものですな・・・・・・」

「前にルビウスがドラゴンの卵を孵した事あるでしょ?」

「えぇ・・・・・・先生が気付いてルーマニアのドラゴン・キーパーを呼びましたな」

 

 

2人共、困り顔で話していた。クリスマス休暇が終わって数日後に、ハグリッドがホグズミードにあるホッグズ・ヘッドというパブである男とドラゴンの話で盛り上がり、ドラゴンの卵を貰う代わりにホグワーツの右側の4階廊下にいるフラッフィーと言うケルベロスについて話してしまっていた。

 

 

「・・・・・・」

 

 

話を一通り聞いたセブルスは頭を抱えていた。ハグリッドの危機意識の無さに怒りを通り越して呆れており、エミレアも疲れた表情で珈琲を飲んでいた。

 

 

「セブルス」

「何でしょう?」

「アルバスに言ってそろそろ動くよ。それで、ある物を用意して」

「成る程・・・・・・だから吾輩の所に来られたのですな」

 

 

エミレアの目を見てセブルスは動いていたであろう者達に同情していた。その目をしているエミレア程、容赦がない人は居ないとセブルスは思っていた。




ついに動く事を決めたエミレア。

セブルスに何を頼んだかは、次回あたりに
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