ホグワーツの破天荒なあの人   作:一光

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今回も巻き起こるロックハート騒動!

エミレアとトムのいないホグワーツは対応するのはあのPしか・・・・・・!

P「吾輩に面倒を押し付けないでもらいたい・・・・・・」

それでは本編をどうぞ!


珍しく意見が合いますね

ハリーとロン、ドラコにノットとザビニはうんざりしていた。ロックハートの授業は自分の著書を読ませるだけやその場面を生徒を使って再現するなど、役に立ちそうにない授業が続いており防衛術の授業は大変退屈に感じていた。ハーマイオニーは”これなら図書館に籠もって勉強する方がマシよ!“とキレていた。

 

 

「本当におば上にふくろう送ろうかな?」

「良いんじゃないか? てか送ってくれ」

「ここまで酷いと校長が狂ったんじゃないかと思うぞ」

「ローリエル先生は仕方ないにしても、サロウ先生は残してほしかったよ」

「これ、1番キレたいの7年生と5年生でしょ」

 

 

ドラコはこめかみに青筋を立てており、ザビニが虚無の表情で言い、ノットはロックハートを採用したダンブルドアに頭を抱えて、ロンはトムがエミレアについて行ってホグワーツを離れた事を愚痴り、ハリーはN.E.W.T.(イモリ)を受ける7年生とO.W.L.(フクロウ)を受ける5年生に同情していた。“あの防衛術の授業内容では確実に試験を落ちるだろうな”とこの場にいる全員が思った。

 

 

「まさかこの歳で頭を抱える事になるなんてな」

「これ、ローリエル先生とサロウ先生よく許可したよ」

「サロウ先生はダンブルドア校長に言われたら従うしかなさそうだが、ローリエル先生は本当に何でだ?」

「魔法省の仕事が忙しくて、確認できなかったとかか?」

「送れるなら魔法省に苦情の手紙を送りたいよ」

 

 

ノットは今現在頭を抱えてる事に苦笑いして、ハリーがロックハートの就任をエミレアとトムが許可した事を不思議がり、ドラコが思った事を口にして、ザビニが付け足すように言った後にロンがボヤいた。

 

 

「辞めとけウィーズリー、取り合ってもらえないさ」

「だよな・・・・・・」

「皆どうしたの?」

 

 

ハリー達がため息をつくとネビル、クラッブ、ゴイルと言う珍しい組み合わせで居る中でネビルがハリー達に声をかけた。

 

 

「防衛術の授業、最悪だなって話」

「あー、確かに」

「僕も最初の防衛術の授業で酷い目にあったよ」

「「それな」」

 

 

ドラコが言うとクラッブは納得した表情をして、ネビルがボヤくとロンとザビニが同時に言っていた。そんな中でゴイルはそんな防衛術の授業なんてどうでもいいと言いたげに言葉を発した。

 

 

「今夜はハロウィンパーティーがあるだろ、俺はそっちの方が気になるよ」

「去年はあれだったもんな」

「今年はトロールが来ないといいけど」

「普通はトロールは入ってこないって」

 

 

そこからハリー達の話題は夜のハロウィンパーティーに変わり、去年の様にトロールが来ない事を祈りながら夜を待った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のハロウィンパーティーはトロールの乱入などなく平和であり、ハリー達はパーティーを楽しんだ後談話室に戻ってきていた。

 

 

「今年のハロウィンは楽しかったな」

「と言うより、これが普通だよ」

「そうね、去年は酷い目にあったわね」

「トロールが来た話?」

 

 

ハリー、ロン、ハーマイオニーが話しているとジニーも話に加わり4人で話し始めた。

 

 

「去年はハロウィンパーティー中にトロールがホグワーツに入ってきたんだ」

「私はそれを知らずにトイレにいたら、いきなり目の前にトロールよ。あの時は一瞬頭が真っ白になったわ」

「それで僕とロンが助けようとして女子トイレに向かったんだ。よく無事だったよね、僕達」

「トロールを倒したの?」

「流石に倒すのは無理だったよ。ロンが浮遊呪文で棍棒を浮かせて、それがトロールの頭に落ちてトロールが気絶したんだ」

 

 

ジニーはハリー達の話を聞いて驚いた表情をしており、ハリー達はその時の様子を思い出すと苦笑いしていた。

 

 

「最後に倒したのはローリエル先生だけどね」

「そういえば、先生がトロールを倒した魔法って何だったんだろう?」

「私も気になって質問したけど、教えてくれなかったわ」

 

 

ハーマイオニーの言葉にハリーとロンは驚いていた。エミレアは質問すれば答えてくれると思っていた為、ハーマイオニーが答えてくれなかったという言葉を聞いて互いに顔を見合わせていた。

 

 

「とても危ない魔法だから今は教えられないって言われたわ。もっと勉強すれば教えてくれるって事よ」

「やっぱりそうなるんだ・・・・・・」

 

 

ハーマイオニーの言葉にロンはうんざりしながらも暫く話した後にハリー達は就寝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ寮対抗クィディッチが始まる時期、グリフィンドールの練習後にスリザリンのメンバーが練習しに来た。オリバーはスリザリンチームの箒を見て目を見開いていた。

 

 

「それはニンバス2001! いつそんな最新の箒を!?」

「聞いて驚くな、この新たなシーカーのドラコ・マルフォイの父君に支援としていただいたのさ!」

 

 

ドラコはハリーの前まで来ると右手を出した。それを見てハリーも右手を出してお互いに握手をしていた。

 

 

「ハリー、今年のクィディッチは去年のリベンジをさせてもらうよ」

「悪いけど今回も僕が勝つよ、ドラコ」

 

 

ドラコは飛行訓練の時に負けた時のリベンジに燃えており、ハリーもそれに対して闘志を燃やしていた。それを見た両キャプテンもお互いに闘志を燃やしていた。

 

 

「よし! ハリー、今年も絶対に勝つぞ! 皆も気合を入れとけよ!」

「スリザリンは去年の雪辱を晴らすぞ! これからの練習、気合を入れるぞ!」

 

 

そうしてスリザリンのクィディッチチームは練習に向かい、グリフィンドールのチームメイト達も改めて闘志を燃やしていた。それから数日後、ハリーとロンは掲示板に決闘クラブが行われる事が書かれた羊皮紙が掲示されていた。

 

 

「決闘クラブ?」

「夜に大広間でやるらしいね。誰が教えるんだろ?」

「それは若い時に決闘チャンピオンのフリットウィック先生じゃないか?」

 

 

2人の後ろからは声がして振り返るとドラコとクラッブ、ゴイルが立っており、ドラコの視線は羊皮紙に向いていた。

 

 

「フリットウィック先生、決闘チャンピオンだったの?」

「あぁ、ローリエル先生から聞いたよ」

「教えるにしても、ロックハート先生以外なら良いよ」

 

 

ロンが驚いた様に聞くとドラコが答え、ハリーは疲れた表情で言うとロン達も同じ様な表情をしていた。まだロックハートを慕っている生徒は居るものの、殆どの生徒はロックハートに呆れている様子だった。

 

 

「けど、面白そうだね」

「行ってみようぜ」

 

 

ハリー達は決闘クラブに参加する事を決めると夜、大広間にハリーとロン、ハーマイオニーの3人で来ると既に殆どの生徒がおり皆、喋っていた。

 

 

「お前等も来たか」

「まぁね、と言うより殆どの生徒が参加してるじゃん」

「問題は誰が教えるかだな」

「フリットウィック先生かスネイプ先生なら良いけど」

「残念ね・・・・・・1番最悪な結果よ」

 

 

ノットとザビニがハリー達に声を掛けて、ハーマイオニーは来たロックハートを見て言うとハリー達は嫌な顔をしていた。少し遠くに座っているドラコも同じ様に嫌な表情をしていたがまだ慕う生徒がいる為、その生徒達はロックハートに拍手をしていた。

ハーマイオニーも始めはロックハートの本を読んで教師として来たロックハートに喜んでいたが始めの授業の時に幻滅して以降は厳しい態度を取っていた。

 

 

「ダンブルドア校長に許可をいただいて皆さんに防衛術を実戦形式で私が教えようと思います!」

(((本当に大丈夫かよ、このクラブ・・・・・・)))

 

 

今夜大広間に居るのは2年生の生徒達でロックハートの発言の後、大半の生徒が不安に思っていた。去年のトムの授業では呪文の効果と唱え方、どの場面で使うと良いかを座学で教え、その後は『最初から完璧に呪文を使える魔法使い等いない。それが出来るのは才覚に満ちたほんの一握りだ。なら使いこなせるまで練習するかあるまい。安心したまえ、諸君らが失敗してもホグワーツの教師ならどうにでも出来る』と言って実技も完璧に教えるといったトムの授業を受けてた生徒からはロックハートの実力は怪しく見えていた。

 

 

「勇敢にもアシスタントをスネイプ先生がしてくださる! 何、簡単な呪文を使うので何も不安に思う事はありません! スネイプ先生も怪我をしないようにしますからね!」

なぁ、あいつがスネイプ先生に勝てると思う?

無理ね

それこそ、スネイプ先生が寝てるとかじゃないと無理だな

 

 

ロックハートの言葉の後にロン、ハーマイオニー、ザビニが小声で話すとノットもロックハートを鼻で笑っており、離れてるドラコも”こいつは何言ってるんだ?“と言いたげな表情をしていた。ハリーはセブルスの表情を見て、眉間にシワが寄っているのを見てロックハートに同情していた。学生時代にジェームズ、シリウスと共にエミレアの防衛術の授業と言う名の実戦訓練を受けていたセブルスは現役闇祓いのジェームズとシリウスに劣らず、ホグワーツ内の実力も上位の猛者である事をハリーはジェームズから聞いていた。

 

 

『良いかハリー、セブルスは怒ると恐ろしいぞ。ホグワーツでもかなりの実力者で、闇祓いになろうならすぐにトップクラスになれる位に強いからな』

『変な事を教えるなジェームズ・・・・・・だが、困った事があれば相談しに来ると良い。すぐに解決するぞ』

『・・・・・・ぶっ放して解決とか言うなよ』

 

 

ホグワーツ入学前にジェームズとセブルスのこの会話を聞いたハリーは強い大人として思い浮かべるのがジェームズとシリウス、セブルスといった3人が真っ先に思い浮かぶ程だった。そんな3人に対して強いのはリリーとも思ってはいたが・・・・・・

 

 

(セブルスおじさん、凄い怒ってる表情してる・・・・・・流石に、吹っ飛ばなさいよね?)

 

 

ハリーは1人、ロックハートがこの後も生きているか不安になっていた。決闘前の礼をロックハートは役者が如く、セブルスは簡素に行い背を向けると3つ数えながら歩くと・・・・・・

 

 

「エクスペリアームス!」

 

 

セブルスは無駄のない動きでロックハートに武装解除呪文を当てるとロックハートは後ろに吹っ飛んで杖を手放すと、地面に大の字になって倒れていた。その後、生徒達から大きな拍手がされるとロックハートは立ち上がってセブルスに近寄った。

 

 

「お見事でした! ですが、見え透いた手でもありましたな! 防御する事も出来ましたが、分かりやすいようにあえて受けましたからね!」

「・・・・・・さて諸君、先ほど吾輩が使用した武装解除呪文は見ての通り相手の武装を解除させる効果がある。しかし効果はそれしかない為、次に行動しなければ相手は次の手を打ってくる。失神呪文を使うなり、逃げるなどするのが良いだろ」

 

 

セブルスはロックハートを完全に無視して生徒達に説明をしていた。そんなセブルスの態度にロックハートは引き攣った表情をしたがすぐに笑顔に戻していた。

 

 

「先ずは生徒2人に、実際に決闘をしてもらおう。名前を呼ばれた生徒は前に出るように・・・・・・ミスターマルフォイ、ミスターポッター。前に出たまえ」

 

 

呼ばれたハリーとドラコは立ち上がって前に出るとお互いに向き合うと礼をして、背中を向けた後に3つ数えてながら歩くと同時に振り返った。

 

 

「タラントアレグラ!」

 

 

ドラコがハリーに呪文を唱えるとハリーの足は勝手にクイックステップダンスをし始め、それに対してハリーも杖を振るった。

 

 

「リクタスセンプラ!」

 

 

ハリーの呪文を受けたドラコは笑い始めた。一方はクイックステップダンスを踊り続けてもう一方は笑い続けており、それを見たセブルスが呪文を唱えた。

 

 

「フィニート・インカンターテム!」

 

 

セブルスが唱えた呪文によってハリーとドラコにかかっていた呪文の効果を終わらせると息を整えたドラコが次の呪文を唱えた。

 

 

「サーペンソーティア!」

 

 

ドラコの杖の先から蛇が現れるとセブルスは感心したような表情をしていた。生き物を出現させる呪文は難しいのだが、ドラコはそれを成功させていた。だがドラコはその後の対処の方法までは考えが回ってなかったのか冷や汗をかいており、ハリーも蛇を刺激しないように1歩下がっていた。

 

 

「下がりたまえポッター。吾輩が対処しよう」

「ここは私にお任せを!」

 

 

セブルスを遮るようにロックハートが前に出て蛇に杖を向けて呪文を放つと蛇は一旦上に上がった後に叩きつけられる様に地面に落ちて、それに怒ったように威嚇をしながらハッフルパフのジャスティン・フィンチ=フレッチリーに近付いていた。

 

 

「レヴィオーソ!」

「ペトリフィカス・トタルス!」

 

 

ドラコが蛇を浮かせるとすぐにハリーが全身金縛り呪文を唱えて蛇を動けなくすると2人はジャスティンの元に向かい、セブルスは無言呪文で蛇を消した。

 

 

「フレッチリー、すまない。もう少し対処出来るようになってから使うべきだった」

「勘弁してくれ、マジでビビったよ」

「何ともなくて良かったよ」

「ミスターマルフォイ、ミスターポッター」

 

 

ドラコがジャスティンに謝った後に軽口を返し、それを見たハリーはホッとした様子でいるとセブルスは2人の名前を呼んで2人はセブルスの方を見た。

 

 

「ミスターマルフォイ、蛇を出現させた事は素晴らしい。だが、その後の対処も考えるべきであったな」

「はい。仰る通りです」

「しかし、何故に浮遊呪文を使ったのかね? 他にもあったと思うが? それにどうやって生き物を浮かせたのかね?」

 

 

浮遊呪文は物を浮かせる呪文である為、生き物は浮かせられないがドラコは蛇を浮かせていた為、何故浮かせたのかセブルスは聞いた。

 

 

「ローリエル先生からのアドバイスで、骨なら生物ではないから浮かせられると言われたので図鑑等で蛇の体の構造は調べてましたから」

「成る程・・・・・・ミスターポッターは何故、あの場で全身金縛り呪文を選んだのかね? 失神呪文も使えたはずだと思うが?」

「もし外れたらいけないと思って、全身金縛り呪文を使いました。兎に角、蛇を動けなくすれば後は先生が何とかしてくれると思いました」

 

 

セブルスは満足そうに頷くと大広間にいると生徒達に聞こえるように喋りだした。

 

 

「ミスターマルフォイとミスターポッターはとても良い対処をしていた。諸君等もその様に対処出来るよう今後の学業に励み給え。素晴らしい対応をしたスリザリンとグリフィンドールに5点与えよう!」

 

 

そして、セブルスは生徒達に武装解除呪文のやり方を一通り教えた後にロックハートに近付いた。

 

 

「素晴らしい対応ですね、スネイプ先生! 今日はどうやら調子が悪かったようで・・・・・・」

「ロックハート先生、余計な事をしないでいただきたい」

 

 

セブルスはまるで言い訳は聞かないといった様子でロックハートに言った後に生徒達に呪文を教える為に離れた。ロックハートは暫く唖然とした表情で固まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後に寮対抗クィディッチ、グリフィンドール対スリザリンが始まろうとしていた。スリザリンのシーカーとして出場するドラコは誰が見ても緊張している様子で、それを見たマーカスはドラコの背中を叩いた。

 

 

「固くなるな。そんなんだとスニッチなんて取れないぞ」

「す、すいません・・・・・・」

「お前1人で勝てるなんて思ってはないさ。お前等!」

 

 

ドラコの様子を見て入場前にマーカスはチーム全員に聞こえる声で話し始めた。

 

 

「シーカーにスニッチを取ってもらって勝とうなんて考えてるなら、その考えは今すぐに捨てろ! スニッチを取られようが余裕で勝てる点数を取ろうとしろ! チーム全員で勝つぞ!」

「「「オォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

マーカスの言葉でスリザリンチーム達は闘志を燃やすとドラコも緊張していた様子から気合の入った表情になるとスリザリンチームの選手達が入場した。

 

 

「「・・・・・・」」

 

 

ハリーとドラコは目が合ったが何も語らずに試合開始の笛を待った。この時の2人の間には言葉は要らないと言った様子でフーチが開始の笛を吹くと2人は上空に上がってスニッチを探した。

 

 

「グリフィンドール対スリザリンは最初はスリザリンチームがクアッフルをゴールに投げますがこれをキーパーが防ぎ、今度はグリフィンドールチームが攻めます!」

 

 

チェイサーがクアッフルを投げ、それキーパーが防ぎ、荒れるブラッジャーをビーターが打ち返してそれを避けながらシーカーの2人はスニッチを探していた。2人はフィールド中央の地面に近い位置に飛んでいるスニッチを見つけると一気に降下して追いかけた。

 

 

「ここでシーカーが動いた! どうやらスニッチを見つけたようです! 2人共早い! これは激戦の予感だ!」

 

 

中央から観客席側へ飛んでいくスニッチを2人は追いかけ、飛んでくるブラッジャーも躱しながら先に掴む為に飛んでいた。スニッチに追う事に意識が集中していたドラコはブラッジャーが右側から来ている事に気付くのが遅れて、すぐそこまで来ている事に気付くと慌てた止まったが、左にいたハリーは避けきれずブラッジャーが右腕に当たってバランスを崩したが、すぐに持ち直すとスニッチを再び追いかけた。それを見たドラコも慌てて追いかける。

 

 

「凄いぞポッター! ブラッジャーが当たってもすぐに体勢を立て直してスニッチを追いかける! マルフォイもそれを追う! グリフィンドール30点、スリザリンは50点! まだまだどっちが勝つかわからないぞ!」

 

 

ドラコはスニッチを取ろうと手を伸ばしていたが、その前にハリーがスニッチを取りグリフィンドールに150点が入り試合が終了した。結果はグリフィンドール180点のスリザリン50点でグリフィンドールが勝利した。ハリーは地面に降りると座り込み、ドラコはすぐ箒を降りてハリーに駆け寄った。

 

 

「ハリー!」

 

 

ハリーは痛みから顔を歪めていたがドラコが駆け寄ってくるのを見ると左手で掴んだスニッチをドラコに見せた。

 

 

「今回も僕の勝ちだね」

「ハリー、僕は・・・・・・」

「クィディッチなんて怪我する事なんてよくあるよ。君が気にする事ないよ」

「・・・・・・ありがとう、今度こそ勝つよ」

「ハリー、大丈夫!?」

「すぐに医務室に行きましょう!」

 

 

そしてハリーの元にロンとハーマイオニーも来るとグリフィンドールとスリザリンの両チームの選手達も箒を降りていた。フーチもハリーの近くに来て医務室に行こうとしていたがそこにロックハートが近付いてきた。

 

 

「ポッター、骨折ですか!? 私がすぐに治してあげますよ!」

「そんな事より医務室へ行った方が確実です!」

「ミスグレンジャー、ここで私が治した方が早いですよ! 何、心配ありませんよ! さぁ、皆離れて!」

 

 

ロックハートがハリーの右腕に杖を振るい聞いた事がないような呪文を唱えると、ハリーの腕はグニャリと芯がなくなったようになっていた。ロックハートはハリーの骨を抜いてしまったようだった。ロックハートが口を開く前にドラコが怒鳴った。

 

 

「お前ふざけるなよ!? 何勝手な事してるんだよ!?」

「お前うちのシーカーに何してくれてるんだ!? 今後のクィディッチに影響が出たらどうしてくれる!?」

 

 

烈火の如く怒ったドラコに続くようにオリバーも顔を真っ赤にして大激怒しており、怒鳴ってはないが両チームの選手達もかなりキレているようだった。

 

 

「諸君、落ち着きたまえ」

 

 

そこに来たセブルスは両チームの選手達とドラコ達に落ち着くように言うと全員の視線はセブルスに向いた。

 

 

「マダムフーチ、ポッターを医務室に連れて行ってもらってもよろしいですか? ウィーズリー、グレンジャーはポッターに付き添いたまえ。マルフォイ、何が起きたか詳しく説明出来るか?」

 

 

セブルスは冷静に言うとフーチがハリーを医務室へ連れていき、ロンとハーマイオニーはハリーに付き添い、セブルスはドラコから状況を聞くと静かに口を開いた。

 

 

「後は吾輩が何とかしておく。諸君等は戻りたまえ」

 

 

ドラコ達は何か言いたげだったがセブルスの何も言わせないといった表情をしており、ドラコ達は渋々といった様子でその場から離れるとセブルスはロックハートの方を見た。セブルスはロックハートを睨むように見ていた。

 

 

「ロックハート先生、吾輩は余計な事をするなと仰った筈ですが?」

「いや、スネイプ先生、これには・・・・・・」

「吾輩はあなたの言い分を聞く気はありません。生徒の骨を抜くなど、大問題ですな」

「・・・・・・」

「判断はダンブルドア校長がするでしょうな。まぁ、保護者から何を言われるかは分かりませんが・・・・・・では失礼」

 

 

セブルスはロックハートをその場に残すとすぐに自分の私室に向かい、手紙を書くとそれをふくろう便で出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闇祓いの仕事を終えて自宅のアパートに帰ったシリウスは1人、珈琲を飲んで疲れを癒していた。時計を見れば21時になったところだった。

 

 

(ハリーはもう食事は終えた後か? あの子はリリーに似ているから勉強でもしてるのだろうか? それともクィディッチについて友達と話してるのだろうか?)

 

 

シリウスはハリーの名付け親で、とても可愛がっていた。親友の子供であるが、シリウスは実の子の様に愛情を持って接していた。そんな事を考えていると窓に1羽のふくろうが来るとシリウスは窓を開けてふくろうから手紙を受け取ると、その手紙を読んだ。

 

 

「セブルスから? 珍しいなあいつが俺に手紙を寄越すなんて・・・・・・」

 

 

シリウスが手紙を読んでいくと段々と険しい表情になっていき、手紙を握り締めたまま暖炉に煙突飛行粉を使うと・・・・・・

 

 

「グリーモルド・プレイス十二番地!」

 

 

そうやって暖炉を通ると広々としたリビングルームに出てソファに座って手紙を読んでるレギュラスと驚いた表情をしているブラック家の屋敷しもべ妖精、クリーチャーがいた。

 

 

「シリウス様!? この様なお時間にどういたしましたか!?」

「あー、すまんクリーチャー。レギュラスと話がしたい」

「それではお飲み物をお入れします」

「いや、話が済んだら帰るから大丈夫だ」

 

 

シリウスは学生時代はクリーチャーの事は嫌いだったが、エミレアがシリウスにクリーチャーと向き合うように言った事とレギュラスが学生時代に純血主義なくなった影響もあって今は比較的良好な関係になっていた。

 

 

「レギュラスの所にも来たか」

「・・・・・・えぇ」

 

 

クリーチャーはシリウスの表情とレギュラスの声色で2人がかなりキレているのは感じ取っていた。そしてブラック家のグリーモルド・プレイス十二番地にはハリー達も遊びに来た事があり、クリーチャーは2人がハリーを可愛がっているのはよく見ていた。クリーチャーもハリーに良い感情を持っていた。

 

 

「俺はこのロックハートとかいう奴をただじゃおかない!」

「・・・・・・珍しく意見が合いますね」

 

 

視線を手紙に向けていたレギュラスは手紙をテーブルに置いて、ソファから立つと顔を上げた。口元は笑みを浮かべているが目は全く笑っていなかった。レギュラスは始めはスリザリンの先輩のセブルスが可愛がっているからという理由で接していたが、次第に本当に可愛くなっていきシリウスに負けず劣らずな感じにハリーを可愛がり始めていた。

 

 

「殺しますか?」

「いや、ただ殺すのじゃ気が済まん! アズカバンにでもブチ込んでやる!」

 

 

この2人は学生時代にエミレアが取り持って良好な関係になっては居るが基本仲は良くない。お互いにハリーを可愛がりたいのだが、お互いに邪魔者扱いはしているがハリーに何かあった時に関しては抜群のコンビネーションを見せる。セブルスからの手紙には簡潔にハリーがクィディッチで怪我をした事とロックハートに骨を抜かれた事が書かれていた。

クィディッチの怪我ならこの2人も“こういう事はあるよな”といった反応になるが骨を抜かれたあればこの2人は荒れに荒れる。

 

 

「明日1番にダンブルドア校長の元へ行きます。あなたは何時でも行動できるように待っててください」

「あぁ分かった! 動くなら闇祓いの権利を使ってでもアズカバンにブチ込む!」

「えぇそうしてください」

 

 

そうしてシリウスは煙突飛行を使って自分のアパートに帰るとレギュラスは微笑みながらクリーチャーを見た。

 

 

「クリーチャー、今夜見た事聞いた事は誰にも言わないように」

「かしこまりました、レギュラス様」

 

 

レギュラスはクリーチャーにそう言うとクリーチャーは頷いた。翌朝1番にレギュラスはホグワーツに向かうとすぐにロックハートの退任をダンブルドアに直訴していた。

 

 

「レギュラス、君の言いたい事は分かる。じゃが先輩の仕事の方がまだ忙しいとの事でな、サロウ先生の手伝いが必要なのじゃ」

「それなら他の教員が兼任すれば良いのではないですか? あの様な無能が教員をしている事自体問題では?」

「事の詳細は既に先輩に送っておる。先輩が戻ってくるまで、もう少し待ってはくれんかの?」

「・・・・・・納得したわけではないですが、あなたに免じてロックハートの事は今回はあなたに任せます・・・・・・ただし、次に問題を起こした場合はブラック家の力を使ってでも・・・・・・」

「うむ、その時はわしが対処しよう」

 

 

レギュラスはダンブルドアのその言葉を聞くとホグワーツから出るとシリウスにも説明した後、シリウスは渋々納得していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後ハリーの抜かれた骨も校医のポピー・ポンフリーによって元に戻り、大広間で朝食を食べていた。

 

 

「それにしても災難だったね、ハリー」

「もう勘弁してほしいよ」

「これ以上何かする事はないんじゃないかしら? あんな事をしたんだから」

 

 

ロンが同情しながら言うと、ハリーは嫌な表情をしており、ハーマイオニーはロックハートがまだ教員を続けてる事に疑問を思っていたが話題にもあげたくないといった雰囲気だった。そんなロックハート元にふくろう便で赤い手紙が3通送られた。

 

 

「うわぁ・・・・・・ロックハートの奴、吼えメール3通も届いてるよ」

「でしょうね。むしろ何で届かないと思ってたのかしら?」

「・・・・・・あれパパとママが送ったやつじゃないけど、御愁傷様だね」

 

 

吼えメールとは送り主の100倍の声量で怒り等をメッセージを相手に送る手紙ですぐに開けないと破裂する手紙である為、ロックハートは恐る恐る1通目の吼えメールを開けた。

 

 

ギルデロイ・ロックハート!!!!!!

 

 

朝の大広間にかなりの声量の怒号が響き渡った。全員の視線はその吼えメールに向かい、ロックハートの隣に座っているセブルスは顔を顰めながら見ており、ロックハートは吼えメールの声量にビビっていた。

 

 

貴様、生徒の骨を抜くとはどういう事だ!? ダンブルドアから懇願されたから貴様が教員を出来てる事を覚えておけ!!!!! ローリエル先生とサロウ先生が戻ってきたらただで済むと思うなよ!!!!!!!!!!!

 

 

吼えメールが燃え尽きるとロックハートは後2通の吼えメールを開けるのを躊躇してたが開けなければ吼えメールは破裂する為、嫌々2通目を開けた。

 

 

ギルデロイ・ロックハート!!!!!

 

 

1通目と同じぐらいの怒号がまた響いた。ハリーは1通目と2通目の吼えメールのメッセージの声に聞き覚えがあり、レギュラスとシリウスが送った事に気付いた。

 

 

貴様はまともに魔法も使えん無能か!?!? 何をどうしたら骨を抜くなどという結果になる!?!? ホグワーツから追い出されないだけ感謝しろ!!!!! ローリエル先生とサロウ先生が戻ったらお前がホグワーツにいる理由はない事を覚えとけよ!!!!!!!!

 

 

そうして2通目の吼えメールも燃え尽きた。朝から2通の吼えメールを聞いているロックハートは疲れた様子だが、3通目を開ける。隣のセブルスは吼えメールがうるさい為ポモーナからマンドレイクの授業に使う耳栓を借りて耳に入れていた。

 

 

ギ ル デ ロ イ ・ ロ ッ ク ハ ー ト!!!!!!!!!!!!

 

 

今日1番の怒号が響いた。生徒はその怒号に飛び上がり、教員達もビクッと肩を震わせていた。ダンブルドアと耳栓をした筈のセブルスも一瞬肩を震わせていた。ロックハートに至っては若干涙目になっていた。

 

 

お前、本を出して自分が有能だと喧伝しておきながらまともな授業も出来ない上に生徒の骨を抜くなんてどういうつもりだ!!!!!????!??!?

 

 

送られた吼えメールで1番声量がデカいかもしれないと生徒達は思った。ロックハート以外の教員達は自分達の耳に耳栓を入れた後に魔法を使って生徒達の耳にも耳栓を入れていた。

 

 

まだまともな授業をしてないなら多少は我慢したよ!!!!!!!! けど生徒の骨を抜く!?!?!?!? 何でまともに治せないのにやろうとした!?!?!?!?!? 大馬鹿にも程があるよ!!!!!!!!!!!!!!! サロウ先生の代わりに防衛術の授業をするならまともな授業をしな!!!!!!!!!!!!!! 出来ないなら始めから受けるなこの愚か者!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

吼えメールが燃え尽きたのを見て生徒達は耳栓を外した。ドラコは少し頭を抱えて、それを見たノットが声を掛けた。

 

 

「どうした、マルフォイ?」

「いや、最後の吼えメール・・・・・・おば上だ」

「「「・・・・・・」」」

 

 

ドラコの発言を聞いたクラッブ、ゴイル、ノット、ザビニは固まった。今ここで自分達がベラトリックスに報告する事を軽く考えていた事に気付いた。

 

 

「マルフォイのおばへの報告は・・・・・・本当のどうしようもない時の最終手段にするべきだな」

 

 

ザビニの発言にクラッブ、ゴイル、ノットの3人は反論しなかった。




朝から吼えメール3通とか絶対に嫌だ

レヴィオーソの縛りに関しては作者の想像上です。ゲーム本編で蜘蛛とか犬とか浮かせてたけどマジで何でだろう?

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