ホグワーツの破天荒なあの人   作:一光

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後、1話位書いたらハリポタ本編(?)の所に行く予定です。




勘弁してください、先生

エミレア達がホグワーツを卒業してから時が経ち1938年のロンドンのキングスクロス駅にトム・マールヴォロ・サロウは自身を引き取ってくれた義理の両親、オミニス・サロウとアン・サロウと共にいた。

 

 

「トムも今年からホグワーツか・・・・・・」

「そうね、もうそんな歳になるなんて・・・時間が経つのは早いわね」

「父上、母上・・・まだ入学前ですよ?」

 

 

トムは呆れたように2人に言ったが内心とても嬉しかった。引き取ってくれた2人は自身を実の息子のように育ててくれて、ホグワーツ入学の手紙が届いた時に自身の血筋、実の母親とその家族について隠さず全て話してくれてその上でどう生きるからは自分自身だとオミニスは言ってくれた。

 

 

「母上、手紙は定期的に送りますよ」

「そうね、何かあったらすぐに手紙を送ってね。それから・・・」

「アン・・・トムが汽車の時間に遅れてしまうよ。それにトムならきっと大丈夫だ」

 

 

 

心配そうにしてるアンとは対象的にオミニスはとても落ち着いていた。そしてオミニスはトムに優しく言葉をかけた。

 

 

「トム、きっと君はとても素晴らしい魔法使いになれる・・・・・・だが、君1人ですべてをする必要はない、時に誰かを頼っても良い。そして、誰かを助けられるようになるんだ・・・どんな時も私達は君を愛している。それを忘れずに」

「はい・・・・・・ありがとうございます、父上、母上」

 

 

2人はトムを抱きしめた後にトムはホグワーツ特急に乗り、ホグワーツ魔法学校へと向かっていった。汽車が見えなくなった頃にアンはハッとした表情をした。

 

 

「そう言えば、今年から彼女が教師としてホグワーツに居ることをトムに言ってないわ・・・」

「大丈夫だろ。あいつも昔よりは落ち着いてる・・・・・・筈だ・・・・・・」

 

 

アンの言葉にオミニスは初めは楽観的だったが、段々と自信なさげに言い、心の中では大丈夫か?と不安になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、ホグワーツの大広間では組み分け儀式を終えた1年生達は自分の所属する寮の先輩達と共にテーブルに座り、前の豪華な食事を食べれるのを今か今かと待っていた。

 

 

「さて、今すぐ食事をしたい諸君には申し訳ないが伝える事が一つある」

 

 

ホグワーツ校長のアーマンド・ディペットが話し出すと生徒達は早く話しが終わらないかと思い始めていた。トムは所属する事になったスリザリンの席に座りながら話しに耳を傾けていたが視線は目の前の食事に向いていた。

 

 

「今年から新たにホグワーツの教員が1人増える。ただその教員は補助として他の先生の授業の手伝い等をしてくださる、その教員なのだが・・・・・・ダンブルドア先生、何か聞いていませんか?」

「いえ、私には何も・・・・・・しかしながらホグワーツに今日つくと手紙がありましたので」

 

 

ディペットは変身術の教員のダンブルドアに聞いたがダンブルドアは困った顔で首を横に振ると生徒達は勿論、教員達も困惑していた。新しく入る教員がまだ来てない事に気付いていたからだ。

そんな中でダンブルドアは困った様な表情でため息をついていた。

 

 

(普通に来て欲しいものなんですが・・・)

 

 

ダンブルドアはその新任の教員についてはトラブルに巻き込まれるのはいつもの事だと思っており、遅れるにしても来るなら普通に来て欲しいと思っていた。

ダンブルドアがため息をついてる時にトムは嫌な予感がしていた。漠然としているが確実に何か嫌な予感がするとトムが思っていると大広間の扉が開き、1人の魔女が入ってきた。

 

 

「遅れて申し訳ありません、ディペット校長」

「いえいえ、お忙しい中でホグワーツの教員として来てくださる事に感謝いたします」

 

 

入ってきた20代の魔女はディペットに謝罪をするとディペットは気にしてない様子で言った。その魔女を見た瞬間、トムは自分の嫌な予感が当たった事に頭を抱えて父と母にふくろう便を送る事にした。

 

 

「さて、紹介しょう。彼女が新しく教員として入った、エミレア・ローリエル氏だ」

「初めまして、エミレア・ローリエルです。他の先生の補助という形だけどホグワーツの教員として入りました。わからない事や聞きたい事があれば遠慮なく聞いて欲しい」

「では皆、待たせてしまったな・・・・・・宴だ!」

 

 

その言葉と共に食事を頬張る生徒達を見ながらエミレアはダンブルドアのそばに来ていた。

 

 

「久しぶり、アルバス」

「お久しぶりです、先輩・・・・・・相変わらず、おかわりないようで」

「アルバスも、思ったより元気そうだね」

「あの時はすいませんでした・・・・・・いかに自分が愚かだったか思い知らされました」

「・・・・・・私も、もう少し君達に寄り添うべきだったと思うよ」

 

 

2人の間には何とも言えない空気が流れていたが、エミレアはそんな空気を変えるかのように話し出した。

 

 

「それにしても、今度はアルバスが私の先輩だね」

「どんな時も先輩は先輩ですよ。私がホグワーツの教員として先にいたとしてもですよ」

「やっぱりアルバスは真面目だね。まぁ、私は魔法省での仕事もあるから補助で勤めることになるんだけどね」

「魔法省で働きながらホグワーツの教員をするなんて驚きですよ」

 

 

エミレアとダンブルドアの話の内容はトムが座っている席からは聞こえなかったが食事を食べながら2人の様子をチラチラと見ていた。

 

 

「どうしたの? 何だか先生の方を見てたりするけど・・・」

「いや、新しく入った先生が知ってる人だったから」

「えっ、そうなの!? 色々聞きやすかったり、授業について詳しく聞けるんじゃないの!?」

 

 

隣に座っていた同級生の生徒に声をかけられて答えるとその生徒が驚いたように声を出すと周りの生徒達も新しく入った教員のエミレアについて聞いてたが、トムはそれについて答えていたがある意味それどころではなかった。

 

 

(エミレアさん・・・・・・今日から先生か・・・・・・最近忙しいって言ってたけど何でホグワーツで先生を? それよりこの事父上と母上は知ってたのかな?)

 

 

食事を食べながらそんな事をぐるぐると考えていたトムだったがその内に考えるのをやめて食べる事に集中した。そして、宴が終わりそれぞれ上級生が引率して寮に行き1日が終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはエミレアは時折、色んな教科の授業を手伝いながらホグワーツで教員としての仕事をしていた。

その日はガラテア・メリィソートが急遽研究の為に休業した為、エミレアが授業を担当する事になりダンブルドアがエミレアの元に来ていた。

 

 

 

「先輩、防衛術の授業をするとの事ですが・・・あくまで防衛術ですからね。そこはくれぐれもお願いしますね」

「やだなぁ〜、そんなの当たり前じゃん。何を心配してるのさ、アルバス」

 

 

ダンブルドアは1年生の時にエミレアに連れられて密猟者狩りとして連れ出された時の事を思い出しながらエミレアに対しての釘を刺していた。

 

 

「じゃ、私はこれから授業だから行くね」

「わかりました。それと先輩、何度も言いますが・・・」

「大丈夫。流石にあの時みたいにはしないよ・・・・・・そもそも丁度いい密猟者あまりいないし・・・・・・」

 

 

 

最後にエミレアが言った言葉はダンブルドアに聞こえることなく、エミレアは防衛術の授業に向かった。

エミレアが担当として初めて授業をするのはトム達1年生の授業だった。

 

 

「さて、急遽メリィソート先生がお休みになられたから私が防衛術の授業を担当する事になったからよろしくね」

 

 

生徒達は今まで補助でしかいなかったエミレアの授業に興味を示していた。

どんな授業をするのか今か今かと楽しみにしていた。

 

 

(大丈夫なのかな? 父上とおじ上の話しだと学生時代相当凄かったって言ってたし・・・・・・)

 

 

そんな中でトムはどことなく不安を感じていた。父であるオミニスとおじのセバスチャンが話していたエミレアの学生時代の事・・・・・・密猟者等を相手取っていた話を聞いていたトムは子供ながらエミレアがぶっ飛んでいると感じていた。

 

 

「さて、みんなに聞きたいだけど・・・・・・防衛術で必要な事は何だと思う?」

 

 

 

そのエミレアの言葉に首を傾げる生徒が多い中、1人の生徒が手を挙げた。

 

 

「おっ、君はミスターブラックだね・・・・・・では聞くよ、防衛術で必要なのは何?」

「はい、それは落ち着く事です。慌てていたら咄嗟に対応出来ないからです」

「確かに、落ち着くのは必要だ。スリザリンに1点・・・・・・けど、それは1番必要な事じゃないよ」

 

 

 

トムと同じスリザリンのアルファード・ブラックの回答を聞いて感心したように言っていたが1番必要な事ではない事を言うと生徒は戸惑ったような表情をしていた。

アルファードは自分の答えが1番ではないとわかるとすぐに別に必要な事はなにかを考えた。

 

 

 

「はい・・・」

「次はミスターサロウだね・・・・・・では聞くよ、防衛術で1番必要な事は?」

 

 

そんな最中トムが手を挙げるとエミレアはトムを指して聞いた。トムは父や母、おじに何度もよく言われていた事をエミレアに対して答えた。

 

 

 

「そのような危険に近づかない事・・・・・・それが1番の防衛方法です」

 

 

トムの答えに教室が静まり返った。防衛術の授業で防衛の呪文を習うのにそれでは意味がないのでは?と思う生徒が殆どだった。

だが、そんな中エミレアは満足したような表情で口を開く。

 

 

「その通りだよ、ミスターサロウ。スリザリンに10点・・・・・・皆は防衛術だからその為の呪文を覚えるけど、使う事態に遭遇しない方が良いでしょ? その為の防衛は、危険に近づかない。単純でしょ?」

 

 

エミレアの言葉を聞いて生徒達は頷いていた。

防衛術とあるが、あくまで身を守る術を身につける事が主であり、自ら危険に飛び込む事はないという事をエミレアは言っていた。

 

 

「そして、どうしてもそんな危険に遭遇した時に防衛術を習うんだ。最後に自分の身を守れるのは自分自身だ・・・・・・さて、1つでも多く学ぼう。ここホグワーツで学ぶ知識は君達の助けになる」

 

 

そうしてエミレアの授業が始まり、防衛術の授業で習った呪文の復習から始まり途中で訓練用の人形をエミレアが出した。

 

 

「今君達が覚えてる呪文で役に立つやり方を見せるよ・・・・・・レヴィオーソ! インセンディオ!」

 

 

エミレアは生徒達に役に立つやり方を見せた。レヴィオーソで空中に浮いた人形に近づき、容赦なくインセンディオによって火を人形に放った。

生徒達は唖然とし、トムは“この先生から教わるのは殲滅術になりそう”と思っていた。

 

 

「先輩ッ!!!!!」

 

 

この事を知ったダンブルドアは勿論、エミレアに怒っていたがディペット校長や他の先生は特に問題にせず生徒達からのエミレアの防衛術の授業の人気は高かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数年が経ちトムが4年生の頃、トムはエミレアに連れられて禁じられた森に来ていた。

と言うよりはエミレアによって有無を言わさず連れてこられた。

 

 

「あの、先生・・・・・・一体何をするんですか?」

「オミニスから聞いたよ、将来魔法大臣になりたいんでしょ? なら予行練習で密猟者達を狩っておこう」

「・・・・・・予行練習って闇祓いのですよね? 何だか嫌な予感するですけど」

「暫く見ない内に密猟者が増えて困ってさぁ〜・・・・・・闇祓いに関する事も経験しとくと良いよ。それにトム優秀だからね〜」

「あの、先生?」

「よっし! Let'sハンティング!」

「勘弁してください、先生」

 

 

トムは1年の防衛術の授業で言った危険に近づかないとは何だったんだと言いたくなったが言っても変わらない事は分かっていた為、黙ってついていきさっさと終わらせた方が良いと思った。

 

 

 

「アクシオ! ディセンド!」

 

 

エミレアの戦い方を見ていたトムは自分は必要だったか疑問に思いながら密猟者の1人に失神呪文を放った。

エミレアは密猟者数人を呼び寄せ、地面に叩きつけ・・・

 

 

「レヴィオーソ! デパルソ!」

 

 

数人を浮かせて、吹っ飛ばしていた。勿論、エミレアは無傷だった。

トムもそれを見ながら更に1人、密猟者を失神させていた。

 

 

(先生・・・・・・やっぱり殲滅術じゃないですか・・・・・・)

 

 

一通り密猟者を片付けた後はトムは遠い目をしながらそう思っていた。

現職闇祓いのエミレアと学生ながらとても優秀なトムの2人によって密猟者の集団は全員捕まる事になった。

 

 

トムを連れて密猟者狩りをした事にダンブルドアはエミレアを怒ってはいたが、トムは良い経験になったと言った事で特に問題にはされなかった。

その事が書かれた手紙を受け取ったオミニスとアンは苦笑いして、セバスチャンは大爆笑していた。




次からエミレアを大分はっちゃけさせるつもりです。

頑張れ、ダンブルドア!
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