ホグワーツの破天荒なあの人   作:一光

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書きたいこと書いていたら1万字超えてしまいました・・・

まさかこんな文字数になるとは思ってなかったので。
気を取り直して、ジェームズ世代です!


もっと、良かったですな

トムがホグワーツを卒業した後、エミレアは魔法省の仕事をしながらホグワーツの教員として授業の補助等を行っており、トムが防衛術の教員としてホグワーツに在籍するとエミレアの仕事の比率は魔法省の仕事が多くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、アルバス・ダンブルドアがホグワーツの校長に就任したがエミレアは変わらずに補助教員としてホグワーツに籍を置いていた。

 

 

「相変わらずお忙しいようじゃな、先輩は・・・・・・」

 

 

ホグワーツの校長室でダンブルドアは机の上においてある手紙に目を通して、苦笑いしていた。

3年前に魔法省からの仕事でホグワーツを離れていたエミレアからの手紙には・・・

 

 

『アルバス久しぶり〜! やっと魔法省の仕事が終わったから今年からホグワーツに戻るから! お土産楽しみにしててね〜』

 

 

と言った内容が書かれており、ダンブルドアは今年からまた先輩に振り回れそうだと思っていたが最悪トムに頼もうと思った。

その頃トムは自室で紅茶を飲んでいたが悪寒を感じ、何となく嫌な予感がしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入学の時期になりホグワーツの大広間では組み分けの儀式が終わり、テーブルの前の食事を生徒達はいつ食べれるか今か今かと待っていた。

ダンブルドアはそんな様子を見ながら早く話を終えようと口を開いた。

 

 

「さて、皆に伝える事がある。先ずはローリエル先生、彼女がホグワーツに戻ってくると手紙が来ておった・・・・・・4年生から上の学年の皆は知っていると思うがローリエル先生はわしのホグワーツの先輩じゃ」

 

 

その事を聞いた3年生、2年生、1年生達は驚きの声を上げていた。

あのアルバス・ダンブルドアの先輩という事にとても興味を持っていた様子だった。そしてダンブルドアの前に炎が上がると生徒達は驚いたように声を上げていたが教員達はそれが何の炎か分かっており、ダンブルドアとトムは誰が来たか察した。

 

 

「やぁ、久しぶりだね、アルバス!」

「思ったよりお早い到着ですな、先輩」

 

 

炎の中から出てきたのは20代に見える魔女、エミレアと1羽の不死鳥だった。その姿を見てダンブルドアはどこか懐かしそうに声をかけていた。

ダンブルドアの先輩と言う言葉で彼女がホグワーツに戻ってきたダンブルドアの先輩だと言う事を生徒達は知った。

 

 

「さて、彼女がわしの先輩、エミレア・ローリエル先生じゃ。ローリエル先生は他の先生達の補助として勤めてもらう」

「エミレア・ローリエルです。4年生以上の皆は久しぶり! そして、3年生と2年生、1年生の皆は初めまして! 他の先生の補助だけど、聞きたい事があれば何でも聞いてね」

「では、皆も早く食事を食べたいじゃろうからな・・・・・・宴の時間じゃ!」

 

 

その言葉と共に生徒達は目の前の食事を食べ始め、エミレアは久しぶりそれを見てホグワーツに帰ってきたと感じていた。

 

 

「それにしても、驚く方法で来ましたな先輩」

「魔法省の仕事が終わって急いで来たからね・・・・・・まぁ、組み分けは間に合わなかったけど」

「それは仕方ありませんよ。先輩は忙しい身なんですから」

「今年からよろしくね、アルバス!」

「えぇ、よろしくお願いします、先輩・・・・・・わしばかり先輩と話してるのもあれですから、他の先生達にも如何ですか?」

「そうだね、皆とも久しぶりだし!」

 

 

グリフィンドールの席では3年生のジェームズ・ポッターは食事を食べながらエミレアの方を見ていた。エミレアはダンブルドアと話しを終えた様子で、他の教員達とも楽しそうに話しをしていた。

 

 

「何だ、ジェームズ? あの先生が気になるのか?」

「だってそうだろ、シリウス。あのダンブルドア校長の先輩だぜ・・・・・・気にならない方が無理だろ?」

 

 

その様子を親友のシリウス・ブラックはジェームズに聞くと、ジェームズは興味津々と言った様子で言っていた。

他にも友人のリーマス・ルーピンやピーター・ペティグリューもチラチラとエミレアの方を見ていた。

 

 

「全然そんな感じには見えないよね」

「そ、そうだね・・・・・・凄く若く見えるし・・・・・・」

 

 

同じグリフィンドールのリリー・エバンズも仲の良いグリフィンドールの女子達とエミレアについて話していた。

 

 

「いきなり現れたのは驚いたけど、ダンブルドア校長の先輩なら凄いわよね! とっても若く見えるし」

「何かの魔法で若い見た目を保ってるのかな?」

 

 

女子達は見た目が20代のエミレアに対しての、その見た目についての方が気になっており話し合っていた。

そんな生徒達の話しの中心になっているエミレアは久々に会う同僚のホグワーツ教員達との再会を喜んでいた。

 

 

「皆久しぶりだね〜、元気にしてた?」

「えぇ、ローリエル先生。皆この通りです・・・・・・先生もおかわりないようで」

「そう言うミネルバはとても素晴らしい魔女になったね。立派な副校長だよ」

「お褒めにいただいて光栄です・・・・・・あなたのような魔女に立派になったなんて言っていただけるなんて」

 

 

ホグワーツ副校長で変身術の教員のミネルバ・マクゴナガルとの再会を喜んでいると、薬草学の教員のポモーナ・スプラウトと呪文学の教員のフィリウス・フリットウィックもエミレアに元に歩いてきた。

 

 

「先生お久しぶりです! またこうして働けるなんて嬉しいです!」

「ローリエル先生が居るといつもよりホグワーツが賑やかになりますね」

「ポモーナとフィリウスも久しぶり! 2人共元気そうで良かったよ!」

 

 

他にも魔法薬学の教員ホラス・スラグホーンや魔法生物飼育学の教員シルバヌス・ケトルバーンとも挨拶をした後、防衛術の教員としているトムの近くにエミレアは来た。

 

 

「やぁ、トム。防衛術の教員はどんな感じ?」

「お久しぶりです、先生・・・・・・流石に先生みたいな授業はしませんが、先生の授業ようには出来ないとも思いましたね」

「トムはトムなんだから、私みたいにしなくて良いでしょ?」

「えぇ、父上と母上、おじ上達にも言われましたが・・・・・・先生の授業は正気じゃないと思いながらも、楽しかったですからね。私にとっては最高の先生です」

「・・・・・・ありがとう、トム。とても嬉しい言葉だよ」

「それはそれとして、面倒事には巻き込まないでくださいね」

「トムなら大丈夫でしょ?」

「いつも後始末をしてるのは私なんですが? そういったのはダンブルドア校長にお願いしてください」

「わしも忙しいんじゃトム・・・・・・だから君に頼むしかなくての〜」

「校長室でお菓子を食べるが忙しいですか?」

「ホッホホ〜」

「校長? こっちを見てください校長」

 

 

エミレアとトム、そしてダンブルドアのこのやり取りは教員達にとってはよく見る光景だった為、皆笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな始まりから数週間後、魔法生物飼育学のシルバヌス・ケトルバーン先生が授業中に怪我をした為に聖マンゴ病院行きになってしまっていた。

 

 

「マクゴナガル先生、これで何度目じゃろうな」

「校長先生、私はもう数えない事にしてます。飼育学の授業は如何なさいますか?」

 

 

ダンブルドアに対してマクゴナガルは飼育学の授業をどうするか聞いたが、帰ってくる答えは分かっており確認するかのように言っていた。

 

 

「頼めるとしたら先輩しかおらんからの・・・・・・マクゴナガル先生」

「お伝えしておきますね」

 

 

マクゴナガルはそう短く言うと校長室を出て、温室に向かった。今日エミレアは薬草学の手伝いをする事をスプラウトから聞いており、今は授業中の為居るとした温室だと考えて歩いていた。

 

 

「失礼します、ローリエル先生はいらしゃいますか?」

「おや? ミネルバ、私に何か用?」

 

 

温室の中では片手に噛み噛み白菜を持っているエミレアとその扱いを生徒達に教えていたスプラウト、そして授業を聞いていた生徒達がいた。

 

 

「えぇ、ローリエル先生にお願いがありまして」

「それでしたらローリエル先生をお連れして大丈夫ですよ、マクゴナガル先生」

「いえ、この場で伝えても問題ないのでここで伝えさせていただきます」

 

 

生徒達は驚いた様子でマクゴナガルを見ており、どこか不安そうな表情をしてる生徒もいたがスプラウトは問題ならこの場で言わないと思っていたので特に気にしてはおらず、エミレアは何か頼み事かな〜と言った感じに落ち着いていた。

 

 

「飼育学のケトルバーン先生が怪我をした為、ローリエル先生には飼育学の授業をお願いします。詳細は授業後に校長室までお願いします。ではこれで、生徒の皆さんはしっかり授業を聞くのですよ」

 

 

それだけ言うとマクゴナガルは温室を出た。生徒達は驚いた様子だったがスプラウトとエミレアはお互いに見合うと・・・

 

 

「明日から忙しいそう」

「楽しくなるじゃないですか? 先生の授業ですからね」

 

 

薬草学の授業後、エミレアが飼育学の授業をする事はすぐにホグワーツ全体に広まった。

そして校長室で飼育学の軽い引き継ぎをした翌日、エミレアの飼育学の授業が始まった。

 

 

「まさかこんな形でローリエル先生の授業を受けるなんてな」

「あぁ、ケトルバーン先生に感謝だな」

「シリウス、そんな事言わないの。ケトルバーン先生は怪我してるんだから」

 

 

ジェームズとシリウスはどこか楽しそうに話しているとリリーはそんな2人に注意をしていた。その日の飼育学の授業はグリフィンドールとスリザリンの3年生の合同で受ける事になっており、待っていると片手に旅行鞄を持ったエミレアが歩いてきた。

 

 

「やぁ、グリフィンドールとスリザリンの3年生の諸君・・・・・・知ってると思うけど、ケトルバーン先生が聖マンゴにお世話になってるから私が授業をする事になったよ。よろしくね」

 

 

そう言うとエミレアは旅行鞄を地面に置いて、鞄を開けて生徒達を見た。

 

 

「さて、私の授業はこの鞄の中でするから皆1人ずつ入ってね」

 

 

そう言うと生徒達は1人ずつ鞄の中に入っていき、全員入った事を確認したエミレアも鞄の中に入った。

生徒達は鞄の中の光景を見て、とても驚いていた。

 

 

「スッゲー・・・・・・」

「ハハッ、こんな光景が見れるなんて最高じゃないか・・・・・・」

「あぁ、見ようと思って見れる光景じゃないよ」

 

 

ジェームズにシリウス、リーマス等、男子生徒達はその光景に目を輝かせて、リリー達女子生徒はパプスケインやニフラー、ムーンカーフを見てはしゃいでいた。

 

 

「さて、皆・・・これから授業を始めるよ」

「あの、先生・・・ここは、あの鞄の中ですよね?」

 

 

エミレアに対してのスリザリンのセブルス・スネイプがここが鞄の中である事を聞いた。

 

 

「そうだよ。あの鞄に検知不可能拡大呪文をかけてるからね〜、後は魔法生物の暮らしやすい環境を作ったのがこの中って事」

 

 

その言葉に生徒達は驚いた様子だったがエミレアは授業を始める事にした。

 

 

「さて、今日はこの子達に協力してもらうから」

 

 

そう言ってエミレアが指笛を吹くと翼の羽ばたく音が聞こえ、生徒達が羽ばたく音のした方を向くとヒッポグリフ達が飛んできていた。

 

 

「ヒッポグリフ!?」

「そっ、今日はあの子達との接し方について教えるよ」

 

 

リリーが驚いたように声を出すとエミレアが授業について説明すると隣に降り立ったヒッポグリフを撫でた。

 

 

「ヒッポグリフはとても誇り高い生き物だから触ったりするには礼をする必要があるよ・・・・・・そうだね・・・・・・じゃ、ミスターポッター、前に」

 

 

呼ばれたジェームズは前に出るとエミレアはジェームズの近くに行き、ジェームズに向けて笑みを向けた。

 

 

「心配しなくていいよ、ミスターポッター・・・・・・先ずはヒッポグリフに礼をするだ。それから触れ合うんだよ」

 

 

ジェームズはエミレアの言葉を聞いた後に、1歩前に出るとヒッポグリフに対して礼をするとヒッポグリフも礼を返した。

 

 

「その子はハイウィング。さぁ、撫でてごらん」

 

 

エミレアに促されるままにジェームズはハイウィングを撫でるとハイウィングはローブの襟首を嘴で噛んで掴むと自分の背中に乗せて、そのまま飛び立った。

 

 

「おっ!? おぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

 

ジェームズは最初驚いた様子だったが、途中からとても楽しそうにハイウィングの背中に乗って楽しそうに飛んでいた。それを見たシリウスはとても羨ましそうにそれを見ていた。

 

 

「なら、次はミスターブラックにしよう・・・さぁ」

 

 

そうして今度はシリウスを指名してシリウスは先程のジェームズと同じ様に礼をすると、そのヒッポグリフは乗りやすいように身を低くした。

 

 

「乗って良いって・・・・・・この子はカリゴだよ」

「ありがとう、カリゴ。よろしくな・・・・・・」

 

 

シリウスが乗った後にそう言うとカリゴも行き良いよく飛び立ち、シリウスもジェームズと同じ様にとても楽しんでいる様子だった。

 

 

「皆も礼をしてヒッポグリフと触れ合ってみよう。あの2人のように背中に乗せてもらって飛ぶのもいいし、触れ合うだけでも良いよ」

 

 

エミレアの言葉と共に生徒達はヒッポグリフに礼をした後にそれぞれ触れ合う事にした。グリフィンドールの生徒達の多くはヒッポグリフの背中に乗ると空を飛び、他の生徒達はブラッシングなどをして触れ合っていた。

 

 

「皆、手は止めずに耳だけ傾けて・・・・・・さて、皆はヒッポグリフ達と触れ合ってどう思った?」

「最高ですよ! 箒に乗るのとは違う感覚で空を飛ぶのも! こっちがしたい事を察してくれるもの!」

「本当に最高な奴らですよ! なぁ、カリゴ!!」

 

 

エミレアの問いに答えたのはハイウィングとカリゴに乗って空を飛んでいたジェームズとシリウスの2人だった。

その表情はとても楽しんでいる様子で、乗せている2頭も2人の評価に誇らしげだった。

 

 

「2人共楽しそうだね! 他にはないかな?」

「後はとても賢いですし、こちらの感情も伝わってる様子がします」

「えぇ、最初乗りやすいように伏せてくれてましたけど僕が飛ぶのを不安がってたのを感じたのか起き上がって近くに来てくれました」

 

 

次に答えたのはリリーとリーマスの2人だった。2人はヒッポグリフ達にブラッシングをしながらそう言うとエミレアは満足そうな表情をした。

 

 

「魔法生物達は皆が思うよりとても賢い。それこそ、ミスタールーピンが言ったようにその人の不安を感じたり、後は失礼な事を思ってたりすると怒ったりする・・・・・・私が言いたいのは、魔法生物は敬意を持って接するべき相手なんだ・・・・・・それを理解してほしい」

 

 

ヒッポグリフとの触れ合いの後のエミレアの言葉はとても説得力があり、それを聞いていた生徒達は納得した表情をしていた。

空を飛んでいた生徒達は自分が乗っているヒッポグリフを撫でるとヒッポグリフ達も察したように地面に降りると、生徒達は背中から降りてブラッシングを始めた。

 

 

「さぁ、授業が終わるまで思い思いに触れ合おう!」

 

 

エミレアの最初の飼育学の授業が終わると生徒達は名残惜しそうに鞄から出た。

そしてエミレアの飼育学の授業は生徒達にとても好評だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、エミレアはホグワーツの廊下を歩いていると何か言い争う声が聞こえ、その方向へ向かうとジェームズとシリウスがセブルスと何やら言い争っており、リリーはそれを止めようとしてリーマスやピーター他生徒達がそれを見ていた。

 

 

「貴様らみたいな傲慢な奴が何を言う!」

「言ったなこのスニベルス!」

「お前みたいな陰険な奴が言うか!」

「3人共辞めなさいよ!」

 

 

エミレアはその様子を見て、近付くと懐から杖を取り出し、呪文を口にした。

 

 

「レヴィオーソ」

 

 

ジェームズとシリウス、セブルスの体が浮くと、周りの生徒達がエミレアの方を見た後道を開けるように端に寄った。

いつもの明るく優しい声ではなく冷たく恐ろしく感じるような声と真剣な眼差しを見て生徒達は言葉を失っていた。

 

 

「さて、ミスターポッターとミスターブラック、それにミスタースネイプ・・・・・・この騒動の原因は?」

「「「こいつが・・・ッ!!」」」

 

 

エミレアが有無を言わせないと言わんばかりの口調で聞くとジェームズとシリウスはセブルスを、セブルスはジェームズを指差しておりそれを見たエミレアはため息をついた。

 

 

「わかった。君達3人には罰則を受けてもらう・・・・・・寮監のマクゴナガル先生とサロウ先生の2人には話しておくから今夜禁じられた森の入り口に来なさい」

「待ってください、ローリエル先生!」

 

 

エミレアが罰則について告げた時にリリーは声を上げた。禁じられた森は生徒の立ち入りが禁じられており、更には来る時間も夜と言う事でリリーは不安から声を上げていた。

 

 

「生徒の禁じられた森への立ち入りと夜に寮から出るは校則違反の筈です!」

「罰則として、と言ったはずだよ・・・・・・他の先生なら減点と罰則だったけど、減点はしない代わりの罰則だよ」

「ですけど!」

「大丈夫だ、リリー・・・・・・ローリエル先生、夜に禁じられた森の入り口へ行けばいいですね?」

「そっ、3人共しっかり来るようにね・・・・・・何か不満に思う生徒がいたらグリフィンドール生はマクゴナガル先生に、スリザリン生はサロウ先生に言う事。以上・・・・・・さぁ、早く授業に向かう事」

 

 

リリーを止めたのは他でもない罰則を受けるジェームズだった。ジェームズがエミレアに確認で聞けばエミレアはそれを肯定して、文句は聞かないと言った様子でその場を去ると他の生徒達も蜘蛛の子を散らすように去っていき、その場に残ったのはジェームズとシリウス、セブルスにリリーとリーマス、ピーターの6人だった。

 

 

 

「ジェームズ、あなた何を考えてるの!?」

「きっと、何を言ってもローリエル先生は罰則について変えないさ。なら、素直に受ければ良い」

「それに、夜の禁じられた森なんて普段なら行けないだろ? 良い冒険になりそうじゃないか」

 

 

リリーがジェームズに対して怒鳴れば、ジェームズは落ち着いたように言い、シリウスは楽しそうに言うとリーマスは呆れたように苦笑いをして、ピーターは怯えた様子だった。

 

 

「お前達のせいで僕まで巻き添えだ・・・・・・」

「言ってろ・・・・・・怖くなって逃げ出すなよ、スニベルス」

「誰がッ!!」

 

 

苛ついたようにセブルスが言うとジェームズは挑発してジェームズとシリウス、セブルスは暫く睨み合った後にその場を離れるとリリーは急いでマクゴナガルの元に向かった。

その後をリーマスはついて行き、ピーターはジェームズ達について行くか、リリー達について行くか悩んだ後にリリーとリーマスの後を追った。

 

 

 

「失礼します、マクゴナガル先生!」

「おや、ミスエバンズにミスタールーピン、ミスターペティグリューも・・・・・・どうかしましたか?」

 

 

リリーはマクゴナガルの部屋に入るとその後に続く形でリーマス、ピーターも部屋に入り、その状況に驚く事なくマクゴナガルが聞いた。

 

 

「マクゴナガル先生、ローリエル先生がジェームズとシリウス、セブルスの3人に罰則を・・・・・・」

「夜の禁じられた森で受けさせる事ですね。既に聞いています」

「それなら・・・・・・ッ!」

「その罰則については許可しました」

 

 

淡々と言ったマクゴナガルにリリー達3人は驚いたように目を見開いた。まさかマクゴナガルが許可する訳がないと思っていた為だった。

 

 

「そんな・・・・・・どうしてですか!?」

「ローリエル先生がその罰則を決めた。ならローリエル先生に任せるのは当然です」

「しかし、マクゴナガル先生・・・・・・」

「それにローリエル先生は何の考えなしに罰則を与える人ではありません」

 

 

驚き、大きな声で言うリリーに対てマクゴナガルはとても落ち着いており、リーマスが口を挟むとマクゴナガルは3人を見つめた。そこにはエミレアに対しての信頼がある表情だった。

その表情を見て3人は何も言えなくなると、暫くしてリリーが声を出す。

 

 

「なら、私もその罰則を受けます! 私はその場にいながら3人を止められませんでした!」

「いえ先生、受けるのは僕です! 僕はその騒動を止めようともしてません! 彼女は受ける必要はなく、受けるなら僕です!」

 

 

リリーがそう言えば、リーマスはハッと驚いた表情をしてすぐに声を上げた。マクゴナガルはそんな2人を見て口を開いた。

 

 

「如何なさいますか? ローリエル先生」

「「「!?」」」

 

 

マクゴナガルが見ていた先・・・・・・リリー達の後ろの扉は開いており、入り口にはエミレアが立っていた。

 

 

「さて、ミスエバンズにミスタールーピン。君達は友の為に自分に出来る事をしようとした、更には友為なら罰則を受ける事も厭わないその姿勢に2人に5点あげよう・・・・・・そうだね、あの3人が問題を起こさないように2人には監視役として同行してもらう。良いよね? ミネルバ」

「駄目と言ってあなたが意見を変えますか?」

「変えないね・・・・・・」

「でしたら私が言える事は生徒にもしもが無いように気をつけてください」

「わかってるよ、ミネルバ・・・・・・2人も夜、禁じられた森の入り口に来てね」

 

 

エミレアはそう言うと部屋を出ていき、リリーとリーマスはマクゴナガルに頭を下げた後に部屋を出て、ピーターも2人が出た後に頭を下げて急いで部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、禁じられた森の入り口に立っているエミレアとその前に横一列で並んでいるジェームズ、シリウス、セブルス、リリー、リーマスがいた。

 

 

「先生、リリーとリーマスは罰則を受けるように言われてない筈ですよね? 何で2人が居るんですか?」

 

 

ジェームズは落ち着いているようでその声には苛立ちが混じっており、シリウスも同じ様に苛立った様子を見せていた。セブルスも抗議の視線をエミレアに向けていた。

 

 

「僕達が言ったんだ。3人と一緒に罰則を受けると」

「そしたら先生が、問題を起こさないか監視役として同行してもらうって言ったのよ」

 

 

リーマスとリリーがそう言うと、3人は何も言えなくなり黙った。それを見ていたエミレアが声をかけた。

 

 

「君達に受けてもらう罰則は禁じられた森の中のある石台に置いてあるペンダントを取ってくる事・・・・・・途中までは私も一緒に行くけど、そこから先は君達だけで行くんだ。良いね?」

 

 

エミレアの言葉に5人が頷くと、エミレアを先頭に禁じられた森の中へ入っていった。

 

 

「リリー、何かあっても守るよ」

「スニベルスに守れるのかよ・・・」

「シリウスッ!」

 

 

セブルスがリリーに対して言うとシリウスが嘲笑うように言うとリリーがシリウスに厳しい視線を向けた。

 

 

「皆は禁じられた森に生徒の立ち入りが禁止されてる理由、わかる?」

「それは危険だからでは?」

 

 

エミレアの問にリーマスが答えるとエミレアは小さく笑みを浮かべてジェームズ達の方を向いた。

 

 

「確かに危険だからだね。それに昔は密猟者達も多かったからね」

「えっ? 密猟者が多かったんですか?」

「昔の話だよ〜・・・・・・今はいないし」

「流石の密猟者も、ホグワーツの近くじゃヤバいって思ったんだろうな」

「今いないのは卒業前に私が片付けたからいないんだけどね〜」

 

 

5人はギョッとした表情でエミレアを見た。発言からしてエミレアが在学中に密猟者達を禁じられた森から追い出したと言ったように感じたからだ。

 

 

「卒業前にさぁ、ここに密猟者残しておくのは良くないなぁ〜って思ってその日の内にってね」

(((((もしかしてこの罰則、思ったよりヤバい?)))))

 

 

ケラケラと笑うエミレアに対して5人はこの罰則は想像してたよりもヤバいのでは?不安になっていた。そんな6人の前に大きな男が1人立っていた。

 

 

「やぁ、ルビウス・・・・・・わざわざありがとう」

「とんでもねぇ! 先生の頼みなら何でも言ってくれ!」

 

 

そこに立っていたのはホグワーツの森番のルビウス・ハグリッドだった。エミレアがハグリッドに礼を言うとハグリッドは嬉しそうに返事を返した。

 

 

「私の案内はここまで、ここから先は君達だけで行くんだ」

「ここからですか?」

「道なりに行けば大丈夫だよ・・・・・・私とルビウスはここで待ってるから、後これを」

 

 

エミレアはポケットからピンポン玉サイズの銀色の球を取り出すとそれをリリーに渡した。

 

 

「先生、これは?」

「自分達でどうしようもなくなったらこれにアロホモラをかけるんだ。そしたら私が助けに行くから」

 

 

リリーはエミレアから渡された銀色の球をポケットに仕舞うと5人は奥に進んでいった。そんな生徒達の背中を見ていたハグリッドはチラリとエミレアの方を見た。

 

 

「先生の事だから大丈夫だと思ってるんじゃが、あいつ等だけで良いんですか?」

「問題ないよ。ケンタウルス達には既に話してるし、アラゴグに関しては君が言い聞かせてくれただろ? それにもしもの時には私がどうにかする」

「今回もトムから小言を言われそうだ」

「既に私が説明して言われたよ・・・・・・まぁ、実行したのは私だからアルバスに怒られるのは私だけだよ」

「先生は相変わらずで・・・・・・」

 

 

そんなやり取りをしていたがエミレアの視線はずっとジェームズ達が歩いた方を見ており、ハグリッドもそちらへ視線を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「インセンディオ! ここは蜘蛛の巣が多いな」

「全くだ、嫌になるな」

「巣だけで良かったんじゃないか? 実際に蜘蛛が居たら嫌だろ?」

「これだけ巣があるのに、蜘蛛が居ないのは不思議ね」

「多分、ローリエル先生がついでに片付けたんじゃないか?」

 

 

森の中をジェームズ、シリウス、リーマス、リリー、セブルスの順番で歩いていきジェームズはインセンディオで蜘蛛の巣を燃やしながら進み、シリウスが蜘蛛の巣を鬱陶しそうにしながら進み、リーマスが巣だけなのを安心したように言い、リーが蜘蛛がいないのを不思議に思っていたが、セブルスはエミレアが密猟者のついでに片付けたんじゃないかと言うと他4人はどこか納得していた。

 

 

「「あり得るな・・・」」

「あの先生なら出来そうだね・・・」

「何だか先生だからって話しで済みそうね・・・」

 

 

ジェームズとシリウスがその可能性を肯定して、リーマスはエミレアなら出来そうと感じた事を言い、リリーはエミレアならで大半納得出来ると思っており、言った張本人のセブルスはスリザリンの寮監をしてるトムから“あの先生はとても凄いが、とても無茶苦茶だ”と言うのを聞いていた為の発言だった。

 

 

「おっ、やっと抜けたな・・・」

「結構広い所にでたな・・・・・・」

「先生の言ってたペンダントは、何処なのかしら?」

 

 

蜘蛛の巣が多かった道を抜けてジェームズはようやく出れたといった表情をして、シリウスが周りを見渡してるとリリーはペンダントが置かれた石台を探していた。

 

 

「あれじゃないかな? ほらあそこ・・・」

 

 

リーマスが見つけた石台を見つけて指差すと他の全員もそちらを見ると石台があり、ジェームズ達はその石台に近付くと台の上には1つのペンダントが置かれていた。

 

 

「これも持っていけば、罰則完了だな」

「案外大した事なかったな・・・・・・」

「持って戻るまでだよ、シリウス」

 

 

ジェームズ達はペンダントを持ってエミレア達の元に戻ろうとしていたがセブルスはある方向を見た瞬間に顔を青くしてリリーの肩を叩いてその方向を指差した。

 

 

「どうしたの? セブルス・・・・・・」

 

 

リリーもその方向を見ると手で口を覆うとジェームズ達もその方向を見て、慌てて物影に隠れた。

そこには1体のトロールが歩いており、まだ気付かれていないが距離はそこまで離れておらず気付かれるもの時間の問題だった。

 

 

「トロールとかマジかよ・・・・・・」

「どうする? 出ようにも出たら気付かれるぞ」

「どうにか離れるまで待つしかないだろ・・・・・・」

 

 

ジェームズは苦虫を噛み潰したよう表情をしながらトロールを見て、シリウスもこの時は焦ったように周りを見渡しており、セブルスも冷静には努めていたがその表情は焦っていた。リリーはハッとしたようにポケットからエミレアに渡された銀色の球を取り出した。

 

 

「どうにも出来なくなったらこれにアロホモラを唱えれば、先生が来てくれるわ・・・ッ!」

「リリー、待つんだッ!」

「アロホモラ!」

 

 

リリーが球にアロホモラを唱えると球が開くと中から赤い光が上空へ上がって大きな光を放つとその光は消えた。

だがトロールはその光に気付き、ジワジワとジェームズ達の元に向かってきていた。

 

 

「あっ・・・・・・ごめん、私のせいで・・・・・・」

「いや、この状況なら仕方ない・・・・・・先生が来るまでトロールから逃げれば大丈夫だ」

「なら、俺がトロールを惹きつける。皆はその間に先生を呼んでくれ」

「何を言ってるんだジェームズ!? 皆で逃げれば問題ないだろ!」

「もしもトロールが追いついてきたら? その時に先生がいなかったらどうする?」

「それは・・・・・・」

「なら誰が1人が惹きつけて、他の皆が先生に合流すれば確実に先生に状況は伝わる」

 

 

 

ジェームズが言った事は確かに最善とも思えたが、それはジェームズ1人に危険を負わせる事になりシリウスとリリー、リーマスは納得できない様子だった。

 

 

「なら俺がトロールを惹きつける。逃げ足には自信があるんだ」

「何を言ってるんだシリウス!? そんな無茶な・・・・・・」

「友を1人危険に負わすなら、俺自身が危険を負う!」

「2人共落ち着くんだ、皆で助け合いながら逃げれば何とかなる筈だ!」

 

 

ジェームズとシリウスが掴み合いの喧嘩を始めそうになるとリーマスがそれを慌てて止めて、リリーはその状況とトロールを交互に見ていた。そして、今まで黙っていたセブルスが口を開いた。

 

 

「確かに、誰かが惹きつけて他が先生に状況を伝えるのは得策だ」

「セブルス!?」

「けど1人だと逃げ切れないリスクがある。だからポッター、ブラック・・・・・・君達2人がトロールを惹きつけるんだ」

「何だ? 怖いから俺達に押し付ける気か?」

「2人の援護を僕がやる。リリーはルーピンと共に先生にこの事を伝えてくれ」

「セブルス、そんな無茶な!?」

「皆で無事にする確率が高いのはこの方法だ!」

 

 

セブルスの言葉を聞いたジェームズはセブルスの肩に手を置くと、しっかりとセブルスの目を見た。

 

 

「俺はお前を信じる。今はそれが1番良さそうだ」

「仕方ない。ビビって逃げるなよ、スニベルス」

「決まりだ・・・・・・」

 

 

セブルスがそう言うとジェームズとシリウスは物陰から飛び出し、セブルスもトロールに見つからないようにその場から移動を始めた。

 

 

「こっちだウスノロ! 俺を捕まえてみろ!!」

「どうした!? こっちだぞノロマ!」

 

 

2人の言葉が分かったのかトロールは怒りの雄叫びをあげながら逃げるジェームズとシリウスの後を追い、セブルスは音を立てないようにトロールを後ろから追いかけた。

 

 

「ジェームズ! シリウス! セブルス!」

「リリー! 今は先生にこの事を伝えるんだ! 早くすればきっと大丈夫だ!」

 

 

3人を追いかけようとしたリリーをリーマスが止め、言い聞かせるように言った。しかしその言葉はまるで自分にも言い聞かせてるような口調で、それを聞いたリリーはリーマスと共に来た道を走って戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリーが球にアロホモラを唱えたと同じ頃、エミレアとハグリッドは5人が戻るを待っていながら話していた。

 

 

「それにしても先生、何で禁じられた森で組ませて罰則を受けさせたんですか?」

「それは、共に行動して何かを乗り越えたらちょっと関係が良くなると思わない?」

「先生は昔から寮関係なく、友人が多いってダンブルドアが仰ってましたな」

「そうだね・・・・・・あの頃みたいにまた、寮関係なく友人が出来ると嬉しんだよね」

 

 

エミレアが懐かしそうに呟いて夜空を見上げると、赤い光が上がっていき大きく光った後に消えるのを見たエミレアは表情を鋭くした。ハグリッドは今しがたの光に対して驚いたように見ていた。

 

 

「何ですか? 今のは」

「ルビウス、すぐに戻ってアルバスを呼んで」

「先生、一体どうしたんですか?」

「説明してる時間はあまりないから、急ぎでお願い」

「すぐに呼んできます!」

 

 

ハグリッドは急いでホグワーツの方へ向かうとエミレアは旅行鞄を開くと中からハイウィングが出てきて、その背に乗ると状況を察したハイウィングは翼を羽ばたかせて急いで飛んだ。

暫く飛んでいると下の方で走っているリリーとリーマスを見つけるとエミレアはハイウィングを2人の近くに降り立たせた。

 

 

「先生!?」

「2人共、何があったの!? 他の3人は!?」

「先生実は・・・・・・」

 

 

リーマスから説明を受けたエミレアはハイウィングから降りるとリリーとリーマスをハイウィングの背中に乗せた。

 

 

「君達はすぐにホグワーツに戻るんだ、3人の事は私に任せて! ハイウィング!!」

 

 

2人を乗せたハイウィングはそのままホグワーツの方向へ飛んでいき、エミレアは懐から箒を取り出すと跨って全速力で飛び出した。

エミレアは慣れたように木々を避けていき、速度を落とす事なく急いで3人の下へ飛んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リリーとリーマスがエミレアに合流する少し前、ジェームズとシリウスは森の中を駆け回りながらトロールを惹きつけていた、ジェームズの方によればシリウスが、シリウス方によればジェームズがといった感じでトロールを惹きつけセブルスはその間に魔法薬が入った瓶を片手にトロールを追いかけていた。

 

 

「逃げ続けてるけど、そろそろキツイぞ・・・ッ!」

 

 

ジェームズとシリウスはかれこれ数分間トロールとの追いかけっこをしており、体力が段々と限界に近づいてきた。ジェームズとシリウスが広い空間に出るとトロールもそれに追いついてきた。

 

 

「シリウス、まだ走れるか?」

「勿論と言いたいが、限界が近いな・・・・・・ジェームズは?」

「同じく、限界が近いかもな」

 

 

大きな足音を鳴らしながら近づいてくるトロールに2人が杖を構えると、トロールの頭から液体がかかり空き瓶が2人の足元に転がってきた。

 

 

「インセンディオ!!」

 

 

セブルスはトロールに向かって呪文で火を当てると液体を伝って火はトロールの全身を覆い、トロールは野太い悲鳴を上げていた。

その様子に暫し唖然としていたジェームズとシリウスに息を切らしたセブルスが近寄ってきた。

 

 

「逃げたかと思ったぜ、スネイプ」

「お前、何かけたんだ?」

「魔法薬だよ・・・・・・たまたま作れた」

「それがどうしてこうなってるんだ?」

「この魔法薬にインセンディオで火を点けると燃えるんだ。水でも消えない火をね・・・・・・ただ」

「「ただ?」」

 

 

シリウスが嫌味を言っていたが、どこか安心した様子だった。ジェームズが何をしたか聞くとセブルスは淡々と説明していたが困った表情をしていた。

 

 

「魔法薬は火を点けた後は燃えるから蒸発する。効果は魔法薬が残ってないと発揮しない・・・・・・そして、いつ蒸発し切るかまだわからない」

「「はぁ!?」」

 

 

セブルスの告白にジェームズとシリウスは嘘だろこいつといった表情で同時に声を上げてセブルスを見る。言ったセブルスも苦虫を噛み潰したよう表情だった。

 

 

「お、お前・・・何でそれがわからないのに持ってきてんだよ!?」

「仕方ないだろ! 試す暇もなくてもしもの時の為に持ってきてただけなんだから!!」

「おいおい、言い争ってないで早くこの場から・・・・・・」

 

 

シリウスとセブルスが言い争いを初めてジェームズはこの場から離れるように言った時、火の近くだったから少し暑かったがそれがなく、夜にしてもいきなり暗くなり燃えていたトロールを見ると、怒り心頭な表情でトロールが見下ろしていた。

 

 

「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」」」

 

 

3人は思いっきり声を上げると全速力で走り出し、トロールもそれを追いかけた。さっきまで感じてた体力の限界を無視して全力で走っていたが目の前に大きな岩肌が見え立ち止まり、後ろを振り返ればトロールが迫っており逃げ場を失っていた。

 

 

「コンフリンゴ!」

 

 

トロールの後頭部に呪文が炸裂するとトロールの後ろには杖を構えたエミレアが立っていた。トロールの足の間からジェームズ達もエミレアの姿が見えた。

 

 

「ボンバーダ! ディフィンド! エクスパルソ!」

 

 

エミレアはトロールに次々と呪文を当てながら左手で懐から噛み噛み白菜を取り出すとそれをトロールに投げつけた。噛み噛み白菜はトロールの前の地面に落ちると2個に増え、更に4個、8個に増えるとトロールに噛み付いていた。

 

 

「3人共、良く頑張った!」

 

 

エミレアは今だに噛み噛み白菜に噛みつかれてるトロールとジェームズ達の間に立つと3人に向けて笑顔を見せて賞賛を送った。それを見ていたセブルスが不意にトロールを見ると驚いた表情をした。

 

 

「先生、後ろ!」

 

 

トロールが噛み噛み白菜を1つ潰すと、増えていた噛み噛み白菜も消えてしまいトロールが向かってきていた。エミレアは焦る事なく杖を上に向けると、杖からバチッと電気が走り振り下ろした瞬間、トロールに向けて轟音と共に雷が落ちた。

 

 

「後一息か・・・」

 

 

落雷を喰らったトロールも既にボロボロだったが、エミレアは油断する事なく体を捻り腰の右側で左手を添えて杖を構えて何かを溜めるとそれをトロールに放ち、喰らったトロールも塵も残さずに消えた。

ジェームズ達はその瞬間を見るとその場に座り込んだ。

 

 

「た、助かった・・・・・・」

「今回は駄目かと思ったぜ・・・・・・」

「あぁ、俺も思った・・・・・・」

 

 

3人共安心した様に言うとジェームズはセブルスの方を見た。それに気付いたセブルスもジェームズを見るとジェームズが口を開いた。

 

 

「お前がいなかったら助かってたかわからなかった・・・・・・今までスニベルスって言って馬鹿にした事を謝る。悪かった、スネイプ。それとお前のお陰で助かった」

 

 

ジェームズの言葉にセブルスが驚いた表情をするとシリウスもバツが悪そうな表情をして口を開いた。

 

 

「俺も悪かった・・・その、純血主義な家風が嫌で、スリザリンは皆そんな奴らばかりだと思ってやってた」

「・・・・・・僕も、グリフィンドールは皆傲慢だと思っていたけど、君達は友達を助ける為に自分の危険を顧みずに動こうとしてた・・・・・・きっと、君達みたいなのを勇気があるって、言うんだと思う」

 

 

暫く顔を見合わせていた3人だったがシリウスがプッと吹き出すと笑い始め、ジェームズも笑い始めた。

 

 

「お、おい!? 何だよ!?」

「いや、お前顔泥だらけだぞ!」

「はぁ!? そう言うと君達だって同じだろ!!」

 

 

そんな風に怒ったセブルスだったがセブルスも大声で笑い始め、暫し3人の笑い声が森に響いた。

エミレアは一通り落ち着いたのを見て声を出した。

 

 

「さて、罰則も終わったし皆でホグワーツに戻ろうか」

「あ~、そうだこっから戻らないとか・・・・・・」

「帰ったらぐっすり眠れそうだな・・・・・・」

「明日が休みでよかったな・・・・・・」

 

 

エミレアの言葉にジェームズ達は暗い表情をしていた。トロールとの命懸けの追いかけっこの後に徒歩でのホグワーツへの帰りは3人には辛いものだった。

そんな3人を見てエミレアは旅行鞄を取り出した。

 

 

「そんな疲れてる3人に、危険を力を合わせて乗り越えたご褒美だ」

 

 

エミレアのそんな言葉と共に出てきたのは大きな身体のグラップホーンだった。ジェームズ達はグラップホーンを見て開いた口が塞がらないと言った様子でエミレアはそのグラップホーンを撫でていた。

 

 

「彼は湖畔の主。とっても強いグラップホーンなんだよ・・・・・・さぁ、皆背中に乗って」

 

 

グラップホーンが伏せるとエミレアはその背中に乗り、ジェームズ達が唖然としていると湖畔の主はまるで乗れと言ってるかのようにジェームズ達を見ると、ジェームズ達3人も湖畔の主の背中に乗った。

 

 

「ここからは湖畔の主に乗って優雅にホグワーツに帰ろうか」

 

 

湖畔の主はエミレアのその言葉と共に起き上がるとホグワーツに向けて歩き始めた。揺られながらジェームズ達は段々と興味津々な表情になった。

 

 

「これ周りの奴等に自慢できるな」

「グラップホーンに乗れるなんて思いもしなかったしな!」

「まさかこんな経験で出来るなんて、思いもしなかった」

「じゃ、もっと楽しい帰宅の旅にしようか」

 

 

その言葉と共にエミレアは湖畔の主を全速力で走らせて、ジェームズ達は驚きに声を上げていたが次第に歓喜の声に変わっていった。

翌日、ジェームズとシリウス、セブルスは寮の談話室でグラップホーンに乗った事を話した。始めは信じられてなかったがエミレアの名前と乗った時の感想などを言っていると次第に信じられて羨ましがられていた。

 

 

「「「あの先生はマジでヤバい」」」

 

 

ジェームズ、シリウス、セブルスの3人はエミレアに対してそう言い聞いていた同級生や先輩後輩は苦笑いしていた。

そして、3人していずれエミレアをあっと驚かせてやるとやる気に満ちていた。

 

 

「いや~、いがみ合ってた生徒同士、仲良くなってよかったよ」

「えぇ、それは良いことですが・・・・・・打倒ローリエル先生と言う目標を掲げなければもっと、良かったですな」

 

 

校長室で笑顔でお菓子を食べてるエミレアと困り顔のダンブルドアがテーブルを挟んで座りながらティータイムをしていた。




次からは飛ばしてハリー世代に行こうと思います。
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