高嶺清麿がトレーナーになったときにありがちなこと妄想   作:朝凪小夜

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1. トウカイテイオー編

「あの姿は、美しいな」

「...ああ、そうだな。 ガッシュ」

 

それは少しだけ見る景色が変わった先の話。

 

 

+---------------------------------------------------------------

 

「高嶺さん、お忙しいところありがとうございます。」

「いえ、忙しいと言ってもこのぐらいの余裕はありますから」

 

カジュアルなジャケットを纏った黒髪の青年、高嶺清麿。

そしてその対面に座る緑のスーツを着た妙齢の女性、駿川たづな。

 

「それで今日は一体どうしたんでしょうか?」

「ええ、いくつか話したいことがありましてお時間頂戴しました。あ、お茶どうぞ」

 

着席でありながらもテキパキと茶碗を用意し差し出す。

 

「まず確認したいのですが、高嶺さんは現在の状況をどの程度認識されていますか?

特にトウカイテイオーさんの人気についてですが」

 

「テイオーの人気、ですか。

相当に熱狂しているなとは思ってます」

 

不思議というほどではない。

彼が見ていたものもそうだった。

耳を覆っても聞こえるほどに幾重にも重なった歓声、雷鳴にも似た拍手はまさに熱狂。

 

「熱狂…ですか。

確かにその通りではあるんですがもうちょっと足りないですね」

 

ニコニコと笑いつつ傍らに置いていたPCの画面を翻す。

そこにはいくつかの動画、SNSでのコメントがまとめられている。

 

「これらはトウカイテイオーさんのレースの動画ですがこれらはレース直後からとんでもない速度で再生数が伸びています。国外からもかなりのアクセスがありますね。

それだけではなく、トウカイテイオーさんに関するSNSでのコメントはここ暫くトレンドに載り続けています。言語も日本語以外のものもそこそこ見受けられます。

もう日本で誰に聞いてもトウカイテイオーさんのことは間違いなく知っていると思いますよ。海外でもウマ娘関係者なら確実に知られているはずです」

 

「...そこまで、でしたか」

 

予想は上回った。

しかしそれでも驚く程度のことではなく、ありうる可能性の範囲ではあった。

だから彼の表情が変わることは無く、ただゆっくりと茶碗に口を付ける。

半拍ほどの遅れで駿川たづなもお茶を口に入れる。

 

 

「...俺は公式アカウントの運用はしてますがそんなにチェックを入れてはいませんからね。

それにレースの後はしばらくテイオーにもSNSからは離れるように言っていますし」

 

「...個人的には、ですが正直なところ非常に賢明な判断かと思います」

 

笑みは崩れずしかし少しばかり苦味の入ったものへと変わった。

 

「学園の方にも取材申し込みや諸々の連絡がひっきりなしでして...

あれだけの偉業なので当然とは思いますがとんでもない量なのは否定できませんね」

 

「...ご苦労おかけしてます」

 

「いえ、構いませんよ。

ですがそのくらいのことだとわかっていただければ幸いです。

それだけ凄いことなんです。

シンボリルドルフを下した( ・・・・・・・・・・・・・・ ) ということが」

 

既に笑みは無い。

まっすぐに視線がぶつかる。

 

「絶対とまで言われた皇帝を、その歩んできた道のりを辿りつつ超えていく。

そういうストーリーも相まって余計に凄いことになったってことですよね?」

 

「ええ、その通りです」

 

自分の境遇を顧みろ。

それだけを伝えるにしてはどうにも雰囲気が重い。

冬の雨天にも似た、じっとりと空気が身に圧し掛かるようだ。

 

「でもここまでは前提なんです。

ここから本題を話しても良いですか?」

 

「ええ、是非お願いします」

 

片鱗。

かつての時分に感じた、肌に刺さるような気配さえも部屋に満ちる。

 

「単刀直入に言いますね。

高嶺さんはトウカイテイオーさんのことをどう思っていますか?」

 

「え?

どうって、いったいどういうことです?」

 

意外だった。

強烈な言葉に身構えた故の緊張が一瞬解ける。

が、それも刹那。

 

「そのものズバリ言ってしまえば、トウカイテイオーさんに対して恋愛感情はお持ちですか?」

 

 

「...は、はあああああ!!???」

 

絶叫が響く。

 

「な、何言ってるんですか!?

俺、トレーナーですよ!?

担当ウマ娘に恋愛感情もっちゃマズイでしょ」

 

如何に埒外の言葉であっても脳の働きに曇りはなく、即座に反論が口を動かす。

 

「...担当ウマ娘に対し一線超えることなかれ、と鉄条のように言われているのは事実ではあるんですが実際の所担当ウマ娘といい関係になるトレーナーはそこそこ、...いや結構いまして...」

 

トレーナーとしてトレセン学園に属するウマ娘を担当する、それは少女との交流をすることに他ならず、だからこそ振る舞いに気を払い過度の感情を抱くなと試験や研修を通じ習うのは事実。

だが一方で、駿川たづなの言うトレーナーとウマ娘の一部の関係もまた事実であった。

 

「学園に居るウマ娘からすれば自分の走りというアイデンティティそのものを支えてくれるのがトレーナーです。

長く過ごせば友愛や親愛が恋愛感情に変わるのも不思議ではないですね。

それに、メイクデビューで苦労した子や後に偉業と言われるような結果を残した子はよりその傾向が強いです。

...こちらとしても在学中は節度を持っていただければ、...相当に黒寄りのグレーなところがなくもないですが、あまり掣肘するというのは...」

 

「...論理的にはそれも変ではないとは思います。あくまでそういう感情の変化が論理的ならばというものではですが。

でもだからといって俺が恋愛感情どうこうは正直わからない、というのが本音です。

...これまでそういったことを考えてこなかったのもそうではありますが」

 

口元に手を添える思考時の癖。

思い返せば、所謂思春期の頃に耽ることなく学校での生活はありつつも大半以上の時間は王を決める戦に関わり過ごした。

恋愛感情も恋愛も自身の体験としてはわからないのも彼の口には出さない本心であった。

 

「...あくまでウマ娘から見れば、ということですけどね。

文字通りの献身と言えるほどに尽くされるから、です。

…ですが、高嶺さんとしてもあんまり静観できる状況ではないと思いますよ?」

 

「俺がですか?

俺がテイオーに恋愛感情を持っているいないでそんなに変なことになりますかね?」

 

「それがなっちゃうんですよ...

それもトウカイテイオーさんの側と高嶺さん側の両方の要因で、です」

 

「テイオーも含めてですか?

もしかしてさっきの話がテイオーにも、と?」

 

「率直に言えばその通りです。

トウカイテイオーさんの立場に立てば、強烈なスカウトから始まって数多くの実績にシンボリルドルフさんにも勝った。それを成すのにトウカイテイオーさん本人の才能や努力は当然ですが、トレーナーとして高嶺さんの力がどれだけあったかと考えると、トウカイテイオーさんが高嶺さんを慕うようになるには十分かと」

 

「そういうもんですかねぇ...」

 

「そういうもの、ですよ」

 

いつの間にかピリピリとした緊張を感じさせていた表情も和らぎいつもの笑みが戻っている。

 

「トウカイテイオーさんの側としてはそれとして、次は高嶺さんの方ですね。

これも率直に申し上げますが、高嶺さんが今後普通に恋愛をなさっていくというのは相当に難しくなっていくかと思います」

 

「...前にチームで働いていた時に先輩が言っていた、お金目当ての女性が寄ってくるというやつ、ですか?」

 

「それも一つです。

ただ一番大きなことは高嶺さん個人の知名度ですね。

...トウカイテイオーさんのインタビューでも相当に言及もありましたし高嶺さんの知名度も相当に高まっています。

一方的に相手に知られているという状況から恋愛をはじめるというのは難しさがあるかと」

 

「確かに...

会う人会う人からトレーナーとしての話ばかりされたら辟易しそうです」

 

例の戦いでも個人的な情報を調べてくるやつもいたが参戦した魔物のパートナーということをメインに、さらには戦いに利用してきたのもいたと脳裏に浮かぶ。

もっとも、その縁で会えた友人も多くはあるが。

 

 

「その辺りがトレーナーとウマ娘がくっつきやすい理由だったりします。

...ウマ娘は慕情を実現させるため、トレーナーは他にお相手というのがどんどん難しくなるということですね。」

 

「...なるほど。

たづなさんの言っていることとしては、俺はテイオーに恋愛的な意味で狙われる可能性があり俺個人も今後の恋愛で難点が多いと」

 

「ご理解いただけて何よりです。」

 

「でもそれだとテイオーが実際に俺に強い感情を持っているのかがデカイ問題な気がしますが、そこはどうなんでしょう?」

 

部屋には二人。

トレーナーや職員が使用可能な会議室として内密前提の話であるため、トウカイテイオーはこの場には居ない。

本人がいない以上その内心は知りえず、その上で論を進めるには疑問が残った。

 

「そこについては疑いはないですね」

 

「...俺はトレーナーとしてアイツと過ごしてきましたが、明確にそういうのはわかりませんでした。

...たづなさんは何か根拠が?」

 

「言うなれば、勘、というやつですね。

所謂女の勘というやつですから高嶺さんにご理解を、というのは難しいとは思いますが」

 

「...それはちょっと俺にはわからないやつですね」

 

性別の隔たりも、あるいは経験の差にもよるものか。

いずれにせよどうにもならないものとして受容することにした。

 

「とりあえずはそういうものと思っていただければ。

それと、念のためではありますがもし高嶺さんにそういう気持ちが無く今後も特に変わらないというのであれば、トウカイテイオーさんの気持ちについては受け入れないとバッサリやっちゃってください。

中途半端な希望を残すようなのはなしでお願いします」

 

「...考えてはおきます」

 

定かではないものであることを前提にしている以上、そんな未来がありうるかはわからない。

だがアドバイスとしては一応頭の片隅には残しておく。

 

「テイオーの考えについては確認しないといけないものではありますが、今日の話としてはそこがメインで?」

 

「ええ。メインとしてはその話ですが、併せてもう一つしておきたい話があります」

 

「わかりました。お願いします」

 

「その、ですね、もしトウカイテイオーさんと高嶺さんが良い感じになったとしてトレーナーを辞めないでいただきたいなあ、と」

 

既に緊張は欠片もなかった。

一時は鎬を削るような苛烈さも伺えた視線の先は今では何とも締まらぬ表情を浮かべている。

 

「...はあ、それは別に大丈夫だとは思いますが。

そんなにトレーナーの数が?」

 

「ええ、まあ...お恥ずかしい話ではありますが。

高嶺さんに来ていただいてから全体的な効率化が多くなされてよくなった部分がたくさんあるのは事実なんですが、それでも絶対的にトレーナーさんの数が足りていないというのは変わらないですね。

それに...」

 

「それに?」

 

「担当のウマ娘と結婚されたトレーナーさんがその後学園をやめてしまうというのも多いお話でして...

特に担当ウマ娘がトレーナーさんを独占しようというケースも散見されます」

 

「...なるほど。

俺の方でもそうなることを懸念されていたと」

 

合点。

駿川たづなの中では高嶺清麿の現状認識、トウカイテイオーとの関係、そしてその後将来的なトレーナーとしての仕事についてが一続きであり急ぎ話す必要があるとして今日の打合せを設定したのだろう。

学園と彼の認識が決定的にズレていくことがないようにと。

無論後半部分はあまり腑に落ちるものはなかったが。

 

「それならやはり大丈夫です。

俺がトレーナーを辞める気はありません」

 

トレーナーを目指した理由と自分自身の行動、その2点がズレない限りは、と。

続く言葉は胸に秘めた。

今では知る者はこの世界には己だけの原点たる景色。

 

「...ありがとうございます。

それならひとまずは安心、ですね。

ひとまずは、ですが」

 

アンニュイな笑みを浮かべ駿川たづなは言葉を切る。

秘書としての業務はそこまで過酷なのだろうかと少しだけ心配が浮かんだ。

 

 

「私の方から話したかったのは以上です。

高嶺さんから質問が無ければこの打合せはこれで終了ですが、ご質問はありますか?」

 

「いえ、特には無いですね」

 

「わかりました。

それでは」

 

スッとテーブルから立ち上がり、退室を促す。

一瞬その動きに既視感があったがすぐに言葉に遮られた。

 

「そういえばですが、トウカイテイオーさんがレース後のインタビューで仰っていたスカウトの時のお話は事実なんですよね?」

 

「ああ、あれは実際その通りです。

アイツが走っている姿を見かけて将来のケガの可能性にも気づいたんで、それをそのまま伝えました」

 

「...ですよねえ。

ケガ防止の細かなチェックリストに映像からの分析もかなりの精度でできるようにした高嶺さんですもんねえ...」

 

半身を廊下へと出しながら頭を悩ませる。

まさに天才と、高嶺清麿のこれまでの行いなら確かにそれを成せるだけの背景も実績もこれ以上ないほどに揃っている。

だが、だからこそ、同等以上にトウカイテイオーのトレーナーとしての高嶺清麿の異常性が知られることとなった。

 

ウマ娘としてその走りを否定することはウマ娘と向き合う中でもトップレベルに繊細な話題だ。

走ることが第一義ともいえるほどの種としてその方法にケチをつけるという時点で場合によっては失望、殺意に近い感情さえ抱かれても不思議に思うウマ娘は少ないだろう。

 

だが高嶺清麿はそれをやった。

トウカイテイオーのレース後インタビュー、ここまで至れた要因を聞いた記者への回答にトレーナーがスカウトの時に走り方とケガの可能性を指摘してそこから専属として全力を尽くしてくれたと。

 

スカウトの時の細かな流れは報告されない。

無論強引な手法や犯罪めいたものは内部通報しかり、そもそもウマ娘を脅迫しようとする人間はそうそういない。

高嶺清麿・トウカイテイオーの二人がトレーナーと担当ウマ娘となったことも時期としては早いな程度の感覚はありつつそれ以上の違和感もなかった。

だからこそそのときに起きていた前代未聞ともいえる出来事は一切の秘。

 

これからどうするんでしょうね、と幾度の堂々巡りに近い思考をまた繰り返す。

 

本来、トレーナーの名前は外部の人間にとってそこまで知名度が高いわけでもない。

チームスポーツならコーチのさらに下にいるスタッフの名前と同等だろうか。

学園としては在籍トレーナーとその担当ウマ娘の情報は公開してはいても、相当熱心なファンでなければあまり見るものでもなく、まして学園のウマ娘が走る姿としてはレースのものが通常である以上トレーナーのことを追うのは相当にマニアックともいえる。

 

ただ、それも本来であればの話。

普通でない出会い方をしたトレーナーに、それをある種最高のタイミングで話したウマ娘。

先ほどはトウカイテイオーのことをメインに話しこそすれ、人気がうなぎ上りなのは高嶺清麿も同じだった。

だがおそらくそのことは彼にとってはさほど重要ではない。

興味を抱いていないか、トレーナーとしての動きに全力か、どちらにせよそういった情報は話したところで意味がない。

彼の熱狂的なファンもおそらく生まれるだろう。

彼の対外的な見え方と彼自身の認知がかみ合わなくなるのもその辺りからだ。

一等星とは言わずとも十分な有名人として、普通に恋愛をというのは至難と言えるのはそこからだ。

ターフの上で輝く者には劣ろうとも、それを支える者も輝きは人を焼く。

間近でその輝きを受けることのできる人間がどれだけいるというのか。

 

今後もペア、個人両方の点で人気が高まるのは必至。

外部のファンも学園のウマ娘も。

そしてトレーナーとして残ってくれるのであれば上位、あるいは最優とも言えるチームを担うまで成長することも十分にありうる。

だが本当に残ってくれるのかはトウカイテイオーの動き、その後の彼の気持ちとどうにもわからないことが続く。

これ以上なく予想が難しいとどうにも頭が茹だる。

 

 

それではまたと一言添えて立ち去る彼の姿を見送り、

「皆さんのためには残ってくれると嬉しいんですけどねえ...

お二人としての幸せもそうですけど...」

そっと溜息を吐いた。

 

+---------------------------------------------------------------

 

「今日はチーム説明会に来てくれてありがとう、これからチーム方針と選抜方法を話す。

疑問があれば最後にまとめて答えよう」

 

トレセン学園のグラウンドの一角、20を超える集団とその前に立つ2人。

今日もウマ娘たちがチャンスを掴むために動く。

 

「まずはチームの方針からだ。

基本的に俺は走りたいレースを走ってもらいたいと思っている。

だが最優先にするのはケガをしないことだ。

練習、本番レース含めて走れなくなるようなけがをしないことを前提にしている。

例えばあるレースに絶対に死んでも勝ちたいというのはわかるが、実際に限界を超えるようなことは認めない。

だからもしそういう姿勢で今後走る気持ちを捨てきれないのであればうちのチームには合わない。

...その場合は選抜に参加しないことを勧める」

 

威圧にも似た語気を伴い一人一人を見つめる。

視線を逸らす者はいない。

震えながらもまっすぐに視線をぶつける。

 

「...全員参加だな、ありがとう。

次に選抜に関してだが基本的に学園で公式に開催される選抜レースの利用をさせてもらう。

おそらくだが君たちとしても選抜レースにはエントリーしていると思う。

後でそのエントリーレースと、将来走りたいレースを教えてくれ。

その結果判断させてもらう。

...質問はあるかな?」

 

静まった場。

10秒、20秒と過ぎていく中で、おずおずと手を上げる者がいた。

 

「...あ、あの、その結果での判断って、

1位とかとらないといけないんでしょうか?」

 

「なるほど...確かに話してなかったな。

別に1位以外でも構わない。

さっき言った選抜レースのエントリーと将来希望から俺の方から課題を出させてもらう。

これは各々で違うものにするからその課題についてどう解決するかを見せてほしい」

 

「わ、わかりました!

ありがとうございます!」

 

「あ、あの!

私からも質問良いでしょうか!?」

 

一つの質問から波紋のように質問の流れが拡がっていく。

レースのこともチームの細かな話も次々に移り変わりながら進んでいく。

 

「希望レースがチーム内で被ったときにはどうするとかルールはありますか?」

「自主練ってやってもいい?」

「練習全体の方針としては所謂管理派なんでしょうか?」

「食事管理もありますか?」

 

そして

 

「...次で質問は最後にしたい。

最後に聞きたいことはあるか?」

 

和気を十分に含んでいた場は徐々にそのふくらみを失う。

 

「...でしたら最後に聞きたいです。

良いでしょうか?」

 

「...ああ、頼む」

 

「このチームではトレーナーさんは高嶺さん、

そしてサブトレーナーとして...」

 

それはこの場で誰もがわかっていたことで、それでも聞き出すにはあまりに大きすぎたもの。

 

「トウカイテイオーさんが指導にも入ってくださるということで良いでしょうか?」

 

瞬間、目線は全て彼女へと。

高嶺清麿の傍らのサブトレーナー、トウカイテイオーへ。

 

「モッチロン、最強無敵のトウカイテイオーさまがバッチリ指導しちゃうよ!」

 

これまでの生徒達の緊張した声とは打って変わって爽快感をも伴った声が響く。

 

「あ!

でもキヨマロ、じゃなかった、トレーナーはボクのだからね!」

 

茶化すようでそれでいて強く意思を込めた言葉。

解散を告げる声もそぞろに、多くの視線が彼女の左手に集まった。

 

 

 

 




twitterでウマ娘とトレーナーのイラスト・漫画等を見ていて何となく清麿がトレーナーだったらこうなるんじゃないかと妄想しておりました。

清麿の性格や信条は、金色のガッシュ!!ととあるスレを見ていてこうなるのではないかと補完していた部分があります。特にケガについてはガッシュ本編でも個別の勝負としては敗北していても本は燃やされていないことで王を決める戦いとしては敗北していないため、ウマ娘にとってケガで出場の機会を逃してしまうことや引退というのは清麿にとっては本を燃やされるという敗北に近い感覚になるのではないかと。

また、能力面についてはネタではありますが「清麿が優秀すぎるゆえにガッシュの技があまり増えず威力も上がらない」と言われる程ですし、戦闘中でも連鎖のラインだったり新たな可能性に気づくことが出来るという点と香港のお話で即席で昇降機を修理できる、1話時点で暇つぶしレベルでMITの卒論を読めることからどこまで伸びても清麿だからいけるかという気持ちで書いてます。

最後にではありますが、お読みいただきありがとうございました。
少しでも貴方の時間が良いものになりましたら幸いです。

なお個人的な希望ではありますがガッシュとウマ娘のクロスは増えて欲しいと思っております。ですのでもしクロス作品を書く際に当作品を参考にされる際は設定等々そのままお使い頂いて結構です(その際は3次創作となるかと思います)。一応お書きいただく作品に参考としてクレジットなど入れていただけたら嬉しいです。
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