実力至上の学校に入学しました(いいタイトルが浮かばないので仮題)   作:シュンちゃん

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39話

「そういえばさっき俺に飛んできた弾って...」

 

俺と鷹岡を無理やり引き離した対触手弾、確か年明け前に俺と竹林とで考えていた武器にこんなのもあった。ただ殺せんせーに投げても意味無くね?って事でお蔵入りにしたのだ。

 

「2人が出してたアイディアを元に防衛省で試作してたやつだよ。無駄になんなくて良かったじゃん」

「まさかホントに使う時が来るとはな」

「でもあれ1個しかないから」

 

試作品なら量産はしないだろう。効果のある敵が居ないのなら尚のことだ。

 

「後はいつものやつね」

「その方がいい。慣れた武器がいちばんだ」

 

 

目の前にターゲットが居ながらこんな雑談をしているのは、俺を休ませる為だ。サバイバル生活からそのまま鷹岡捕縛に移った為、他の皆より体力がかなり減っている。別にもう参加しなくても問題ないのだが、数は多いに越した事はないので、待機の名目で少し離れて休んでいる。

 

「莉桜は行かなくていいのかよ」

「アタシが行ってもあいつらの邪魔になるって」

 

あいつら。今、鷹岡と正面から戦っているのは潮田渚、赤羽業、堀部糸成の3人だ。それぞれ暗殺の才能、喧嘩の才能、そして元触手持ちと、異なった能力や知識を持っているスペシャリストが揃って戦っている。その他の6人は鷹岡の逃げ道を塞ぐように一定間隔で円を描くように配置に付いている。やっぱ直接の戦闘だとこの3人がめっぽう強いし、触手の知識がある糸成がいるのもありがたい。

 

「糸成が言ってたんだけど、あそこまで侵食されてるともう戻らないって」

「...そうかい」

 

そもそも糸成や茅野カエデの触手を外すのだって至難の業だった。一瞬気を逸らさせて一気に抜いたり、力に対する固執を消したりと、まあ面倒だった。しかもどっちも殺せんせーが居たから出来た事と思うし。

 

「アニメとかでもさ、あるんだよな...力に溺れてぶっ壊れて終わるキャラとかさ。扱えない程の力は身を滅ぼすんだなって」

「なんか可哀想だね」

「自業自得ってやつだよ」

『莉桜さん!ターゲットがそっちに向かいました!』

「りょーかい!巡は動ける?」

「もちろん。ここで仕留める」

 

莉桜はモデルガンを、俺はナイフを構えて鷹岡に備える。

 

「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

流石に頑丈だ。3人相手でも満足に動けるだけの力が残っているようだ。ただ触手は増えており、両手も触手に変質しており、右腕だった触手がこっちに向かって来た。

 

「っ!」

「せい!」

 

莉桜の射撃で触手の先端は崩れ、俺のナイフで腕の多分肘辺りを切り落とす。

「ガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!」

 

こんな状態になってみ痛覚はあるのか、それとも別の感覚があるのか知らないが、腕を抑えるように蹲った。右腕は切り落とされても再生をしようとしているのか、めちゃくちゃキモイ蠢きを見せるが、全く再生されない。

 

「そいつはもうダメだ。もうすぐ死ぬ」

「糸成...」

「あまりに早い侵食、強すぎる欲望、求めすぎた力。それらを触手は満たそうとした結果だ」

 

鷹岡を追って来た糸成が言う。

 

「適切な処置やメンテナンスをして馴染ませていたらもう少し扱えただろうけど、そんな事が出来る奴はもういないからな」

 

唯一出来るとすればこの触手を作った柳沢だが、あいつも死人同然の状態だし、こうなるのは当然の結果だろう。

 

「抵抗もしないはずだ。さっさと捕縛して連れていこう」

 

 

 

 

 

「皆、よくやってくれた。ありがとう」

 

皆と合流して、皆を連れて来た烏間さんに鷹岡だったものを引き渡す。

 

「...」

「...気持ちは分かるが、君たちが殺した訳じゃない。君たちが気に病む事じゃない」

「鷹岡は嫌いだったけど、死んで欲しかった訳じゃないんですよ」

「...どんな形であれ、生まれた以上はいつか死ぬ。それがこの世の摂理だ」

「だとしても、こんな死に方はないでしょう...」

 

皆俯いている。とても暗く重い空気だ。人の死が重くのしかかっている。15歳の、まだ高校生の俺達にはショックが大きすぎるんだ。平気そうにしてる奴が2人程いるが。

 

『皆さん、考え方を変えてみましょう?今回の様な事はもう二度と起こらないはずです』

「律の言う通りだ、こんな事は今回限り。この触手による悲劇は起こらないんだ。今回だって鷹岡の自滅なんだ」

「お前たちもわかっていたハズだ。触手を埋め込んだ者の末路を」

「それでもさ...どうにか出来なかったかって思っちゃうよね...」

 

「ああもう!暗い暗い!暗すぎる!終わった事をいつまでも引きずらない!」

 

いきなり声を上げたのは茅野カエデ、という偽名の雪村あかり。なんでいるんだよ仕事は良いのかよ(おまいう)。

 

「鷹岡が死んだのは自業自得!触手に手を出した代償!私たちが落ち込む理由なんて無いの!」

「流石に元触手持ちの言葉は重みが違うなぁ...」

 

茅野だもかつて鷹岡と似た状態になって死にかけた事がある。その時は殺せんせーと渚のおかげで今も生きている。

 

「それより今は巡との再会を喜ぼう?こんな状況でもなきゃ、こんな早く再会出来なかったんだから!」

「おっと。...相変わらず軽っ」

 

言い終わるや否や後ろから飛びついてくる。...君確か渚が好きだったよね?他の男に抱きつくなんて、なんていやらしい!

 

「...臭い」

「そっちから引っ付いて来といてそりゃないでしょ...」

 

サバイバル生活からそのまま作戦参加してるんだから臭くてもしょうがない。さっさと降りて、どうぞ。

 

「巡君、そろそろ学校の船に戻った方がいいだろう。そっちの船には帰りもイリーナを同乗させている。報告も彼女を通して聞いてくれ」

「えぇーもう?もう少しいいじゃーん」

「君たちはいいかもしれないが、巡君は一応行事で来ているんだ」

「そういう訳だから、名残惜しいけどこれでまたお別れだ。今度こそ卒業か退学するまでさよならだ」

「んじゃー最後に、ん」

 

莉桜が腕を広げてこちらに寄ってくる。

 

「...臭いぞ?」

「会えない方が辛いし、臭いのは頑張った証拠でしょ。頑張ったご褒美の美少女JKのハグのプレゼントだぞ?」

「莉桜がしたいだけだろ、ほら」

「ん...だってまたしばらく会えないし、寂しいもん」

 

可愛いかよ。

 

「...よし」

 

満足したのか莉桜は離れる。

 

「じゃあ浮気すんなよ?」

「別れの挨拶それかよ...んじゃあ行くよ」

「うん、行ってらっしゃい」

「おう、行ってきます」

 

 

 

 

 

「ふう、やっと戻って来た...」

 

皆と別れて船に戻ってくる。まあ迷子になることも無いから簡単に辿り着...?

 

「あ...れ...?」

 

身体が地面に叩きつけられ、動けなくなる。力も入らない。気も遠のいていく...。

 

 

 

 

 

一方その頃

 

業「いやー大胆だねー中村、皆見てるのに」

メグ「キスしない辺り自制心はあったわね」

優月「流石ギャルね...爛れているわ...!」

莉桜「あうあう///」

カエデ「しょうがないよね?また2年くらい会えなくなっちゃうわけだし」

 

一緒に来ていたメンツに詰められていた。

でもその後茅野カエデだけ締められた。抱きついたから。




島に来たメンバー

片岡メグ
茅野カエデ(雪村あかり)
中村莉桜
速水凛香
不破優月

赤羽業
木村正義
潮田渚
千葉龍之介
堀部糸成


の10人、でもほとんど喋ってねぇな...全員喋らせるとグダグダになるし、仕方ない。無人島終了。本来は雨が降る日まで伸ばそうか考えたけど、そこまで待ってられないし、戦力も充分だし、鷹岡死にかけだしで雨が降る前に終わらせました。
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