時に、季節はどの地域も寒くなる12月。
どうもこんばんは。トリニティ総合学園に通う、派閥争いなどとは無縁のしがない一般生徒です。
学校での一日を終え、「寒いからその翼で包んでくれぇ。」などとぬかす親しい友人達と遊び疲れた身体は布団へと歩みを進めるのです。
「うぇぇ、寒いぃ…。」
きっと、主の居ない布団は外気の影響をモロに受けて冷え冷えなんだろうなぁ。と悪寒のする身体を縮こまられせて猫背気味になっていき、背中の翼は私を包む様に前に動く。
「ティーパーティーの先輩が言ってた布団乾燥機、買おうかな。」
トリニティの生徒会であるティーパーティー。その会計の部署で働く3年生がヤケに布団乾燥機推しなの。滅茶苦茶語ってたし、あの真剣ながらも嬉しそうな表情と妙に早口なのが恐怖を煽るのよね。
そんな事を思い出している内に自室まで辿り着き扉を開ける。自室も廊下と同じくらいの冷気を漂わせていた。
冷気に堪えながらスマホに充電器を挿し枕元に置く。
「いざ!…布団に入らなければあったまるものも暖まらないわ。」
自分に言い聞かせながら布団へと入る。
「ッ!」
冷たっ‼︎
スリッパを脱いだ素足に感じる冷えた布団の感触、思わず足を擦り合わせて暖をとろうとしてしまう。
翼のある分布団は少し大きめだ。肩甲骨辺りに付け根のある翼を広げて寝そべり、丁度良い収まり場所を探す。寝返りをうちにくい為、下手な姿勢で寝ると身体を痛めてしまうでしょう。ゲヘナ学園の方や百鬼夜行連合学院に通われる方々には角や尻尾がある方もいらっしゃる…彼女達にも寝るときに不便してたりするのかな。
漸く落ち着いてきたところに枕元のスマホが通知を報せる。こんな時間に一体誰だろ? 袖から指が出ているだけの腕を寝転ぶ頭の上へと伸ばしてスマホを取る。
画面にはモモトークのアイコンと中等部からの付き合いである友人の名前があった。
《今度の休みパジャマパーティーしない?》
グループではなく私個人に?
《いいよ〜!夜寝るの寒いし、湯たんぽ代わりになってよぉ…》
軽口を混ぜた同意をする。そういえば2人きりの機会って最近無かったなぁ。
《ふふふ、取引成立だね!》
《取引って…そんな事気にしなくても大丈夫だよ。私も久しぶりにお話したいし♪》
《そう?ありがとう!私も楽しみ♪それじゃ、お休みなさい☆》
《うん、お休み!》
モモトークのアプリをタスクキルし、スマホをスリープさせる。彼女の方も睡魔に誘われ、眠りへと入っていく。
布団に入ってから僅か10分程だったが、布団の中も彼女の心にも暖かさがこもっていたのだった。
ー終ー
お読みいただきありがとうございます。
友人のやっているゲームである『ブルーアーカイブ』をつい一週間前くらいに知りましてストーリーの履修は大変でしたが、世界観がとても好きになりました。
二次創作は初めての経験です。拙いながらもこれからも書かせて、描かせていただきたいと思います。