悪食クソ女の暴食日記 作:リィン教官対ゴミカス蛆虫宮沢鬼龍
怪物少女
とある世界最悪の殺人鬼の話をしよう。アンドレイ・チカチーロやジョン・ゲイシーが可愛く思えてくる、邪悪の権化と呼ばれるほど倫理観の欠けた危険人物の話だ。
ある時人間120名、家畜400頭からなるとある村が消えた。現場に残っていたのはおびただしい血痕と犠牲者の物と推測される衣服、そして金品食料品のみがなくなった家屋。あまりにも異常なその事件は、全国のオカルトマニア、陰謀論者、宗教家、そして大衆を沸き立たせた。
その事件を皮切りに全国から次々に、人間や家畜が消え始めた。容疑者として、強化人間やアンドロイドからなる武装警察に多大なる被害を出しながらも、当局が捕縛したのは15歳の少女だった。あばらがくっきり浮くほどにやせ細った体と、明らかに異常な光を発する眼、ボロボロの服を除けば、なんて事は無い、黒髪黒目ロングヘアーのどこにでもいる少女だった。外見だけなら。
しかし、その内面はまさに怪物だった。
『食』に対する異常な欲望や執念を持ち、自らの飢えを満たすためなら窃盗は序の口。魚、昆虫、野生動物では飽き足らず、他人の家畜やペット、挙句の果てに人間すら平気で殺して食う。
食べられないもの以外はきれいに平らげるため、食われた犠牲者は服しか残らない。
とあるマッドサイエンティストの施設で育ち、最悪の生物の細胞を取り込まされて産まれた点には同情の余地ありとされたものの、生物の範疇から大きく逸脱したその食欲、及びに邪悪としか言いようの無いその人格から人権を剥奪され絞首台に乗せられた。
そして奴は絞首台の上でこう言った。
「もっと食べたい!
天ぷら、寿司、焼き鳥、ラーメン、カレー、うどん、そば、お好み焼き.シューマイハンバーグやステーキ、パスタ、ピザ、スイーツ、ケーキやクッキー、アイスクリーム、フランス料理、エスカルゴ中華料理、北京ダックも美味しいわ。うふ、和洋中、何でも食べたいの!
鹿、豚、人、熊、狼、猪、鷹、蛇、蛙、牛、狸、兎、鼠、蝙蝠、鳥.
喰い足りない、喰い足りないわ、まだまだ全然喰い足りない! もっと食べたい! 食べたいわ! 食べたいんだよ! 喰わせて! 喰いたい! 喰わせろ! お腹空いた! ごはんごはんごはんごはん!」
そう言い残して彼女は絞首台にかけられ死んだ。
こうして人間2531人を食い殺した最悪の殺人鬼は死んだのだ。めでたしめでたしってね
……そしてこの話には実は怖い続きがあってね。
どこにも死体が無かったんだ。
懸念点は、彼女は、とある怪物、喰らったものの形質を継承し喰らえば喰らうほど無限に強くなる怪物【龍王】の細胞を持っていると言うことだ。
もし彼女が生きていて、脱走し、自由を手に入れていたら……考えるだけでも背筋が凍るよ。
はじめに ここまで読んでいただきありがとうございます。一章は全体的に文章に難があるので2章、悪食少女と冒険者生活から読むことを強くお勧めします
https://syosetu.org/novel/362505/21.html ←リンクです。リンク先に一章あらすじもあります