BLUE ARCHIVE THE UNSUNG STUDENTS WAR   作:神宮寺志狼

4 / 7
話の腰を折ってすみません。

Xでの募集でラーズグリーズメンバーをどうするかアンケートを取ったところ全員オリジナルキャラとして作ってくれとの意見が多かったので、
原作のサンド島4人を今回オリジナルキャラクターとして書きます。


それと、今回出すオリジナルキャラクター(?)が、とある生徒と完全に名前が一致してしまいました。

これに関してはエスコンにおけるそのキャラクターの名前は認知度が高く、なおかつエスコンの象徴のひとつでもあるので悩んだ末に被せる事にしました。

合致しているからと言って伏線などではありません。


本当はブレイズのキャラの名前も元ネタから引っ張って女性名の「エリカ」にしたかったのですが、いかんせんそちらはもう既に存在していたので少しだけ文字りました。

日本名じゃない?

知らぬ!

登場グループ

【正義実現委員会 アビドス高等学校方面臨時偵察班 通称「サンドストーム隊」】


【挿絵表示】



オリジナル生徒


炎城エイリカ[コールサイン ブレイズ]※画像右端

永瀬ケイ[コールサイン エッジ]※画像左端

出嶌アリア[コールサイン チョッパー]※画像中央右

鶴岡ハンナ[コールサイン アーチャー]※画像中央左


各キャラクターの設定は書くと長くなるので割愛。
(ネタバレも含むため)


以下本編。



#4 7~8日目 初陣──First Attention

空襲警報(レッドアラート)

 

その時私は待機所にいた。

 

戦場においての予備兵力、備えとして後方待機をしていた。

 

 

警報を聞き、仮で設置されたテントから顔を覗かせれば黒光りしたナニかが最前線で戦う先輩達に降り注いだ。

 

 

 

その攻撃で正義実現委員会は戦力の大半である先輩方を負傷者として後方に追いやる事になった。

 

 

「 ............すまない。」

 

そんなことを言う義理も無いのにツルギ先輩は私たちに謝った。

 

 

 

正義実現委員会の部屋に緊急招集されて見ればそれは再編成に関する会議、いや決議だった。

 

 

結果、私のように部活の掛け持ちや予備人員の生徒が再編成されて前線へと駆り出されることになった。

 

 

今はツルギ先輩から訓練を受けている。

 

〈バァァァン!!!バァァァァン!!〉

 

正面から来る散弾の雨を掻い潜り支給されたライフルを捨てハンドガンを抜く。

〈パンッ!!パンパンッ!!〉

 

 

 

その動きを不服そうに見たツルギ先輩は銃を下ろして私を睨みつける。

 

「おい....ナガセ。

 

オマエそんな戦い方してたら直ぐに殺られるぞ。」

 

 

 

ツルギ委員長が私の苗字を呼んで叱責した。

 

 

 

 

「動体視力には自信があります。

 

死にません。」

 

 

 

 

 

私の名前は永瀬ケイ。

 

キヴォトスでは珍しく存在する剣道部。

そこに所属している2年生である。

 

正直に言うと私は遠距離戦がこなせない訳では無いが、どうにも近接戦に持ち込まないと自身のアドバンテージが保てなかった。

 

「ダメだ....その戦い方はヤメロ.....。」

 

私はツルギ先輩と対峙する。

 

そこに仲介に入ってくれたのが先の戦闘でどうにか生き残ったイチカだった。

 

「まぁまぁツルギ先輩、度胸あるだけまだマシっすよ。」

 

イチカが後ろを振り向けば遮蔽に身をかがめて隠れている生徒ばかりだった。

 

「.....特出する力量が無いなら味方と協力しろ...

 

今日の訓練は終わりだ....。」

 

そう言うとツルギ先輩は下がっていく。

 

 

「いやぁ!流石はイチカだわぁ~!!」

 

彼女が消えて遮蔽物から出てきたのは出嶌(でじま)アリア。

私の同級生にして空手部の瓦割りの達人、しかし金髪ショートの完全にギャル。

 

愛称は『お喋りチョッパー』だ。

 

「見た?

ツルギパイセンのあの形相!

 

こんな顔してたわ!!」

 

指を使って目尻を上げるアリア、その様子をイチカに注意される。

 

「あぁ~ ....そのくらいにしとかないと、ツルギ先輩が戻ってきたら大目玉くらうっすよ?」

 

チャラついている彼女がトリニティにどうやって入学したのかは本人曰く秘密とのこと。

それどころか、風紀を乱す側として正義実現委員会に処罰されてもおかしくない格好をしている。

 

 

しかし、今編成されているメンバーの中では間違いなくムードメーカー担当で、抜けられるのも大変困るので何も突っ込まない。

 

「あの....そろそろ片付けて戻りませんか.....?」

 

オドオドしているのは鶴岡ハンナ。

弓道部に所属しており、その腕前は一流。

 

しかし気の弱さと目立ちたがらない日陰者な性格の為に大会出場は全て辞退している。

 

 

「アーちゃん真面目だね~」

 

『アーちゃん』というのはアリア曰く『アーチェリー大好きっ子ちゃん』の略称だそうで略して『アーちゃん』なのだとか。

 

愛称が元の名前の文字数より増えている。

 

 

 

アリアがハンナの肩に腕を回し体重をかける。

しかし、2人の身長差はかなり開いており、ハンナが体制を崩してしまう。

 

「ひゃっ!?」

 

「おっと!ごめんねアーちゃん!だいじょぶ?」

 

「あぅぅ .....。」

 

「そんなヒビらなくっても、どうせこの戦争モドキもすぐに終わるっしょ!」

 

「.....だといいけど....。」

 

 

「はぁ....」

そして私はぼーっと立っているもう1人に声をかけた。

 

「ねぇ、エイリカ!貴女も片付け手伝いなさいよ?」

 

 

反応がない。

 

 

「何見てるの??」

 

私は微動だにしないその子の元に駆け寄り彼女の視線の先を追った。

 

 

空だ。

 

 

夕焼けのオレンジ色と夜のダークブルー。

「たしかに綺麗だけど ....見蕩れるほど?」

 

「いや、それもそうだけど.... あれだ。」

 

彼女が指さした先には白い光が帯を纏って宙に向かって飛んでいる。

 

 

「流れ星.....いえ、何かしらアレ。」

 

 

 

「え、ナニナニ!?どしたん?2人共!

 

うわぁ!流れ星じゃん!

ほらアーちゃんもお祈りしなきゃ!!」

 

「いやそこはお祈りじゃなくてお願いごとだろ、アリア。」

 

 

最後の班員は炎城エイリカ。

 

私達3人とは違い完全な文化部の所属でツルギ委員長に腕を見込まれて委員会に所属しているらしい。

 

本人は銃の腕に関してはそこまで興味ないらしく「少しでも平和を守るお手伝いができるのであれば」との事。

 

そんな彼女の趣味は空を眺めることである。

 

 

「あぁ、一時間前くらい前からずっと飛んでるんだ。」

 

「”飛んでる”?あんな高いところを?」

 

「あれ流れ星じゃないの?」

 

アリアが聞き返すとエイリカは呆れたように言った。

 

「いいや、あのなぁ.....地上から宇宙に向かって流れていく星があるかよ。」

 

「あ!それもそうじゃん!!」

 

エイリカは私と目を合わせて肩をすくめた。

私もそれに合わせて自然と笑みがこぼれる。

 

「でも.......何なんでしょう、あれ。

一見すると白い鳥のような.....」

 

ハンナが目を細めて空に向かう『ソレ』を観察して感想を言った。

 

「えっ?!アーちゃん見えるの!?」

 

「あっ....?いえ...はっきり見えるってほどでは.....」

 

その日はハンナのいう『白い鳥』の話題はおいて演習の道具を片付けて寮に戻った。

 

 

 

 

「あ、聞いた?あの噂。」

 

「知ってる知ってる!!ミレニアムがマスドライバーでなにか打ち上げたんでしょ?」

 

「そうそう!!」

 

「確かなんて言ったっけ!」

 

「『アークバード』よ!」

 

「そう!それそれ!」

 

 

教室はその話題でもちきりだった。

 

 

「いやぁ、こんな時期に面白い事するんすね。」

イチカのその言葉から「タイミングを見計らえ」という不満が感じ取れた。

 

それとは別にもうひとつの噂があった。

 

 

 

放課後、また訓練の時間になった。

 

しかし─────

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

ツルギ先輩は動かない。

 

 

「え、ツルギパイセン.....アレどしたん?」

 

「あぁ~、あの噂本気にしてるんだ。」

 

「噂、ってなんなん?」

 

「それは──────」

 

「『S.C.H.A.R.Eの先生』がゲヘナに着いたらしいんです........。」

 

「え!?あの噂マジで信じてんの!?」

 

そう、あの先生が敵に回った、という情報だった。

 

これは正義実現委員会やティーパーティーの生徒だけではなくトリニティの全生徒に衝撃を与えた。

 

 

しかし、ティーパーティーの指示により通信やネットの一切が寸断されている結果、根も葉もない噂が後を絶たないのが本当の所だ。

 

故に『噂』は『噂』でしかなく、信憑性は薄い。

 

「・・・・・・・・・・・・・・」

 

ツルギ先輩は────

 

「.....今日の演習は...延期だ....」

 

と集めた生徒に言い放った。

 

 

「うわぁ....アレ真剣(マジ)どん底じゃん、つーかこっちまで気が滅入るわぁ~」

 

「.....でも委員長、可愛そうです....」

 

「ほらほらアーちゃんまでそんな顔しちゃダメだって。

 

ブービーもそう思うでしょ!」

 

 

Bubi(ブービー)──それがアリアがエイリカに付けた愛称だ。

 

 

「.........」

 

エイリカは答えない。

 

 

〈ピピピピピッ!!〉

その代わりになったのはエイリカの端末だ。

 

「....もしもし?」

 

『警報!警報!アビドス方面で大規模な爆発あり!サンドストーム隊員は直ちに緊急出動!!

 

なお今回の事案はゲヘナおよびアビドス近郊での行動となるため随伴員として仲正イチカを臨時編成する。

 

繰り返す!サンドストーム隊はただちに現地へ赴き状況を確認後急を要する場合は即時対応せよ!!』

 

 

「爆発!?」

私の頭によぎったのは先輩達を容赦なく串刺しにした例の『鉄の雨』だ。

 

「4人とも~!」

 

私達のもとにイチカが合流した。

 

「やっほぅ~!イッチー!!」

 

「あ、アリアさん....どうもっす.....それで皆さん今の連絡聞いたっすか?」

 

イチカの質問にエイリカが答える。

 

「ああ、アビドス方面に向かえばいいんだな?」

 

「そうみたいっす!エイリカは準備万端みたいっすね!」

 

「あ、ヒドっ!イッチーウチのことスルーしたっしょ!!

ちなウチも準備できてるよ。つーか、ぶっちゃけ心の準備くらいじゃない?」

 

私はため息をつく

「.....アリア、」

 

「わ、わかってるってば!!」

 

「まぁ、アリアの言う通りっすね、情報が入ってこない今の状況下じゃ『誰』と戦うことになってもおかしくないっすからね。」

 

「.......じゃ、じゃあイチカ先輩も信じてるんですか....?先生が──」

 

「ま、まぁありえない話ではないとは思うっすけどね。なんせ先生は『皆の』先生なわけで...」

ハンナの問いにイチカは不満そうに答えた。

 

「ま、案外アビドスにいるかもしれないっすね。」

 

「で?そろそろ行くか?」

 

エイリカが場の流れを変えようと出発を促し、私を含めた全員がそれに頷いて、私たちは車でアビドスに向かうことになった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。