今回は前回の続きとなり、先鋒戦の後半となります。
それでは、本編スタートです。
最後までごゆっくりとお楽しみください。
「俺のターン。スタンド&ドロー、EC3。手札を1枚破棄して」
(手札5→6→5/ドロップ6→7)
(エネルギー6→9/ソウル8→9)
その顔は大きな角のある仮面に覆われて表情が窺えず、コートを深く着込んでいて、嫌でもブラグドマイヤーの禍々しさが伝わってくる様です。
……そして極めつけは、右手に構えられた……死を招く大鎌。これがジブンや他の人たちの恐怖心を大きくしていて、ヘタをするとその無慈悲な刃で命諸共切り裂かれそうな感覚に見舞われました。
「ファングのスキル発動。このユニットがブラグドマイヤーを含むグレード3以上にライドされた時、山札の上から3枚を公開し、その中のグレード1以上を全てソウルに入れる」
【山札の上から3枚】
・《一撃破砕の時空巨兵》
・《イヴォーク・アルケミスト》
・《ステムディヴィエイト・ドラゴン》
「俺はステムディヴィエイト以外の2枚をソウルに。その後残りをデッキに戻してシャッフル。そして、2枚以上ソウルに入れたのでデッキから1枚ドロー。続けて一撃破砕のスキル発動。このユニットがカードの効果でソウルに入った時、俺のヴァンガードがブラグドマイヤーを含むグレード3以上なら、自身を裏でバインドして1枚ドロー」
(手札5→6/ソウル9→11→10)
(
……来ましたね、ダークステイツの十八番!
「ノーマルオーダー《凶星の檻》を使用。SC1し、ソウルから《イヴォーク・アルケミスト》をコール。その後アルケミストのパワー+5000。そしてソウルに置かれた《一撃破砕の時空巨兵》のスキル発動。自身を裏でバインドし、俺はデッキから1枚ドローする」
(手札6→5→6/ソウル10→11→10→9)
(RB1→2)
「こ、これって……」
「末恐ろしいわね、ここまで遜色無く動けて……まだ全力の
「続けて《ヴェドローク・ドラゴン》をコール。スキルを発動。SC1した後、CB1をコストに支払ってソウルから《スチームレイダー ザムーグ》をコール。ザムーグのスキル発動。CB1をコストに支払い、山札の上から3枚を公開。その中のカードを任意の枚数ソウルに入れる事が出来る」
(手札6→5/ソウル9→10→9)
【山札の上から3枚】
・《怨恨の冥竜神 ゴルマギエルド》
・《エラボレート・ウィザード》
・《サゲイシャス・スキーマー》
「お、
「ゴルマギエルド以外の2枚をソウルに入れ、残りをデッキに戻してシャッフル。その後1枚ドロー。左列に居るヴェドロークとザムーグの位置を交換。バトルだ、先ずは《暗黒街の遊戯》のスキル発動。後列に居るヴェドロークに『ブースト』を付与。ザムーグで攻撃。ここでザムーグのもう一つのスキルが発動。EB3をコストに支払い、自身のパワー+5000、クリティカル+1。ただしこの効果は、このユニットのクリティカルが……スキルの使用前に2以下で無いと使用出来ない。さあ、どうする」
(手札5→6/ソウル9→11)
(エネルギー9→6)(パワー15000/★★)
「アノートガスターでインターセプトです!」
(ドロップ6→7)
「どうして!?」
「堅実ね、麻弥ちゃんは。あの軸の後手ならでは、と言う動きにも冷静だわ」
「え?」
「ザムーグの攻撃時効果には、エネルギーを使うの。序盤からお構い無しに使って良い訳じゃない」
「当然、相手にガードする時の圧を考えれば、最初から使う事も視野に入る。でも、それだとフィニッシュを決める為の火力不足が発生する起因にもなりかねない」
「じゃあ、なんで京介さんは最初からザムーグを……?」
……なるほど、そう言う事ですか。
「……やりますね。初撃をガードさせて、その後の攻撃を凌ぎにくくする。そのうえで遅れた分をカバーするのが狙いッスか」
「御明答。アンタには俺の思惑なんざ筒抜けって事か」
最初に攻撃して来たのが、ヴェドロークだったらまだ気づかなかったかもですけど……ザムーグの時点で合点が行きました。
そして京介さんは今回後攻ですし、ザムーグのスキルを二度使ってもまだ余裕がある……それを考えれば、このターンからザムーグの攻撃を初撃に回しても問題は無いって事ですね。
「アルケミストのブースト、ブラグドマイヤーでヴァンガードに攻撃。スキル発動。ソウルから4枚を選び、裏でバインド。その後1枚ドローし、相手は自分のリアガードを2体選んで裏でバインド」
(手札6→7/ソウル11→7)
(RB2→6)
「……フーリとフォクシル」
(RB0→2)
「その後、俺の裏のバインド2枚につき、ブラグドマイヤーのパワー+5000。今は6枚カードがあるので、それに因りブラグドマイヤーのパワー+15000。続けてアルケミストのスキル。アンタのフォクシルと同じ様に、パワー+7000。そして違うのはこっからだ。裏のバインドが4枚以上なら、その後にCB1をコストに支払って、ザムーグをスタンド。さあ、この攻撃はどうする」
(パワー43000/★)
ブラグドマイヤーのパワーはブーストも乗って、合計43000。クリティカルが1なのはまだ救いですが、後続にはエラボレートのブーストを受けたヴェドロークと、セットオーダーのスキルで『ブースト』を得たヴェドロークのブーストを受けたザムーグの攻撃が控えています……。
今現状警戒しないといけないのは、ドライブチェックでクリティカルトリガーが捲れる事と……ダメージ4以上まで追い込まれる事。ジブンの手札は6枚で、ダメージ2。片や京介さんの手札は7枚で、ダメージ4。
……ここはっ!
「ノーガードです!」
「ほう、真っ向勝負がお望みとはな。……行くぞ、ツインドライブ。1枚目《ジョイフル・ソングスター》。ゲット・ヒールトリガー。ザムーグのパワー+10000、ダメージ1回復。2枚目《ディアブロスガールズ ナタリア》。ゲット・フロントトリガー。前列のパワー+10000」
(手札7→9)
(ダメージ4→3/ドロップ7→8)
「ダメージチェック《晴朗の乙女 レェナ》。ゲット・ドロートリガーです! レヴィドラスのパワー+10000、デッキから1枚ドローします!」
(手札6→7/ダメージ2→3)
「ウィザードのブースト、ヴェドロークでヴァンガードに攻撃。ヴェドロークは永続スキルで、俺の裏のバインド4枚につき、自身のパワー+10000されるぞ」
(パワー38000/★)
パワーは38000……それなら!
「《狂乱の令嬢》でガードッス!」
(手札7→6/ドロップ6→7)
「チッ……あれは確か、マンティサイスの攻撃の時に引いていたトリガーか。バトル終了時、ウィザードのスキル発動。CB1をコストに支払い、ソウルから1枚を手札に加えて、自身を裏でバインド。ヴェドロークのブースト、ザムーグでヴァンガードに攻撃。ザムーグのスキル発動。……これは、わざわざもう一度言わなくても良いよな?」
(手札9→10/ソウル7→6)
(RB6→7)
「ええ、構いませんよ」
「じゃあ、この攻撃はどう防ぐつもりだ?」
(エネルギー6→3)
(パワー55000/★★)
……このタイミングで、防ぐ為のガード値を40000も要求して来ますか。ジブンの手札は残り6枚で、これ以上ガードに割き過ぎると、今度は攻めにくくなる……ここはやむを得ません!
「ここでレヴィドラスのスキル発動!」
『!?』
「……なるほど、その択が残っていたか」
「無限鱗粉上のユニットが攻撃した時、そのユニットのパワーを-10000! その後、マーカーを除外する事で、デッキから1枚ドローします!」
(手札6→7)
これでザムーグは45000のクリティカル2まで、パワーラインが下がりました……30000要求で、良いのなら!
「《チアリサポート・エルフ》と《カラスギ・ペッパー》でガードです!」
(手札7→5/ドロップ7→9)
「ま、麻弥ちゃん……」
「最初の試合からヒヤヒヤするわね……」
「……くっ、ハハハハッ! アンタとのファイト……これくらいやって貰わないと満足できねぇ!」
「お褒めに預かり光栄ッスね」
「ターンエンドだ。さあ、アンタの全力で、この俺を満足させてみろよ!」
「それじゃあ行きますよ、ジブンのターンです。スタンド&ドロー、EC3。……これが、ジブンの新たな力です!」
(手札5→6/エネルギー0→3)
「これが……」
「宿命王……」
「運命王と双璧を成す、宿命をその身に受けた王か」
「エンピレオは無限の宿命者 レヴィドラスとしても扱う効果を持つので、ペルソナライドが発動します。前列全てのパワー+10000、デッキからカードを1枚ドロー。そしてこの効果にはまだ続きがあります。ソウルの無限の宿命者 レヴィドラス1枚につき、自身のパワー+5000したうえで、それらが持つ【ディヴァインスキル】を全て得ます!」
(手札6→5→6/ソウル4→5)
エンピレオの効果を宣言した後、会場の熱気が更に高まって行くのがジブンにはわかりました。そもそも宿命王を見た事が無い人が多いはず、なのに。状況が変わって此方に流れが向いてきた事で、完全に声援がジブンの勝利を望むかの様でした。
……フヘヘ、これは少し恥ずかしいですねぇ……。
ひ、ひぃぃぃっ?!
ち……千聖さん、め、眼が……眼が笑ってませんよ!?
そ、そうですね…ファイトに集中しないといけません!
でなければ、身だしなみを指摘された時のように、長時間のお説教を喰らう羽目になるかもしれませんし……。
「ジブンは手札から無限の宿命者 レヴィドラスをソウルに入れて、無限鱗粉マーカーをジブンに二つ……京介さんの場に一つ設置します!」
(手札6→5/ソウル5→6)
「クソッ、やっぱり実際に喰らうとキツイな!」
「後輩に花を持たせたいのは山々ですが、ジブンにも今回は負けられない理由があります……この後でジブンを恨まないでくださいねッ!」
「ソウルにレヴィドラスがまた増えた!」
「これでエンピレオは永続効果でパワー+10000。そしてそれらが持つ【ディヴァインスキル】を全て得られるわ。……でも、使えるのはファイト中に一度だけ」
「それじゃあ……!」
……そうッスよ、イヴさん。
使うなら、ここです!
「ジブンと相手のリアガードサークルに、更に無限鱗粉マーカーを1つずつ置き、エンピレオのパワー+10000、クリティカル+1!」
(ソウル6→5/ドロップ7→8)
これで無限鱗粉はジブンの場の左右列と、京介さんの場の左右前列にセットされている……もし仮に耐えきられたとしても、パワー-10000させて手札を増強し、反撃をほぼ無力化する事は容易。これで、万が一の負け筋もある程度ケア出来ました。
……この試合、ジブンが貰います!
「ここで、ドロップにある《麗容の騎士 シャンネット》のスキルを発動します。ジブンの場に無限鱗粉マーカーが3つ以上あるなら、SB1する事でこのユニットをコール。《群爪の狩猟者 フーリ》をコール。スキル発動。CB1をコストに支払い、ドロップから《オンフォール・アノートガスター》をコール。その後無限鱗粉マーカーが3つ以上なら、自身のパワー+10000。続けてアノートガスターのスキル発動。EB3をコストに支払い、山札の上から2枚を見て、1枚を手札に加えて、残りを山札の上か下に置きます。……チェック」
(手札5→4/ドロップ8→9→8→7)
(エネルギー3→0/ソウル5→4)
【山札の上から2枚】
・《フルナレッジ・フォクシル》
・《天恵の源竜王 ブレスファボール》
(……チッ、これは……ヤバそうだぜ!)
「1枚を手札に加えて、残りを山札の上に。《アクワイアード・パンゼラード》《フルナレッジ・フォクシル》をコール。ここでパンゼラードのスキル発動。自身のパワー+5000、更にこのユニットと同じ縦列に他の無限鱗粉マーカーがあるので、他のリアガード……アノートガスターのパワー+5000。……行きますよ、バトルです!」
(手札4→5→3)
(……京介はここまでか、まあ良い。仕事は確り熟してくれた、あとは僕たちが取り返す)
「フォクシルのブースト、エンピレオで攻撃。この時、フォクシルのスキルを発動。このユニットがブーストした時、ヴァンガードがレヴィドラスを含むグレード3以上なら、自身のパワー+5000。更にブーストしているのがレヴィドラスを含むグレード3以上で、尚且つ相手のリアガードサークルに無限鱗粉マーカーがあるなら、自身のパワー+2000し、CB1をコストに支払い、シャンネットを指定し、そのユニットは後列からでも攻撃可能になった上で、そのユニットのパワーを+10000です!」
(パワー58000/★★)
「簡単に通すと思ったか、甘過ぎるぜ。《リキューザルヘイト・ドラゴン》で完全ガード」
(手札10→8/ドロップ8→10)
さすがに通してはくれませんよね……ですが!
「ツインドライブ。1枚目《天恵の源竜王 ブレスファボール》。ゲット・オーバートリガー!」
このトリガーは事前にアノートガスターの効果で仕込んでいた物ですが……周りの人にとっては、そんな事はそこまで関係無いみたいですね。
「このカードを除外して、デッキから1枚ドロー。そしてドライブチェックで捲れた事により……追加効果が発動します!」
(手札4→5)
「ブレスファボールの追加効果は、ユニット1体のクリティカル+1、カードを1枚ドロー、前列全てのパワー+10000、ダメージが相手と同じか自分がそれ以上の枚数なら、ダメージ1回復出来るわ」
「マヤさん、すごいです!」
「イヴちゃん、あれは事前にわかってたカードだよー?」
「……えっ、そうなんですかッ!?」
「シャンネットのクリティカル+1、1枚ドロー、前列全てのパワー+10000、ダメージ1回復します。そしてブレスファボールのパワー+100000000は、シャンネットに付与です!」
(手札5→6)
(ダメージ3→2/ドロップ7→8)
「……結構やるな。だが2枚連続でトリガーに恵まれるなんて、それ自体がかなり稀だ。そう都合良く引き当てられるか?」
「千聖さんがよく言ってました」
「……ほう?」
「ジブンはあまりにも突拍子も無い話だと、それを聞いた時は思いました。どれだけ足掻いても、どうにもならない事がある……いつも現実主義で自他共に認める厳しい千聖さんが、こんな話をするだなんて正気を疑う程でした」
……そう、ジブンからすればあまりにも意外でした。
でも、前回のあのファイト……ジブンたちは為す術無く負けてしまった。ジブンも千歌さんに負けた時は確かに悔しさも感じましたが、勝負事なので勝ち負けがあるのは必然とすら割り切っていたほど。
……そんな考えが吹き飛んだのは、イベント後の千聖さんの沈み具合を見た時でした。奇跡すらも無に還り、そのうえで余剰過ぎるほどの高火力で……闘志すら完全に折られたのも一因なのかなと思っていました。
「……続けろ」
「しかしその後の千聖さんを見て、考えが変わりました。幾ら手を尽くしても変わらないのなら……いっそ、天に運を任せてみるのも良いかもしれない、と!」
「麻弥ちゃん……」
「だったら、アンタの想いを詰め込めるだけ全部乗せて俺にぶつかってみろよ。その考えが誤りじゃない、って証明するならその方が手っ取り早いからな!」
「良いッスよ……行きます!」
ジブンのその一言で、会場全体が再び緊迫した空気に包まれました。……ここで、京介さんの予想も……何もかも……全部超えてみせます!
「2枚目《カラスギ・ペッパー》。ゲット・クリティカルトリガー! アノートガスターのパワー+10000、クリティカル+1します!」
(手札6→7)
「チッ……ここまで、か!」
「無限鱗粉マーカーが3つ以上あるなら、このユニットは後列から攻撃可能になり……自身のパワー+5000されます。アノートガスターでヴァンガードに攻撃。エンピレオのスキルで、アノートガスターのパワー+10000!」
(パワー40000/★★)
先ずは順当にパワーが低い所から。
……ですが、京介さんにとっては、どの攻撃も致命傷に成り得る高火力。ブレスファボールの追加効果で手札も増えて、オマケにダメージも2に減らされてる現状は、彼にとってかなり痛手になっている事は明白ッス。
ここで、勝負を決めます!
「……チッ、仕方ない《ダイアフルドール べさにー》《ジョイフル・ソングスター》でガードだ」
(手札8→6/ドロップ10→12)
「パンゼラードでヴァンガードに攻撃。エンピレオのスキルで、パンゼラードのパワー+10000!」
(パワー45000/★)
「……くっ、持って行けよ《ディアブロスガールズ ナタリア》《ステムディヴィエイト・ドラゴン》でガードだ。ナタリアのスキルでシールド+5000」
(手札6→4/ドロップ12→14)
ジブンの攻撃はあと2回残っていて、京介さんの手札の枚数は残り4枚。あの中にもう1枚守護者が無ければ……チェックメイトです!
「バトル終了時に、パンゼラードのスキル発動。自身を退却させる事で、山札の上から7枚を見て……レヴィドラスを含むグレード3以上を1枚手札に加えます」
(ドロップ8→9)
【山札の上7枚】
・《オンフォール・アノートガスター》
・《カストーディアル・ドラゴン》
・《無限の宿命者 レヴィドラス》
・《無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ》
・《チアリアポート・エルフ》
・《群爪の狩猟者 フーリ》
・《憧憬の乙女 アラナ》
「ジブンは《無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ》を手札に加えて、山札をシャッフルします。……この攻撃は凌げますか。フーリでヴァンガードに攻撃! エンピレオのスキルで、パワー+10000!」
(手札6→7)
(パワー50000/★)
「くっ……止むを得ないか。ノーガード、ダメージチェック《
(ダメージ3→4)
「ついに麻弥ちゃんの攻撃、ラスト1回!」
「でもシャンネットはブレスファボールの効果を受けて、守護者以外でのガードが不可能な状況よ。ここから彼が繋げられるとしたら、ヒールトリガーかオーバートリガーを引く以外に道は無いわ」
「シャンネットでヴァンガードに攻撃! ここでシャンネットのスキルが発動し、このユニットと同じ縦列に居るフーリを退却させて、自身のパワー+10000。更にエンピレオのスキルで、パワー+10000。……これで、フィニッシュです!」
(パワー100033000/★★)
「……アンタの勝ちだ、ノーガード。ダメージチェック。1点目《スチームレイダー ザムーグ》。2点目《イヴォーク・アルケミスト》。……トリガー無し」
(ダメージ4→6)
京介さんがダメージゾーンに6枚目のカードを置くと、センターステージに集まっていた照明が消えて、背り上がっていたステージも元に戻って行きました。
『先鋒戦、勝者……大和 麻弥ぁぁぁぁ!!!!』
「対戦ありがとうございました、京介さん。ジブン、京介さんと戦えて本当に楽しかったです!」
「……やれやれ、アンタって人は。その気持ちは俺もだ。良いファイトだった」
ジブンは京介さんと固い握手を交わし、揃って双方の控えに戻って行きました。ジブンが戻るとそこには、彩さんたちがジブンの到着を待ちかねていた様に集合していました。
「お待たせしましたッス。少しヒヤッとする場面はありましたけど……何とか、先ずは一勝です!」
「大手柄よ、麻弥ちゃん。お疲れ様」
「麻弥ちゃんすごいよ、京介くんに勝っちゃうなんて!」
「ふ、フヘヘ……っ。あの時は、本当に勝ち負けよりも、楽しさが勝って無我夢中だったんスけど……」
……これは、本当の話です。
もしあの場でジブンが少しでも手を緩めれば、次のターンで大きなしっぺ返しを受けるのは明白でした。そんな状況下でも勝てたのは、千聖さんからの発破があったから……なんて、こんな事本人に聞かれると大変なので、この場では言わないんですけどね。
今回はここまでです。如何でしたか?
次回もこの続きから始まり、次鋒戦の内容をお届けしようと思います。更新をどうぞお楽しみに。
……さて、前回の後書きにて、何故先鋒戦の2話がこのサブタイトルだったのかの説明をここでする、と言っていましたので、この場を借りて少しご説明をしたいと思います。ちょっとだけ長くなるかもしれませんが、お付き合い頂けると幸いです。
本来ですと、この試合自体は別々の組み合わせを考えていたのですが……コラボ先の方でこのPartを2回行なった際、麻弥の使用軸と京介の当初使用予定(最初の時は颯樹が使ってました)の軸が、アニメ「カードファイト!! ヴァンガード DivineZ season2」の第二話にて、実際に対戦を行なった物同士であった事が理由となります(何なら宿命の相手でもあった)。
それの影響があり、前回と今回のサブタイトルとなった次第です。此方の方でまた新しくサブタイトルの構成が出来れば良かったのですが、ここまで揃ってしまったのなら、せっかくだし倣ってみようかと言う魂胆です。大変申し訳ありませんでした。
……ちなみに、制作が怠くなったとかそんな言い訳をするつもりはありませんので、ご安心ください。
それでは、また次回の更新にてお会いしましょう。