今回は副将戦の後半をお届けします。
それでは、本編スタートです。
最後までごゆっくりとお楽しみくださいませ。
「行きますよ、イヴさん。バトルです」
「……勝負です、マナさんッ!」
「先ずは。ターヌゥのブースト、マグノリア“幻影”でヴァンガードに攻撃」
先ずはマグノリアから……。
ターヌゥは自身の効果でコールすると、そのターン中パワーが+5000されるオマケ付きなので、マグノリアやオーダーカードの効果も含んで計算すると……合計のパワーは41000で、ドライブは3回。
……本当に、嫌らしい戦法です……!
「《ツインバックラー・ドラゴン》で完全ガード!」
(手札9→7)(ドロップ5→7)
「
(手札8→10)
だ、ダブルトリガー……。
ですが、3枚目もトリガーなんて、そんな都合の良い展開があるはずが……いえ、本当に有り得ないと簡単に言いきれるのでしょうか?
「……っ、そう言う事ね!?」
「千聖ちゃん?」
「純田さんの使われてるデッキは、先程から同じ動きを繰り返していたんです……山札を見て、欲しいカードを選んで破棄したり手札に加えて、残りを戻して
「ねーねー、それってもしかして……山札の中って、トリガーだらけって事ー?」
……ひ、ヒナさん!?
それじゃあ、私の予測は……最悪の意味で当たってた、と言う事ですか!?
「《ファンタスティックフィニャーレ キャトリーナ》。ゲット・オーバートリガー」
……っ!?!?!?!?
こ、こんな……よりによって、手札のガード値がそれ程芳しく無いタイミングで……!?
「先ずはこのカードを除外して、デッキから1枚ドロー。その後後列のディルアーシュのパワー+100000000。そして、このカードがドライブチェックで捲れた時、追加効果が有効になります。リリカルモナステリオのオーバートリガーの追加効果は、このファイト中、私は『あなたのターン中、あなたのリアガードすべてのパワー+10000!』を得ます」
(手札10→11)
……そ、そんな……っ!
それじゃあ、私の手札をほぼ使ったとしても……防ぎ切れる保証がありません……!
「次です。アルピンで攻撃。アルピンは私のヴァンガードがグレード4以上なら、自身のパワー+10000」
(パワー40000/★)
「……くぅっ! バーニングフレイルと《コンダクトスパーク・ドラゴン》でガードです!」
(手札7→5/ドロップ7→9)
「このバトル終了時、アルピンは自身の効果で退却して、CC1とSC1。前列のディルアーシュでヴァンガードに攻撃」
(ソウル3→4/ドロップ11→12)
(パワー30000/★)
……この攻撃が終われば、あと2回……。
手札は5枚あるものの、肝心のツインバックラーが手札にありません……。ここは止むを得ませんが、トリガーに賭けてガード値の足しになる事を願うしかありません!
「ノーガード。ダメージチェック《ストームスラッシャー・ドラゴン》。……トリガー、無しです」
(ダメージ2→3)
「バトル終了時、ディルアーシュのスキル発動。自身をソウルに入れる事で、ターヌゥを手札に戻します。後列のディルアーシュでヴァンガードに攻撃」
(手札11→12)(ソウル4→5)
(パワー100040000/★★)
「ここもノーガードです! ダメージチェック、1点目《ツインバックラー・ドラゴン》。2点目《ツインパルシヴ・ドラゴン》。何方もトリガー無しです」
(ダメージ3→5)
「イヴちゃんのダメージが5になっちゃった!?」
「……これは、かなりキツいわね……!」
「バトル終了時、ディルアーシュのスキルが有効になりますが、今回は使いません。……さて、この攻撃は防ぎきれますか。シミエスでヴァンガードに攻撃。スキルで自身のパワー+5000」
(パワー40000/★)
「……ここは、仕方ありません! パラソラース、フレアヴェイル、ロクセイでガードです! スキルでシールド+5000!」
(手札5→2/ドロップ9→12)
「これで私の攻撃は終わり……ですが、まだとっておきがあるんですよ」
とっておき……まさか【ディヴァインスキル】を……?
……す、すごい威圧感です……っ!
一体、何が……!?
「マグノリア“幻影”の【幻影スキル】は、私のターン終了時に有効になります。その効果は手札、ソウル、またはドロップの何れかから赫月カードを最大2枚までバインドする事で、私の場にあるLettiaMateSをバインドした赫月カードの枚数まで手札に戻す事が出来ます。……私はディルアーシュとシミエスを手札に。そしてこれだけじゃありませんよ。次の相手ターン終了時……つまり、次のイヴさんのターンが終わるまで、私は『《LettiaMateS》を含むユニット全てのシールド+5000。』を1つ得ます。ちなみに、この効果の発動前に赫月カードを2枚バインドしていたなら、1つでは無く2つ得る事が出来ます」
(手札12→14)(バインド1→3)
(ドロップ12→10)
「さ、更にガード値が上がっちゃったよ!?」
「これが……【幻影スキル】!」
手札は14枚と守りもそれを補うリソースも盤石で……次の私のターンでの動きを計算した様な、一瞬の隙も抜け目も無い、まさに完璧な布陣。私の手札は残り2枚で、次のドローで漸く3枚まで戻りますが……あの豊富にある手札を乗り越えるには、それ以上の火力で押し通らないと行けない……。
「【幻影スキル】……厄介ですね……」
「私はこれでターンエンドです。次はイヴさんの番です、貴女の全力を私に見せてください」
……そうは言いますが、手札の羅刹だけだと決定力に欠けるのが悔しい所……。せめて、攻撃の手数を増やせる仲間が来てくれたのなら……!
「スタンド&ドロー、EC3。……行きます!」
(手札2→3→2)(エネルギー6→9)
(ソウル2→3→4)
「このカードが別名のヴァルガからライドして【邪竜解放】した時、そのライドはペルソナライドとして扱います! 前列全てのパワー+10000、デッキから1枚ドロー!」
(手札2→3)
……っ、これなら!
「レガリスピース《
(手札3→2→4)(ドロップ12→13)
「更にカードを引いて、イヴさんは戦力の増強を狙いに行きましたわね。この動きは英断だったりするんですの?」
「……正直、傍から見れば自殺行為だ。ドロートリガーを積んでる都合上、ただでさえ山札が減りやすい……それを考えたうえであのオーダーのドロー効果を使うのは、俺ならばしない」
「それは逆に考えると、追加で引きに行く事でより狙いのカードを手札に引き込みやすくなると言う利点もある。イヴにとっては、さっきドローしたカードが何なのかが勝負を大きく分ける」
「……ありがとうございます。《ツインパルシヴ・ドラゴン》をコール! スキル発動! EB3をコストに支払って、山札の上から5枚を見て、グレード2以下のユニットを1体選んでコールします!」
(手札4→3)(エネルギー9→6)
【山札の上から5枚】
《ツインバックラー・ドラゴン》
《フレアヴェイル・ドラゴン》
《水界の精霊王 イドスファロ》
《ドラグリッター シュウラ》
《猛炎の武僧 ロクセイ》
「来ました! 《ドラグリッター シュウラ》をコールし、残りはデッキに戻してシャッフル。続けてロクセイをツインパルシヴの後ろにコール。スキルで相手はインターセプトができません!」
(手札3→2)
「イヴちゃん、手堅く攻めるつもりね」
「イヴちゃんやっちゃえー!」
「いざ、参る! ブレイズザンバーのブースト、シュウラでヴァンガードに攻撃! シュウラのスキル発動。EB2をコストに支払う事で、自身のパワー+5000。そしてロクセイを選んで、ある能力を付与します!」
(エネルギー6→4)
「ターヌゥとベレトアでガード。そのスキルにより、シールド値を+5000します」
(手札14→12)(ドロップ10→12)
なぜ、ターヌゥが……と思っていましたが、そう言えば先程使われていた【幻影スキル】のお陰で、ターヌゥを始めとしたLettiaMateSのシールド値が上昇していたんでした!
なかなか、攻めにくいですね……!
マナさんの盤面にはマグノリア“幻影”しか居ませんし、おまけに私の攻撃を受けきれるだけの手札も持ち合わせている……しかも、まだダメージは3。どれだけ高い攻撃が来ても、あと最低でも2回までなら受けられる……。
……悔しいですが、強すぎます……ッ!
「ロクセイのブースト、ツインパルシヴでヴァンガードに攻撃です!」
「ここは受けます、ノーガード。ダメージチェック《澄み渡る雪夜 ベレトア》。ゲット・ドロートリガー。マグノリアのパワー+10000、1枚ドロー」
(ダメージ3→4)(手札12→13)
……そ、そんなっ!?
「まなちゃんの手札が、また増えた!?」
「……これは、覚悟を決めないといけないわね……!」
「壱ノ太刀。ストームスラッシャーのブースト、ヴァルガ・ドラグレス“羅刹”でヴァンガードに攻撃! スキル発動。お互いの前列のリアガード全てを退却させ、自身のパワー+10000!」
(ドロップ13→15)
「私の前列にリアガードは居ないので、退却するのはイヴさんの方だけ……で、終わりませんよね」
「御明答、その通りです。シュウラのスキル発動。このユニットがカードの効果で退却した時、CB1をコストに支払う事で、自身をドロップからコールし、その後パワー+10000! 次にツインパルシヴのスキル発動。このユニットがカードの効果で退却した時、ヴァンガードのパワー+5000! 続けてロクセイのスキル発動! このユニットと同じ縦列に居るリアガードが退却された時、自身を退却して1枚ドロー。そしてその直後に、ロクセイが獲得したシュウラのスキルも有効になります。このカードを手札に戻します」
(手札2→3→4)
(ドロップ15→14→15→14)
先ずはパワー51000……さあ、どう防ぎます!
「《シャボンスプラッシュ リビェナ》を使い、その攻撃は完全ガードです。コストに手札を1枚破棄」
(手札13→11)(ドロップ12→14)
「行きます、ツインドライブです! 1枚目《ツインパルシヴ・ドラゴン》。2枚目《白光竜 パラソラース》。ゲット・ヒールトリガーです! ダメージ1回復、パワーをシュウラに与えます!」
(手札4→6)(ダメージ5→4)
(ドロップ14→15)
「上手いな、ここでヒールトリガーか」
「ダメージは4点まで戻した……が、これがどう出る」
「バトル終了時、羅刹の更なるスキル。CB1をコストに支払って、お互いの後列のリアガードを全て退却させ、自身をスタンドしてドライブ-2。そしてストームスラッシャーは退却された時、自身を後列にレストでコール……シュウラの後ろに置きます!」
(ドロップ15→17→16)
「なぜ、シュウラの後ろにレストで……まさか!」
……そうです、そのまさかです!
「私のヴァンガードが【邪竜解放】しているなら、ストームスラッシャーはSB1をコストに支払えば、スタンドできます! 弐ノ太刀。……もう一度、羅刹でヴァンガードに攻撃!」
(ソウル4→3/ドロップ16→17)
「ここは手堅くノーガード。ダメージチェック《ピースフルガーデン アニカ》。ゲット・ヒールトリガー。ダメージ1回復、パワーをヴァンガードに与えます」
(ダメージ4→5→4)(ドロップ14→15)
くぅぅ……マナさん、かなり引きが強いですね……!
でも、私だって負けません!
「行きます!」
「このバトル終了時、CB1をコストに支払う事で、ヴァルガはもう一度攻撃が可能になり、ドライブ+2! 参ノ太刀。ヴァルガ・ドラグレス“羅刹”で、マグノリア“幻影”に……攻撃です!」
「もう一枚、リビェナで完全ガード」
(手札11→9)(ドロップ15→17)
「ツインドライブ。1枚目《無双の魔刃竜 ヴァルガ・ドラグレス“羅刹”》。2枚目《ツインバックラー・ドラゴン》。……っ、そんなっ!?」
(手札6→8)
「2枚とも……トリガー、無し!?」
「シュウラと言う攻撃要員は確保できたけど、クリティカル1でダメージ4の状況だと、様子見で通されて焼け石に水よ」
「……っ。ストームスラッシャーのブースト、シュウラでヴァンガードに攻撃」
「ノーガード。ダメージチェック《シャボンスプラッシュ リビェナ》。トリガー無し」
(ダメージ4→5)
……届き、ませんでした……!
せっかく……チサトさんたちから、想いを……すべて、託されていたはずなのに……!
「……ターン、エンド……」
「私のターンです。スタンド&ドロー、EC3。ペルソナライド《LettiaMateS マグノリア“幻影”》。デッキから1枚ドローして、前列のパワー+10000」
(手札9→10→9→10)(エネルギー4→7)
(ソウル5→6)
……無慈悲、ですね。
いえ、先程のターンで決めきれなかったのは……わたしの未熟さが招いた愚行。ダメージは4まで戻っていますが、このターンを最小限のガードで防ぎきるなんて、雲を掴むような話。
「……イヴさん。わたし、貴女とのファイト……楽しかったですよ」
……情けは要りません……私には、そんなことを言われる筋合いは……!
「イヴさんの使う“羅刹”もそうですけど……貴女の太刀筋から、この試合に賭ける並々ならぬ想いを感じました。颯樹さんを無理矢理取り返す、みたいな考えの人が多いのかと思っていましたけど、訂正します。その中にも純粋にこの試合を楽しむ、そんな考えを持つ人が居るんだって、再認識できましたから」
……ま、まな……さん……。
「マグノリアが登場したので、ドロップにあるターヌゥのスキルが発動します。自身を中央後列にコールし、その後自身のパワー+5000。メインフェイズに入り、ドロップの《LettiaMateS シミエス》2体のスキル発動。EB2をコストに支払って、ドロップからこのユニットを各々左右前列にコールします。それを2回分使用」
(ドロップ17→16→14)(エネルギー7→5→3)
「若宮さん、貴女は面白い。余計な思惑や邪念も無く……ただ己と真摯に向き合い、相手と語り合うその真っ直ぐな心。これからも、どうかその心を……忘れないでください」
「ディルアーシュ、アルピンをコール。そしてマグノリア“幻影”のスキル発動。SB1をコストに支払って、ディルアーシュとアルピンを選択し、後列からでも攻撃可能にします。更にCB1をコストに支払って、このターン中、後列全てのパワー+10000。相手ターンの終了時まで、ヴァンガードのグレード+1、ドライブ+1」
(手札10→8)
(ソウル6→5/ドロップ14→15)
……っ、覚悟は……決まりました!
「来てください、マナさん!」
「ターヌゥのブースト」
「ノーガード」
「イヴちゃん、どうして!?」
「手札には完全ガードもあるのに、どうして!?」
「……この攻撃を止めた所で、これ以降の攻撃を凌ぎ切れる保証はありません。かと言って、中途半端に守れば、ドライブチェックで貫通される恐れもあります」
「……詰み、ですわね。どう足掻いた所で」
「若宮は本当に強くなった。通う学校は違うが、一人の後輩として、一人のファイターとして……俺は誇らしいよ」
「トリプルドライブです。1枚目《スノウスキップ パルヴィ》。ゲット・フロントトリガー。前列全てのパワー+10000。2枚目《LettiaMateS マグノリア“幻影”》。3枚目《自分仕様 エルシュカ》。ゲット・クリティカルトリガー。……これで、終わりです」
ごめんなさい……。アヤさん、チサトさん、マヤさん、ヒナさん……! わたし……かてませんでした……!
「ダメージ、チェック。1点目《ストームスラッシャー・ドラゴン》。2点目《無双の魔刃竜 ヴァルガ・ドラグレス“羅刹”》。……トリガー、無しです」
(ダメージ4→6)
『き、決まったーーーーッ! 勝者、純田 まなーーーッ!』
「……ごめんなさい、わたし……」
「良いのよ……イヴちゃん、よく頑張ったわね。自分を責めちゃダメ。全力を出してその末に負けたなら、誰も咎めたりはしないわ」
「チサトさん……チサトさぁぁぁぁんっ!」
「ごめんなさいチサトさん……」
「大丈夫よイヴちゃん。それに過ぎた時間はもう戻ってこないから、もう泣かないでちょうだい」
「ハイ……」
副将戦が終わってイヴちゃんが戻ってくるも、未だ泣きじゃくっていたので千聖ちゃんが彼女を宥めていた。
「彩ちゃん」
「……うん、分かってる」
不意に千聖ちゃんに声を掛けられたけど、千聖ちゃん……私のやる事は分かってるから安心して。
「その様子だと貴女がやる事は理解できているようね…でも彩ちゃん。貴女がこのファイトで白星を手にしたら私達の勝利は確実よ」
確かに千聖ちゃんの言う通りだ。先鋒戦と中堅戦は私達が白星を上げたから、次に私が白星を上げたらパスパレの勝利は確実。だから此処で私たちが勝って颯樹くんを取り戻さないと……!
「うん。行ってきます!」
「彩さん。始まるまでまだ時間がありますよ!」
「えっ⁉︎」
私が動こうとするも、大将戦開始までまだ時間がある事に麻弥ちゃんに指摘されて、千聖ちゃんには呆れられた。
うぅ、締まらなかったよぉ……。
今回はここまでです。如何でしたか?
次回より大将戦に移りますので、お楽しみに。
それでは、また次回の更新にてお会いしましょう。