灰は龍炎に惹かれて   作:ジルバ

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異聞:絶望を焚べたその先で

 

──ドラングレイグ

 

不死の呪いを解く、そのために彷徨っていた()が呪いを解くために文字通り身を投げ打った亡国。

 

呪いが解ける確証の無いとしてもあの地に赴くほどの不死者から人に戻りたい理由が俺にはあったのだろうが、人間性も記憶も枯れ果て、亡者になった今、何も思い出せない

 

それでも、それしか無かった。呪いを解く為に生きねば俺はおかしくなってしまうのではないかと怖くて仕方がなかったからだ。

 

 

 

だから俺は歩き続けた。

 

殺し続けた。殺され続けた。

 

死に続けた…生き続けた。

 

 

 

呪いを解きさえすれば全てが報われると信じて

 

 

……その結果俺が手にしたのは破滅した王共の遺した被れば呪いを抑えるだけの冠達だった。

 

呪いを解く方法など無かった

 

縋った藁すら夢幻だったという訳だ

 

 

 

 

 

「は、ハハ……ヒャハ、ヒャハッ……ヒャハハハハハハーッ」

そうだと気づき、膝をついて狂ったように俺は笑えない事実を前に笑い続けた

 

もう、どうでもよくなった。

 

 

気が付いた時には俺は渇望の玉座に腰かけ、扉が閉まるのを見届けていた。

 

 

程なくして火の炉から燃え上がった炎に身を委ね──薪の王となった

 

 

 

我武者羅に足搔き、結局報われぬまま終わった哀れな男の末路、喜劇として笑うがいいさ

 

 

 

 

 

 

 

……だが、

 

そんな俺が今──

 

 

「感染者……共め…!」

 

この異界の地で再び剣を取っている。

 

 

 

灰色の記憶を懐古していた不死者の意識を脇腹からの鋭い痛みが現世に呼び戻す

 

「感染…者共めが…!」

彼の足元でソウルの魔術によって無数の風穴を開けられ満身創痍の兵士が跪いており、悪あがきに突き出された得物の切っ先ががファーナムの鎧を穿っていた

 

不死者──フィアレスは移動都市チェルノボーグの切り離された区画の残骸にて軍警察と交戦していた。

しかしそれは彼だけの話ではない。周囲でレユニオンの仮面と装束をした者たちが怒号と罵倒を上げ、軍警察の残党を狩っている

 

「……防具を直すのもタダではないんだ」

……変わらない。ドラングレイグでの戦いと同じだ。

 

フィアレスは“守護者の大剣”で死に損ないを串刺し、地面に打ち付けた。

それだけで常人の命の灯は簡単に消える

 

「ヒュウッ!やるなぁ新入りィ、結構な数相手に大立ち回りだったな!大手柄だぞ!!」

場違いな程にテンションの高さで今俺が羽織っているものと同じ雪のように白い装束をした青年が歩いてきた

「…手柄などいらない。殺れと隊長が指示したから実行しただけだ。」

 

 

纏うファーナムの鎧の上に羽織っていた()()()()()()()()()に着いた返り血を乱雑に拭う。

 

 

うおおおおおおおお!!!!!

 

歓声を上げるレユニオン達、その向こうで天を突かんばかりに屹立する摩天楼

その根本で人のカタチをした炭がメラメラと燃える火炎に包まれていた

 

この場にタルラはいない。今、ここで超常的な焔を振るうことができるにはただ一人

 

命を糧に燃える海の前で、アッシュがその手に持つ黄金の十文字槍で貴族のような出で立ちの男を貫き、天へ掲げていた。

 

情報通りならあの男はレユニオンの反乱のどさくさに紛れて、逃げおおせたチェルノボーグの市長だろう

 

どう見ても致命傷。だがその現実を受け入れたくないのか、出血し、死期を早めていることにも顧みず、ジタバタと藻掻き、意味もない声を絶え間なく喚き散らす。

 

灰が無感動に、無情に、左手をかざせば彼は火達磨となり直に雑音は静まった。

 

“竜狩りの槍”を振るい元チェルノボーグ市長の真っ黒なヒトガタを火の海に投げ込んだ拍子に歓声が沸く。

 

護衛も全滅した。これにてこの廃墟は完全にレユニオン・ムーヴメントの第二の標的侵攻のに向けた拠点となった

 

非感染者を皆殺しにさせたことに対する称賛の声を背に受けるあの男は振り向き彼らに応えることも無く、作戦の完遂を宣言するでもなく…ただじっと炎の海の中に沈んだ人々を見つめていた

 

あの灰は邪魔者は誰であろうと殺すと言っていた

だが殺すときにどんな心情を抱くかは別の話

 

ヤツの計画がどれほど上手くいこうが、数えきれぬほどの多くの命を潰すことになる筈だ

 

…お前ももう内心分かっているんだろう?

 

あの龍と鹿の女にあてられて人のココロを取り戻したとでも思い込んでいたろうが…お前は不死者だ、火の贄、器でしかない

 

肉体も…精神も

 

人に戻ることなどできやしない

仮にお前の言う“寄る辺”を取り戻したとしてそこにお前の居場所はあると本気で思っているのか?

 

…どれほど足搔こうと、渇望しようと叶わない

 

俺が……()()がそうだったのだから……

 

 

 

「──派手に火を使うのは結構だが、後始末の算段くらい立てておけ。馬鹿者が」

誰も寄り付かせぬ気配を放つ灰に臆すること無く我らが隊長は話しかける

 

「…久しいな、エレ…フロストノヴァ」

「そうだな、お前が私達を寄り付かせようとしなかったからな。だが…まぁ、変な所で抜けているのは相変わらずそうでよかったよ」

「…そんなことよりスノーデビルに新入りが入ったらしいな」

「ん?あぁ、フィアレスのことか。大々的に触れ回った覚えは無いのによく知っているな」

 

そう、今の俺はレユニオン・ムーヴメントのスノーデビルとして動いている。

 

「彼がそうか」

「……スノーデビルは私の兄弟姉妹の部隊だ。それ故新参を迎えるつもりは無かったんだが……折れたよ」

 

──うまく忍び込めたようで何よりだ。エレーナ達のこと……頼んだぞ

そんなニュアンスの視線にフィアレスは無言の首肯で応える。

 

アッシュは彼とともう一人の不死者にレユニオンの幹部の率いる部隊に忍び込むことを命じた。

対象となる幹部も二人。そのうちの俺が任された一人がフロストノヴァだった。

そしてもう一人は……パトリオット。

 

……この男のことは残り火の内からもそれなりに視てきたつもりだ。どういう意図なのかは薄々ではあるが察せた

噂によると潜入を担ったもう一人……確かアルバ装備を着ていた不死は消息を絶ったらしい。勘付かれて殺されたと考えるのが普通だが、帰還することなく音信不通のままだという

 

 

「……新参者だが、最善を尽くすつもりだ」

相方に何があったのか知らんが、俺はヘマをする気は無い。命令はしっかりこなすさ

 

「そうか、期待しているよ……では計画通り我々は先に龍門へ向かう」

現状は至って順調だ。灰と鱗のガキが先行し龍門に侵入する。俺達スノーデビルや雑兵は先に龍門で他の幹部が主導している別件の作戦終わるまで待機だ

 

それまで俺はスノーデビル小隊の一員として──

 

「──アッシュッ!!」

その場を去ろうとするアッシュの足ををフィアレスの隣に立っていたスノーデビルの隊員──アジンの糾弾が止めた。

 

 

「お前…いつまで一人で抱えてんだ!?」

「アジン……」

「……何のことだ?」

「本気で気づかれてないと思ってきたのかよ!俺も、姐さんも……皆分かってんだぞ!」

 

「何を分かったつもりでいる?」

「だから教えてくれよ!タルラと何かあったんだろ!?タルラがおかしくなってから、お前も俺たちを距離を取り始めた。お前は何か知ってるんじゃねぇのか!?」

「……知らん」

 

「…姐さんも何か言ってやれよ!」

「……アッシュ、共に過酷なウルサスの雪原で共苦楽を共にしてきた私たちにすら明かせないことを抱えているのか?……私達はそんなに頼りなく見えるか?」

 

「…………」

火の無い灰は背を向けたままついぞフロストノヴァに答えることは無かった。

 

何度か他のスノーデビルが呼び止めていたが去りゆくその背が小さくなり続けることが止まりはしなかった。

 

 

 

────────

 

 

 

火の無い灰を見送った後は特に面倒ごとが起きることもなく、無事に夜を迎えた。

が姿を隠し、弱々しく燃ゆる焚き火の灯りが夜闇を照らしている

 

スノーデビル小隊について前情報は聞いていたが、よもやここまでお人好しな連中とは思わなかった

 

輪を作って携帯食料を不味そう食っているスノーデビルたちをフィアレス呆れたような目で眺めていた。

身内になったとは言えども部外者に近い俺を傍に置いておいてここまで気を緩めるとは

 

「……フィアレス、なにを突っ立っている。早く食え」

「……俺はいい」

「空腹は辛いぞ。来るべき戦いに備えて英気を養う為にも食べろ」

不死者は餓死しようが死にきれない。故に食事に意味を見出せないが、頑なに拒んでも面倒だと思い、大人しくフロストノヴァから缶詰を受け取る。

 

「隊長こそ、食わないのか?」

「ハハッ……私は良いんだ。…ウチにはまだ慣れないか?」

「……アンタらのような人間とは縁が無かったものでな」

「ハハッ!ならなんであんなに付き纏ってまでウチに入りたがったんだよ?」

「……どいつもこいつも非感染者への怒りや憎しみに凝り固まった話の通じない奴らばかりだ。付き合いきれん。そんな奴らよりはアンタらと連携を取った方がマシだと思っただけだ」

火の無い灰が度々口にしていたのを受け売っただけだが、自然な理由だろう

 

「……昔はこうじゃなかったんだ。私も、父さんも……皆が感染者が人としての尊厳を取り戻す為にタルラの下に集い、戦ったんだ。感染者、非感染者の溝無く、な」

「……とても想像できんな」

噓だ。全て知っている。

かつてのレユニオンの姿、タルラがどういう人間だったのか。

火の無い灰の内で燻る残り火の中からこの目で見てきたのだから

 

……その日々を過ごす灰に狂おしいほど焦がれたのだから

 

「……あの頃は……未来が輝かしいものに見えていた……何でこうなったんだろうな…何故変わってしまったんだろうな…タルラも、あの馬鹿騎士も」

「姐さん……」

 

知っている。

何故レユニオンが、タルラが狂っていったのか、何故灰が無頼を貫くのかも

俺は真実を知っている

だが、言うわけにはいかない。それがアッシュ(あの男)の意思だ。俺は駒として動くだけでいい

 

「…な、なぁフィアレス!いい加減お前の話聞かせてくれよ!」

沈黙に耐えられなかったのか、突然アジンが回してきたキラーパスをフィアレスへと飛ばした。

 

「…そういえばお前の身の上をよく知らなかったな」

「あぁ?俺の話…?……俺の身の上なんて聞く価値のない、無意味なものだ。どうだって良いだろう…」

 

「──フィアレス、意味や価値のないことなんてこの世界に一つだってないんだ。言ってみろ。お前がどんな過去を持っていようと私たちが肯定してやる」

真っ直ぐに己を見据えるコータスを前にフィアレスは思わず彼女から顔を背けた。

 

その眼が苦手だ。

 

そもそも俺の経験したことである以上事実ではあるが内容があまりにも荒唐無稽だ。何も知らぬものが聞いた所で理解されるどころか法螺話として笑われるような未来しか見えない

 

しかし逃げ場はないと諦め、俺は口を開いた。

 

目を閉じれば栓が抜けたようにどっとドラングレイグの記憶が溢れ出す

風景がコロコロと変わり、常に気が抜けない台地だった

 

海に沈んだ大火塔、大樹となった巨人たちの森、毒の唾を吐く鬱陶しい石像まみれの谷、絶えず魔術を飛ばしてくる売女共の巣窟

 

クズ底の最奥で蠢いていた怪物、得体の知れぬ蟲に取り憑かれた罪人、輝石街に巣食っていた大蜘蛛、炎に吞みこまれた熔鉄の王

 

ドラングレイグで右も左も分からぬ俺が緑衣の巡礼──シャナロットに言われるがままに4つの大いなるソウルを手に入れる為に挑んだ者達

 

俺の旅は常人が太刀打ちできないような強大な存在たちが立ちはだかる茨の道だった

 

その果てに俺はドラングレイグで栄華を欲しいままにした王たちの冠を……不死の呪いを解く伝承の正体に至った

 

内心自分でも驚いた。喋る口を止めようと思っても止まらない。できたのは精々不死の呪いのくだりをを鉱石病に置き換えることぐらいだった

俺は……誰かに聞いてほしかったのか…?今となっては忌まわしい無色の記憶を?

 

この場にいるスノーデビル達が初めての傍聴者である

彼女達はどう感じているのだろう…?

 

 

呪いの宿痾に我武者羅に足搔き、結局報われぬまま絶望に打ちひしがれた一人の不死人が──絶望を焚べる者(フィアレス)となるまで物語を

 

「……これが俺の旅の顛末だ。俺はこんなガラクタの為に命を掛けた」

フィアレスソウルから取り出し、地面に転がった冠達をその足で踏みつける。

 

しかし、壊す勇気を持てなかった

 

……こんな自分が嫌だった。

 

──聞け!我が偉大なる後進にして同胞たちよ!

あの男の姿が眼を背けたるほどに眩しかった。

 

違うんだ、灰よ。俺は英雄でも同胞でもないんだ。

何の覚悟も意思も持たずに薪になった自己中な半端者だ。

 

……俺は…俺には──!

 

 

「──よく頑張ったな」

頬を“ファーナムの兜”越しに冷たい手が撫でる

(……は?)

 

「……何を言っている?俺は何も成していない……何故そんなことを言う…?」

「そんな過酷な道を独りで進んできたんだろう?凄いじゃないか……お前は強い」

 

「……何も成せてないと言っているだろうが!俺が戦ったのは誰の為でも!世界の為でもない!自分のためしか考えずに生きて…!何も掴めなかった…ッ!!俺は……!」

 

「フィアレス」

覇気のない、穏やかな声色だった。そのはずなのに何故かフィアレスが口を噤んだ

 

「……お前は確かに掴み取っているよ」

「何を…?」

「それでも、と。お前は歩き続けて──こうして私達と出会えたじゃないか……なぁ?皆」

横を見やるフロストノヴァ。それにつられ顔を動かした先でスノーデビルたちが笑っていた。

 

「うむ。鉄の古王の懐刀に、ドラングレイグの王の双腕、そしてロイエスの白王……何れも聞いているだけでも比類なき一騎当千の強者だと分かる……そんな奴らを相手に怯むことなく挑み、打ち克つとは…ふっ…とんだ大型新人だな」

「姐さんの言う通りだ。俺達はレユニオンは家族みたいなもんだ。これからは俺たちと一緒だぜ?なぁキリル!」

「うぇっ僕!?…そ、そうですよ!それにフィアレスさんは凄い人ですよ!昔に滅んだ王国の王様たちの冠を手に入れるなんて冒険家みたいだ!」

 

「もう大丈夫だ──お前は独りじゃない

「────」

 

その言葉は人々へ手を差し伸べるためにタルラが感染者を奮い立たせる為にと考えた希望。

タルラが知る由もないことだが、ソレは感染者だけでなく一人の火の無い灰の心を救っていた。

 

そして今まで紡がれた彼女の言葉は……また一人、錆びついた不死の心を救って見せた

 

 

脳裏に浮かび上がる一塊の影

女だ。赤子を抱いた女が、顔は黒く塗りつぶされたようになっていて見えないが、微かに除く口元は此方へと笑っていた

 

……そうか。俺も寄る辺を取り戻そうとしていたのか

だが、思い出した所で…

 

…いいや、意味はある。

 

幸い、チャンスは目の前に転がってきた

 

過去の残像が消え、それを掻き消すように向こう側から手が差し伸べられる。

 

「なぁ!他に何か無いのか?お前の武勇伝聞かせてくれよ!」

「そんなもの──」

 

フィアレスは一つ、ドラングレイグに置いてきた心残りがあることを思い出した

 

「…俺が旅の道中で出会ったとある一人の女剣士の話をしよう」

「ほう、女剣士」

「アッ姐さんが食いついた」

 

その剣士との最初の出会いは陽の光の及ばぬ暗い港のボロ屋の中だった。

 

 

彼女は俺と同じく不死の呪いに抗い、そして亡者となる運命だった

 

 

最後に悟ってしまった彼女は俺に乞うた。

自分の名前を覚えておいてくれと

 

 

だが、俺一人が覚えていたところで彼女の名は失われるも同然だ

だからその名を世に刻んでやりたかった。

 

彼女の名はあの終わりきった世界に遺っただろうか?

 

それを確かめる術は最早ない

俺に出来ることは一つだけだ

 

フィアレスはソウルから一振りの大剣と翁の仮面を取り出す。

友から譲り受け、己が愛剣となった“正統騎士団の大剣”を

 

(俺が俺である限り、俺はお前の名を世界に刻み続けよう)

 

 

 

「──ミラのルカティエルを知っているか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台が変わり、龍門近郊の乾いた岩の大地にて

 

 

 

ガスマスクをしていた()()が力なく倒れていた。

 

していた、というのはそのガスマスクは取り外され、その死に顔が晒されていたからだ

 

小さきコータスは絶望を顔に貼り付け、震えていた。

 

彼女は思い知ったのだ。己の指導者としての責任の重さを見誤っていたことを。

 

護りたかった少女が死んだことを

 

 

 

そんなコータスとウルサスを冷めた目で見降ろしていたレユニオンの幹部たるサルカズの傭兵。

 

 

 

 

 

 

……そしてもう一人、

 

 

「─────」

燃え残っていた燃え殻もまた、小さきコータスを傍観していた

 

 

 

 




ルカティエルの大剣
仮面の騎士ルカティエルが振るい続けたという大剣
絶望を焚べる者の口伝によって蘇った脆くも、気高き記憶

恵まれた身の上でなくとも、唯一持ち得る剣の才ですら兄に勝れずとも
彼女はその剣で己を貫くために不死の運命と戦い続けたのだ

戦技「ミラの構え」
大剣を静かに右側に構え、攻撃に繋げる戦技
通常攻撃で、高速の三連撃に
強攻撃で、跳躍からの突きに派生する


ルカティエルのマスク
典礼用の帽子に取り付けられた仮面
かつてミラの女騎士ルカティエルがこれを付け戦い
終に自らを忘れるときに
友にその名の記憶を願ったという

故に翁の仮面は、しかし女の名で呼ばれている

フィアレスの鎧
ファローザの戦神の名を冠する獅子騎士の鎧
それに白いマントを拵えたもの

これは孤独の戦い終焉の証である
絶望を焚べた先にて、呪いを纏う者の凍り付いていた生の二針が再び動き出した




あとがきの時間だ
お待たせいたしました!リアルの多忙で中々手が付けられず……毎度のことのようですが申し訳ございません

タイトルで分かっていた方もいるでしょうが、今回はアッシュではなくフィアレス……ダークソウル2の主人公の視点で書かせてもらいました。アッシュの出番は次々回までほぼ無いです。


彼の名前の由来として、まず“絶望を焚べる者”はファーナム装備の英語版テキストにおいてでGone Byond Death、つまり死を超えていけという感じになるらしいのです
“死”とは本来ならば忌避するもの。それを何度も繰り返し戦う2主人公は恐れを知らぬ者……Fealess……

故に彼はフィアレスと名乗ってます。
元々持っていた名前は亡者になって忘れており、もう人の頃の記憶は思い出せないでしょう

ダクソ2という物語の主人公の目的は不死の呪いを解くこととなっていました。でも何時の間にか薪の王になる流れになってんですよ……この話の目的がゴちゃっているのもダクソ2の不評な部分です

他にも、伸ばせばキャラのローリングをはじめとしたモーションの性能が上がるステータス「適応」や、フロムシリーズ屈指のクソステージと名高いアマナの祭壇や壁外の雪原、敵の復活する回数が有限(場合によっては良い面ではある)、そもそも攻略の導線が無さすぎる……等々

でもね!そんな感じで良くないところもあるダクソ2ですが、決してクソゲーではないと私は思います

篝火に焚べることで何度でもステージの遺体や宝箱のアイテムを取ったり、ボスと再戦できるアイテムである篝火の探求者(エルデンリングでも使いたい)や、いろんな異種の武器で組み合わせられる二刀流、多くの個性を持つ白霊達、豊富なバリエーションでユニークな武器防具達

個人的にはダクソ3の前作というよりはエルデンリングの前作みたいなだと感じるのがダクソ2
面白いから敬遠せずに手に取って見てネ



次回、異聞:その瞳の内に見出すは──
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