舞い狂う仮面の人形と孤独の獅子の咆哮   作:なかムー

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 皆さまお待たせしました。Ave Mujicaの5th LIVEが待ち遠しいです。

 本日もヴァンガード回ですが、先週もお伝えした通り、副将戦と次回の大将戦は前編と後編の2話構成となります。今回は副将戦の前編をお送りします。

 それでは、本編をどうぞ。


#EX4-1.未踏の標、(よろこ)びの音色(前編)

 「……それは、本当ですの?」

 「はい。私から運営陣に掛け合い、選手交代を行わせて頂きました。直前のご報告になり、大変申し訳ありません」

 「そうですか。では、私は副将戦へ?」

 「お察しの通りです。対戦相手は、此方です」

 

 私は藤宮さんにタブレットを手渡し、本来副将戦で対戦するはずだった相手のファイト映像を見せる事にした。最初こそ驚きを隠せてなかったが、今はそれすら伺わせない程に集中して映像に見入っていた。

 

 ……当初の予定では氷川さんと対決するのは、本来なら私の役目。しかし私はその相手が違えど、一度対戦を経験した身。ある程度手の内を知られている危険性が高い。

 

 であれば、此方はそれなりの対策をして相対せねば……彼女たちの上を行くなど不可能に近い。

 

 「なるほど、戦略や本人の性格など理解できましたわ」

 「さすが高嶺の華と道行く人々が囁く、聖和女子大学の生徒で首席を務める実力者。颯樹の見立てに間違いは無かった様です」

 「……私も随分と買い被られましたわね。颯樹様は変わらずお世辞がお上手ですこと……」

 「若葉さんの異常に真っ先に気づき、その上で迅速に対応した貴女の手腕……颯樹も高く評価しています。本当に何とお礼を言ったらいいか」

 

 本当ならば、若葉さんの多重人格に対して危機感を持って対応しなければいけなかったのは……同じ様な生まれを経験した、私の役目のはずだった。でも、私はその若葉さんの別人格(モーティス)からは酷く嫌われ、挙句ロクに口も利いてくれない程だ。

 

 彼女が私に対して抱く恨みは、相当な物だろう。

 

 ……憎まれたって構わない、私は誰が何と言おうと……私のできる事を成すだけ。

 

 「構いませんわ、颯樹様の頼みですもの」

 「……それで、お願いできますか」

 「貴女の此度の提案、この藤宮 美優……謹んで、お受け致しますわ」

 「ありがとうございます。つきましては、颯樹から使用するデッキをお預かりしていますので、こちらを」

 「お心遣い感謝致しますわ。ですが……」

 

 そう言って藤宮さんが取り出したのは、黒を基調とした緑のラインが入ったデッキケースだった。丁度今彼女が手に持った物と同じデザインの色違いを颯樹が持っているので、藤宮さんの言わんとしている事は理解できた。

 

 ……しかし、それは負けた時に言い訳ができない事を意味している。他人から借りているデッキなら、多少の弁解は通るかもしれないが……自前のデッキだと、そうもいかない。

 

 「私は自前のデッキで参戦致しますわ」

 「……よろしいんですか。もし貴女がここで敗北する様な事があったら、相手に勝ち点を与える羽目に」

 「お構い無く」

 

 私の言葉を遮った藤宮さんはそう言うと……不敵な笑みを浮かべながら、私の言葉に返答した。

 

私、負けませんから♪

 

「……っ!?」

 

 『勝者、盛谷 颯樹ーーッ!!!!! なんと、なんとなんと! ダメージを2点に抑えての大勝利!!!!! 万化の運命者を、いとも簡単に蹂躙してのけたぁぁぁ!!!!!』

 

 「まあ♪」

 「……流石ですね。まさか、丸山さんに大差で勝利を収めるとは」

 「……では、行って参ります。吉報をお待ち下さい♪」

 「え、ええ……ご武運を」

 

 そう言って私の前から去る藤宮さんの姿は、何処か豊川さんを彷彿とさせる程だった。颯樹から話には聞いていたものの……実際にその姿を見て、肌で感じ取るまでは内心半信半疑だった事は否めない。

 

 その豊川さんですら、バンドメンバーの手綱すら握れなかったうえで苦渋を舐めさせられてる……こうなってしまうと、いくら颯樹の紹介だからと言えど、疑ってしまうのは無理も無い。

 

 ……藤宮さん、貴女は本当に私たちの味方か否か。

 

 その全てをこの副将戦で見させて頂きます。少々言い方は悪くなるかもしれませんが、私を失望させないで下さいね。

 

 「……颯樹が大差で勝利ですか。相変わらず、強い

 

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

 

 『それではこれより、チーム対抗戦第4試合を始めさせて頂きます……青コーナー【Pastel*Palettes】からは、どんなものでもすぐにできちゃう!ヴァンガードでもそれは通用するか?となりの天才ちゃんこと、ギター担当の氷川 日菜〜!』

 

 「この試合をキッチリ勝って、大将を安心させなきゃ!」

 

 『対して赤コーナー【sumimi】からは〜。な……ななななんと、これは想定外!』

 

 実況の人が進行を進めて行く中で、選手紹介をしていたんだけど……あたしの相手って、千歌ちゃんじゃないのかな〜。てっきり千歌ちゃんだとばかり思っちゃったー。

 

 『その御姿に心魅せられ、行き交う人の視線を攫った数は如何程か。清廉なる穢れを知らぬ高嶺の華が、鳥籠の中より満を持して飛び立つ……公認非公認問わず初参戦にして、藤宮総合病院の未来を背負って立つ一人娘……藤宮 美優〜!』

 

 そんな紹介と共に現れたのは、黒く綺麗な長い髪を腰まで卸した……性別こそ違えど、さっくんを彷彿と感じさせる女の子だった。確かにこの子ならさっきの紹介の通りになるのもわかるし、見た目通り清楚な印象を感じる。

 

 ……でも、ここに登って来た、って事は。

 

 そう思いながらもあたしは、美優ちゃんとファイトテーブルを挟んで向かい合う事となった。

 

 「「よろしくお願いします」」

 「……美優ちゃん、だっけ。お互いるんっ♪てするファイトにしよーねー♪」

 「それが何の意味を含むかは分かりかねますわ。ですが、お互いに正々堂々戦いましょう」

 

 ……口調から察するに、やっぱりお嬢様。

 

 祥子ちゃんと似た感じなのかもしれないけど、あたしにとってそんなのは関係無い。あたしはあたしの出来る全力で、美優ちゃんにぶつかるだけ!

 

『それでは、チーム対抗戦第4試合! ……Ready?』

 

スタンドアップ・

マイ・

ヴァンガード

 

 「春を告げる風 コルフィ

 「ブリッツチーフメカニック バートン

 

 「私から先攻ですわ。ドロー、手札を1枚破棄して《好音の芽吹き グラシア》にライド。ライドしたので《エネルギージェネレーター》をセット。これにてターンエンド」

 (手札5→6→5/ドロップ0→1)

 (ソウル0→1)

 

 「あたしのターン。ドロー、手札を1枚破棄して《ブリッツベストプログラマー ストラーザ》にライド。バートンのスキルで1枚ドロー。あたしも《エネルギージェネレーター》をセットして、後攻だから、セットした後にエネルギーチャージ。《ブリッツセキュリティ ヴァルネスト》をコール。スキルで、ドロップの《機動犬舎 アインガルテン》をソウルに置く。バトルだよ……ストラーザで攻撃!」

 (手札5→6→5→6→5/ドロップ0→1→0)

 (エネルギー0→3/ソウル0→1→2)

 

 「《ティアーナイト ロティオン》でガード」

 (手札5→4)

 

 ……最初の攻撃は防いで来た。なら。

 

 「行くよ、ドライブチェック《標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”》」

 (手札5→6)

 

 「バトル終了時、ロティオンは自身の効果でソウルに」

 (ソウル1→2)

 

 「続けてヴァルネストで攻撃!」

 「そこは通しますわ。ダメージトリガー・チェック《優美の音律 ラグラス》」

 (ダメージ0→1)

 

 「ターンエンド」

 

 デッキのコンセプトが大まかに見え始めるのは、次の2ターン目から。美優ちゃんがどう動いて来るのか、確りと見極めなきゃ!

 

「私のターン。ドロー、エネルギーチャージ。手札を1枚破棄して《華やぐ旋律 レクティナ》にライド。先ずは手札から破棄された《海鳴のブレイブ・シューター》のスキル。エネルギーブラスト3をコストに支払い、1枚ドロー。続けてグラシアのスキル発動。レクティナにライドされた時、ソウルからコール。場所はヴァンガードの後ろに。《ローザリウム・フェアリー》をコール。スキル発動。グラシアを退却させる事で、左右後列に《プラント・トークン》をコール」

 (手札4→5→4→5→4/ドロップ1→2→3)

 (エネルギー0→3→0/ソウル2→3→2)

 

 ……な、何か湧いて出て来たぁ?!

 

 見た限りだとパワーが5000ぽっちしか無いけど、ここからどうやって攻めて来るつもりなのかなー?

 

 「《優美の音律 ラグラス》をコール。スキル発動。ライドデッキよりリアノーンを含むグレード3を1枚公開しますわ」

 (手札4→3)

 

 そう言って美優ちゃんは、まるで壊れ物を扱う様に繊細な手つきで……ライドデッキから1枚を取り出して、あたしの前に見せて来た。

 

 「……確認したよ」

 「では、公開した後にそのカードをライドデッキに戻し、カウンターブラスト1をコストに支払い、デッキの上から7枚を見て、リアノーンを含むカードを1枚手札に加えます。……チェック」

 

 【山札の上7枚】

 ・《レゾナンス・ドラゴン》

 ・《爛漫の総行進(マルシェフルール) リアノーン・ヴィヴァーチェ》

 ・《カストーディアル・ドラゴン》

 ・《フラワリー・トーン》

 ・《天恵の源竜王 ブレスファボール》

 ・《四精織り成す清浄の盾(エレメンタリア・サンクティテュード)

 ・《ラスタインパート・ドラゴン》

 

 「私は《爛漫の総行進(マルシェフルール) リアノーン・ヴィヴァーチェ》を手札に加えますわ。その後山札をシャッフル」

 (手札3→4)

 

 ……リアノーン・ヴィヴァーチェ。

 

 それが美優ちゃんの切札(エース)。さっきコールされたローザリウムも……見た感じだと、ただのトークンユニットを呼ぶだけの仲間と言う訳では無さそう。何かまた別に能力を隠し持っていそうな感じがする。

 

 「行きますわよ、レクティナで攻撃」

 「ここは《ブリッツパイロット ヤクト》でガード!」

 (手札6→5/ドロップ0→1)

 

 「ドライブトリガー・チェック《ティアーナイト ロティオン》。ゲット・フロントトリガー。前列のパワー+10000。プラントのブースト、ローザリウムで攻撃」

 (手札4→5)

 

 「ノーガード、ダメージチェック《ブリッツオペレーター トゥール》」

 (ダメージ0→1)

 

 「プラントのブースト、ラグラスで攻撃。ラグラスは永続効果で、自分の後列にグレード1以下のリアガードが2枚以上存在するなら、ブーストを得て、パワー+5000、シールド+5000されますわよ」(パワー30000)

 

 ……うっ、さっきのローザリウムの攻撃が安く止められる所だったんだ……。仕方が無い……。

 

 「ノーガード、ダメージチェック《ブリッツドクター ゲイズン》。ゲット・ヒールトリガー! ダメージ1回復して、パワーをストラーザに!」

 (ダメージ1→2→1/ドロップ1→2)

 

 「お見事。ターンエンドですわ」

 

 あたしがダメージを帳消しにしたのを見て、美優ちゃんは短く賞賛の言葉を送って来た。でも、そう言いたくなるのも何処か納得出来る。

 

 前回のあたしは、きょーくんの戦略を全て知ったかぶっていたからこそ、ネイダールの痛烈な洗礼を受けた。本当なら着実に相手の攻め手を削ぐのが正しかったはずなのに……勝ちを急いだが故に【ディヴァインスキル】の効果を受けた《業臨の怪魔》の前に沈んでしまった。

 

 ……もし、あたしの立場にきょーくんやさっくんが立っていたとしたら、こんな凡ミスはしない。相手が誰であっても、驕らず全力で向かっていくはずだ。

 

 「あたしのターンだよ。スタンド&ドロー、そしてエネルギーチャージ。手札を1枚捨てて《ブリッツ主任研究員 ユーバ》にライド。ユーバのスキル。ソウルブラスト1をコストに支払い、山札から相手のヴァンガードのグレード以下のプロダクトオーダーを手札に加える」

(手札5→6→5/ドロップ2→3→4)

(エネルギー3→6/ソウル2→3→2)

 

 「(先程のターンで、アインガルテンがソウルに置かれたのは知っていますわ。そして今は、それがドロップゾーンにある。とするのなら、ここで手札に加えられるカードは一種類しかありませんわ)」

 

 「あたしは《強襲飛翔母艦 リューべツァール》を手札に加えて、その後デッキをシャッフル。それが終わった後……そのままセット! セットした時、1枚ドローしてソウルチャージ!」

 (手札5→6→5→6/ソウル2→3)

 (オーダー0→1)

 

 【ソウルチャージされたカード】

 《無窮の星竜帝 エルドブレアス》

 

 「(……墜ちましたわね)」

 「更に!」

 「(……?)」

 「オーダーゾーンにカードがセットされた時、カウンターブラスト1をコストに払って、ドロップから《コンバイン・ラッシャー》をコール! そしてヴァルネストと位置を交換!」

(ドロップ4→3)

 

 オーバートリガーが落ちても、まだやれる事はある。

 

 この程度で崩れるほど……あたしはヤワじゃない!

 

 「ユーバでヴァンガードに攻撃。スキル発動。エネルギーブラスト3を払って、リューべツァールを稼働! バトルフェイズ中にリューべツァールが稼働した時、デッキから1枚ドロー!」

 (手札6→7/エネルギー6→3)

 

 「もう一度、ロティオンでガード」

 (手札5→4)

 

 「ドライブチェック《ブリッツパイロット ヤクト》。ゲット・クリティカルトリガー! 効果は全てコンバインに!」

 (手札7→8)

 

 「ロティオンはガード後、ソウルに」

 (ソウル2→3)

 

 「構うもんか! ヴァルネストのブースト、コンバインでヴァンガードに攻撃!」

 「……わかりましたわ、ここは潔くノーガード。ダメージトリガー・チェック《森護の狩人 プロスペール》。《フラワリー・トーン》。ゲット・ヒールトリガー。ダメージ1回復、パワーをヴァンガードに」

 (ダメージ1→3→2/ドロップ3→4)

 

 ……ちぇ〜っ、ダメージ3まで行けたらと思ったけど、そう上手くは行かないかー。

 

 「ターンエンド」

 「私のスタンド&ドロー、エネルギーチャージ。手札を1枚破棄して、行きましてよ?

 (手札4→5→4/ドロップ4→5)

 (エネルギー0→3/ソウル4→5)

 

 ……来る!

 

平和を謳え、希望の旋律(メロディ)

《満開の大行進 リアノーン》に、ライド。

 

 「(リアノーン……。実際に対戦するのは、初めてだ……)」

 「では、まずは……手札からライドコストとして破棄したブレイブ・シューターの効果を使います。エネルギーブラスト3をコストに支払って、デッキから1枚ドロー。続けて、リアノーンにライドされたレクティナのスキル。ソウルブラスト1をコストに支払って、ドロップからグレード1以下をコールできますわ。私は《万感の斉奏 パルセア》をコール」

 (手札4→5/ドロップ5→6→5)

 (エネルギー3→0/ソウル5→4)

 

 リアノーンが出て来てから、あっと言う間に盤面が埋め尽くされて行った。ブレイブ・シューターは持ってそうかな、と予測はできていたけど、その他に関しては完全に予想外だった。しかもそのうえで……まだこれがライドフェイズの出来事だ、と言うんだから末恐ろしい。

 

 「続けてパルセアのスキルを使います。その効果処理に因り、私は手札より【ユニゾンドレス】を能力に持つカードを1枚公開しますわ。私は手札にある《爛漫の総行進 リアノーン・ヴィヴァーチェ》を公開」

 

 ……また、公開のスキル。

 

 でもさっきと違うのは、ラグラスがリアノーンを指定していたのに対して……パルセアは【ユニゾンドレス】を対象に要求している事。

 

 ……つまり、美優ちゃんのデッキは、『リアノーン』の名称サポートもあるけど、一番は次に来るであろう【ユニゾンドレス】を参照にするユニットも居ると言う事になる。

 

 「(例えどんな力を秘めていたとしても、勝たなくちゃ……! あたしが、負けてしまった彩ちゃんの分まで頑張らないと!)」

 「公開したら、ソウルブラスト1をコストに支払い、このユニットと別名の……私のヴァンガードのグレード以下のユニットをドロップからコールします。私がコールするのは《好音の芽吹き グラシア》。この子を中央後列に呼びますわ(コール)

 (ドロップ5→6→5/ソウル4→3)

 

 盤面がユニットで全部埋まった……たぶん、この後から猛攻撃が来る……手札は8枚と充分にあるけど、パワーの上がり方次第によってはタダでは済まない事になる。気を引き締めなきゃ。

 

 「リアノーンのスキル。カウンターブラスト1をコストに支払って、デッキから1枚ドロー。その後、手札から1枚をコールするか破棄しますわ」

 (手札5→6)

 

 ……さあ、どっちで来る?

 

 「《森護の狩人 プロスペール》を、ラグラスの後ろにコールしますわ。……ここでバトル、と言いたい所ですが、まだ一つだけやる事がありましてよ」

 (手札6→5)

 

 ……やる事?

 

 「レガリスピース《その輝きは遠く空の彼方より(ブレイジング・エンジェルラダー)》を使用。このカードをソウルに入れ、デッキから1枚ドロー。そしてヴァンガードのパワー+5000。その後次の貴女のターンが終わるまで私は追加効果を獲得しますわ」

 (手札5→4→5/ソウル3→4)

 

 ファイター自身に付与する永続効果?

 

 確かさっくんが前回使っていた【ブラグドマイヤー】に入ってた(オーバー)トリガーもその手の効果があったけど……。

 

 「行きますわよ、バトルです。リアノーン、ヴァンガードに攻撃なさい。ここでリアノーンのスキルが発動。このユニットがブーストされずに攻撃した時、ソウルを1枚破棄して、更に手札を1枚コストに使うと……後列の『ブースト』を持つユニット全てで、ヴァンガードをブーストしますわ!」

 (手札5→4/ドロップ5→6→7)

 (ソウル4→3)

 

 あたし達パスパレや観客の人たちが驚くのも構わずに、美優ちゃんは慣れた手付きで……自分の後列にあるリアガードを全て横向きにして、リアノーンのパワーに追加して行った。

 

 こ、後列のリアガード全部でブースト?!

 

 これじゃあ、簡単にノーガードなんて言える状況じゃなくなっちゃった!

 

 「まだまだ……リアノーンの力は、こんな物ではございませんわよ♪」

 「……どういう意味?」

 「この効果で3体以上にブーストされた時、ヴァンガードのドライブ+1。そしてグラシアはヴァンガードをブーストした時、パワー+2000。プロスペールのスキル。このユニットがブーストした時、ヴァンガードがカード名にリアノーンを含んでいるなら、このユニットと同じ縦列のユニット1体を選んでパワー+5000。プロスペールにパワー+5000しますわ」

 

 ドライブも増えて、リアガードの効果で更にパワーが上がっちゃった?! ……ちょっとキツイけど、ここはカウンターが欲しい所だし……行こう!

 

 「ノーガード!」

 「では、トリプルドライブですわ。《カストーディアル・ドラゴン》《メロディア・ポメラ》。ゲット・クリティカルトリガー。パワーはローザリウムに、リアノーンにクリティカル+1。《憧憬の乙女 アラナ》。……まあ♪」

(手札4→6)

 

 ……ひっ?!

 

 「ゲット・クリティカルトリガー。パワーはラグラスに、リアノーンにクリティカル+1。……さあ、3ダメージですわよ?」

 「ダメージチェック。1点目《殲滅機動要塞 フライシュッツ・マクシム》。2点目《ブリッツセキュリティ ヴァルネスト》。3点目《柩機の竜 エンパイロ》。ゲット・フロントトリガー! 前列のパワー+10000!」

 (ダメージ1→4)

 

 「バトル終了時、後列のリアガードを2体……プロスペールとパルセアをスタンド。パルセアのブースト、ローザリウムでヴァンガードに攻撃」(パワー26000/

 

 「……ここはノーガードだよ。ダメージチェック《ブリッツドクター ゲイズン》。ゲット・ヒールトリガー! ダメージ1回復して、パワーをユーバに!」

(ダメージ4→5→4/ドロップ4→5)

 

 「では……プロスペールのブースト、ラグラスでヴァンガードに攻撃。プロスペールのスキルにはターン1回の制約はありませんので、再び使用。プロスペールのパワー+5000」

(パワー43000/

 

 ……今攻撃しているラグラスは、トリガーと自身の効果も相まって単体で25000。そこにプロスペールが効果を2回分使って、自身のパワーを+10000上昇させたから、25000に18000が加算されてる。

 

 今のユーバ(あたし)は2枚のトリガーが出た事で、合計パワーは30000。ラグラスの43000を凌ぐには、これっ!

 

 「ヤクトでガード!」

 (手札8→7/ドロップ5→6)

 

 「ターンエンドです」

 

 ……痛た……。まさか先にダメージ4まで追い詰められるなんてねー。もしかしたら美優ちゃんって、当初戦うはずだった千歌ちゃんよりもかなり強い?

 

 でも、そんなのは……関係ないっ!

 

 「行くよ、あたしのターン! スタンド&ドロー、エネルギーチャージ。手札を1枚破棄して……」

(手札7→8→7/ドロップ6→7)

(エネルギー3→6)

 

我が決断、未踏の彼方を切り拓く!

《標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”》に、

ライド!




 まずは感想、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです!

 次回は今回の続き、もとい後編になります。

 それでは、また次回。
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