今回は告知した通り、最新話をお送りします。
それでは、本編をどうぞ。
Ave Mujicaが解散してはや一ヶ月、その間も世間ではAve Mujicaの解散について話題が尽きなかった。
Pastel*Palettesと武道館で対バンした上に圧倒的実力で負かされた逆恨みをしている一部のアンチからは「パスパレの顔に泥を塗ったあんな中二病集団は解散して当然」と厳しい評価を下したり、デビューからAve Mujicaを追いかけていた一部のファンからは「今回の解散劇は、今後のパフォーマンスに向けての演出の一つで、世間から忘れ去られた頃に不死鳥のように舞い戻って
だが後者の方は、それをするには今難しい局面にある。
そしてそれを決定的になるといえるのは、睦の存在だ。Ave Mujica解散後は睦の音沙汰が消えたのだ。『睦はAve Mujicaが解散した後、自宅に引き籠った』という噂が流れた際はファンはデマだと信じなかったのだが、母親である森みなみがその事を認めたので、ファンもそう受け入れざるを得なかったのであった。
祥子の方は、彼女は豊川グループの令嬢…もとい後継という事もあってか、これ以上のメディアの露出を控えているのだと容易に推測できた。
あとはサポート陣なのだが、こちらも演者と同じく各々が自身の活動に専念していた。
「…………」
しかしただ一人…獅音だけは違っていた。彼はAve Mujicaが解散した後は事務所を自動的に退社して、普段の学校生活に戻っていた。以前のようにAve Mujicaの事で聞かれる事も無く、ただ加入前の平凡に日々を過ごしていた。
Ave Mujicaが解散する前は人だかりが出来ていたのだが、いざAve Mujicaが解散となったら掌を返すかのようにそれが静かになっているのだった。
獅音自身も分かりきっていた事であるが、本人はそんな事はどうでもなかった。理由としては、祥子が彼の家を書き置きだけ残して出て行ったからである。
それが獅音には応えたようで、ここ数日は元気を失くしていた。周りは「パスパレとsumimiのヴァンガードファイトがあるんだってよ!」や「この前のRoseliaのライブ凄かったね」といった話題が持ちきりであったが、本人は関心すら抱かなかった。
そして大半は獅音に対して完全に興味を失くしているが、一部はそうではなかった。獅音のクラスメイトの一部はなんとか獅音を元気づけようと模索するも、「話題次第では地雷になって、それは逆に火に油を注ぐ事になるかもしれない」と判断したようで下手に動けなかったのだ。
「獅音、くん…」
しかし一人…燈だけ違っていた。もちろん獅音を心配している内の一人であるが、彼女だけは何処か違っていた。周りは動くのを控えていたが、自分は今にでも動きたい…そう見えていた。
燈自身も一度動こうとしたが、「下手に動かない」と咎められたのと「話を聞いてくれると思うか?」と指摘されたので控えていたのだ。
だけどいてもたってもいられなかったようで、自身も誰も気づかないように…朝早く密かに学校に登校した後と学校が終わった放課後に、彼の下駄箱に自身の言葉を綴った付箋を毎日貼り付けているのは此処だけの話である。
「……またか」
いつもの変わらぬ日常を送っている最中、僕の視線には自身の下駄箱に貼り付けている付箋が入っている。おそらくこれは高松さんが貼り付けたものだという事は分かる。
だがその付箋に書かれているのは、高松さんが普段から歌詞を綴る際に使われている言葉のように見えるけど、僕に宛てたメッセージであった。
おそらくこの状況下で彼女が出来るのはこのくらいだという事は理解できる。
しかしこの付箋は今日から始まった事ではない。何故ならここ数日前からこの付箋が貼り付けられているのだ。しかも毎日付箋に書いてあるメッセージは日によって違っている。
なんだか、いつぞやの
誰もがこんな付箋を後生大事に取っておく人なんていないだろうけど、僕の場合はなんか捨てる気になれなかったから、自宅で保存している。といっても、ノートに貼り付けてスクラップノート感覚に纏めている程度だけど。
だけど朝のSHRの事もあるから、この付箋は一旦生徒手帳に挟んで教室に向かった。
そして時間は過ぎ、放課後。いつものように準備を終えて家に帰ろうとした。
「ねぇれおぽん」
しかしその際に愛音さんに阻まれてしまった。
「…なんでしょう?」
「ちょっと私と付き合って」
この人は何を言い出すんだ?
「…悪いですが、僕はこれから用が「どうせ暇なんでしょ?だからちょっと付き合って!」いくらなんでもそれは…ちょっとぉぉぉぉぉ⁉︎」
適当な理由をつけて帰ろうとしたけど、愛音さんに手を掴まれて無理矢理連行される形で学校を後にするのであった。その際、高松さんも僕たちの後に着いていったのは言うまでもなかった。
「着いたー!」
「ここって…」
愛音さんに無理矢理連れられて到着したのはRiNGのカフェテリア前であった。なんでここに連れてきたんだ…?
「善は急げ、だよ。さっ、早く早く!」
そう言って愛音さんは僕の背中(文字通り)を押してカフェテリアの中に入るのであった。
「いらっしゃいませ…あっ、愛音ちゃん」
「どうもです、沙綾さん!」
カフェテリアに入って僕たちを出迎えてくれたのは、薄い茶髪をポニーテールにした人…
「あの…」
「立希ちゃんでしょ?今呼んでくるから待っててね?」
「ありがとうございます!」
高松さんの一言で全てを汲み取った山吹さんは裏方へと足を運んでいった。というより山吹さんは『あの』の二文字で何が言いたいのかよく読み取れたな……。
山吹さんが裏方に行ってちょうどその時、そよさんと楽奈さんが入れ替わるようにカフェテリアに入店してきた。
「愛音ちゃん。急に呼び出すのはどうかと思うよ?」
入店するや否や、そよさんはジト目で愛音さんを見ながらそう苦言を呈した。あっ、絶対急遽愛音さんが決めたんだ。
「れおん、おかしちょうだい」
「ごめんなさい、持ってないです」
「……ぶー」
そんなそよさんを尻目に、楽奈さんは僕にお菓子を要求してきた。持ってきてないよ…。
「立希ちゃん、お客さんだよ」
「お客?誰ですか?」
「立希ちゃんもよく知っている人だよ」
「私の、ですか?」
「此処で呆けてないで早く行く♪」
「ちょっ⁉︎手を引っ張らないで下さい!」
暫く待つと、山吹さんと椎名さんらしき会話が聞こえてきた。なんて束の間、山吹さんが椎名さんの手を引きながら裏方から現れた。
「りっきー、おそーい。数分待ちましたー」
「はぁっ?そもそも待ち合わせなんてしてなかっただろ」
それはご尤もです。
「ま、いいや。全員集まった事だし、早くしよう」
「はぁっ?」
「ほらっ、はやくはやくー!」
今度は愛音さんが椎名さんの手を引くと、僕らを席の一角に座らせた。僕と椎名さんが対面するように、愛音さんは僕たち二人の間に空いている席に座って、あとの3人はカウンター席で僕たちを見ていた。
「愛音、くだらない集まりなら「くだらなくないよ」はぁっ?」
席に無理矢理着かされたからか、椎名さんは怒り気味であるも、愛音さんはお構いなしに一蹴して咳払いをした。
「はい。それじゃりっきー、れおぽんに謝って」
「「はぁっ⁉︎」」
そして単刀直入と言わんばかりか、愛音さんがそんな事を言い出し始めた。何急に言い出すんだこの人は?
そよさんは「やっぱりか…」と分かりきった表情を浮かべて呆れながらため息をつくし、高松さんは「立希ちゃん、やっと…!」と期待に満ちた表情で目を輝かせいた。楽奈さん?彼女は勝手に抹茶パフェを注文して食べ始めてるし…。
「待て愛音!何故そんな話になったんだ⁉︎」
「えー。だってりっきーったら、れおぽんに謝るって言っておきながら全然その素振りすらないじゃん?だから私がプロデュースしてあげたんだよ」
「だからって強引すぎるだろ!」
「でもこうしなきゃりっきー一生れおぽんに謝んないでしょ?」
「五月蝿い!誰が謝るか!」
えっ。なんでそんな話になったんだ……。誰か理解出来るように説明を求めます。あとなんで愛音さんは高松さんに耳打ちをしてるんだ?
「立希ちゃん…」
「…分かった。だから少し待って」
高松さんに上目遣いで問い詰められた椎名さんは何故か裏方の方へと姿を消した。というより高松さんに耳打ちしたのはそういう事だったのね……。
「お待たせ」
暫く待つと椎名さんが姿を出すも、何故か右手にボクシンググローブ、左手にメリケンサックを着けていた。しかもその場で軽くジャブをしていた。
「クソライオン、どちらか選べ。右手のストレートを顔面で受けるか、左手のボディーブローを腹で受けるか…」
「それ絶対れおぽんタダじゃ済まないヤツ!」
「でも安心しろ。慈悲としてどっちも百発ずつ打ち込むから」
「何処に安心できる要素あるのっ⁉︎」
それ何方を選んでも僕がタダじゃ済まないヤツですよね?というより貴女は謝罪する気は全くもって皆無じゃないですか。貴女は直ちに『謝罪』と『慈悲』という言葉を辞書で引いてきてと言いたいけど、それを言った瞬間、顔面にストレートが飛んでくるので言うのをやめた。
というよりそよさんはスマホを取り出して誰かと連絡を取ってるけど気のせいだよね?
「というわけでまずは顔面に百発ストレートコースから始めるか」
「まだ選んですらないよねっ⁉︎」
「選ばなかったコイツが悪い。だから両方受けてもらう事にした」
「それ理不尽っ!」
愛音さんに羽交い締めされてもなお僕に自身の拳を撃ち込まないと気が済まない立希さんは、目を血走らせながら僕を睨みつけていた。高松さんはオロオロしてるけど楽奈さんは無関心に抹茶パフェを食べてるけど、おかわりしたのか2杯パフェのグラスを見かけたんだけどっ⁉︎それ誰が払う気なの⁉︎
「立希?」
…とその時、誰かが椎名さんに声を掛けてきた。でもその声の持ち主は知ってる。何故なら
「何故アンタが此処にっ⁉︎」
「そよに呼ばれたからだよ。来てみれば…また獅音に危害を加える気だったな?」
颯樹さんに僕の事を指摘した椎名さんは冷や汗を掻きながら目を逸らしていた。
「その反応はクロとみて間違い無いな?それじゃ、オシオキと逝こうか?」
「ちょっと待て…あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
有無を言わさずに、颯樹さんは椎名さんの首根っこを掴んでそのままカフェテリアを後にしたけど…一応その人、バイト中ですよ?大丈夫な…「大丈夫だよ♪」…あの、さりげなく地の文に割り込むのはやめて貰えます?
しかし椎名さんが連行されて数一時間弱、彼女はやっと戻ってきた────。
「誠に申し訳ございませんでした…」
颯樹さんのお説教から解放された椎名さんがした事はと思えば、僕に謝罪したのだ。しかも頭にたんこぶが複数出来ていて、それも何段にも重なっているため、何段にも重ねたアイスクリームを彷彿とさせた。
まぁ、悪いのは完全に椎名さんだからそれは仕方ないかと思うも、これで今までの一件を水に流す事になるのはなんか複雑な気分になる……。
「りっきーも絞られたねー」
「これで頭が冷えたらいいんだけどね…」
あのそこの二人、傍観者ぶらないで貰えます?一応彼女は貴女たちのバンドメンバーでしょ。
「立希ちゃん、大丈夫…」
「燈ちゃん。立希ちゃんを甘やかさなくていいからね」
心配している高松さんは椎名さんの頭を撫でてるけど、そよさんの言う通りです。さっきから僕の方を見てドヤ顔を向けてるのが腹立つんですけど……。
「りっきーはこのまんまかもしれないけどさ、私、れおぽんと一緒にバンドやりたいんだよねー」
「……僕と?」
「うん、そうだよ。それなられおぽん、マイゴのメンバーにならない?どうせ
「「⁉︎」」
突然何言い出すのかと思えばそんな事…?こんな突然なスカウトは傍迷惑な気もするけど。そよさんなんて「また愛音ちゃんの思いつきか…」って言わんばかりにため息をつくし。
「待て愛音!何故そんな話になる⁉︎」
「えー。だってれおぽんはムジカに加入する前はマイゴだったじゃん?それなら戻ってきても可笑しくないでしょ?」
「マイゴが正式に結成したのはコイツが抜けた後だろ!」
「でもともりんが最初に勧誘したのはれおぽんだよ?」
「それは関係無いだろ⁉︎」
確かに今のバンド…MyGO!!!!!(通称マイゴ)は僕が抜けた後に付けられた名前だと言うのは風の噂で聞いた。だけど、抜けた後にまた加入なんてムシのいい話があるわけ…
「私、獅音くんと一生……バンドやりたい!」
「燈⁉︎」
…って、高松さんが即座に賛成っ⁉︎普段の彼女ならまず真っ先に動く事は無いよねっ⁉︎
「あーあー、これはもう確定だね」
「まだ確定したわけじゃないだろ!」
なに賛成のムード的な空気になろうとしてるんですか!まだ決まったわけじゃないでしょ!
「れおんの作るお菓子おいしいから私は賛成」
「野良猫は黙ってろ!」
抹茶パフェを食べている最中に首を突っ込んできたかと思えば…結局お菓子に辿り着くのね……。
「私は別にどっちでも。獅音くんがしたい様にすれば良いから」
「そよりんまた素直じゃないなー……あだだだだだだ?!」
そよさんに至っては僕に丸投げしてくる始末。しかし僕が意思もあるからそこは尊重してくれてるのは確かだけど。しかしそれを茶化した愛音そんはそよさんにアイアンクローされてるけど。
「それでれおぽんはどうなの?そよりんもいいって言ってるから」
「勝手な解釈はしないでね?」
「僕は…」
そんなの、とてもじゃないが僕に決められるわけがない。いくら過半数が賛成しても、満場一致じゃなければ意味もないし、なにより、1名は明らかに反対意見だ。
「お前、どの面下げて燈とバンドしたいって言う気だ?私は認めないから」
やっぱり椎名さんが反対を主張してきた。しかも僕の事を睨んできながらである。
「りっきー、今回は私から誘ってるんだけどなー。それに最後まで何も言ってないじゃん」
愛音さんがそう指摘すると、二人で口喧嘩が始まった。それを見ていたそよさんと颯樹さんは呆れてため息をついた。
…うん。ここまで来ると出す答えは一つ。
「……悪いけどこのはな「獅音くん」山吹さん?」
僕が口に出そうとしたその時、山吹さんが割り込む形で話に入ってきた。この人何故話に入ってきたんだ…?
「ちょっといいかな?二人きりで話したいの」
「?……分かりました」
何故か山吹さんと二人きりになる事になった。その後は全員に『少し借りてくね。その間立希ちゃん、お願い』と言って、僕をカフェテリアの路地裏にまで連れ出された。
「何故二人きりに?」
「それは…これから私が話す事はちょっとした個人的な私情が入る事になるけど、嫌なら聞き流していいからね?」
「?」
何を話す気なんだ…?
「実は私、ポピパに入る前は他のバンドに入ってたの。中学生の時だけどね」
へぇ、なんか意外。山吹さんはてっきりポピパ一筋かと思ってた。多分山吹さんに限らずとも、バンドやってる大半は自分のグループ一筋かと思ってた。
「バンドは順調だった。ファーストライブにまで漕ぎ着ける事も出来た。でも…」
「『でも』?」
「…ライブ当日にお母さんが倒れたの」
「…!」
そんな事があったのか…。
「その後はバンドメンバーに気を遣わせたくなくてバンドを抜けてお母さんの手伝いをするようになったの…」
なるほど…
「でも高一の文化祭当日にお母さんが病院に運ばれた時、そこである一つの事があったんだ」
ある一つの事?何の事だ?
「香澄たちの留守電と、自分が香澄の作詞を手伝った歌の歌詞を見てバンドへの情熱を思い出したの。それに追い討ちをかけるようにお母さんに「自分にも優しくして」って背中を押されて飛び入りで参加してポピパに正式に加入したんだ」
なるほど…山吹さんにそんな事情があったとは思いもしなかった。
「それで獅音くん。ムジカが解散になって君はどうするかは自由だけど、君がやりたいようにするのと…自分の進む道に正直になってもいいんだよ」
山吹さん……。
「……分かりました。貴女のお陰で自分が見出す答えが見つかったようです」
「そう…行ってらっしゃい、少年!」
なんかその呼び方、京介先輩を彷彿とさせるなぁ……。でも彼女が言うと別の意味に聞こえてくる。そして答えは見つかった。あとはそれを提示するのみ。そう思いながら僕は全員のところに戻った。
「おかえり、れおぽん!」
「おかえり…」
「それで?何か答えは見つけたの?」
僕が帰ってくるや否や、各々の反応をするもそよさんだけは僕を見て何か見抜いていたようだ。
「……僕をもう一度マイゴに加えさせてください」
「!」
「やっぱり。そうだと思ってた」
「おー」
「どうぞいらっしゃいー!」
「ハァっ⁉︎」
僕がそう告げると、やはり各々で反応がバラバラであったが過半数は歓迎してくれてる(のか…?)。しかし椎名さんだけ反応は違っていた。
「…とにかくコイツをメンバーに入れるのは却下」
「えー、いいじゃん!私とともりんがお世話するから〜」
「捨て犬か捨て猫か、コイツは!第一、またコイツが抜けるとか言い出したらどうする⁉︎コイツのワガママに振り回される気か!あと燈を巻き込むな!」
「その時は状況次第で受け入れてあげようよー。あと抜けたじゃなくてりっきーが追い出したんじゃん」
それが基で二人はまた口喧嘩が始まった。原因は僕にあるけど、なんか見てられない……。
「…二人とも」
「「!」」
そこに今まで黙って見ていた颯樹さんが仲裁に入った。正直この人には頭が上がりません…。
「こんな事でくだらない喧嘩をするな。特に立希、お前は獅音をマイゴのメンバーとして受け入れてやれ」
「ハァっ⁉︎なんでアンタのさし「立希」…グッ!分かったよ!みんなはそれでいいな?」
颯樹さんの圧力に屈したからか、椎名さんは渋々受け入れた。しかし最後に言った一言で、愛音さんとそよさんは白けたような視線で彼女を見ていた。
「いや、そもそもりっきーしか反対してなかったじゃん」
「過半数は賛成だから反対する理由なんて無いし、獅音くんの意思も尊重してあげないと」
そこに追い討ちをかけるように愛音さんとそよさんの指摘で彼女は黙り込むのであった。
「すみません、颯樹さん。いつも立希ちゃんの事で色々頼んじゃって」
そんなそよさんだが、椎名さんの事を無視して颯樹さんにお詫びを入れていた。
「大丈夫。……と言うか、そよは前身の時からの付き合いでしょ?その時もこんなだったの?」
「……」
「(あっ、これ何かあったな)」
おそらく
「何話してるの?」
「「なんでもない」」
いつのまにか復活していた椎名さんに尋ねられるも、二人は口を揃えて話を逸らそうとした。
「あはは、もしかして色々あった感じー?」
興味本位で首を突っ込んできた愛音さんであった。図星なのかそよさんは顔を真っ赤にするも、颯樹さんは青筋を立てながら愛音さんにアイアンクローをして彼女を強制的に黙らせた。
「(……これ、色々大丈夫なのか?)」
そんな光景に(色んな意味で)不安に感じてくるのであった…
「おかわり」
「楽奈さん、自重してください」
「りっきーのツケだから問題ない」
「なおさらです」
……やっぱり不安だ────。
まずは読んでくださった方、お気に入り登録をしてくれた方、こんな拙作を応援いただきありがとうございます!こんな拙作読んでくれるだけでもありがたいです。
リアルで色々と忙しかったので執筆に回す時間が取れなかった…そのため今月は1本しか投稿出来なかった事をお詫び申し上げます。
この作品の次回の投稿は未定ですが、最新話を予定しております。そのため、次回は他作品の投稿になります。どれかはまだ決めていませんが、おそらくアニポケかD4DJのいずれかになるかと。
それでは、次回をお楽しみに。