◆一「鍛治台」
俺が訪れたエレの教会には、"鍛治台"が置かれていた。
武器の強化に使うものだ。
多分カーレが手入れして使っているんだろうが、一方でこういったものは今の狭間の地では貴重らしい。
狭間の地では、亡者のような者達が大量に彷徨い歩いている。
もともとは黄金の祝福の恩恵に与る者達なようだが、その恩恵の源たるエルデンリングが砕かれたことでおかしくなったそうだ。
だからか俺のような褪せ人を見かけると、ケダモノのように襲い掛かってくる。
そんな奴らが各地にうじゃうじゃいやがるんだ。
狭間の地では、武器は必需品だ。
鍛治台は、そんな武器をより強くしてくれるシロモノ。
俺も早速、手持ちの棍棒を強化するために世話になったぜ。
ただし、武器の強化には"鍛石"と呼ばれる石が必要だ。
狭間の地ではよくある石なようで、これを採掘するための坑道が各地に作られる程度には普及している。
これがあってはじめて武器の強化ができるんだ。
もしこれがなかったり手持ちの数が少なかったら、そういう"坑道"を探すのがいいだろうな。
◆二「ツール鞄」
ツール鞄。
これは放浪商人のカーレが売ってくれた革鞄だ。
革鞄の中にはすり鉢やまな板、小刀といった道具が詰め込まれている、カーレのおすすめ商品。
こいつがあれば、アイテム製作ができるようになる。
戦う術、生き残る術が、そこにはある……とはカーレの言葉だ。
例えば、その辺の獣を狩って骨を手に入れたなら、その骨を削って投げ矢にできる。
投げ矢が一つあれば、遠くの敵に投げて攻撃できるから、牽制なんかには役に立つ。
他にも肉を調理して干し肉に仕上げたり、壺か何かにキノコと火のもととなるものを適切に処理して詰め込むことで火炎壺を作ることができる。
買っておいて損はないぜ。
ただし。
自力でアイテムを製作するにも限度ってのがある。
配合を間違えたりすると、求める効果を得られないことだってありうる。
そういう時は"製法書"を探すんだ。
ツール鞄を使うアイテムのレシピや材料が記載されている。
これはカーレのような放浪商人が売っている場合や、廃墟の奥底で眠っていたりする場合もある。
たいていは遺体が持っていた物を"譲ってもらう"ことになるだろうが、集めればぐっと旅が楽になる筈だ。
◆三「聖杯瓶とスカラベ」
聖杯瓶というものがある。
褪せ人の宝だな。
何でも、かつて恵みの雫を受領したという聖杯を模したものだそうだ。
旅先で"譲ってもらった"これは、飲むと体を癒してくれる。
傷ついた体に活気が戻り、戦闘を継続できるんだ。
俺のものは蜂蜜の甘みを感じさせて、飲みやすい。
ただ、有用な効果だからってガブガブ飲んでいるとすぐ空っぽになる。
そうなると補充が必要となる。
補充には、今のところ二つの手段がある。
一つは、狭間の地の各地にある祝福の恩恵に与ること。
祝福で体を癒すと同時に、聖杯瓶の中身も補充されるんだ。
もしかしたら、祝福の輝きと恩恵を瓶に詰めて携行できるようにしたのがこの聖杯瓶なのかもな。
二つ目は、スカラベを倒してしまうこと。
見た目は黄金のフンコロガシで、人並みにでかい。
だが大きさのわりに臆病で、こちらを襲うことはないから御しやすいだろう。
そのまま倒すことができれば、そのままスカラベの光は聖杯瓶の中へと詰め込まれて中身となる。
旅先で祝福がなければ、こいつで補充するといい。
ただし、スカラベは先の通り臆病な奴だ。
もたもたしてると逃げられてしまうから、仕留める時は一息にやった方がいい。
◆四「洞窟」
エレの教会を拠点に辺りを探索していると、洞窟を見つけた。
元は近くをうろつく亡者の兵士達の野営地だったようだな。
こういった場所は、狭間の地ではよくある。
そしてたいていは何かお宝が眠っているもんだ。
物資が欲しいなら、積極的に探すのもいいかもな。
ただし問題はある。
こういう暗がりをこそ求めるケダモノが潜んでいる場合が多い。
そういう奴は、基本的に手強い。
無理だと思ったらすぐに引き返すのが無難だな。
洞窟の外にさえ出られれば、祝福の恩恵にまた与れるからより撤退しやすいだろう。
逆に言うと、洞窟の中だと祝福の恩恵となる"何か"が途切れるから、それも要注意だ。
それから、注意点が今一つ。
灯りは持っていった方がいい。
カーレから買った松明がなければ、俺はエレの教会に戻れなかったことだろう。