→初見時・周回時ともに、ケイリッドあたりからウッマで通り抜けることが増えていくので、今回の執筆ではフロム様が本来想定しているであろう導線を意識しているところがあります
→その結果、小ダンジョンを目印にしているのかも?
→なおそのせいかわかりませんが、ケイリッド編はリエーニエ編以上に一話ごとの文字数も増える傾向にあるようです。今更ですがご了承ください。
◆一「サリアの街」
ケイリッドの街道を南下していき、その先の分かれ道であえて赤獅子城とは異なる北東の方へ向かって行くと「魔術街サリア」に着く。
エオニアの沼の東側に位置するこの街は、「もともと街だと思われる」キレムの廃墟と異なり、街としての面影を大きく残していた。
まず街道の途中で関門があり、そこは魔術師達が用いる人形兵や大壺を投擲するトロルが防衛にあたっていた。
かつてはそこを含めて、城壁を囲って街を護った形跡と言える。
サリアの関門を含めた二つの門を潜り抜けると、そこでようやく建物が建ち並ぶサリアの街の景色が広がってくる。
いつもなら宿の一つでも確保して、そのまま聞き込みしたり観光したりするものだが、生憎正気を失った亡者が屯する廃墟街という有り様でな。
狭間の地らしいといえば、らしいか。
特徴的なのは、ここの亡者は霊体であり、姿を現したり消したりする。
そしてその霊体の亡者の中には魔術師も多くいる。
ここの探索は魔術に対する備えが必要となるだろう。
また、この街のいたるところにはインプ像とは異なる種類の封印が施されていて、探索を妨害する。
とある情報筋によれば、これらの封印は建物の屋根上にある燭台に火を灯すことで解くことができるそうだ。
この燭台は三つあり、それぞれ対応した封印が開かれる仕組みとなっている。
それぞれの燭台に行ける"本来の道"と思わしきものは失われているようだが、その代わり建物に絡みつく巨大な木々が燭台への道となる。
根気よく探索すれば、その謎を暴ける筈だぜ。
◆二「サリアの結晶坑道」
魔術師あるところに結晶あり。
サリアが魔術師の街であるならば、当然結晶を掘り出す坑道もあるわけだ。
というわけで、サリアの街のはずれには「サリアの結晶坑道」があった。
内部を探索すると俺の予想通り鉱夫たちが鍛石と共に結晶を掘り出していて、一部は「重力石」なんてものを掘り当てていた。
この石は重力の力を帯びて、投げて地面に当てるとその地面が棘のように隆起する。
おそらくはサリアの目玉商品だろうな。
坑道の最奥には重力の力を操る怪物「降る星の獣」がいたことから、もともと隕石か何かがこの辺りに落ちて、それが長い年月を経て地中に眠っていたと推測できる。
奴ら「降る星の獣」は、空から落ちる隕石であるという噂があるからな。
この坑道から重力石が採れるのもそれが理由だろう。
一方で、ここの真の目玉商品は「降る星の獣」から入手できる「喪色掘りの鈴玉」だな。
この鈴玉を円卓の双子へ持っていくと、以後は双子が「喪色の鍛石」を売ってくれるようになる。
ここの鈴玉由来のものは質が低いものしか売ってくれないが、しかしルーンさえあれば湯水のように売ってくれるから武器強化が便利になるな。
なお勘違いしないでほしいところとして、この鈴玉は「喪色」の鍛石を売ってくれるもの。
「喪色の鍛石」は、特別な力……例えば「専用専技」……を持つ武器の強化にのみ使用する。
通常の武器の強化には使えないから注意してくれ。
※追記1
これは追記というより余談だが、似たような鈴玉として入手をおすすめしたいものがある。
それは「鍛石掘りの鈴玉」だ。
湖のリエーニエ、魔術学院から湖を北東に突っ走った先にある「レアルカリア結晶坑道」にある。
これは通常の武器強化に使える「鍛石」を、ルーンさえあれば、双子が湯水のように売ってくれるようになるアイテムだ。
直接坑道で鍛石を掘り出す場合、手間暇が馬鹿にならないうえ数が限られる場合もある。
そういう問題を解決してくれるから、俺のように棍棒やロングソード・慈悲の短剣といった複数の武器を使い分けるスタイルととても相性がいい。
もしまだ鈴玉を見つけていないなら、今からでもリエーニエに戻って取りに行くことをすすめるぜ。
ちなみに、こちらの鈴玉から入手できる鍛石も比較的質が低い。
質の高い鍛石を使いたい場合は、今まで通り根気よく坑道を探索するか、もしくは上位の鈴玉の入手を待つべきかもな。
※追記2
本当は情報が錯綜するから同じところに何度も追記したくないんだが、どうしてもサリアの結晶坑道について記したい情報が別にある。
サリアの結晶坑道には、腐敗の眷属と呼ばれる白い虫の化け物がうろついていた。
おそらくはマレニアの腐敗の影響ではあるんだが、実は奴ら坑道内の祭壇で祈りを捧げていたんだ。
その祭壇では「信徒の誓布」というタリスマンが供えられていた。
信仰に由来するもので、装備すると祈祷の威力を高める。
これがあり、祈りを捧げることからあの虫たちは信仰心を持つということだ。
エオニアの沼に近いことから、坑道を含めたサリアの街周辺は虫たちにとって丁度いい拠点だったということかもな。
◆三「エオニアの沼」
キレムの廃墟の東、サリアの街の西、即ちケイリッドの中心に位置する朱い腐敗の沼。
ケイリッドを蝕む腐敗の源泉となるこの沼は、「エオニアの沼」という。
今でこそ不潔という表現すら生ぬるい地獄と化しているが、いくつかの痕跡からもともとはサリアの街の領土だったと思われる。
まずサリアの街には、街を護る城壁の痕跡があった。
が、城壁は街を完全に囲む形になっておらず、おそらく残りの城壁はエオニアの沼に沈んでいることが推測できるため。
他にもエオニアの沼の中に「賢者街の廃墟」という場所があり、その廃墟の痕跡から魔術との関連性、転じて魔術街サリアとの関連性が見受けられたためだ。
また、魔術街サリアはラダーン将軍と一定の関係があったと考えられており、だからラダーンはサリアの街を護る意図も含めてこの地で戦ったと思われる。
生憎これらの先述した情報はすべて証拠がないから、あくまで推察でしかないけどな。
エオニアの沼で特徴的なのは、「宿将」と呼ばれる存在がいたことだな。
宿将とは経験を積んだ老練な将を指すとされるが、つまりはあの破砕戦争の最終局面にて猛威を振るったのだと思われる。
ただし、彼がラダーン側に与していたかマレニア側に与していたかはわからない。
また、この宿将は放浪騎士の彼のように霊体を呼び出す力を持つが、この霊体はゴドリックの城にいる「流民の兵」であるため、元の所属はさらに違ったのかもしれない。
当人と話ができればさらに真実を探れたんだが、腐敗の影響なのか問答無用で襲ってきた。
そのため、これ以上の情報はない。
残念だ。
◆四「サリアの封印の先」
サリアの街の封印を解くと、サリアの北には墓地が広がっていることがわかる。
祝福が壊れた影響か、そこは死に生きる者達が蔓延る危険地帯となっているのだが、それとは異なる情報を得た。
この墓地の最奥には、岩肌に隠された「サリアの隠し洞窟」がある。
この洞窟周辺にはレアルカリアの魔術師がいて、そしてとても気になることに洞窟内には、魔術による封印が施された箇所がある。
俺の嗅覚が疼いているんだ。
この封印の奥は、とんでもないアタリだ。
だが手持ちの道具にこの封印を解く手段はなく、しぶしぶ手を引くことにはなったけどな。
また、他のサリアの封印の奥には「夜の魔術」についての知識もあった。
この知識に曰く、どうやらサリアの魔術師は「夜の魔術」を使う刺客だったそうだ。
その性質上「夜の魔術」は見えにくいものであり、例えば相手の後ろを襲う機動のつぶてを放ったりしたようだ。
彼らは特に、同胞である魔術師を狩ったという。
サリアの街の最奥には、あの源流の魔術師の一人であるルーサットの輝石杖が隠されていた。
……先の夜の魔術の知識と合わせて考察すると、もしかしたらサリアの魔術師はそのルーサットと敵対関係にあったのかもな。
だとしたら、隠し洞窟の封印の先にはよりとんでもない真実が隠されていたとしてもおかしくない。
それも、あの源流にまつわるような、そんな真実が。
サリアの魔術師が幾重もの封印を施してまで隠したがるような秘密からはとても甘い匂いが漂ってくるのだが、その詳細を紐解けない己の運命には失望しかない。
なんでこうまで魔術やその関連との縁がないんだろうな、俺は。
※追記
先程記述したルーサットの輝石杖についてだが、それを保管する場所は何故か「椅子」を模した廟となっていた。
魔術師には、椅子にまつわる何らかの文化があることが推測できる。
もしこの椅子に座る者がいたら、それはとんでもない巨人ということになるが、その巨人にまつわる文化だろうか?
魔術師の前身あるいは末裔である星見は、巨人と一定の縁があるが、それに由来するかもしれないのか?
それとも何らかの比喩として、椅子を模した建物にしただけか?
あるいは、「夜の王」が座る玉座を表現しているのかもしれない。
いずれにしろ、このサリアの街は妙に"夜"と縁深いように思う。
ノクスの民という者達がいる。
先の椅子を模した廟を護る門番として立ちふさがった。
彼らは「夜の王」を待つ者という情報があるが、サリアの魔術師達が振るうという「夜の魔術」はこの「夜の王」に由来、もしくは関連のある業なのかもしれない。
どうにも謎は尽きそうにないな。
・今回は省略しましたが、サリアの街の封印の先にある「沼見張りの塔」で「永遠の暗黒」という魔術も入手できます。
→「永遠の暗黒」のテキストでは、明確に同魔術が永遠の都の魔術であるとされています。
→今回改めて考察するまで、サリアの街は(ラダーンの影響で)重力魔術に縁があるものと思っていましたが、それ以上に永遠の都=地下世界との縁が深いことが見えてきました。
→こういう再発見ができるのが、本作を執筆する上での楽しみになっています。サリアにノクスの民がいることに至っては、今回はじめて知りました。