◆一「王に近づいた者の封牢」
氷結湖を抜けて雪の尾根道を探索してみると、少し興味深いものを見つけた。
封牢だ。
ここのものは特に「王に近づいた者の封牢」と呼ばれているらしい。
中を漁ってみると、なんと「円卓の騎士、ヴァイク」がいたのだ。
彼とは狂い火村にて侵入者として襲われた記憶があるのだが……これもまた、時空が歪んでいるが故なのだろうか。
それから当時の彼は狂い火の力を振るってきたが、今回のヴァイクは祈祷を用いて竜雷を纏ってくる。
当然のように竜と雷にまつわる他の祈祷も使いこなしてくるから、狂い火村の時とは異なる対応が必要になるな。
竜雷を纏うせいか、とにかく攻撃力が高いから要注意だ。
その竜雷は「ヴァイクの竜雷」と称されていて、武器と自らに雷属性の加護を纏わせる祈祷のようだ。
何やら装備重量の上限も引き上げる効果があるようだが、一方で雷属性の攻撃に弱くなるデメリットもある。
相対するときは「雷の武器」などといった祈祷が有効だ。
敵としての情報はこんなものだが、さらにヴァイク自身についての情報も得られた。
どうやら彼はエルデの王に近づこうとしたある時、突然王都の地下深くに潜ったそうだ。
そこで、狂い火に焼け爛れた。
王都の地下深くと言えば「忌み捨ての地下」だ。
どうやらそこにあの忌まわしい狂い火があったというわけだな。
行かなくて正解だった。
だが、逆になぜヴァイクはそこへ行ったんだ?
狂い火に、何か用でもあったのだろうか……?
※追記
王に近づいた者の封牢の近くには「異端の魔術師塔」へ繋がる平原があった。
あそこからは、ここに繋がるというわけだな。
あの見えない道のカラクリがわかっていれば、氷結湖を迂回してここまで来れるだろうな。
なんせあそこはおっかない竜の縄張りだ。
覚えておいて損はないかもな。
◆二「監視者たちの砦」
雪の尾根道を、寄り道せずそのまま道なりに南下していくと大きな砦が見えてきた。
「監視者たちの砦」
ここはあの「火の僧兵」達の本拠地のようだ。
内部に侵入すると、いくつかお宝に恵まれた。
勿論彼らの盛大な歓迎もあったが、この辺りは割愛する。
「単眼の盾」という大盾がある。
装備にはとんでもない筋力を要するが、装備できれば面白い使い方ができる。
この盾は単眼異形の髪を象っているが、その開いた口から砲身が覗いている。
つまり、盾を構えた状態で遠距離に砲撃ができるというわけだ。
これの所有者は「監視者の長、アーガンティ」だ。
彼自身に大した情報はないが、一方で"単眼の盾は、監視者の長の武器"だという情報は得られたことになる。
ここから読み取れる情報は以下だ。
監視者の長は、筋力に優れていること。
単眼の盾は、監視者の長の証かもしれない。
そして、彼らと"単眼"には何らかの繋がりがある。
◆三「巨人の祈祷」
監視者たちの砦で「巨人の祈祷書」を拾った。
なんでも、こいつは監視者の司教たちの秘匿の書であるらしい。
内容としては、火の巨人なる者の力が記されているそうだ。
具体的に言えば、祈祷の師に渡すことでいくつかの祈祷を学べるものだな。
早速知り合いに渡して、俺自身も学んだ。
祈祷書から学んだ祈祷は「巨人の火をくらえ」と「火よ、降り注げ」の二つ。
前者は「火投げ」を大きく強化したようなもので、純粋な威力なら神肌の「黒炎」を優に超える。
特徴的なのはその爆風で、大抵の敵はこいつを当てることで怯ませられる。
単なる「火投げ」の強化版以上の価値が、この祈祷にはあるぜ。
後者の「火よ、降り注げ」は、一度に多数の火の玉を投げつける。
その手数は圧倒的で、広範囲の敵を焼き飛ばせる。
また大型の敵相手なら、この祈祷一つで一気に焼き溶かせるかもな。
いずれも通常の祈祷書には記されない貴重な知識だ。
本来なら司教のごく一部のみがその存在を知るものらしい。
これを知ることができたのはとても幸運だ。
しかし、これを操るという"火の巨人"とはどういった存在なのだろうか?
祈祷の内容から察するに強大な力を持つことは推測できる。
この先にある"滅びの火"と何か関係があるかもな。
それから、砦付近から遠くに見える"巨大な釜"も気になる。
火の僧兵達はこの"巨大な釜"へ向けて祈りを捧げていたことから、こいつも無関係とは思えない。
いよいよ、火にまつわる真実も近そうだ。
◆四「巨人墓標」
監視者たちの砦近くの雪原から、巨大な鎖が伸びている。
その鎖は橋のようになっていて、俺のような等身大の者なら橋として利用できる。
この鎖の持ち主は、相当なスケールだったんだろう。
あるいは、巨人に由来する品かもしれない。
そんな鎖の橋を越えた先は、祝福「巨人墓標」がある。
近くには地図の石碑があり、「巨人山嶺東部」の地形が記された地図断片が手に入った。
警備も何もないここにこの地図があるのは、もはや敵の存在を気にしていないということだろうか。
この辺りには文字通り、巨人たちの躯が無数に並んでいる。
剣か槍のような何かに貫かれ、そのまま膝をついて絶命しているように見える。
かつての戦争を思わせる、けれどもどこか寂寥感のある光景だ。
そのためかこの辺りに火の監視者の姿もない。
ここは彼らですら、そう簡単に侵入を許されない神域なのかもしれないな。
滅びの火が近いせいか空気中に火の粉が舞い散るようになっているのも、より神秘的な雰囲気を煽っている。
また、この辺りにはトロルがいる。
何故か鴉の怪物と敵対している一幕も見えたが、それより気になることがある。
この辺りの巨人の躯は、たいていがトロルと同じか少し大きい程度の体躯だ。
この項目の冒頭で記述した鎖の大きさに対して、小さすぎる気がする。
もしかすると、俺が巨人だと思っていた奴らは氷山の一角かもしれない。
・今回の話に関係ない余談(やけに長文です)
火山館辺りはどことなく近世的な世界観を呈している……と、筆者は考えています。
が、それに対して王都ローデイルはどこか古代のような時代感を覚えています。
王都ローデイルの場合は、"闘技場"の存在が大きいのかもしれません。
せっかくの機会なので"闘技場"について軽く調べてみました。
忠実の場合(筆者が適当に調べた限り)例えばイタリアの闘技場"コロッセオ"などで行われていた剣闘士競技は「古代」にて行われていて、一方中世になるとその競技は色々あって禁止されたらしいです。
つまり「闘技場=古代」のイメージのようで、筆者はそこに引っ張られてローデイル=古代の印象を覚えたかもしれません。
一方で。
上述の歴史と王都ローデイルの歴史を比べてみると、闘技が行われたゴッドフレイの時代は「剣闘士競技が行われていた"古代"」、闘技が廃れたという王配ラダゴンの時代は「剣闘士競技が禁止された"中世"」をモチーフにしているようにも見えます。
エルデンリングの闘技場を通じて、忠実の歴史を覗くことができたみたいで、ちょっと不思議な体験が伴う考察でした。
歴史の授業の内容を忘れて久しいだけに、楽しかったです。