名もなき褪せ人の手記   作:上代わちき

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 前回の活動報告で「もうネタ切れ(意訳)」つったのに、気が付けばナイトレインほっぽってこんなの描いてました(白目)
 なので皆様にもおすそわけです(半ギレ)


 今回は「放浪の商人」周辺についての情報を、トニーの文でまとめてみましたの回です。単発です。
 ナイトレインの情報も扱いますので、ナイトレインのネタバレも注意です。

 なおナイトレインの情報は、エルデンリング本編の真実を明かすものではないとされます。
 が、トニー君はそんな情報を知らないので結局まとめて考察してしまっています。
 例によって今回も「誤情報あり」です。


放浪の商人などについて

 

 

◆一「放浪の商人」

 

 狭間の地には、各地で商いを行う「放浪の商人」達がいる。

 

 彼らはよく愛馬と行動を共にしており、そして焚火を焚いている。

 狭間を旅している途中で、空に煙が上っているのをみたらその下に彼らがいることも少なくない。

 時にはテントも見受けられることから、狭間の各地で野宿していることが伺える。

 

 

 他にも楽器を奏でる文化を有しているようで、時折焚火の前で音楽を奏でている。

 悲しげだが、だからこそ美しい音色だ。

 これを頼りに商人を探してみてもいいかもな。

 

 

 

 彼らはルーンと引き換えに、様々な品を譲ってくれる。

 取り扱う商品は商人によって異なるが、武器を鍛える「鍛石」や「アイテム製作の素材」に「石剣の鍵」、「矢」・「ボルト」などを揃えていることが多い。

 全員がそうとは限らないがな。

 

 時には貴重な防具やタリスマンを売っていたり、両手を塞がずに灯りを確保する「ランタン」、数が限られる「ヒビ壺」「儀式壺」なんかも扱っている。

 アイテム製作の幅を広げる「製法書」も、彼らが握っていることが多い。

 だがとりわけ特徴的なのは、彼らは「情報屋」でもあるという点だな。

 

 

 

 彼ら放浪の商人は、文書の販売という形で情報を売ってくれる。

 必ずしも詳しい情報であるとは限らないが、冒険の重要なヒントや手掛かりになるものだ。

 

 放浪の民は、昔から黄金の祝福とは無縁であるという。

 そのために定住も許されず、ずっと放浪を続けているわけだが、だからこそ狭間の地に詳しいのだろう。

 

 

 彼らの知見は、心強い旅の仲間となる筈だ。

 

 

 

◆二「商人の鍛冶台」

 

 放浪の商人は、時に鍛冶台を用意してくれている。

 俺の知る狭間の地ではカーレのところしか見れなかったが、「リムベルド」なる場所では、ほぼすべての商人が鍛冶台を用意してくれているという。

 

 鍛冶台があれば、商人から買った鍛石を用いて武器を強化できる。

 坑道で見つけた鍛石の持ち込みも問題ないようで、彼らは快く鍛冶台を貸してくれる。

 

 

 狭間の旅は、必ずしも鍛冶屋の支援を受けられるとは限らない。

 例えば円卓へ導く巫女に恵まれなかったり、そもそも世界によっては鍛冶屋がいないパターンなんかも考えられる。

 そういった場合において、この鍛冶台はとても重要な存在となるだろう。

 

 

 

 ……それにしても。

 これほど商人と鍛冶屋の関係が深いのなら、本来の放浪の民は鍛冶と何か縁のある存在なのかもしれない。

 にもかかわらず俺の世界の狭間では、カーレしか鍛冶台を用意していなかった。

 

 これはつまり、エルデンリングの祝福が壊れた影響で何かイレギュラーが発生したという証左かもしれん。

 鍛冶台そのものが不足したとか、放浪の民と鍛冶文化が何らかの形で絶たれたとか、そういった推察ができるだろう。

 

 

 真実がどこにあるかわからないが、まぁ記しておいて損はないだろう。

 

 

 

◆三「狂い火との関連性」

 

 俺達褪せ人にとって心強い味方である放浪の商人だが、一部では狂い火との関連性が指摘されている。

 何らかの事情で商人と敵対した者達から話を聞けたんだが、商人の中には狂い火を放つ者がいるのだという。

 これは、彼らがたまたま狂い火の病に罹患したというわけでもないらしい。

 

 

 

 彼らのルーツを探ると、もともとは大商隊として栄えた商人達だったことがわかった。

 その装いは伝統的に色とりどりの宝石で飾られていることから、その力を窺い知れる。

 

 だが彼らは、異教の疑いで捕らえられた。

 一族郎党が地下深くに生き埋めとなった。

 

 

 

 王都ローデイルの真下。

 忌み捨ての地下の、さらに下層エリアにて運命を終えることとなったんだ。

 

 そんな彼らが、絶望の呪詛を介して狂い火を呼んだ……という説があるんだ。

 もともと狂い火とは無縁の異教徒だったのが、絶望故に狂い火へ繋がったのか。

 はたまた最初から狂い火に繋がっていたのかは、判然としないがな。

 

 

 

 ともあれ、彼ら放浪の民は古い時代から狂い火に縁があるという。

 これが真実であるならば、黄金の祝福に恵まれない存在であるのもうなずける。

 

 個々人としては悪い奴ばかりじゃあないが、時の為政者はそこまで汲むことはないからな。

 黄金樹に不利益な"火"に縁のある者達を、野放しにすることはできなかったのだろう。

 仮に無関係な異教であったとしても、あの狂い火を呼び起こしたことを思うと、祝福に嫌われてもおかしくない。

 

 

 

 いずれにせよ、大商隊は瓦解した。

 今日まで生き残っているのは、そんな彼らの数少ない末裔でしかない。

 

 ……だからといって、彼らを排斥するのは間違いだがな。

 あくまでかつての大商隊にそういう説があるというだけであって、今日の商人は善き人ばかりだ。

 そこははき違えるなよ。

 

 

 

◆四「夜の魔、リブラ」

 

 放浪の商人と、狂い火。

 この両者に縁がある存在がいる。

 

 

 夜の魔、リブラ。

 調律の魔物と呼ばれる、山羊頭の化け物だ。

 

 こいつはどちらかというと「リムベルド」を中心に活動しているらしく、"秤を持った商人"として振舞っている。

 だがリブラが取り扱う商品は、必ずしも物品であるとは限らない。

 

 

 例えば取引相手の肉体を、筋力や技量といった特定のステータスに特化したものに作り変える……といった常識外の取引を主としているようだ。

 勿論「聖杯瓶」や「強力な武器」といった品も扱っているようだが、必ず取引相手に"代償"を強いるのが特徴だ。

 

 代償の内容は様々だ。

 特定の能力が下がってしまう効果が殆どで、大抵は戦闘に支障をきたすほどの不利益を被る。

 

 

 条件や出会い方次第ではルーンで満足してくれる場合もあるらしい。

 が、リブラと取引する場合はとても慎重に立ち回るべきだろう。

 

 

 

 一方で、リブラは恐ろしい"発狂"を司る戦士でもある。

 発狂とは狂い火によって引き起こされる状態異常だが、リブラの場合は火ではなく"結晶"の形で発狂に誘う。

 明らかに普通ではないが、だからといって狂い火との関連性を捨てきるには、やはり"発狂"の存在が重すぎる。

 

 それともう一つ特異なのが、リブラ自身も発狂のリスクを背負っていること。

 発狂を司る一方で、リブラ自身も発狂属性の攻撃や祈祷を喰らうと"発狂"してしまうとのことだ。

 

 

 

 発狂とは、本来褪せ人にしか効果がない状態異常だ。

 にもかかわらずそれを司り、そして自身もまた発狂することがあるというのが、リブラという存在だ。

 この特徴は、他では見られない。

 

 またリブラは商人としての属性も持つと先述したが、それは狂い火と縁のある大商隊を彷彿とさせる要素だ。

 これらの情報をまとめると、状況証拠からの推論でしかないが、放浪の商人や狂い火と何か縁がある存在であると疑うのは間違いではない筈だ。

 

 

 

 その厳密な繋がりは現在調査中だ。

 必ずしも上記の考察・疑いが正しいとも断言できない。

 

 だが。

 放浪の商人や狂い火について考察する際は、リブラの存在が何らかのヒントにはなるかもしれないな。

 その逆もしかりだ。

 

 

 

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