名もなき褪せ人の手記   作:上代わちき

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 以前「もうネタ切れ(意訳)」つったのに、気が付けばナイトレインほっぽってこんなの描いてました第二弾です。
 今回は以前の活動報告にも記した「封牢」についての考察もどきを、トニー君の文として整理してみました。今回も単発。

 性質上今回もナイトレインの情報を扱いますので、ナイトレインのネタバレ注意です。



封牢について

 

 

 

◆一「リムベルド」

 

 狭間の地を旅していた頃、俺は「封牢」について軽く考察していたことがある。

 が、当時は情報が少なく"封牢"についてまともな仮説すら立てることができなかった。

 

 だがここ最近、狭間の地の新たな可能性……「リムベルド」についての情報を知ることができた。

 なので今回は「リムベルド」について軽く考察しつつ、その情報を足掛かりに改めて「封牢」についての考えを記そうと思う。

 

 

 

 「リムベルド」とは、「"夜の王"が襲来した」狭間の地にあるという島だ。

 俺の知る狭間の地に"夜の王"はいなかったことから、所謂パラレルワールドの狭間の地と考えられる。

 まぁいつものことだな。

 

 この"夜の王"についてだが、ノクローンの時に知った同名の存在との関係性は調査中だ。

 まぁこの辺りは今回の本題ではないので、割愛する。

 

 

 

 さて。

 パラレルワールドの先にあるという「リムベルド」だが、話を聞く限り「リムグレイブ」によく似た景色が広がっているという。

 

 

 

 穏やかな緑の平原。

 広い湖と、そこから繋がる川。

 その川の上を渡る橋と、街道。

 

 

 ここだけ聞くと、俺の知る狭間の地の「リムグレイブ」そのものだ。

 だがその地にリエーニエに続くストームヴィル城はなく、ケイリッドへの道もなく、啜り泣きの半島もない。

 

 ただ緑の平原が続くだけの孤立した島であり、そして訪れるたびに砦や坑道の位置が変わる歪んだ特徴を持つ。

 そして何より、リムベルドでは実際に"夜の王"襲来による影響が如実に現れているという。

 

 

 

 故に従来の狭間の地とは異なる空間となっているわけだが、だからこそそこに真実に繋がるヒントが転がっていたのさ。

 

 

 

◆二「封牢」

 

 「封牢」。

 狭間の地の各地に存在する、特殊な牢獄だ。

 

 詳しいことは過去の手記に記したが、まぁ簡単に言えば「誰でも侵入可能な牢獄」といったシロモノだな。

 だからこそ当時の俺は「封牢」の意義について理解に苦しんだわけだが。

 

 

 だがしかし「誰でも侵入可能」な特徴は、破砕戦争や長い年月によって生じた「イレギュラーな機能」であると考えれば、個人的に理解しやすいと最近天啓を得た。

 

 

 

 というのも、先に記した「リムベルド」にも「封牢」は存在するが、「リムベルドの封牢」は「石剣の鍵」がなければ中を開けない状態であったという。

 それも、ただの一つも例外なく、鍵なしには中を開けない。

 すべて「インプ像」の封印が施されている。

 

 これが本来の「封牢」の形に近い……というのが、現在の俺の考えだ。

 少なくとも「誰でも中を開けられる」もしくは「誰でも内部に侵入できる」状態が正しい在り方であるとは考えにくい。

 

 ならば「封牢」を解放する権利は限られた者だけが有していた……という仮説を立てるほかないだろう。

 そして「封牢」を解放できる権利を持つ限られた者とは、専用の「石剣の鍵」を管理していた者だったということになるだろうな。

 

 

 

◆三「インプ像」

 

 「インプ像」。

 こいつも「封牢」同様、狭間の地の各地にある代物だな。

 

 大雑把な性質としては、特定の場所を封印してしまうものが殆どだ。

 専用の鍵がなければ、中に侵入できない。

 逆に言えば、専用の鍵があればその封印を無効化できる。

 

 

 以上が、俺の知る狭間の地の「インプ像」だ。

 

 

 

 一方で「リムベルド」においては、「インプ像」は「封牢」とセットの存在であるという。

 「リムベルド」では、「封牢」には必ず「インプ像」の封印が施されている。

 逆に言えば、「インプ像」は「封牢」以外の場所では使用されていないという。

 

 この情報と先程の俺の仮説を組み合わせたら、だ。

 本来の「インプ像」は、「封牢」のために造られた存在だった……という仮説にも派生できる。

 

 

 俺の知る"特定の場所を封印する"「インプ像」の姿は、「封牢」のためのシステムを流用したもの……というのが俺の考察だ。

 

 

 

 まぁ、それですべての謎が解けるわけでもないがな。

 例えば「インプ像」のモデルには、その名の通り"インプ"の存在があるわけだが、その理由については今もよくわかっていない。

 

 その辺りについては、今のところ気長に考えてみるしかないな。

 

 

 

◆四「石剣の鍵」

 

 「石剣の鍵」は、散々先述した「インプ像」の封印を解くためのアイテムだ。

 特徴として、「インプ像」のものならどの場所の封印でも解けることと、一度使用するとその「石剣の鍵」は二度と使用できない点があげられる。

 

 まぁここまでこの手記を読んでくれる君達ならすぐわかるだろうが、こいつに関する俺の意見は「もともと『封牢』を管理するためのアイテム」ということになる。

 根拠は例によって「リムベルド」における「石剣の鍵」が、「封牢」を開く役割に徹しているという情報だ。

 

 

 考えられる「石剣の鍵」の意義としては、「封牢」を開く者を限定することにある。

 まぁ要するに、泥棒に入られないよう戸締りするのと同じ要領だな。

 その理屈をそのまま「封牢」に転じたと考えればいい。

 

 

 

 ただし。

 「封牢」とは、囚人を閉じ込めるためのシロモノだ。

 そいつを開く鍵が存在するということは、囚人の解放を想定していたと考えることもできる筈だ。

 

 

 例えば、もともと「封牢」の囚人にも刑期が存在しており、本来はいつか解放される運命だった……とかな。

 あるいは「封牢」の囚人は死刑囚の類であり、処刑の際に「封牢」を開く手段を用意していた……というストーリーも想定できる。

 

 いずれにしろ、「封牢」による拘束は永遠であるとは限らないわけだ。

 こいつもまた「封牢」についての真実を探るヒントになるかもしれない。

 

 

 

 

 今回再考察して思いついたことは以上だ。

 

 

 

 繰り返すが、今回の件ですべての謎が解けたわけじゃない。

 「石剣の鍵」について残った謎を挙げるなら、なぜ同じ鍵で全ての封印が解けるようになっているのか……という疑問に対する明確な答えは見つかっていない。

 「封牢」についても、なぜ普通の牢と分けて存在しなければならなかったのかが判然としていないな。

 

 だが何にも答えを見つけることができなかった狭間の地の時に比べれば、多少は進むことができたんじゃないかとは思っている。

 俺のこの考察が正しいものである……とは、例によって断言できないが、これを足掛かりに新しい真実が発見できたら、それに勝る喜びはない。

 

 

 それが俺の考える"真実の探求"だからな。

 これを読んで気になった者がいるなら、是非俺の探求に付き合ってくれ。

 

 

 




※ナイトレインの情報はエルデンリング本編の謎を解明するものではないとされています
→つまり今回のトニーの考察は全部間違ってます
→でもそういう「間違った考察」を楽しむのが本作です。どうか少しでも風情を楽しんでいただけたら幸いです

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