手毬です
ちょっとうざい感じです

多重投稿しているので明記します。
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1735805896/

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手毬「プロデューサー…怒ってる?」

p「…」

 

手毬「怒ってるんだ…」

 

p「…怒っていませんよ」

 

手毬「本当に…?」

 

p「ええ」

 

手毬「…黙ってると怒ってるみたいだからやめたらどう?」

 

p「ふーっ…」

 

手毬「怒ってるんだ!やっぱり!」

 

p「怒っていません」

 

 

p「ええと…状況を整理しましょう」

 

手毬「…」

 

p「この…信じたくはないのですが…」

 

手毬「…」

 

p「この…匿名掲示板で…暴れてる書き込みが…月村さんだというのは…」

 

手毬「……………」

 

p「事実…なんでしょうか…」

 

手毬「……………うん」

 

p「…挙げ句」

 

p「本人しか知り得ない情報を漏らして…特定されかかっているというのは…」

 

p「これも事実…?」

 

手毬「ごめんなさい」

 

p「…」

 

 

手毬「どうしよう、どうしよう、どうしよう」

 

p「…」

 

手毬「ねえ、どうしたらいいと思う?ねえ、プロデューサーぁ…!」

 

p「落ち着いてください。いいですか、まず」

 

手毬「は、はい」

 

p「疑惑の段階です。まだ特定されているわけではない」

 

手毬「…はい」

 

p「広がりきる前に冷静になって俺に連絡をくれた。それは褒めたい」

 

手毬「そうだよね?」

 

p「そうだよね?」

 

手毬「そうですよね…?」

 

p「月村さん。落ち着いてください」

 

 

p「…」

 

p「…わかり、ました。なんとか…しましょう」

 

手毬「なんとか…できるの…?もう私だって確定してそうな…勢いなんだけど…」

 

p「………………」

 

手毬「…」

 

p「…」

 

手毬「…プロ、デューサー…?」

 

p「…」

 

手毬「…」

 

p「…」

 

手毬「…うぅっ」

 

p「…」

 

手毬「う…ふぐっ…はあうっ」

 

p「………………」

 

手毬「うえっ…あぐっ…ああー…」

 

p「………………」

 

 

手毬「プロデューサーぁ…ぐすっ、プロデューサーぁ…」

 

p「なんとかしました」

 

手毬「は?」

 

p「…先ほど貸していただいたスマホから、書き込みを続けて」

 

p「月村手毬だと思しき書き込み主が実は悪質なストーカーだったという、ショッキングな筋書きを匂わせて、自演しながら、誘導して」

 

p「ようやく食いついてくれたところです」

 

手毬「………………」

 

手毬「…す、すご」

 

p「悪質な嘘で、学園に多大な迷惑をかけてしまいますが。自分のファンにここまで噛みついている人物が、月村手毬だと思われるよりはマシです」

 

手毬「…」

 

p「ふー…」

 

手毬「…えと、えっと、あの」

 

手毬「…」

 

手毬「…でも、でも、なんか、あの、 私をダシにして、燐羽の酷い悪口、言ってて」

 

p「…」

 

手毬「私のファンなのにって…最初は同じファンのフリをして、マナーが悪いことを注意してたんだけど、こいつ賀陽燐羽じゃね?とか、エゴサで顔真っ赤wとか、クソみたいなことを言われて!燐羽がそんなのするわけないのに!!!!!!」

 

p「月村さん」

 

手毬「ひゃい」

 

p「この件について学園側から連絡が来てしまってます」

 

手毬「え…今?なんで…?」

 

p「…あちらでかなり大事になってるみたいです。当然ですが、さすが対応が早いですね」

 

手毬「…」

 

 

p「説明しに行ってきます。俺だけで話しますので、月村さんはここにいてください」

 

手毬「え、あ…?」

 

p「スマホは…すみませんが、まだ預かってますね。説明に使いますので」

 

手毬「あ、の…プロデューサー…私も…?」

 

p「ここにいてください」

 

手毬「…」

 

p「大丈夫。なんとかしてきますよ。それでは」

 

手毬「…あ、あ」

 

手毬「…」

 

 

p「失礼しました」

 

p「…」

 

p「ふーーーーーーっ…なんとか、乗り切った」

 

p「いろいろあったが…収拾がつきそうでよかった…」

 

p「さて。さっそく月村さんにも顛末を伝えないと…」

 

p「…」

 

p「大人しく待ってくれているだろうか…」

 

学友「よう」

 

p「ん…」

 

学友「ずいぶん疲れてそうだな」

 

p「ああ…悪いな。今立て込んでいて」

 

学友「SNSで騒ぎになってるもんな」

 

p「…」

 

学友「大丈夫か?」

 

p「ちょうど今そのことで学園側と相談してきたところでね。然るべき対応が取られるはずだよ」

 

 

学友「お前の担当、良くも悪くも話題になるよな。アイドルとしちゃ、優秀なんだろうけどさ」

 

p「今回は被害者だよ」

 

学友「ハハ。今回は、な。狂犬チワワが…」

 

p「口が過ぎるだろ」

 

学友「毎度炎上対応ご苦労さん」

 

p「…」

 

学友「一緒にいて疲れるだろ。今どき、炎上リスクもアイドルの重要な評価指標だからな?プロデュースするにも、人間性を見なきゃさ…」

 

p「悪い。急いでるから」

 

学友「あっ、おい…」

 

 

p「…」

 

p「…ん?」

 

p「着信?誰からだろう?」

 

p「…」

 

p「…もしもし?」

 

ことね「あ、もしもーし。手毬のプロデューサーさんで合ってますかぁ?」

 

p「藤田さん。どうかされましたか?」

 

ことね「…ん〜、と…ですねぇ…ちょっと…待ってくださいね〜?アハハ…」

 

p「…?」

 

ことね「……ほら、手毬!プロデューサーさんに繋がったって」

 

p「………………」

 

 

ことね「いい加減泣くのやめろって、そんなんじゃプロデューサーさん困るだろうが!だから帰って来るの大人しく待ってろつったのに、あーもう…」

 

p「藤田さん、ご面倒をおかけして申し訳ありません。月村さんに代わっていただけますか?」

 

ことね「あァ〜、じゃー、代わりますね〜?なんか、すみません…」

 

p「いえ…藤田さんの謝ることでは…」

 

手毬「…」

 

p「…月村さん?」

 

手毬「ぐすっ、ひぐっ」

 

p「…」

 

手毬「プロ、プロデューサー、ごめんなさっ」

 

p「月村さん、なんとかなりました。もう大丈夫ですから」

 

手毬「わた、わたしのせいで、大変なっ、ことに」

 

p「大したことじゃなかったです。全然大丈夫なので、まずは落ち着いてください」

 

手毬「…すんっ」

 

p「…急いでいたので、不安にさせてしまいましたね。今どこにいますか?」

 

手毬「…ことねの、ところ」

 

p「わかりました。すぐに迎えに行きます。待っていてくれますか?」

 

手毬「…」

 

p「今回のことは、俺が騒ぎを拡大させた側面もあります。俺達の責任です。だからその辺を含めて、ちゃんと話をしましょう」

 

手毬「…」

 

p「…月村さん?」

 

手毬「…ごめんなさい…いつも、いつも」

 

p「…」

 

 

p「さて」

 

p「内密な話なので、二人で話せる場所に行きましょう」

 

p「少し歩きましょうか」

 

手毬「…」

 

p「…」

 

手毬「…」

 

p「…外の空気を吸って、少しは落ち着けましたか?」

 

手毬「さっきから気を遣いすぎ。私のこと馬鹿にしてる?」

 

p「…」

 

手毬「…じゃ、なく、て…ごめん、なさい。今回は、本当に…反省、してる…」

 

p「毎回そう言って反省してませんか?」

 

手毬「うぅ…」

 

p「冗談です。少しずつでも改善してくれてるのは、わかってますよ」

 

手毬「…」

 

 

p「ですがエゴサーチは、程々にしていただきたいところです」

 

手毬「…」

 

p「どんな悪評があったとしても、あなたの圧倒的な歌唱力でねじ伏せればいい。そうでしょう?」

 

手毬「…わかってるよ」

 

p「気にしてしまうのは、わかりますが」

 

手毬「気になんかしてないよ。あんな有象無象の言う事」

 

p「…」

 

手毬「…自分のファンのこと、悪く言うのは、よくないって、わかってる。当然」

 

p「一部の人間の印象に引きずられないように」

 

手毬「…あのね」

 

p「はい」

 

手毬「知ってるでしょ?私が自分のことが大嫌いだったって」

 

p「…はい」

 

手毬「だから、憧れに近づくほどに、私は私のことが好きになる…てっきり、みんなもそうなんだって、思い込んでた」

 

p「…あなたのことを好きな人が、ファンになるんですよ」

 

手毬「そうじゃなくてさ…どんな憧れにもケチをつける人がいるんだって、こと」

 

p「賀陽燐羽さんのことですか?」

 

手毬「さあね」

 

 

p「…まあ、世の中にはいろいろな評価軸がありますからね」

 

手毬「身にしみて知ってるよ、そんなの。世の中には、つまらないことを気にする人がたくさんいるんだって」

 

p「…」

 

手毬「私は私の生き方を変えるつもりはないよ。いくら炎上したって、自分の憧れに向かう。私間違ってなくない?ってケースも、たくさんあるし?」

 

p「…」

 

手毬「…でも、でもね?それで、困るのが…プロデューサー、だから…だから、その…」

 

p「…」

 

手毬「今回のことは、本当に…反省、してる…」

 

p「…」

 

手毬「…プロデューサー?」

 

p「月村さんは」

 

手毬「…?」

 

p「…泣けばどうにかなると思っている節がありますよね」

 

手毬「え?」

 

 

p「おかげで、かなり危ない橋を渡ってしまいました」

 

手毬「…」

 

p「ねえ、月村さん。いいことをお教えしましょうか」

 

手毬「な、なに…?」

 

p「たしかに、注目を浴びるほどに嫌われるリスクは大きくなる。それはトップアイドルにすら同じことだ」

 

p「だから…そういうときは、自分を好きでいてくれる人のことを思い浮かべて、こらえてみてください」

 

手毬「…」

 

p「あなたのことが好きな人間は、確かにいますよ」

 

手毬「………………」

 

p「そうして存分に、ステージの上で輝いてください」

 

p「…」

 

p「あなたのおかげで、自分のことが好きでいられる人間もいるのだから」

 

 

ことね「…」

 

ことね「うーん…手毬のやつ、あの後大丈夫だったんかな…?」

 

ことね「かなりくらってたからな〜…プロデューサーさんがフォローしただろうケド」

 

ことね「ま、心配は心配だし…仕方ないから様子見に行ってみるか〜」

 

手毬「…」

 

ことね「あ、いた。おーい、手毬…」

 

手毬「〜♪フンフーン♪」

 

ことね「…」

 

手毬「あ、ことね」

 

ことね「…おー」

 

手毬「ちょうどこの前のことで会いに行こうと思ってたんだ。迷惑かけて…その、悪かったね」

 

ことね「あー、そ…手毬が元気そうで、なにより…」

 

手毬「わかる?わかっちゃう?」

 

ことね「…」

 

手毬「プロデューサーがサァ♡」

 

ことね「…」

 

手毬「私のことを好きだって言ってくれたの!!」

 

ことね「………………」

 

 

手毬「ま、まあ…知ってたことだからさ、改めて言うまでも、ないことだったんだけど」

 

ことね「あ、あー…そっすか…じゃー、あたしはこの辺で…」

 

手毬「あのね」

 

ことね「…うん」

 

手毬「いいことを教えてあげようか?」

 

ことね「………………なに?」

 

手毬「つらいときは、自分を好きでいてくれる人のことを思い浮かべるといいんだよ?」

 

ことね「………………」

 

手毬「ことねもエゴサして辛くなる時あるでしょ?」

 

ことね「………………余計なお世話なんだけど」

 

手毬「あっ…もうレッスンの時間だから。じゃあね」

 

ことね「…」

 

手毬「〜♪」

 

ことね「…」

 

ことね「…」

 

ことね「…」

 

ことね「うぜー」

 


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