ジョジョの奇妙な冒険IF-オーディナリーワールド-   作:ニャンクル

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第3話 ホワットエヴァーとオーディナリーワールドその②

第2章 ホワットエヴァーとオーディナリーワールドその2

 

 

「な、何が起こったんだ!?」

 

瓦礫に埋もれた葉山と相対して立ち尽くす人型のなにか。その姿は筋肉質で徐部流と同じほどの背丈。人間に近い姿だが、人間ではない。例えるなら亜人、この世に存在しない何か。

謎が謎を呼ぶこの展開に徐部流は驚きを隠せずにいた。だが、すぐに冷静なり、大きくなっている心臓の鼓動を正常に戻しこの状況を理解しようと頭の中で模索する。自分に何が起こったのか。なぜこの謎の人型の「何か」が現れたのか。思考回路が脳内を駆け巡っていく。

その中で自分の行為を思い出し、ロケットに目を向ける。

 

「よくわからないがこのロケット…ロ、ロケットの中にあった何かのかけら。このかけらの力でこの謎の人型の何かが現れたんだ。多分そうだ、出ないとこれが現れた理由がわからない!」

 

徐部流は血だらけの足を強引に動かして立ち上がる。痛みの感覚よりこの状況に感覚が向けられ、少し痛みが和らぐのを感じる。

だが、拳に目を向けると拳からガラスの破片でも刺さったような傷が無数についている。

 

「ガラスがなぜ手の甲に…」

 

一瞬でも感覚がそれに集中するだけでその痛みが徐々に増していく。

 

「いい一撃だな」

 

瓦礫をどかす音と男の声が聞こえ、そちらに神経が集中し、身を構える。

 

「まさかお前がスタンド使いになるとわな。そのロケットにあるのは矢のかけらか」

 

埃を払いながら喋る男の目はロケットから出てきた何かのかけらを凝視していた。

その目は狂気にみち、徐部流は一歩後ずさる。

 

「スタンド?この人型の何かのことか!?答えろ!やはりこのかけらが原因なのか!?」

 

「ふぅ、君のお陰で少し体が重い気がするよ。そうだ、そのかけらが原因だ。スタンドとは私もこの原理まではわからないが、超能力といってもいいのかもしれないもののことだよ」

 

肩を回しながらこちらへとゆっくりと一歩ずつ近寄ってくる。唾を飲み込み、安定していない思考回路の中、瓦礫をどかした敵を正義の視界が捉える。

あの男が何者なのかは分からないがあの男の言葉からこのスタンドと呼ばれる物は俺の精神エネルギーが具現化したものということは分かった。正常ではない状況でさえ、徐部流は思考だけは止めることはなく、この状況の打開策を練っていく。

 

「このスタンドの本質を見抜かなければこの状況を打開することは出来ない!」

 

「何をどうしても君は私には勝てない」

 

「どうだろうなぁ?お前をこのスタンドでぶちのめして家に笑顔で帰ってやるよ。まだ今日の課題が残ってるんでなぁ」

 

決心した顔立ちになった徐部流は葉山の顔を真剣に見つめ、スタンドとともに、攻撃の準備に入る。

 

「いいねェ、その顔。何か覚悟を決めたようなその顔。まだまだ未熟な精神がどこまで成長できるか見ものだな!」

 

葉山の狂気と殺気が徐部流に伝わり、手汗とともに力強く手を握りしめる。

 

「それではお前を殺してその矢のかけらを頂くとしようかな」

 

「絶対にそんなことはさせない!生きてみんなに会うために」

 

「なら、死ね。〈ホワットエヴァー〉」

 

そう言った葉山の横には人型の姿をしたスタンドが現れる。そのスタンドの体には割れたガラスの破片が無数についており、徐部流のスタンド同様に筋肉質だが、顔を守るガラスの被り物を着用している姿をしていた。

 

「な、何だこいつは。さ、さっきまではこんなもの見えなかったはずなのに…」

 

「スタンドはスタンド使いにしか見えない。これはお前がスタンド使いになったから見えるようになったんだ」

 

「スタンドはスタンド使いにしか見えないだと…だからさっきまで見えていなかったのか」

 

「では、始めよう。〈ホワットエヴァー〉、これが私のスタンドだ。では、第2ラウンドだ。私のスタンドと君のスタンドどちらが強いのか決めようか」

 

「いくぞ!覚悟しろ、空条徐部流!」

 

葉山はその言葉通り、こちらへ向かってくる。

 

「スタンドについてはまだよくわからないが頼む、あいつをどうにかしてくれ!」

 

徐部流の言葉通りスタンドは攻撃の構えを取り、葉山からの攻撃に備える。

 

2人のスタンドの攻防が始まる。

 

「オラァオラァ!」

 

徐部流のスタンドの拳が目に見えない速度で葉山のスタンドの顔へと向かう。

 

「ふっ」

 

それを軽々と交わし、同じ速度の打撃が徐部流のスタンドへ向かってくる。

 

「ぐぁぁぁぁっ。う、腕が…」

 

ホワットエヴァーの打撃を避けず手で受けた徐部流に激しい痛みが入る。その隙を見逃さず、ホワットエヴァーの拳が徐部流のスタンドへ向かう。

 

「あっ…」

 

スタンドとともに吹き飛ばされる徐部流の顔に激しい痛みが走る。

 

「ぐぁっ…ま、まさかスタンドと本体が連動しているとは思わなかった」

 

吐血し、血飛沫が道路へ滴り落ちる。

頰からの血を手で拭い、ぼやけた目で葉山を探そうと目を開くと葉山の乾いた声が聞こえてくる。

 

「まだ第2ラウンドは始まったばかりなんだよ?そんなことじゃあ相手にならない」

 

ぼやけた視界で葉山を捉えるも悄然し、体が自由に動かない。直後激しい痛みが身体中を駆け回る。

 

「死ねー!!」

 

助部流にホワットエヴァーの連撃が襲いかかる。

 

その時、徐部流は感じ取る。ホワットエヴァーの動きが鈍く感じる。のもつかの間、すぐに乱打が徐部流を襲う。

 

「ウオォォォォォォァォォォォォォォォォォォォォァォォォォォォォォォォォォォァォォォォォォォォォォォォォァォォォォォォォ」

 

「ウォォ!!」

 

連撃を食らった徐部流の体は吹き飛ばされ、道路に勢いよく打ち付けられる。

 

「ぐはっ…」

 

痛みで全く身動きの取れない徐部流に葉山の乾いた声が鳴り響く。

 

「さっきのは効いたかい?」

 

ホワットエヴァーとともにやってくる葉山の笑みは狂気に満ち、体の芯までが凍るようだ。先程スタンドを身につけた徐部流と違い、元々スタンドを身につけている葉山とでは雲泥の差があり、スタンド自体の能力値は変わらないものの慣れ不慣れが圧倒的に葉山との差を生み出している。だからこそ葉山は徐部流に対して余裕の素ぶりを見せる。

 

「無視かい?もうさっさと終わらせた方がいいのかもね」

 

かすかに動く手を動かし、自分の生命の確認をする。身体中にガラスが刺さり、痛み以外なにも感じることがない。

それでも思考を止めない、むしろ思考を楽しむ徐部流にとって葉山への打開策を練っていく。

 

「どちらにせよ、俺のスタンドについてもっと理解しなければこの戦いには勝てない…」

 

徐部流も理解していた。スタンドの能力・破壊力・射程距離・精密性・速さ全てを理解しなければこの男には勝てないと。

 

「ではもう終わりにしよう」

 

声色を変え葉山は徐部流へと近づく。

 

「あんたは強いよ…」

 

「どうしたんだい?そんなことを言って」

 

葉山の動きが止まる。徐部流は不敵な笑みを浮かべて葉山を凝視する。

 

「だから…だからこそ!燃える!この状況だからこそ。完全に不利で圧倒的に差がある今だからこそ、こんな状況初体験だ!」

 

不敵な笑みを見せる徐部流に葉山も共に笑みを浮かべ出す。

 

「あぁ、私もこの状況がはっきりいって楽しい。命と命の駆け引きなんて想像するだけで笑みがこぼれる」

 

「"やれやれだな"。俺はさ、この生きてきた17年間これほどまでに追い詰められたことはなかった。大きな試練が起きても、大体のことはなんでも超えてきた。だからこんなことに比べれば他のことなんて試練どころか遊びにもならない」

 

「その通りだろう。だが、これは君がいう試練ではないだろう。これは運命だ、運命には人間は逆らえない。逆らえるのはそう神しかいないだろう、だから君はここで死ぬ、それが運命だからだ!」

 

葉山の声が徐部流と重なり合う。

 

「ふぅ。そうですか、その運命は誰が決めたのかわからないけど飛んだ検討違いってやつだ」

 

スタンドの手のひらのガラスを取りつつ、自分の血だらけの体を起こし、顔つきが変わっていく。

 

「そんな運命にはさせない!だからこそ抗わせてもらう。ここでお前に負ける運命なんて決まったものはないからな!」

 

「はぁっ。それで何かこの状況を打開できると!?君ではわたしには勝てない。君の運命は変わらない。私のホワットエヴァーの能力で殺してやる!」

 

真剣な顔つきになった徐部流は葉山と相対する。

 

「はぁっ。それで何かこの状況を打開できると!?君ではわたしには勝てない。君の運命は変わらない。私のホワットエヴァーの能力で殺してやる!」

 

「お前の能力…」

 

ガラス…あのスタンドについた不規則に割れたガラスが打撃と共にやってくるわけか…。

あと足だ。はじめについた足の切り傷、あれは多分奴の能力と関係している。

どうやって俺を切った?

ガラスを…

距離の離れた相手の足を切るには投げるか操作するかだ。

奴のスタンドはそれほど射程距離があるわけじゃあないし。数十メートル離れた相手に向けてうまく不規則なガラスを当てて切るなんてそうそうできない。しかも奴は投げる素ぶりは見せてなかった、とゆうことは…

 

徐部流は日頃から何かを考えて過ごしている。どんなささいなことだろうと考えて行動することにしているのだ、考えて行動するからこそ成功する確率は上がる。だからこそこれまで生きてきた中で失敗することは少なかった。だが、この命と命の駆け引きに思考回路が麻痺していた。それを取るために声を、大声を出す必要があった。徐部流は大声で叫ぶことで思考回路を正していたのだった。

そして徐部流の考えはまとまった。

 

 

奴の能力は操作。ガラスを自由に操作できる能力!これが奴の能力だ!

 

考え出した徐部流は血だらけで葉山に対し能力の説明をする。

 

「お前のスタンド…どうやらガラスを引きつけたり、操作したりできるらしいな。」

 

「ご名答」

 

不敵な笑みを浮かべている葉山は蔑む目で徐部流を見つめる。

 

「その通り。私のスタンドの能力はガラスを意のままに操る。だがそれがわかったところでどうする?おまえは勝てない、勝てない、勝てないんだよ」

 

俄然優位に立つ葉山はスタンドとともに距離を詰めてくる、徐部流は血だらけの体を動かし少しずつでも葉山との距離をあけるべく、必死になって痛みを堪えて足を動かし続ける。

 

その時、徐部流に激しい痛みが身体中に走る。

 

「な、なんだ!?」

 

目を向けて徐部流は唖然とする。

 

「こ、これは…ガ、ガラスが…」

 

ガラスが徐部流を中心に集まるかのごとく、徐部流の肉に食い込んでいく。

 

「俺の体にガラスが食い込んでくる…これはま、まずいまずすぎる!」

 

徐部流に食い込んでいくガラスは一定の速度で肉を切りつけ食い込み激痛を味あわせる。

 

「ガラスを操作できるんだよ?このようなことができないわけがないじゃあないか。今更逃げるつもりなのかな?もうおとなしくやられてくれた方が私としては楽でいいのだが。」

 

「な、なんとかしなくては…このままでは俺の心臓にガラスが到達する」

 

激痛でもがく徐部流はこの状況を打開する策を必死に考えていく。

スタンドを出してスタンドにガラスを取り除かせていく。

 

「頼む、ガラスを取り除いてくれ!」

 

その言葉通りにガラスの破片を取り除き、遠くへ放り投げていく。

 

「くそっ、か、数が多すぎる!!」

 

取り除いても取り除いても減らないガラスの破片に徐部流は唇を噛みしめる。そこに葉山は不敵な笑みで答える。

 

「ガラスは取り除いても無駄なんだよ!操作できるのだから取り除いたとしても意味がない!それに私のガラス操作の射程距離は君の思っているほど狭くはない」

 

「や、やってしまった…こんなところで墓穴を掘るなんて…これは本当にまずい!」

 

先程取り除いた破片がまた徐部流に向かって飛んでくる。

 

「弾き飛ばすんだ、俺のスタンド!」

 

ガラスを弾き飛ばすもそのガラスはまた小さな破片となりまた飛んでくる。それを弾き飛ばせず徐部流の体に突き刺さっていく。

 

「ぐあっ…」

 

無数のガラスの破片が刺さり、そして肉を貫き食い込み、激しい痛みが徐部流を襲う。

 

一定の速度で食い込み続けたところに突き刺さる破片の痛みにもがき苦しみ、血反吐を吐き続け血飛沫が道に散らばっていく。

 

「これは…本当に…」

 

意識盲ろうの中、徐部流は崩れ落ちる。

 

「これで終わりのようだな。」

 

そう言って葉山はトドメを刺すべく徐部流に近づいていく。

 

すると崩れ落ちていた徐部流は雄叫びをあげる。

 

「ウォォォォォォ!!!!!」

 

血眼になっている徐部流は葉山をまっすぐ凝視し、一点の曇りのない眼で見つめづける。

 

徐部流は雄叫びを上げアドレナリンを分泌させていた。そうすることによって思考を止めないために。

徐部流は何があっても思考を止めない、止めてはならない。止めた瞬間死が来ることを理解していたからだ。そんな極限の中で徐部流に一つの光が浮かぶ。

 

「俺の、能力……ッ」

 

血反吐を吐きながら徐部流は考えていた、葉山に能力があるなら自分のスタンドにもあるのではないかと。

 

「か、考えろ…考えろ…考えろ…」

 

先程までの戦闘を振り返り、考えていく。

 

『なんだか体が重く感じるよ…』

 

『一瞬動きが鈍く…』

 

そういうことか!

 

そして一つの答えが浮かぶ。

 

「俺の、能力…は鈍化か?」

 

しかしまだわからない。だからこそ試す価値はある!

 

体の痛みを忘れるほど少し笑みが浮かび、自らの体にスタンドの手を触れさせる。

 

「うぉー!!!」

 

「こ、これは…」

 

徐部流に食い込んでいたガラスの破片の動きが止まっていく。正確には止まるではなく、ものすごく、ほぼ動かないほどに遅くなっていく。

そして、動きが完全に停止するほどに動かなくなったところで徐部流は立ち上がる。

 

「なんとか、危機は脱したのか…」

 

葉山はまだ徐部流の変化に気づいておらず、

歩いて近づいてくる葉山に対し必死に痛みに堪えつつ走りだす徐部流と葉山との距離は少しずつ間が空いていく。

 

「早く、距離を取らなければ…」

 

「すばしっこい奴だ、待て!」

 

走り出した葉山は徐部流の意識とは関係なく発動していた能力により葉山の動きは鈍化していく。葉山はそれに気づかず徐部流を追い続ける。

どうやら、思考までも遅くなっているらしい。でなければ自分の動きが遅くなっていることに気づくはずだ。それを感じることが出来ないほどに思考も動きも鈍くなっている。

 

「俺の能力で距離が開いているな…」

 

路地裏のT字路に差し掛かり、すぐに左折し助部流の姿が葉山の視界から外れる。

 

走っていた葉山は視界から消えた徐部流をまた捉えようと走る速さを早めてT字路を左折する。

 

「何を足掻こうとしても無駄なんだよ!!

ってなに!?」

 

左折した直後目を疑う。真っ直ぐ一本道の歩道には人の影すらなく、徐部流の姿を見失う。

 

「ど、どこに消えた…空条、逃げても無駄だぞ!」

 

大声で発した直後、葉山の顔面に叩き込まれるスタンドの拳。

 

「ぐぁぁっ」

 

吹き飛ばされる葉山の後ろに立つのは空条徐部流の姿だった。流れていた血が止まり、乾き血だらけの体で渾身の一撃を葉山に浴びせたのだった。

 

「お前、なぜ俺の背後に!?」

 

「それは俺の能力だ。この俺のスタンド…名付けるならそう…

 

俺は平凡な生活を望んでいる。母さんや侑李や友人達との生活を。平凡で安全で楽しい生活を送りたいだけだ。

 

だから俺のスタンドの名前はこう名づける。

 

"オーディナリーワールド"

 

それが俺のスタンドの名前だ!」

 

拳を強く握り腕を掲げた徐部流はもう一度葉山に対し拳を浴びせる。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 

オーディナリーワールドの連撃に吹き飛ばされる葉山は壁にあたり跳ね返って歩道へと転げ落ちる。

 

「ぐはっ…」

 

ピタリとも動かなくなった葉山の意識を確認し、徐部流は深呼吸を繰り返す。

 

「お前がなぜ俺を襲うのかはわからない。だが、悪いが俺もまだ死ねない。やり残したことが多すぎるからだ」

 

「ふっふっふ、私の負けのようだな。だが、お前は甘い」

 

その言葉を発するとともに、葉山のスタンドが徐部流へと襲いかかる。徐部流はオーディナリーワールドで最期の一撃を与えるべく、葉山に攻撃を仕掛ける。

 

「うぉー!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!!」

 

「やれ!ホワットエヴァー!!!!」

 

刹那一瞬の攻防。徐部流の乱打でスタンドが崩れ落ちる音がする。その音ともに立ち尽くす助部流は悲しげな表情で葉山を見つめている。

 

「これで終わりだ。警察と救急車呼んでやるから、少し待ってな」

 

携帯を取り出し、110番で連絡をしようとしたその時、違和感に気づく。

 

「こ、これは…」

 

「ガラスじゃあないか。あいつあの一瞬で自分自身をガラスとすり替えて生き延びたのか。なんていうやつだ」

 

そこには葉山の形を残した大きなガラスの破片が所々に散らばっている。ガラスが崩れ落ちた瞬間、徐部流の後ろにいる葉山の姿を捉える。

 

「流石だな、空条徐部流。お前とはまた会いそうな気がする。いや、会う、必ずお前とは。次に会う時がお前と私の最後だ」

 

「お、お前…一体…。あんなに傷ついているのに良く立ち上がれるな…」

 

「また会おう」

 

血だらけの葉山はスタンドとともに矢のかけらを持って姿を消していった。徐部流は葉山を追うべく走り出すも痛みと疲労により肩から崩れ落ちる。

 

「ぐっ、ま、待ちやがれ…少し血を出しすぎたか…。それに警察や救急車を呼ぶって言っても俺の携帯電話は使えないじゃあないか…」

 

その言葉を最後に徐部流の意識は闇の中へと消えていった。

 

意識を失う最後、侑李の声が聞こえた気がした。

 

 

 




登場人物紹介
空条 徐部流 (くうじょう じょべる)
本作の主人公 身長184cm。2012年生まれの16歳。ふたご座 血液型A型 趣味は勉強。extraジョジョWorldのJOJO。承太郎の孫であり、徐倫の息子。父親とは死別しており、母親と2人で生活している。ジョースターの一族の遺伝に則り、背中には星型のアザがある。
東京の名門校に所属しており、成績トップ。顔立ちがよく背も高いため女子生徒に人気があるが、本人はあまり気にしていない。同い年の女の子にはジョジョと呼ばれていたが、徐倫には徐部流と呼ばれている。
オーディナリー・ワールド
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - B / 成長性 - A】
触れた人や物の動きを鈍くしたり遅くしたりすることができる能力。
人型スタンドで承太郎のスタンドのように筋肉質で人型スタンドの中でも特に人間に近い。
承太郎と同じく桁外れなパワー、スピード、精密動作性、視力、動体視力を持っている。決め技は「オラオラオラオラ……オラァ!!」の掛け声と共に拳撃の連打を相手に叩き込む。
敵との激闘の末だんだんとスタンドの能力がパワーアップしていく。
スタンド名は助部流の願いである普通にまた楽しく暮らすことという思いから来ている。
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