当時は『闇の書事件』の渦中で、関わる切欠となった守護騎士の襲撃にあっていた高町なのはとその救援に向かったフェイト・テスタロッサ。
双方が苦戦する戦闘に割り込む形で彼は現れた。
髑髏の装甲を身に纏った特殊なデバイス、記録にはモビルデバイスとある“クロスボーンガンダム”を駆る彼こと紬一光は場違いなほど高度な魔法戦に魔法が使えない身で介入した。
結果はドロー、烈火の将と鉄槌の騎士を纏めて相手にしても互角の戦いを見せ、守護獣の参戦を経ても拮抗させると言う戦闘結果を残した。
この一戦を契機に彼はクロノ、次元管理局に協力していく事になった。
彼が最後に確認されたのは闇の書の暴走を食い止め為の戦い。
なのはが危険だといわれていたエクセリオンモードを開放し、フェイトが一時的でも囚われ、オバードライブを起動して戦闘が終わるまで解除しなかった彼。
結果として、奇跡と言うべきか。淡い緑色の光は防衛プログラムに蝕まれていたリインフォース・アインスを覚醒させ、八神はやての頑張りもあって切り離しに成功。
軌道上で防衛プログラムのコアを砲撃する為に待機していたアースラは、艦長・リンディ・ハラオウンは砲撃一歩手前で最悪の決断を迫られた。
予想よりも早く再構築し、向かってきたコアを現場に居た魔導師全てのカートリッジを使って本来の姿となった“クロスボーン”で殴りかかった彼ごと撃ち滅ぼす決断。
結果として、記録上では紬一光(つむぎかずひろ)民間協力者は名誉の戦死を遂げ、本局の最高評議会は敬意を表して陸曹長の地位を送った。
そう、一光が死んだと思われてから早十年がたっていた。
プロローグ
その死者は一人、ミッドチルダのレールウェイの駅に居た。
「こんな風景を楽しんでいる場合ではないんだがね。」
そう、何分死人となっている現在手持ち金では切符代すらない。って言うか日本円がミッドチルダ使えるわけもなくどうした物かと途方にくれていたのだ。
風景に目をやったのは所謂現実逃避だ。
「どーしますかねぇ・・・・ん?」
視界に捉えたのは大事そうにトランクを抱えながら列車に乗り込む初老の男性。
(悩んでてもしかないしなぁ。知り合いに会えれば貸してもらえるだろ・・・・)
そう思いながら人の列に紛れ込み、改札を通ったのが十分前・・・・・ココが何処かと言う事はある程度理解している。そして、どうなったかも。
「町並みは地球と大差ないな。自然は地球より豊か・・・・どんなエコ政策してんの?」
『地球には魔力機関が存在してませんので』
「そりゃそうだけどよ、相棒。反応は?」
『マスターの思惑通りです。流石、死んでも死に切らないだけはありますね』
「それ褒めてるの?」
『感は衰えていないと言っているんです』
まるで友人と話すように金色の時計が明滅する。
再び景色に視線を戻そうとした時、ドガァ!と衝撃が襲い掛かり、乗客たちは衝撃でたたらを踏んだ。
後部車両には偶然乗り合わせた管理局員がデバイスをいかにも雑魚ですと言うデザインの機械に向けている。
「やはり、魔力は通用しない!」
局員の頭に資料で読んだAMF(アンチマギリングフィールド)の効力が鮮明に浮かび、再生されていく。
死ぬのか!?と局員は光ったカメラアイを見た瞬間、目を閉じる。
「だから、本業がそれじゃ話にならんでしょうが」
呆れたような口調で、振り返ればフリントロックの拳銃を連想させるデバイスを青年が構え、ガジェットへ魔力弾を撃ち続ける。一発はレーザーと相殺し、何発も一点へ。
「駄目だ、民間人は逃げろっ!俺は「管理局員だとでも言いたげだけど」!?」
局員の言葉を遮り、一光は続ける。
「民間協力者。邪魔だった?」
あっけからんと言い放つ彼に局員の男性は呆気に取られてしまう。同時に、車内へ入り込んだガジェットが貫かれ、起爆した。
落ち着いた乗客達は局員の男性の指示の元に一つの車両に集まっていた。そして、男性からの説明でガジェットの狙いが貨物車両にある疑いが濃厚であるという結論になった。
「貨物車両を切り離せば良いんじゃないか!?」
乗客の一人がそう言った。
また、ガジェットが来るかもしれない。
不安に駆られた乗客たちが意見を出し合い、局員の男性が決断しようとする。
「やめときなって」
ソレを一光は一蹴した。
「何でだ!?」
「じゃ、逆に聞くが貨物車両に狙いがあったなら何故こっちまで侵入する必要がある?」
押し黙る乗客。
「例えばさ、こっちに狙いの物があるとしたら?なぁアンタ」
徐に肩をつかまれたトランクを抱える男は直ぐに手を振り払い、後ずさる。
「すみません・・・そのカバン、見せてもらえませんか・・・」
何かあると思い、局員が男に尋ねるが、男は局員のを睨み
「ふざけるな!!これはわしの物だ!!誰が貴様のような若造な「失礼!」
男の罵倒が言い終わる前に、一光は男の顔面にパンチを一発。無理矢理黙らせた。
皆が唖然とする中、一光は昏倒した男が持っていたカバンを調べ
「これかね・・・・」
その中から厳重に封印されたケースを発見した。
「これのようですね・・・ガジェットドローンが狙っていたのは」
男性にの言葉に頷く一光。
「おそらく密輸品か何かだろう。正当な手段で手に入れたわけではなさそうだし」
「なぜわかるんです?」
男性が質問を投げ掛ける。
「アンタが局員と名乗ったときのコイツの慌てようを見ればわかるよ。正統な手段で手に入れたのなら、慌てる必要も無いしな」
一光が自分の意見を述べた。
「だったら、それを捨てちまえば・・・「それは不味いだろ」
乗客が意見を言うが、一光に即座に却下されてしまう。
「あんなメカを作る連中の事だ、これが何だかは知らんけど、奴らに渡ったらロクなことにはならんだろうよ」
「じゃあ・・・どうするんだよ・・・」
乗客たちが不安げに一光を見据える。
「方法なら、ある」
一光は答えた。
「車両の切り離し、終ったぞ」
運転手が一光に報告する。
一光の考え、それは自分がこのロストロギアを持ち、貨物車両を切り離して先行することであった。
ロストロギアをむやみやたらに捨てることは出来ない、尚且つこれが原因でガジェットドローンがやってる。
それらを踏まえた結果、一光がこのロストロギアを持って先行、ガジェットを惹きつける役目を負った。
「救難信号は出した。列車もオートモードにしてあるから問題はない・・・すまんな・・・これ位しか出来なくて」
急に申し訳なさそうな顔をし、一光に謝る運転手。
「何で?乗客の命を守るのは貴方達の仕事だ。貴方は十分に職務を全うしている・・・・そこのアンタも」
同じく申し訳なさそうな顔をする局員の男性に言葉を投げ掛ける一光。
「魔道師さん、アンタは運転手と一緒に乗客の安全確保、来るであろう救援隊への説明、それと」
一光は縛られながら昏倒している男を見下し、
「この馬鹿の引渡しを頼むわ」
そう言い、列車に向かう一光を男性が引きとめた。
「あ・・・あの・・・君、名前は・・・・」
男性が名前を尋ねる。一光は男性の方を向き
「紬一光。ただの民間協力者。」
紬一光はそう答えた。
切り離された車両と走り始める車両を見比べ、離れた事を確認すると一光は十年前に消えたはずの、
本部技術部で幻といわれるデバイスを起動させる。
「スカルハート、セット。敵を迎撃しながら回収部隊を待つ」
『マスター、X1~X3は修復終ってないですよ?』
「ん、パッチワークだ。出来るな?」
『お任せを。』
マントを纏ったロボットが先ほどのトランクを片手に先ほどのフリントロック式の拳銃を構えている。
迫るガジェットの波に髑髏の亡霊は一人佇み、
「さて、誰が来るかな?」
そう呟いて引き金を引いた。
一光が出発して十分後、最寄の駅までたどり着けた車両から開放された乗客と密輸されたロストロギアを所持していた男性は警邏隊に引き渡され、密輸されたロストロギア専門の部隊、機動六課からはエースオブエースこと高町なのは一等空尉率いるスターズ分隊が輸送ヘリ・ストームレイダーで現地に到着。
「はい、分かりました。お疲れ様です」
「どうだった?」
スターズ副隊長、ヴィータがなのはに尋ねる。
「民間の魔道師がレリックが入ったと思われるケースを持って、先行してるみたい」
「そうか・・・・ここは他の部隊に任せて、あたしらは先行している車両に向うか」
ヴィータの言葉に頷くなのは
こうして、なのは達を乗せたヘリ・ストームレイダーは車両を追い、飛び立った。
ストームレイダーの中で、今回の任務の説明をするなのは
「今回はガジェットはいないんですか?」
ティアナがなのはに尋ねる
「今の所はね。最初に一体出現したみたいだけど、先行している民間協力者さんが倒したみたい」
「すごいですね、その人」
スバルが素直に感想を述べる。
「まあ、ガジェットを倒したことや、その後の行動判断からするに、ただの民間協力者じゃなそうだけどな」
ヴィータがスバル達を見据え答えた。
キャロはロングアーチから送られてくる映像を見ながら
「ですけど、乗客の皆さんのことを考えて囮をやる人ですから、良い人だと思います」
キャロの素直な意見意に
「うん、そうだね」
なのはは笑顔で答えた。
「あっ・・・彼の名前・・・言い忘れた・・・・」
なのは達が行った後、別働隊の指示に従いながら行動する男性はふと思った。
機動六課:司令室
「列車は速度を維持!」
「ガジェット反応、多数!」
「車両後方に一型、二型!車両進路上に三型です!!」
オペレーター陣、ルキノ、アルトが悲鳴に近い声で報告する。
「民間協力者と通信、開きます!」
シャーリーがはやてに向かって叫ぶように報告する。
『あー、こちら亡霊(ゴースト)。救援どうなってる?』
えらくラフな受け答えに唖然とするグリフィス、ガジェットが迫って危機的状態だと理解していないのか?と思い始めたときだ。
「機動六課の八神はやてです。貴方は?」
部隊長席で、碇ゲンドウのようなポーズをとって考えていたはやてが通信機越しに話しかける。
『懐かしいな、えっと五年ぶりか?』
その言葉に六課オペレーター陣とグリフィスは続けて唖然とした。数年来の友人と会ったような口調の相手にはやても首を傾げる。
「え?ええ!?」
感づいたのか異様に驚くはやてにシャーリーに「どうしたんですか!?」と尋ねる。
『それじゃ改めて、部隊長殿。戦闘中故に細かい挨拶省く・・・・紬一光、民間協力者“だった者だ』
その一言に十年前、部隊長であるはやては勿論、六課の司令室は驚愕が支配した。
ストームレイダー機内にも驚愕は伝染していた。
何せ光学映像受信、モニター展開直後に待ち構えていたガジェットが一斉放火。勿論車両は大破した。そう、したのだが・・・・・
「「「「ロボット~!!?」」」」
人型ロボット、十年前の事件を知らぬ今の若い局員からそう見えるクロスボーンガンダムの登場に新人達は驚きを隠せない。
「おい、なのは隊長・・・・・!」
肩の震えだすヴィータ。
「うん、ヴィータ副隊長の言いたい事は分かるよ」
なのはこそ冷静を保っているが心情は穏やかではない。
今こちらに向かっているライトニング分隊隊長のフェイトでも同じだろう。制空権確保のためになのはとヴィータは別行動と言う指示が跳んだ矢先の出来事だった。
どこかの掲示板に似たような二次小説がありましたね。
一様言いますが、パクリじゃないですよ?
これ、自己満足です。