対ホロウ事務特別行動部第六課。
この美男美女多しこの部署に、奇妙なシリオンの男が一人……

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ケツバトラー、面白いですね。とても面白いです。
ゼンレスゾーンゼロ、面白いですね。とても面白いです。
だから……


さぁ、ケツを突き出せ!!

体内を巡るエネルギー 『血気』。

それは下腹部にある『丹田』で練り上げられる。

 

血気こそが強さの源。

その血気をより濃く、より純粋に力に変える者達がいる。

 

丹田に最も近く、最も強い筋肉―――

 

 

 

―――尻を使って戦う者達が!!!

 

 

 

その者たちの名は…………!

 

 

 

~~~ ~~~

 

 

 

新エリー都での、ある日の事。

対ホロウ6課所属の現副課長である月城柳(つきしろやなぎ)は、人生で最も信じられない物を見た。

それは我らが課長、星見雅(ほしみみやび)である。

その雅が…

 

 

「右ケツ筋と左ケツ筋でこうやって……しっかりと(つか)む!」

 

お尻を突き出している変質者の意味不明な発言で……

 

「ふむ、なるほど。…こうか?」

 

 

 

 

―――――自分のお尻に愛刀を刺し込もうとしている!!!

 

 

 

 

~~~   ~~~

 

 

 

 

「ハァ…ハァ……課長…!ほんとに、何やってるんですか!?どう見ても騙されてますよ!」

「「…?」」

 

全速力で2人の間に割り込み、無事バカな真似を止めることに成功した月城柳。おそらく過去一の速さで飛んで行けただろう。

柳は2人の『なぜそんなに深刻そうな顔をしているんだ?』という顔を見て怒りが湧き、元凶であろう変質者の男をキッと睨んだ。

男はビビった。

 

「ああなるほど……いや。私はこの男に騙された訳ではない。安心しろ柳、説明を聞いたが、剣術は理にかなっている。私はちゃんと自分の意思でお尻に―――」

「絶対にダメです課長!!!ああもう、何ですか!貴方はいったい!なに課長にとんでもないことをさせようとしてるんですか!?」

 

男に詰め寄る柳。その剣幕に焦った男はすぐに弁明した。

 

「え、いやこの人が『お前のその剣術にはとても興味がある。ぜひご教授願いたい』って言うから持ち方から指南をしただけで…」

「課長ッッ!!!!!」

 

剣幕はすぐさま雅へと向けられた。

 

「……すまない」

 

その勢いは彼女としても初めて体験するものだったので、とりあえず謝ることにした雅だった。

 

 

 

 

~~~ ~~~

 

 

 

 

「すみません、大変取り乱しました…!」

「いやいや気にしなくて大丈夫!見知らぬ男と知り合いが一緒じゃ、心配するモンだろ?ハハハ!」

「はぁ…心配事はそれだけじゃないのですが…」

 

その後、なんとか落ち着きを取り戻した月城柳は、雅と共に男に向き直った。

お尻で刀を持っていた事以外は極めて普通の振る舞いの男は、柳が落ち着いた事で安心したようで、特に気にしてないという気前を見せた。

 

「落ち着いたところで、自己紹介をしないか?お互い名前を知らないままってのは締りが悪いからな!」

「ああ、そうだな。私は星見雅。対ホロウ6課に所属している者だ。そして、同じく6課所属の……」

「月城柳です。先ほどは声を荒げてしまい申し訳ありません」

「二人ともよろしく!俺の方は山竹桔樹(ヤマタケ カツキ)っ!カツキと呼んでくれよ!」

「よろしく、カツキ」

 

改めて名を交わしグッと握手までするカツキと雅。

それを見ながら、柳は本題を切り出した。

 

「それでは課長、最初から説明していただけませんか。なぜ…?なぜ…?あの、お尻に刀を……?」

 

その言葉に、雅は男が手に持っている刀に視線を向けて言った。

 

 

 

「お尻に刀を差していたカツキと、ホロウの中で出会ったからだ」

 

唖然とする月城柳を尻目に、星見雅は語る――――――

 

 

 

 

~~~ ~~~

 

 

 

 

エリー都市内付近に出現したというホロウ…そこで任務についていた私は、行く手を阻むエーテリアスを斬り散らしながら移動していた。

エーテル侵食によって一部が崩壊した建物を飛び越えた所で、私は遠くにエーテリアスの群れを見つけた。

 

「…!」

 

男はそこでエーテリアスに追い込まれていた。

 

『GUUUAAA…!』

『GYAAU!!GYUAA!』

 

男は壁を背にしており、傍から見れば手に何も持っておらず丸腰に見えたのでな。私はすぐに走り出した。

だが、私が彼の元に辿り着く前にエーテリアス達は一斉に飛び掛かった…!

 

『GUUUOOOooo!!』

『GYAOOOooo!!!』

 

(間に合わない…!)

 

そんな事を思った時だ。

向かってくるエーテリアスを前にして、その男は笑う。

 

「へっ…相変わらず血気盛んだな!気に入った!……だが狩られるなんて性に合わねぇ――――――」

 

まるで抜刀するように腰を引いて、くるりと後ろを向いた(・・・・・・・・・・)

キラリと光る白銀の刀身を持った刀が、尻に刺さっているのが視えた。

 

「――――――俺はお前らに勝つ気、満々だぜっ…!!!!!!」

 

 

 

 

ッッパアアアァァァンンンッッッ!!!!!!!!!

 

 

 

 

それは瞬きする間もない、一幕。肌を思いっきり叩いたような音が辺りに響き渡った。

音が消えるのと同時に、男に飛び掛かった無数のエーテリアスも真っ二つになり、消滅した。

 

「ふぅ~~~…っと!腕ならしにはやっぱり、エーテリアスをブった切るのが一番だぜ」

 

男は尻に差していた刀を地面に落としていた鞘にしまう。

 

 

「見事な居合斬りだった」

 

私はその後、好奇心を捉えて離さないその男になんと言おうか迷った……柄にもなく。

 

「ああ、今のは今日の俺史上渾身の……ん??」

 

私は抜いていた刀を納め、こう言った。

 

 

 

 

「お前のその剣術にはとても興味がある。ぜひご教授願いたい」

 




タイトルとあらすじは適当です。
ケツのシリオンなんて原作ゼンゼロには存在しない種なので安心して下さい。

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