「「あっづゔゔ〜‼︎」」
「だらしないですねふたりとも」
季節は夏、そこらじゅう五月蝿い蝉の鳴き声が鳴り響き、空にはコチラを焼き殺さんとばかりの殺人級の日射光が照り付け、おまけに極東地域という湿度が高い湿った地域が彼らに望んでいないナチュラルサウナ室の追体験をプレゼントしてくるという欲張りセットで現在、キアナとソーマは溶けたアイスクリームのように死にかけていた。
「これでだらしなかったら、世の中の人間全員ダメダメな奴しかいなくなるわ...」
「私...もうだらしない奴でいいや...」
「兄さんたちは弱すぎるだけです。ブローニャですらこの程度なんともないのに」
そう言いながら済ました顔をするブローニャはこの炎天下にも関わらず何故か汗一滴もかかずに涼しそうな様子を見せていた。
「つーか、なんでこのタイミングでエアコンが壊れてんだよ...。学園からの資金で寮内の機材を賄ってる筈だろ?」
「ここのところ学園の経営費が赤字らしくて学園長あたりが頭を抱えていました。ウチは貧乏だから今年は気合いで乗り切ってくれと」
「崩壊から世界や住民を守る機関なのに貧乏...?」
「崩壊による災害に律者や崩壊獣による被害で建築費が高騰して地獄になってる見たいですね」
「もう...崩壊なんて滅んじゃえ...」
「というか何でブローニャ汗一つすらかいていないんだよ?なんか仕込んでんのか?」
ソーマが怪しみながらブローニャに近付くと挙動不審になったブローニャがわざとらしい言い訳で誤魔化そうとして来た。
「兄さん、いくら暑さでやられているとは言え、妹分に手を出すなんてサイテーです。ブローニャがすっごく魅力的で兄さんの好みにどストライクなのは理解できますが」
「誰もそこまで言ってねーよ。キアナ、ブローニャを抑えろ」
「さぁブローニャちゃあん〜脱ぎ脱ぎしましょうねえ〜」
「ヒィ⁈た、助けてください!変態キアナに襲われますッ!」
キアナにブローニャを押さえつけてもらい、ブローニャの座っていたソファーの周りを探っていると何やら硬いものに手が当たる。
「ん?なんだコレ?」
「兄さん、世の中には知らない方がいい事もあります。だからどうか「お、なんか随分とデカいなこれ...」あ、終わった」
ガサガサ...キュイーン(光学迷彩が解除される音)
「「あ」」
ソファーの近くを漁ったら何とステルスモードで透明化していた重装ウサギC19が近くに待機していたのだ。
そして本人のボディから涼しく快適な送風された空気が流れており、部屋にあるエアコンよりもはるかに快適であった。
「ブ・ロ・ー・ニャ・ちゃん?コレはいったいどういう事かなあ?」
「...たまたま重装ウサギにそういう機能が付いてただけです。今日知りました」
「嘘つけぇ!どう見ても以前から使い慣れる感じじゃねーか!というかお前、俺達が暑さでやられてるのをわざと見てただけかよ⁈」
「重装ウサギちゃん、今日から私が貴方のマスターだから仲良くしようね♪」
「あ、おいコラ!ドサグサに紛れ込んで重装ウサギを回収してんじゃねーよ!コッチにも寄越せ!」
「いいじゃんケチ!私なんて髪が長いんだからめちゃくちゃ暑いんだよ⁈」
「だったら結べ!というかお前の髪色白なんだからまだマシだろ!」
「やめてください、そもそも重装ウサギの所有権はブローニャです。脅迫罪と強盗罪で兄さん達を訴えますよ」
暑さでやられたキアナとソーマが重装ウサギ(冷房機能あり)を巡ってブローニャを交えた奪い合いの大乱闘が始まった。
ドタドタ...バタンッ‼︎
三人が(重装ウサギ)冷気を巡って大乱闘中、寮室から入ってくる足音と共にドアを開け、ロザリアとリリアが遊びにやって来た。
「ハーイ!ブローニャ姉ちゃんたち遊びに来てやったわよッ!」
「ブローニャ姉ちゃん、ソーマ兄さんも遊びにいこ〜って...あ」
「「「あ」」」
「...それで3人して争っていたと?バカね〜アンタ達は」
「元はと言えば新しいエアコンに買い替えなかったテレサが悪いじゃん!」
「ハイハイ悪かったわよ。だからこうして遊びに海に誘って来たじゃないの」
「キアナちゃん、アイスいるかしら?ほらソーマ君も」
「わーい芽衣先輩大好き♡」
「サンキュー芽衣♪あ〜冷たさが生き返る〜!」
学園の寮室のエアコンが壊れている間、テレサから涼しむ場所として天命の関係者だけが利用可能な私有地であるプライベートビーチへ遊びに行く事になったソーマ達は完全に遊ぶ気満々の夏着と水着衣装を準備していた。
現地に着き、視界いっぱいに染まる美しい海辺に各地遊びに来た仲間達がくつろぎながらパラソルや機材セットを建てていく。
「うっわーッ‼︎デッカい海〜!」
「おいおいこんな歳になるまで海を見たことないのかよ?」
「そういうソーマは見た事あんの?」
「...多分」
「やっぱ嘘じゃん!」
「そもそも海の定義が分からん」
「ふたりともそこで何を騒いでいるんですか?」
振り向くとそこにはフカ本人がBBQ用の機材で焼き鳥を焼いている光景があった。匂いに釣られたキアナは思わず、焼き鳥の串に手を伸ばして口に運んでしまう。相変わらずの食い意地である。
「おいおい、何も言わずに食べてしまうのはダメだろ」
「だって美味しいんだもん♪」
「別に構いませんよ。ソーマも一本どうですか?」
「ああ、ありがとう。...ところでフカ委員長のとこにいたピィちゃんはどうしたんだ?委員長の膝下に居たと思うんだけど...まさかッ!」
「人聞きの悪い事を言わないでください。私がそんな残酷なことするわけじゃないでしょう?」
「ハ、ハハ、そうだよね。流石にペットの子を焼き鳥にして食べるわけないよね」
「当然です、あの子はまだ充分に育っていないんですよ?」
「え?」
「え?」
「さぁソーマ、どちらがより長い時間波に乗れるかサーフボードで勝負です!」
「え?ちょっと待って、サーフボードの使い方なんて分かんないって!「なら私が教えてあげるよソーマ!」識ッ⁈いつの間に...」
数分後...
「うおおッ〜⁈すっごい高い波に乗ってる!乗ってるんだけど...いや、高すぎるってッ‼︎」
「何怖気ついてんの〜?ソーマならこれくらい大丈夫でしょ」
「いやいやお前が制御してんだから尚更怖いんだよッ!」
「え、何?この私のテクニックが信用できないっての?」
サーフィンで波乗り勝負をしていたビアンカと識の律者にソーマは、互いに別れてソーマは識の律者に手助けしてもらいながら波乗りを体験していたが識の律者がわざと海の荒波を狂わせて荒々しくした結果、今いるソーマ達のいる波の高さが50メートルクラスという馬鹿みたいな荒波を乗りこなしていたのだ。
「あ〜ッ‼︎落ちるーッ‼︎」
「あ、ヤバ」
識が気が付いた時にはズルズルするサーフボードから滑り落ちたソーマがちょうど砂浜でスイカ割りしていたロザリア達に目がげて突っ込んでいくのが見えた。
「ちゃ、着地が間に合わ」
ズドンッッ‼︎
砂煙が吹き荒れながら晴れ出すとそこには優雅に立ったまま落下してきたソーマをお姫様抱っこで救い上げて見せたリタの姿があった。
「リ、リタ助かった〜」
「ウフフ、ソーマ様ったらまだあの頃みたいにデュランダル様に振り回されてばかりですわね」
「いや、それもあるけど今回は識のバカがやらかしただけ...というかその、もう大丈夫だから降ろしてくれ」
「ウフフ、はいどうぞ。それにしてもソーマ様、前より随分と軽くなられましたね。きちんと食事はとっているのですか?」
「ちゃんと食べてるって。というか男の俺ってかなり重かったと思うけど平気なのか?」
「当時から常に日頃から貴方様のお世話をしていたのですから当然ですわ。昨晩は暑さにやられてアイスで済ませてましたわね?」
「い、いやあ〜、なんか暑さで食欲湧かなくって...って待てッ!なんでリタがオレの昨晩の食事のこと知ってんのッ⁈」
「ウフフ...♪」
「なんか怖いんだけどこの人⁈」
夏のビーチを楽しんでいるとそこには天命の戦乙女隊員の人達が人集りを作ってはしゃいでいたのが見えていた。
何やらビーチバレーでの競技を楽しんでいたようだ。何でも優秀すると賞品として戦乙女限定のオシャレビーチ衣装をただでプレゼントしてくれるというものらしい可愛い物好きな少女達にとっては是非とも着てみたい一品だろうという事は分かる。
「あれ?よく見たら、キアナ達も参加してんじゃん。アイツこんなこと気にするんだな。意外...」
「おいおい、あんまり年頃の女の子をからかうもんじゃないぞ?見ろ、あの素敵なお姉様方達の瑞々しいお姿を!可愛い姿を着飾って素敵な夏の思い出を作る、悪くないだろう?男にとって眼福って奴だ♪」
「この無駄に気持ち悪いくらいに語り回るこの喋り方、やっぱジークおじさんかよ」
「おいおい気持ち悪いはねぇだろ?素敵な褒め言葉って奴さ♪」
「ポエムの間違いでしょ?」
対戦相手を観察しているとどうやら素裳とフカのチームがかなり勝ち進んでいる様子だった対する相手側はゼーレとウェンディであり、フカのチームがかなり手強いのか大分追い詰められていた。
ゼーレが足を挫いたようで立てずにおり、このままだと失格になってしまうという通告を審判に告げられていたふたりはどうしようかとオロオロとしていた。
「...ハァ、仕方ない」
「ん?まさか参加するのか?...ハハ、やっぱお前も男だなぁソーマ」
「別に、目覚めが悪いからだし...」
そう言いながらもなんだかんだゼーレ達を助けにいくソーマの姿に素直じゃないなとジークフリートは苦笑する。
失格になるかどうかの瀬戸際で悶々としていたゼーレ達の前にソーマが現れ、足を挫いたゼーレを見やりながら彼女に変わって変わって自分が出場するとソーマは審判に申し出を伝えた。
本来なら男性と女性では筋力差で、ルール的に不公平だが、ここは一流の戦乙女達が集まるプライベートビーチ、筋力さやパワーで全て男性に勝っている強者の少女達である。(※よい子はゴリラ女達って呼んじゃダメ)
むしろ強敵だらけな環境であり、ソーマの性別差なんてあってないようなものである。特別に参加を許可されたソーマはビーチバレーのコート内に入っていく。
「へぇ、まさかソーマが参加するなんて。お祖師様から鍛えられたその腕前見せてもらうよ!」
「勝てる気がしないけど、負けないからな素裳さん、フカ師匠」
「ソ、ソーマお兄ちゃんありがとう!もう棄権するしかないかと」
「気にするな、明らかにフカ師匠達のほうが手強すぎからな。ゼーレもよく粘ったほうだよ」
「ごめんなさいソーマお兄ちゃん、ウェンディちゃん!応援してるから‼︎」
「任せておけ。まぁやれるだけやってみるさ」
選手交代で始まった第二ラウンドの対戦、さっそく激しい猛攻が始まり、フカのチームから容赦ないスパイク攻撃が飛び込んでくる。
しかし、元S級戦乙女のウェンディが高く打ち上げて、器用にソーマへとパスし、絶妙なコンビネーションで打ち返す。
「フフ、流石ですねソーマ。私が鍛え上げた甲斐がありました」
「アンタの癖は分かってるんだフカ師匠。ここらで取らせてもらうぜ!」
「させないわよ!」
しかし相手も凄腕の神州チームの戦乙女達、当然のように受け止められて素早く打ち返される。
中々点数が入らないギリギリの戦いが続く中、集中力の乱れでソーマの動きが僅かに鈍ってしまう。
(ヤバッ⁈)
目の前には素裳の手がボール側に迫っており、中途半端に届いてないソーマの手では阻止しようにも間に合わない。しかし、そのタイミングで、すぐ近くを飛び込んできたウェンディが全身で身体を張って砂まみれになりながら素裳から打ち返されたスパイクを受け止める。
「ソーマお兄ちゃん今だよ!」
「ッ?ナイスだウェンディッ‼︎」
ネット近くにいたソーマがトドメのダイレクトスパイクをかまし、防げなかった素裳に変わってフカが受け止めようとするが想定とは違う向きに飛んでいって決まった為に、受け止めに失敗してしまう。
【1点ッ‼︎勝者、ウェンディチームッ‼︎】
「やったあ!」
「やっとはい...ってヤバ」
ネット付近のピン近くで打ち返していた為に着地する時にネットにぶつかりながら固定するフックの部位に水着のサーフパンツを巻き込んでしまう。
「やばい、絡まった!」
「ちょっと大丈夫?」
「ソーマ私が解くのでじっとしてください」
フカがすぐにネットのフックに絡まったソーマのサーフパンツに触れるが、先程まで真剣試合で力んでいた影響のせいでフカは誤ってネットどころかソーマのサーフパンツまで破いてしまう。
「ちょっと何してくれちゃってんのッー⁈」
「...ごめんなさいソーマ。加減を間違えました」
「あちゃー、お祖師様の悪い癖が出ちゃったか」
「ソーマお兄ちゃん...その、代わりの水着はないの?」
「ないよ!そもそもこんなに離れた場所で移動も出来ないし!」
試合には優勝し、賞品の水着を手に入れられたものの、代わりにフカのミスでソーマの水着が犠牲になるという結末を迎えてしまう。更衣室に戻ろうにも替えのサーフパンツはないので泳ぐのを我慢するしかないかと諦めムードを迎えると参加試合でフカのチームに負けて観客席で見ていたキアナと芽衣、ブローニャがこちらにやってきていた。
「どうしたの?って...プッwwwソーマアンタのパンツどうしたのw」
「まるで犬に噛み付かれて破けたような有様ね」
「えーと、お祖師様が解こうとして加減をまちがえたの」
「加減を間違えただけでこんな事になるのですか?」
「もしかして委員長が口で噛み切ったの?」
「あのねキアナちゃん、私の言ってたことはただの例えだからね?本当に噛み切ってたら大変な事になるでしょ?」
「もう冗談だってば〜」
呑気な雑談をしている中、一番困っているソーマをどうするかとフカ達は対策を考える。
「仕方ありません、私のショートパンツを貸しますのでそれで一旦我慢してください」
「いや待って、それ女物でしょ!」
「大丈夫です。男女共用デザインのショートパンツなので。...恥ずかしいですが仕方ありません」
「いや無理しなくていいから!めっちゃ恥ずかしがってるじゃん」
「じゃ私の貸してあげよっか?」
「尚更アウトじゃ!」
フカは兎も角、何故か羞恥心もなく貸そうとして来るキアナの神経の太さに辟易してると、いつの間にかヌッとソーマの背後からリタが現れた。
「お困りですかソーマ様?」
「うわッでたあッ⁈」
「水着が破けてお困りのようですわね?ならば皆様、私にお任せください♪ウェンディ様、コレをお借りしますわ」
「え?あ、はい...ってアレ?その水着...」
ウェンディが疑問を抱く前にソーマはパンツを手で抱えたまま、小道具を手にしたリタに連れていかれていた。
しばらくして帰って来るとリタが皆の前に現れて見知らぬ美少女?を引き連れてやって来ていた。
「ほら、破けた水着のままうろつくよりは遥かにマシですよ。大変似合っておられますね"ソーマ様"♪」
「...屈辱だ」
リタが謎の美少女をソーマと呼んだ事に一同が思わずギョッとして、ソーマと呼ばれた人物を見ると確かに間違いなく彼の特徴的な白黒のツートンヘアーカラーをしており、片目が隠れるような前髪に頭の髪飾り、下結びの長いツインテールなっている髪型は風邪に靡いて美しく揺れていた。
明るめなネオンカラーよりの水着にスカートタイプの上下に繋がった可愛らしいデザインの水着から覗く陶磁器のような美しい肌に華奢な体付き、皆がその見覚えのある衣装にようやく気がつく。
「あ、それって景品用に置いてた水着!え、じゃあ本当にソーマ、君なの...ッ?」
芽衣達に尋ねられてるソーマであろう本人は死んだような目でこちらを向きながら語る。
「いっそ殺せ...」
「ダメですよソーマ様。今の貴方様は見た目麗しい乙女なのですから♪1日の辛抱です」
「なんでこんな...事に」
ソーマのあまりにもの変わりようと美少女ぶりの女装姿に心を奪われたキアナは思わず抱きついてしまう。
「ちょっキアナッ⁈なんでいきなり抱き付く⁈」
「だ、だってこんなにソーマが似合ってるんなんて聞いてないじゃん!絶対触れたくなるよ!」
「お前まさか、普段から他の女の子相手にもこんな事してたりするのか?」
「するわけ無いじゃん!」
抱きついて頭をソーマの胸元に埋めてるキアナの顔は心なしかだらし無くニヤけていた。これはいわゆる好みの女の子を見つけたときに見せるジークフリートみたいな鼻の下を伸ばすムッツリ顔という奴である。流石は親子、性格まで似ていた。
「ソーマ君...いえ、ソーマちゃん「ソーマちゃんッ⁈」結婚しましょう。ハネムーンはどこがいいかしら♪」
「芽衣落ち着け!言ってる事無茶苦茶だぞ!」
「いいえ、私は至って冷静よソーマちゃん」
「全然冷静じゃ無いやつだよそれ!...お〜い、鼻血でてるって」
「ブローニャ、今日からソーマお姉様の妹になります。さぁ、いっぱい愛してください♪」
「お前は何を言ってるんだ?」
「ソーマお兄ちゃ、お姉ちゃん。だ、大丈夫だよ。ゼーレ、どっちの姿も好きだから」
「わ、私も素敵だと思うよ!」
「いや、ゼーレもウェンディもコイツらに合わせなくていいから!」
もはや、ソーマの女装姿に全員が顔を赤らめながら見惚れているという謎現象に加えてキアナ達もみくちゃにされながらうんざりするソーマ。
当の元凶を作った張本人であるリタは涼しそうな爽やかな笑顔で、ソーマの女装姿を写真機で連写しながら収めていく。
「良かったですねソーマ様。これで周りを気にすることなく海辺で遊べますよ♪」
「別の意味で気にするわ!」
結局この後、ソーマは替えのない水着の代わりにこの女装姿で一日をプライベートビーチで過ごす事になり、途中で合流したジークフリートからはその変わりように爆笑し、ビアンカからは今日から私の妹です宣言をされながらキアナと奪い合いがはじまり、その最中を識が横槍入れて掻っ攫うようにソーマを誘拐するというピーチ姫みたいな謎体験を過ごして騒がしい夏休みの一日が終わりを迎えた。
なお、初めて見たソーマの女装姿の写真をリタ経由から送られてきたそれを見たテレサはその破壊力に思わずゴーヤジュースを吹き出したが、その後はコッソリとソーマの成長記録アルバムに仕舞い込んでおいたのはここだけの話。