〜シーザー・A・ツェペリ、幻想郷へ〜 作:ディオ・フランドー(ル)
シーザーは早苗にシャボン液がないかと訪ねた。
早苗は、「それなら、にとりさんが前にそんな感じの名前のことを言ってましたね…」
と答えた。
―――次の日。
シーザー「河城にとり…、河童ってあの蛙みたいなやつのことか…?俺はあまり中国や日本のことを学んでいないからよく分からんが…」
(昨日はあんな氷結能力のある奴にあったからな、もしかしたらこの世界にも波紋使いがいるかもしれん…、)
「もしかしたら、その河童ってやつも波紋使いだったり…」
とにかく山の下方へと向かうシーザー。
…シュッ!
シーザー「誰だッ!」
(とてつもなく素早い、だが動きは見えるッ!)
「山への侵入は許さんぞ、無礼者」
シーザー「侵入?」
コォォォォ…
嫌な予感がしたため、波紋を練っておく。
「怪しい、貴様はこの犬走椛が排除するッ!」
シーザー「犬だと?じゃあ負け犬らしく尻尾巻いて消えなッ!」
椛「今…、犬と言ったのか?」
シーザー「そうだ、それによく見るとお前、随分犬らしい耳と尻尾があるじゃあないか、それを踏まえると、ますます犬に見えてきたぜ?」
椛「貴様…ッ、私は白狼だッ!」
椛が戦闘態勢に入った。
椛「山への侵入と私への侮辱、両方の意味で貴様を始末するッ!」
シーザー「ママミーヤ(なんてこった)…、…仕方ないッ!」
椛「覚悟しろッ!」
シャンッ
椛が背から剣を出し、振りかかった。
シーザー「シャボンランチャーの応用編、波紋『シャボン・バリアー』ッ!」
ブワワワワワワワワワァァーッ
ガキィィンッ!
椛「何ッ!?こんな…たかが泡ごときに…ッ!」
シーザー「ただのシャボン玉じゃあない、波紋入りだ、おまけに波紋がお前の金属を吸い付けて剣が離れなくなってしまったんじゃあないか?」
グ…ッ
椛「なッ!?」
(と、取れない…ッ!)
シーザー「…これで説明の時間ができたということだぜ…、ここに俺がいる訳を簡潔に話そう」
シャボン玉に波紋を流し続けながらシーザーは話す。
シーザー「俺は柱の男に殺された、…と言っても分かりづらいかな、俺は死んだんだ、…そして目が覚めた地点がこの山の頂上のあの神社だ」
椛「守矢神社…」
シーザー「そうだ、そして俺は昨日一度山を出て森に入った、チルノって奴に会って戦いになった、その後山に帰ってきたのだが誰にも会わず神社に俺は帰ったが…、お前さっき、侵入者とか抜かしていたなァ、本当は警備が甘くて大半の奴を安々と侵入させているのが事実なんじゃあないのか?」
椛「昨日はッ…魔法使いが不法侵入してきて、そっちに手を焼いていたのだ…、他の奴に構うほどの余裕もなかった」
『魔法使い』という単語を聞いて、シーザーはすぐ勘付いた。
シーザー「魔法使い…、マリサという奴か?」
椛「…知っていましたか」
シーザー「昨日チルノって奴から聞いた、結構いろいろな所飛び回っているらしいが」
椛「まあ幻想郷では有名な人ですからね…あの博麗の巫女のパートナー的な存在でもありますし…」
シーザー「ハクレ…、…まあ経緯が分かったなら、もう攻撃はやめてくれ」
椛「…分かりました」
バチィッ
シャボン玉の波紋を抜いた。
シーザー「…ところで、『ハクレイノミコ』って何だい?」
椛「ああ、博麗の巫女はこの幻想郷でもトップクラスの実力を誇る存在です」
シーザー「それって、一体どれぐらいの強さなんだ?」
椛「ううん…、私の憶測ですが、多分吸血鬼は即殺でしょう」
シーザー「何ッ!?あ、あの吸血鬼を即殺…!?」
(信じられん…、あの化け物を…ッ、俺でも多少時間がかかるのに…)
椛「まあ、無駄な喧嘩はふっかけないことですね」
シーザー「…そうだ、俺は『にとり』って奴を探しているんだが」
椛「にとりさんですか?」
「呼んだ?」
椛「あッ」
シーザー「にとりって…、君かい?」
「そうだよ、河城にとり、河童の技術者さ」
To be continued.
波紋は金属も吸い付ける…、逆に弾くこともできる、優秀なエネルギーですね。
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