うちのポケモン達の話をしよう   作:インチネ・ズィ・マゼタルーノ

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 カントーリーグのエキシビションマッチは楽しかったなぁ〜

 そうだ、いい機会だし久しぶりにカントーをぶらぶら見て回ろうかな?そうだなぁ…君はどこから回るのが良いと思う?


うちのドンカラスは大きい

 

 うちのドンカラスは大きい。

 

 うちのドンカラスは大きいんだよね。引っ越し先を探すのも一苦労だ。どれくらい大きいかって?エアームド以上、アーマーガア以下ってところかな。通常サイズの2倍ぐらいあるよ。旅をしてた頃、変な髪型をした行商のお兄さんが、オヤブンとか言ってたっけ?僕はその表現が気に入ってるよ。

 

 首周りのモフモフが最高にモフモフしててね、僕は子供の頃からこのモフモフに埋もれて眠るのが大好きで大好きでたまらないんだモフモフ。

 

 そうそう、実はうちのドンカラス。出会った時からドンカラスなんだよね。昔、僕がまだヒメグマにも勝てないぐらい弱っちい時に、怒ったキテルグマに追い掛けられた事があってね。え?そうだよ、リングマじゃないよ。…確かに。まぁでも、あそこの山は色々おかしかったからなぁ…で、ヒンバスとムウマも頑張って戦ってくれたんだけど、それでも勝てなくって、2匹を抱えて山の中を逃げ回ってたんだ。

 そんな時に、空から大きな黒い影が降りてきて、キテルグマを『ふきとばし』て助けてくれたんだ。そして怪我をしてた僕達を道場まで届けてくれたのが出会いだね。

 

 いや~ホント、助かったよね。アレなかったら僕達多分ここにいないからね、感謝しかないよ。お空からみんなを見守ってるね、間違いない。

 

 それから、ドンカラスは時々僕達の様子を見に来てくれてね。僕達は喜んで迎えて、遊んでもらったり一緒にご飯を食べたりしたよ。懐かしいな〜

 

 そんな感じで過ごして、いざ旅に出るってなった時に、僕達はドンカラスに挑戦したんだ。だって旅に出るには、自分を倒して認めさせてみろって言われちゃったからね。

 うん、負けたよ。ボロ負けだったね、ドンカラスは技を使わないハンデまであったのに、コテンパンに負けちゃったよ。

 

 でも、旅に出る事は許してくれたよ。同伴って感じでね。

 

 バトルには参加してくれないけど、近くで見守ってくれてたんだ。

 …その、でっかいドンカラスがね……あはは、何度ジュンサーさんやレンジャーさんに保護されかけたか、僕が。

 そりゃあね、こんな大っきなドンカラスが、まだ子供だった僕の後ろを一定の距離を空けて付き纏ってた訳だから、通報だってされるよね。

 何度連れて行かれそうになったドンカラスを引き留めて、誤解を解いた事か…その度に、コイツすっごい申し訳なさそうに、悲しそうな目をするんだよね。

 

 あまりにもその頻度が高いから、2つ目のバッジを手に入れる頃には諦めてボール入ってもらったよ。さすがにあの時のボールはボロボロになって壊れちゃったけど、今でもドンカラスの部屋に飾ってあるよ。

 

 あはは!そうだねドンカラス。大事な物を飾るスペースは必要だね。せっかくだからガラスケースで保護もしようか。うん、今から家具屋さんを巡ってみよう。

 

 だから実物はないけど、ほら、コレがそのボールの写真だよ。そうそう、モンスターボールを10個買うと貰えるヤツ。今の僕らからすれば大した事ないオマケだけどさ、子供だった僕らには特別なボールでね。これに入ってもらったんだ。

 今でも、ドンカラスのボールは他の子達よりも少し良い物だったり珍しい物を選んでるよ。ムウマージとミロカロスがね。勿論、僕もだけど。

 

 ドンカラスは、僕達にとってもう1人の父親だからね。

 

 

 うちのドンカラスは大きい。

 

 うちのドンカラスは大きいんだけど、身体だけじゃなくて心とか器も大きい。豪快で溌溂としてるけど、繊細で穏やかな面もある。

 まあとにかく、子供が好きで面倒見が良いんだよね。

 

 たぶん今でも僕やミロカロス、ムウマージの事は子供だと思ってるんじゃないかな。たまにお菓子とか持って来てくれるし、珍しいきのみとかは自分じゃなくて僕らに食べさせようとするし。

 ランクルスは、うん…別枠かな?

 

 この器の大きさは僕達以外にも適応されててね、特に同族、ヤミカラスとか他のドンカラスにもこんな感じなんだ。

 イタズラしてるヤミカラスを見ると、それを止めてお説教をするんだけど、その後は仲良くなってるしね。旅をしてた頃は、野生のヤミカラスとかドンカラスと一緒にキャンプご飯を食べたものだよ。ミロカロスも舎弟みたいなのを作って連れて来るし、ムウマージも友達作って連れて来るしで、ホント、食料があっと言う間に消えていったなぁ…

 

 大丈夫大丈夫、僕も楽しかったからね。だからドンカラス、今でもうちに連れてきて良いからね。またキャンプをしても良いし、そうだ、炊き出しみたいなのをしても良いね。またやろう。

 

 他にも、困ってる人やポケモンは助けに行くよ。僕らが気付かなくても、勝手にボールから飛び出して助けに行ったりしたからね。コレがまた正義感とかじゃないんだよ、このドンカラスはけっこう腹黒いところもあるからね。助けた後、向けられる感謝と報酬を含めて行動してるよ。

 ね?打算的だよね、でもそれで助かってるんだから、僕らに文句は言わないでほしいな。やれない善より、やる偽善だろう?

 

 あっでもコイツ、人もポケモンも子供が好きだから、相手が小さいと無条件で動くよ。

 ふふふ、うちのドンカラスは大きいでしょ?この巨体から見れば、大体の人もポケモンも小さいよね。ふふっ。

 

 そうだ、ドンカラス。

 新しい部屋はどんな感じにする?

 今の事務所みたいな部屋にしても良いんだけど、だいぶ部屋が大きくなるから、別のコンセプトにするとか2つ目のコンセプトを並べても良いね。

 

 ああ!なるほど、倉庫みたいなのが良いのか!

 そうだね、宝物も増えてきたからね。なら2倍3倍…いや、もっともっと沢山しまえるような、大きな倉庫にしようか。

 当然さ、手入れもしやすい様に並べ方も考えなきゃね。せっかくだから特注にしようか。家具屋さんでイメージを作って、職人さんを探しに行こう。心当たりは何人か居るから、きっと良い物が手に入るはずさ。ここからだと…タマムシシティだね、配送できるなら気に入った物があれば買ってしまってもいいかもね。

 

 それじゃあ行くよ。

 あれ?ああ、間近で見るのは初めてだったね。

 うちのドンカラスは大きいから、初めて見る人はみんなそうやってビックリするんだ。背の高さもそうだけど、羽のあるポケモン達は翼を広げると2倍以上大きく見えるからね。驚くのも仕方ないさ。

 

 スゴい威圧感でしょ?

 こんなのが敵だと、戦い慣れてないポケモンはそれだけで萎縮しちゃうんだ。でも、コイツは味方だからね。頼れる僕らのリーダーさ。

 

 ほらほら、君はリザードンだろう?

 さあ飛ぶよ。カントーのバッジが足りない?そういえば君はガラル出身だったね。空飛ぶタクシー?あれはまだ、ガラルとパルデアにしか無いよ?アローラには似たようなサービスがあったけど、あんまり普及してないんだよね。

 大丈夫さ、初犯なら注意だけだからね。もしジュンサーさんに怒られたなら、僕も一緒に謝ってあげるから。任せてよ、僕は謝り慣れてるからね!特にカントーとかホウエン、シンオウ辺りのジュンサーさんやレンジャーさんは大体が顔見知りだよ。国際警察だって、何人か知り合いだからね。安心して良いよ。

 

 

 

 

 

 

 





 ゲームボーイを引っ張り出して遊んでる。
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