十一話です。
ゴシック体より明朝体の方が字面が好きなんですけど、特殊フォントの使い方が難し過ぎて諦めました。
時は歩みを止めず、森の中。
周囲を木々に囲まれた道なき道。深緑の中、少女は歩いている。
その表情は目に見えて疲れている。少女の名は、阿頼弥花凛。
今回の交流会において、加茂から索敵と情報支援を一任されている彼女が前線に出る必要は、本来であれば無い。
森の奥に隠れ、先輩達のサポートに徹していればそれで良かった。
「兄さん、今日は一段と暴走してたなぁ……久しぶりに啓従兄さんに会えてよっぽど嬉しかっんだろうな」
だが、兄のあの発言だけはどうにも見過ごす事ができなかった。
花凛の術式でメンバー同士の位置は常時共有され、音声や映像も花凛が取捨選択しながら共有している。
一歩間違えば京都校全員に伝わっていたかもしれないと思うと、本当にバカ兄野郎と言わざるを得ない。
「まぁ、悪気は無いんだろうし……嬉しくない訳じゃないんだけどさ」
グラデーションのように顔が曇る。誰にも聞こえぬ呟きは、森の中へ消えて行く。
数少ない良識派としての感性が、心を重く沈ませている。
暗くもなく、明るくもなく、捻くれてもいないが、真っ直ぐでもない。良くも悪くも普通の少女。
故に、声高らかに気持ちを吐き出せる兄を素直に尊敬するし、兄の思いを全て否定する事はできない。
一つ溜息を吐く。
それもまた、誰にも聞かれぬ筈だった。
「へぇ、嬉しいのは事実なんだな」
「いやまぁ、それはもちろんそうですよ。兄さんが私の為を思って言ってくれているのは分かってるの、で………………ぇ?」
突如割り込んできた声に、花凛はバッと隣を向く。脚も完全に止まった。
そこにはいた。何なら隣にいた。
今一番出会ってはいけないだろう人物。
禪院真希。
「ワァーッ!?」
数瞬遅れて、甲高い声が響いた。花凛は瞬間的に後退り、木の後ろに隠れた。
前を向いていた切れ長の眼が、眼鏡越しにこちらを向いた。
「驚き過ぎだろ。割と前から居たぞ?」
「い、居るにしてももう少し登場の仕方とか考えて下さいよ真希さん……! 眼球爆発するかと思ったじゃないですか……!」
「どんな驚き方だよ……っていうか、いつもは近付く前に気付くだろうが。半分はお前も悪い」
「それは流石に濡れ衣でしょ」
とは言いつつ、実際真希にも一理はある。
啓すら凌ぐ術式の練度を持つ花凛相手に、背後を取る、奇襲を仕掛けるといった行為はほぼ不可能に等しい。
真希自身、体調でも悪いのかと疑っていたくらいだ。
「何の用ですか?……ここに居るって事は、真依さんはやられちゃったんですよね」
「どうせ見てたんだ、聞くまでもねぇだろ」
「で、次は私ですか……できれば交流会の最後まで居たかったんですけどね……」
「卑屈過ぎだろ。もうちょい頑張れ」
「真希さんが私の半径三キロ圏内から出てってくれるのなら頑張ります」
「何をだよ」
三輪を退け、真依を下し、そうして三人目まで至った真希であったが、どうにも調子が狂ってしまう。
短くない付き合い故、花凛が謙遜しがちな性格なのは知っている。
油断などしない。
それは過小評価であって、眼の前の少女は紛う事無き
全力で倒す。倒すからには、向こうも
「……。じゃあこうしようぜ」
「?」
口火を切ると同時に真希は指で手招いて、花凛もそれを追う。
少しでも戦いに適した場所へと、二人は移動していく。
「私が勝ったら一つ質問に答えろ。お前が勝てば何でも一つだけ言う事聞いてやるよ」
「やけに私が得する提案ですね……ちなみに、その質問の内容は?」
木の少ない開けた場所で真希は止まる。
振り返った鋭い目付きは、更に鋭くなっていた。
「──お前は啓が好きなのかどうか、だ」
「……」
「悪いが、明との一悶着聞いちまってな」
数秒の間、沈黙が場を占めた。葉が風に揺れる音だけが響いている。
花凛は静かに、フッと笑みを零した。
「なる程。つまり真希さんは、私が
まるで別人であるかのように、花凛の空気は移り変わっている。
暗く冷たい、深海の如き笑み。明も見た事の無い花凛の一面。
あるいは真希にしか見せるつもりの無い、花凛の。
「……そうだな」
真希は構える。
もうすぐ始まる。きっと、この自分の言葉か、その次の言葉を皮切りに。
「好きだよ。お前が思ってるより、お前が想ってるより……ずっとな」
「……そうですか」
真希の答えを聞き、花凛は俯く。
だがすぐに顔を上げて……そして、不気味なくらい朗らかに笑った。
「まぁ、絶対秘密ですけど」
木々の合間から見える青い空。
帳が、空に滲んでいる。
姉妹校交流会は広大な高専敷地内の一区画で行われる。
会場となる森林や湖、川等の土地は、全て包括して高専が管理している。
通常の学校業務用の校舎やグラウンド、あるいは寺社仏閣等も所有権は高専にある。
あまりに広過ぎる「呪術高専」。
その規格外の敷地境界を囲んでいるのが、いわゆるところの"天元様"の結界である。
一般人の眼から呪術を秘匿し、敵の侵入を阻む高専結界。
だが曰く、かの結界は「守る」よりも「隠す」に偏っているという。
「はい皆さーん、こちらですよー。あ、押さないでねー、ゆっくりゆっくりー」
それは花凛と明の一悶着から、五分程時が経った頃だった。
人気の無い森。その只中にある小さな丘の上。
十六人程の生気のない表情の人々が林の奥から現れ、人形のように進んでいる。
やがて彼らは先頭の男の言葉で脚を止める。
先頭を行くのは、天蓋を被った男である。
「よーし。では皆さん、僕が合図をしたら先程言った通りに『文言』を。良いですね?」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
「はい」
彼らは全員一般人ではなく、実力と実績を持つ歴とした呪詛師である。
ここに阿頼弥の人間がいれば、何人かは名前を挙げられる程有名な呪詛師も混ざっている。
十六人の返答に満足げな反応を見せるでもなく、ただ当然のように享受して、男は袖口から何かを取り出した。
不気味な札で覆われた、楔のような物だ。二つ手に持っている。
男はそれを地面に突き刺して、再び振り返った。小さな笑い声が漏れた。
今度は機嫌の良さそうな、楽しげな声だったように思う。
「では皆さん、せーの!」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え」
「いやぁ、参ったねぇこりゃ……」
黒瓦の屋根の上を飛び移る。水切りのように跳ねている。
五体の細さが際立つ黒服の老女は、本当に困った様子で呟いた。
阿衆──「
彼女の視線の先は、極夜のような半球。
現時点での最優先任務である「禪院真希の護衛」を任されている身としては、この事態は少々失態が過ぎる。
子供達の邪魔をしたくないという気遣いの結果がこれだ。
歯噛みしながら耳の無線機の着信に出る。
「"
『す、すいません……私達の警邏が粗末なばかりに』
「いや、敵は今まで散々『眼』の監視網を抜けてきた。その能力が
『お願いします』
通話を切って、祝は脚を早める。"帳"までは残り五十メートルといった所だ。
そこまで近づくと、視界の端に同じように走る影が過ぎった。
恐らく五条悟、つまりは高専職員だろう。
少し気まずいが、連携は取るべきだと判断し接近していく。
当然、五条には声を掛ける前に察知された。
「あれアンタ、玄さんとこの……」
「あぁ、『阿衆』の
「たぶんそっちとほぼ一緒で、殆ど何も分かってないよ。ただ帳の方は少し複雑みたいだね、
前を行く五条に合わせ、屋根から降りる祝。一同は帳の目前まで到達する。
「特に内側の帳……なーんか妙だったんだよね。アレンジが加えられててさ」
「"六眼"か……それで? 何が妙だったんだい?」
「たぶんだけど、"帳"の術式に──」
五条は忌憚無く言った。
……その名前は、阿頼弥の人間であれば知らぬ者はいない。
「
過ぎ去る左右の景色を見る暇も無い。
別れている道に対して、どちらが良いかを考える余裕も無い。
迫る脅威を今すぐに振り払えるだけの力も無い。
ただ前を向いて、逃げて、生きる事だけを考える。
「大丈夫ですか? 狗巻先輩」
「しゃけ」
「来るぞ!」
背後から這い寄っている木の根の集合体。
生き物のように蠢いて、伏黒達へと追い縋る。
その上に立つ大きな人型。
人ではない。眼の部分からは木の枝が生えている。
何よりも、尋常ではない呪力が存在の異質さを物語っている。
宙に漂う木の鞠から、槍のように枝が突出する。
「【止まれ】」
枝も人型の異形も、そうして止まる。
すかさず隣の加茂が構える。両手を合わせて、照準も合わせる。
「百斂──穿血」
両手の隙間から溢れる程に圧縮された血が、次いで放たれる。
空気の破裂と共に血の線が異形の頭部に突き刺さった。
極めて硬い筈の皮膚には、削れたような痕が残った。
「急げ、どうせすぐ治してくる」
喜んでいる余裕も無い。
狗巻の呪言で止め、加茂と伏黒の二人で攻撃し、離れる。
先刻からずっとこの繰り返し。そうするしか無い程の差が彼らにはある。
"帳"の外を目指し味方と合流するまで、今の均衡が続くかどうかすら定かではない。
(早めに東堂、最低でも三輪と合流したい所だが……)
道なりに進んだ先で屋外に出る。
屋根の端まで退がり、目の前の脅威を改めて認識する。
木を操る人型の異形──そして。
「花御。お前は些か優し過ぎるぞ」
一人の青年。だが彼も、やはり人ではない。
雷鳴のような厳かな声。全身にのし掛かる圧力を感じる。
発する重圧に反して、伏黒と同じくらいの身長。
空の化身。
特級呪霊。名前は
「このような鬼事に付き合ってやっている事も、逃げる蟻をわざわざ潰さないでいてやる事も」
空色の甚平に、マントじみた袖の無い白い羽織。
二枚歯の下駄で空を踏み締め、「天」の字が書かれた黒い布の下から声を発している。
ス、と手が翳された。
恐ろしい程の呪力が掌に集まっていく。
「世はお前ほど寛大にはなれん」
大気の爆裂が奔った。轟音と共に迫る。
回避はもはや不可能。唯一対抗し得たのは、空気の激流よりも速い音速であった。
「【逸れろ】」
その一言の後に暴風は二又に弾けて、遠くの地面を砕いた。
喉を潰しながらも生き延びた狗巻達を見て、青年は思わず布の下の表情を動かす。
「ほう、死なぬのか」
『やり過ぎてはいけませんよ全空。もしあの中に宿儺の地雷が居たら』
「だから優し過ぎるのだ……あのような
「──やれ」
伏黒の呟き。したり顔。
(油断し過ぎだ!)
全空の背後。建物の影から"鵺"を接近させている。
帯電する翼は、しかし全空に届かなかった。寸前で止まる。
見えない大気の壁があって、球状に全空を護っている。
壁は炸裂して、鵺を木の葉のように吹き飛ばした。
「く……っ」
「狙いは良いがな少年、威力が拙い」
呪力量。攻撃力。防御力。あまりの隙の無さに、意識が全空へと向くのも仕方無かった。
花御の接近に気付くのが明らかに遅過ぎた。
巨腕が加茂を捉え、跳ね飛ばす。木の鞠がそれを追跡する。
貫かれるより僅かに早く、加茂を回収する事ができた。
「生きてますか! 加茂さん!」
息はしているが返答が無い。狗巻の喉も既に潰れている。
ただ逃げる為、生きる為に使った呪言ですらこの負傷。
それだけの格上相手二人に、残るは伏黒一人。
もはや彼らに傷を付けるよりも、生き残る事の方が困難である。
……伏黒は静かに俯いている。
「高菜」
「っ! 狗巻先輩……!」
肩に優しく手が乗った。狗巻は躊躇い無く前を歩いていく。
引き止める事ができない。伏黒の中で、僅かに理性が押し勝っている。
誰より狗巻が納得している、
息を吸う。
呪う──叫ぶ。
「【ぶっとべ】」
ドゴン。
空気の破れる音。花御は強く弾かれて、建物の屋根瓦を抉った。
狗巻は倒れる。花御は無傷である。
『そのナマクラでは私は斬れませんよ』
背後。刀を上段に構えて現れたのは二年、禪院真希。
疾る斬撃は、花御が差し込んだ腕によって容易く折れた。
すかさず伏黒の刀が花御の右側頭部に迫る。
咄嗟に上体を逸らし、直撃を避ける。
『こちらの刀は悪くない』
斬撃の掠った眼の樹を治しながら、煽るように言う。
しかし単なる挑発ではなく、呪具の威力を確かめる事で対処の優先度を定めていた。
「もっと良いのがあるぜ」
それを知ってか知らずか、真希は伏黒から新たな呪具を受け取る。
特級呪具。"
警戒の暇も与えない。即座に真希は踏み込む。游雲を振り被る。
(キタ、"この視界"……頭割れる……!)
真希が見ているのは、
俯瞰視点から見える、スーパースローモーションの映像。
これが阿頼弥の「眼」による超常の視界。
自身の体勢。花御の動作。伏黒の焦燥。……背後を取る全空。
全て視えている。
(ここだろ、花凛……!)
真希正面から三時方向。七十メートル遠方。木々の合間。
阿頼弥花凛が照準を合わせている。銃の形の右手。
真希に「視界」を貸しながら、正確に狙いを定めている。
阿頼弥の眼──
高度な五感の操作術。それは術式効果を他者に共有する事もできる。
交流会中は広範囲の視覚や聴覚を共有する事で、仲間に戦況を伝えた。
兄である明には動体視力の強化を共有し、啓との戦闘を補助した。
そして加茂が気絶したあの時、伏黒、真希、狗巻に広範囲聴覚を共有して作戦を伝えた。
加えて阿頼弥花凛は、"複数持ち"である。
「
花凛が銃声を唱える。弾丸は空間を跨ぐ。
発射から移動の過程無く、虚空から現出した真っ黒な"枝"。
それは真希の背後を取った全空の下へ到達し、全空の右肩、右横腹、右膝に深々と食い込んだ。
ほぼ同時、術の反動により花凛の眼からも流血が起きる。
"
それは眼の焦点が合った部分を、空間を越えた「枝」が寸分違わず刺し貫く。
肉眼のみならず、彼女が遠隔操作している複数の「眼」の焦点でさえ。
「な……っ」
驚く全空。理解の及ばぬ奇襲に、初めて動揺を見せる。
一方の花御は游雲の一撃を受け、遠くの川まで飛ばされる。
ここまでが作戦。全て連携。
凶悪極まりなかった特級呪霊二体の分断が今、完了した。
「やれ」
その全空の後ろ。ローブと槍の天使。
一瞬の隙を突き、横に薙いだ槍で全空を吹き飛ばした。
大気の壁に防がれたものの、十分なダメージを与えている。
式神の名は「
阿頼弥家相伝の術式の一つ。「天秤」を司る強力な式神。
ここでの役割を終えた明は、屋根の上で静かに零す。
「サッサと祓え、阿頼弥啓。終わったら勝負の続きだ」
踵を返して屋根を降りる。後はもう帳の外を目指せば良い。
帳内での事は全て、最強の従兄弟に任せれば事足りる。
明は息を吸うように確信している。
「クッ、花御……!」
花御からはがされ、「天」の字の下が焦燥に歪む全空。
その意識の揺らぎに踏み込む、神童の影。天秤の呪い。
「
声は、静かに響いた。
瞬間、上空に雲が集まり、折り重なり、周囲全体に影が落ちる。
一気に暗がりとなった森に、程なくして風も荒れ始め、一帯に烈風が満ちる。
不吉な程の悪天候が、森と大地を撫で付けている。
暴風と曇天。その中心。啓の頭上にある雲が円状に裂かれた。
雲の切れ目からは、天国の扉のような陽光が降った。
輝かしい柱が、啓の背後に掛かる。
それは明と同じ術式……だが感じる呪力の量も質も気配も、全てが違い過ぎる。
言い表せようの無い格差。
「……ッ!」
神々しい布の装衣。
帯で隠された両目。
四対の翼。
左手に天秤。右手に剣。
全てが純白。全空の倍程の巨体を有する、げに美しき式神。
女神。のような怪物。
全空は即座に臨戦する
「
……間も無く、全空の視界は下へ歪んだ。土煙が高く舞う。
女神が剣を振り下ろしただけで、容易く地に堕とされた。
「ガハ……ッ!」
「悠仁、東堂さん、恵くん、憲紀さん」
声が近付いて来る。足音が近付いて来る。
やって来る。
「狗巻先輩、パンダ先輩、真依ちゃん」
冬のような声色。雷鳴のような足音。
絶望がやって来る。
「明くん、花凛ちゃん」
人の世の影に生きる呪いを、善の光で焼き尽くす絶望そのもの。
「真希ちゃん」
絶望が見ている。
絶望が見下ろしている。
「どれだけ人がいると思ってる…………なぁ」
全空。空の呪霊。
神に等しい存在を、少年は神のように見下ろしている。
「死ねよ」
十一話、読了ありがとうございました。
ついに三つ目の術式判明です。やっとここまで来ました。
一応術式名が「真蹟」であり、式神の固有名詞はありません。