まあ内容的に偏るのはわかってましたけど。
後書きに選択肢でどう変わったのかをまとめてます。
太郎のへその上には小型の爆弾が埋め込まれていた。
呪力の欠片もないため、五条悟も気が付かず、万が一に制御が出来なくなった太郎の命を狩るために幼少期から埋め込まれている。
その爆発によって、太郎の肉体は原作の五条悟のように綺麗にではないが真っ二つになった。
「所詮失敗作ではこの程度か」
「特級術師にすらなれなかったのですから想定通りですけどね。さて、それの心臓を抜き取ってもらえますか?」
太郎を造った男女がそんな会話をしながら近づき始めた。
「桜子様、お下がりください!」
「宋逸郎様お下がりを!」
太郎の変化に気が付かない二人を庇うように、太郎も修めている流派の師範の一人が声を上げながら、その手に持つ槍を死に体に見える太郎に投擲した。
宿儺が操っていた飛天の意味を持つ流派なため、太郎が使う棒術ではなく、槍術がメインの武術である。そのためここにいる師範たちは皆槍を持っている。
「早速一人殺せると思ったのに」
太郎の体は爆発で確実に上半身と下半身が分かれたはずなのに、既にほぼくっついている。
そして投擲された槍を腕の力だけで掴み取り、杖代わりにして立ち上がる。
五条悟は原作では何故か体が真っ二つになって即死したが、人は体が上下に一瞬で別れたとしても即死しない。
普通は苦しんですぐに死ぬのだが、太郎や今の五条たちは体が上下に真っ二つになっても即時に反転術式を行使出来るように訓練している。流石に頭のおかしい訓練を続けた太郎と比べると、こんな数秒で治るようなキチガイ反転術式はしていないが、数年後の五条悟であれば原作同様に世界斬されても再生が間に合うだろう。
流石に頭が破裂すれば太郎以外は死ぬのだが、太郎は雫を憑依させている場合に限り、霊体となっている雫が知り尽くしている太郎の頭を反転によって治すことで数秒以内であれば生き返れる。
「何故だ? TRYがあそこまでの反転術式を使えるなんて報告にはないぞ!」
「高度な反転術式の訓練をする時は結界で外部の人間が見られないようにしてたんだから当たり前だろ」
「夜蛾の報告でもここまでではなかったではないか!」
「夜蛾先生が悪用されかねない情報を流すわけねえだろ。ガキの頃から腕を生やすくらいはしてたのに進歩してないと思ったのか?」
狼狽えている男を無視して、太郎は呪霊と融合してしまっている祖父の元に翔る。
雫が憑依しているため、太郎の背中にはコウモリのような翼を生やしているため、駆けるではなく翔る。
「やりなさい。融合個体28号」
「どれだけの人を浪費してんだよ」
術式なしの棒での戦いでは祖父に一度も勝ったことがない。
その祖父の身体能力が呪霊と融合したことで跳ね上がっており、体の左には腕が1本、体の右には腕が3本ある異形だが、それでも祖父の技術は忘れていないのか、いつの間にか持っていた4本の棒を巧みに操りながら、太郎に向けて打ち付けてきた。
「爺ちゃんならそんな動きはしねえ。効くわけねえだろ。『時間感度操作:0.001倍』」
太郎と祖父が勝負になっていたのは術式や呪力の強化なしでの棒のみの戦いだったからだ。
今の太郎は
棒を破壊しながら祖父に対して拳を振るい、祖父の時間感度を極端に遅らせて、食事会が行われているホールの奥に吹き飛ばした。
「時間感度? 貴方の感度操作は五感の度数を操作するだけの術式だったじゃない!」
「教えてねえからな」
「そんなわけがないだろ。お前が1歳にならないくらいの時に測定して判明させたんだ」
「で?」
「もし本当に隠していたのであれば、0歳の頃から自意識があり、私たちを警戒していたことになるではないか!」
「あったんだよ。お前らが造り出した俺にはその頃から、お前らに対する警戒心がよ!」
「あり得ない!」
「宿儺を受肉、復活させようとしてたくせに何があり得ないだ。それこそあり得ねえだろ!」
太郎と男の会話だけを聞けば悠長に話しているだけに見えるが、馬鹿げた呪力量と繊細な呪力操作で身体能力を高めて戦い続けている。
ちなみに内にいる宿儺は復活があり得ないと言われて少しだけ落ち込んだ。
何十年も費やして実践込みで鍛えてきた槍術使いをただ呪力による強化で槍ごと叩き潰す。
神職や僧侶たちは秘伝の技術によって太郎を弱体化させようとするが、そいつらが崇めているのは両面宿儺なのだ。むしろ身体能力が向上し、手刀で首をねじ切られる。
九州や西日本で宿儺を崇めていた名家の代表たちも懸命に術式を使って戦うが、太郎が敢えて漏らしている呪力の壁すら突破できず、四肢をもぎ取られていく。
泣き叫ぶ権力者。舞い散る血潮。黒い稲妻が太郎の体から何度も発生している。
いくらでも払う。命だけは助けてくれ。家族が待っているんだ。宿儺様の降臨を邪魔するな。痛い。助けて。
皆が皆戦うわけではないがこの場にいる者は全てが宿儺信仰者であり、太郎を殺すのを眺めて楽しもうとした者たちである。
子供が蟻を潰すように、人がうざったいからと蚊を叩き殺すように、無感動に太郎は鏖殺し続ける。少しだけ太郎の髪色が黒からピンクに近付いているが、誰もそのことに気が付かない。
「何故それほどに呪力を垂れ流しにして動き続けられる!」
「俺はあの五条悟と同じくらいの呪力量だぞ?」
「1割いくか行かないかくらいだったはず……そんなところも隠していたのか! この親不孝者め!」
「それに憑依している雫は特級呪霊だ。雫から呪力を譲ってもらえるからこの程度一切問題ないんだけど、もしかしてもう手はないのか?」
男たちがこの場から逃げないのは屋敷の敷地を覆うように帳が下りているからだ。
しかも太郎と雫が共同で発動させた結界であり、太郎と雫に悪意を抱いていなければいくらでも出られる結界なのだが、この場にいる者たちは全員が宿儺を復活させようとしているカルト信者のため、宿儺復活を邪魔していることになっている太郎への敵意で出られていない。
「撃て!」
拳銃やアサルトライフルでの四方からの銃撃も太郎を囲う円形の結界で止まる。
「雫の術式はファンタジーのサキュバスが出来ることは何でも出来る。魔法だって使える。魔法にバリアってあるだろ? 定番だよね。呪術による防御は物理力に対して呪力に比べたら弱いけど、バリアはそんなことがないんだ。数時間くらいならずっと張っていられる。一度はやってみたかったんだよね。バリア」
ちなみに結界ではなく雫の術式でバリアを展開してもらったのは趣味だ。
今までは暗示によって雫と強くなること以外には基本的に興味がなかったがそれがなくなり、よく考えれば魔法が使えるなんてとても興味深いことではないか!
100を超える人がこの場にはいたのに、半数が既に死んでおり、もう半数は手足が欠損した者ばかりだ。
男と女を守る存在も居なくなり、二人は互いに責任を押し付けあっている。
「ねえ雫」
『なんですか?』
「これが終わったらセックスね。卒業したわけだし」
『本当ですか!! ……いや、あの、止めてください。それ死亡フラグですけど』
「この戦いが終わったら、夢魅雫と結婚するんだ」
『わかりましたから終わらせましょう』
「愛してる。心の底から」
『凄く嬉しいのに血だらけで、フラグ立てながら言われても.』
太郎が不安を紛らわせるためにふざけていることを雫は理解している。
話始める少し前に時間の感覚が極度に遅くさせた祖父に視線が行っていたのを見ている。
なので乗ってあげる気でいたが、死亡フラグは勘弁して欲しい。呪術というオカルトを使うモノはジンクスも結構気にするのである。
「おい、そこの俺を造った男と女」
「貴方母親に向けてなんて口の利き方ですか!」
「お前らの名前とか覚えてねえし」
「親の名前を覚えていないだと」
「なに真人間みたいなこと言ってんだよ。実験動物が実験をしてきた人間の名前に興味があると思うか?」
その言葉にその男女は口を閉じたと思えば、醜くもあがき始めた。
「こんなことをしたのよ。呪詛師確定ね」
「だから? 田中家がやってきたことを入念に調査すれば、何故俺がこの家を壊滅させないといけなかったのかわかる。数年は呪詛師認定されると思うが、解除されるだろうな」
「親を殺すつもりか!」
「お前らは親じゃない。ただの製造者。みっともねえ、恐怖かなんか知らねえけど漏らしやがって」
「女性に」
「お前を女性として扱うわけねえだろ。結婚先の父親をも実験体にしやがって」
『準備出来たよ』
太郎は別にこの親たちを痛めつけて殺す気はない。
そんな面倒なことをするなら、祖父を何とかしたいのだ。
とはいえ、雫がどうしても試したいことがあると言ってきたため、会話に乗っていた。
去年の夏からこの春までの間に夢魅雫は相当強くなった。
太郎は認識出来ていないが、彼の中に居る呪術の天才である両面宿儺から稽古を受け、術式の解釈を大幅に広げていた。
雫は魂を太郎に捧げたことで宿儺のいる場所に、太郎と濃厚接触をしていれば精神体で行けるようになった。
そのおかげでどうなったのか?
「お前らが復活させたがった宿儺の使う術式と同じような効果で殺してやるよ。じゃあな、壮大な目的もなく、ただただ偶像を崇めてるだけの羂索未満の父親、母親」
「『
太郎は人差し指と中指を立てて構え、そのまま指を振り下ろした。
太郎に雫は『サキュバス術式』の魔法で斬撃魔法を使っていると説明している。
だが実態としては太郎の中に居る存在が魂の繋がりから雫を経由して、『解』を発動させている。
太郎を造り出した父親と母親以外は一刀のもとに切り伏せられているが、幼少期よりずっと太郎を見てきたからか、宿儺も太郎の父親と母親へのヘイトは相当高かったようで、その二人だけは入念に細切れにされた。
後に宿儺は語る。羂索もあそこまでは外道ではない。
この場にいる呪霊と融合してしまっている祖父と太郎と雫以外は全員死亡した。
その光景をずっと天元は見ていた。
♡♡♡♡♡
「爺ちゃん!」
敵を全て鏖殺した太郎はすぐに祖父の元に向かった。
体の半分以上を白い呪霊の肉体に浸食され、祖父の面影はあまりない。
それでも太郎には目の前の人が祖父であるとすぐにわかる。
「領域展開ッ!!」
太郎の術式の順転も反転も感度を操作することしかできない。
故にガネーシャ呪霊との戦いで扱えた領域展開の効果、あらゆるもののステータスや動作などに干渉する力があれば救えると思い、領域展開を発動した。
だが、太郎はガネーシャ呪霊との戦いの後から一度も効果を発動出来ていない。
「頼む、お願いだよ。俺の術式なんだから動けよ!」
太郎は己の術式にありったけの呪力を更にくべる。
しかしうんともすんとも言わない。
「どうすればいいんだよ。縛りか! 今後どうな、うぐっ」
太郎が今後の全てを捨てた縛りを発動しようとした時、今まで感じたことのない強い頭痛を感じ、早まっていることに気が付く。その痛みで祖父が助からないかもしれないと感じてしまう。
戦いが終わった後、感度操作で無理やり背けていた悲しみという感情が流れ始める。
とめどなく流れる雫を太郎の中にいる夢魅雫も感じて、口を出そうとした時、雫は肩が叩かれた気がする。
「どうしようどうしよう。どうすればいいんだよ。教えてくれよ…………おい、いるんだろ宿儺!!」
太郎はずっと確信を得ていなかったが、先ほどの戦いの最中、雫以外の存在も内にいることを感知した。
黒閃の連発によりボルテージが上がっただけではなく、術式効果以外であらゆる感覚が鋭くなったからか、『
『
太郎の出生的にも両面宿儺の器になっていてもおかしくはないと推察した。
「何でもする。だからどうすれば俺のこの領域展開の効果が使えるようになるのか教えてくれ。頼む!!!」
しかし宿儺は答えない。
「たった一人の肉親なんだよ。
太郎は宿儺の存在を確信した時に思い出した。
前世では双子の兄を殺して生まれた鬼子であり、宿儺と違って下半身がまともに動かせない奇形の体で死ぬまで病院のベットの上で過ごした。両親には会った記憶もなく、この世界の両親はクズ。
彼が物語でしか知らなかった家族を教えてくれたのは祖父ただ一人だったと今初めて実感した。
「頼むよ。お願いだ」
だが宿儺は動かない。
自分と同じ生まれで、この世界の生でも同じような誕生をした自分の片割れ。
故にこのくらいであれば乗り越えられると判断した。
ピキリッ
宿儺はそう判断した。だが夢魅雫は違った。
太郎は明らかに異常だと分かっていながらも、ずっと両親に従っていたのは力がなかったから、だけではない。
両親に愛して欲しかったからだ。
太郎は呪術において異常な鍛錬や術式運用するが、人としては普通の人間なのだ。
無理やり感度操作で抑え込んでいただけで、ただ自分に危害を加えそうなだけの人を殺すたびに、心の中で歯を食いしばっていたのを知っている。
泣いて命乞いをする女性に殺しの手が鈍りそうになったのを知っている。
改心するからと叫んでいた人が本当に改心するかもしれないと、一瞬思ったのを知っている。
それでも殺したのは雫や祖父、高専の友人たちに被害が出るかもしれないからと心を沈めて殺戮したのだ。
太郎はもう限界であることを雫は知っている。
故に夢魅雫は動く。異形ではあるが人として生まれた宿儺より、呪霊として生まれた彼女の方がより人の考えを理解できている。
『領域展開『
太郎の領域展開の中で領域展開を行った。
♡♡♡♡♡
普通であれば領域展開の中で領域展開は出来ない。
領域を確保し、自らの有利となるフィールドを作成するために発動するので、領域の押し合いになるからだ。
だが太郎は雫の動きを阻害する気はないため、雫の呪術的な行動は全て通すような条件になっているた。故に太郎の領域展開の中で領域展開が行われた。
「雫、なんで領域展開したの?」
ピンクな家具が置いてあり、部屋の真ん中には大きなベッドのある
元々の領域展開の効果はセックスをしないと出られないという効果であり、男にしか使えないが、この部屋の中では性行為以外の全ての行動は禁止される。故に
領域という部屋に閉じ込めたら後、サキュバスとして絞り取るだけで勝ちを拾えるものだが、太郎と出会った後に習得したため今までは使ったことがなかった。
「田中太郎。お前には失望した」
「……雫?」
太郎は今まで見たことがない目で見てくる雫に動きが止まる。その目はとても冷めている。
「貴方となら楽しく生きていけると思った。だけど先ほどの命乞いはなんですか?」
「爺ちゃんの命が掛かっているんだから」
「知りません。田中総一郎が生きていようが死んでいようが。貴方は内にいるかもしれない宿儺になんて言いました?」
「……」
「何でもする。そんな言葉、契約を発した時点で宿儺がもし居たら、肉体を寄こせで終わりました。肉体の主導権のない状態でアドバイスを聞いても意味がない。後は肉体をそのまま乗っ取られて終わりです。馬鹿ですか?」
太郎は何も言い返せない。全てが正論だからだし、何よりも大好きな雫のその目を受け、思考が止まる。どうやら彼はマゾヒズムは持っていないようだ。
「貴方にはもうついていけない。駒として……100年くらいは
「ちょっと、え?」
そこで初めて気が付いた。太郎と雫の呪術的なつながり、調伏されていたはずの夢魅雫とのパスが消えていることに。
太郎は好きな子を契約で縛り続けるのは嫌だったため、いつでも雫側から外せるようにはしていたが、まさか本当に外されるとは思わなかった。
「貴方にとって、私は『呪術廻戦』に出てくる
「いや、俺は雫の事はちゃんと人間だと」
「私は呪霊だ! 人ではない。お前はミゲルが便利な
「違う」
「違わないよ。私は思っていたもの。貴方は私を都合のいいオナホに程度にしか思っていないと。貴方は他の人を『呪術廻戦』の
「……」
雫はバレない様に催眠を掛け続ける。
今後
「さようなら。
「……」
太郎は崩れ落ちながら、その場から消えた雫の場所を見続けた。
何故かわからないうちにラブラブだったはずの相手が決別してきたのだ。
訳が分からない。何がいけなかったのだろう。どうして。
それらの想いが頭の中を駆け巡っている中、近くにいた存在を思い出す。
「う、がぁ」
「……」
あまりの絶望のためか、はたまた
体が冷え切り、意識が遠のく。
あまりの衝撃に心が凍り、現実感が無くなる。体に力が入らなくなる。
体が上手く動かせなくなる。
そして自分の後頭部が見え始める。
目を閉じ、もう一度開けると見え始めるステータス。
祖父の方を見る。そこに掛かれているいくつもの項目の中から、取り消すべき項目を確認する。
『呪霊浸食(強)』
『魂魄摩耗』
指で横線を引く。
『呪霊浸食(強)』
『魂魄摩耗』
祖父の体の周りに纏わりついていた白い呪霊の肉体が消えた。
しかし呪霊に体を浸食され、老体に鞭を打ったためか、太郎の祖父は浅い呼吸を繰り返している。
『健康体』
『魂魄摩耗』
一度横線を引いた部分を編集する。そしてその下にある魂へのダメージ表記に取引線を引く。
青ざめていた顔に少しだけ赤みが戻る。
『健康体』
『魂魄摩耗』
更新した部分の取り消し線を消し、瞬きをすると、数年前に見た祖父のゴリゴリな肉体がそこにはあった。
念のため手で触っても、呼吸は安定していそうだ。
太郎は自分の手を見る。
『失恋』
取り消し線を引いた。
『失恋』
『失恋』
「……」
取り消し線を引いたのに、何故か新しく出てきた文字列を黒色で塗りつぶす。
『失恋』
『失恋』
その後何十回もその事実を消そうと躍起になるが、最終的に呪力が枯渇してその場に倒れた。
その時になってやっと、その領域展開の効果は膨大な呪力を使うのだと理解した。
「お迎えに上がりました。宿儺様」
♡♡♡♡♡
「うぇーん、絶対太郎様に嫌われたぁ……」
「……」
「太郎様の御爺様を助けるためには、こうするのが一番確実とは思ったからやったけど」
「ああ」
「なんで太郎様と決別しないといけないのおおぉぉ……」
「まあ、その……なんだ? ご苦労」
「やっと太郎様と結婚出来る時が来たのに。やることやれるようになったのに!!」
「……そういえばお前には実体はあるが、肉体というわけではないだろう?」
「そんなの愛の力とサキュバス術式で頑張って肉体作ったわよ!!」
「……ハァ? 自力で受肉したというのか?」
「サキュバス舐めんな。ああ、太郎様との繋がりが消えたから怖い。あの繋がりがどれだけ頼もしかったか」
「ならば出ていけばいいだろう。太郎の中の俺の部屋にいないで」
「恥ずかしいでしょうが! 絶対に嫌われたのになんて顔すればいいんですか!」
「知らん」
「……宿儺って裏梅とかとしか話したことなかったですもんね。コミュニケーション能力ないからわからないか」
「殺すぞ」
「ああ、どうしよう。天元の肉体作れるようになったら絶対に狙われる。太郎様の童貞が……」
宿儺は頭が痛くなったので、部屋の端で目を閉じた。
アンケートでの選択肢。
・なるべく殺さないように
1.一時的でも呪詛師認定がされない(高専教師になれる)
2.呪霊融合化した太郎祖父が死亡(殺さなかった奴らが殺すため)
3.裏梅との合流が遅れる(宿儺の器が現れるまでは五条悟たちの監視付きになるため)
4.祖父死亡により、雫があらゆる縛りをして発動した純愛領域展開がこのタイミングで発動されない
5.雫以外への人の心が無くなる(見逃した奴らが祖父を殺したため)
・鏖殺だ
1.一時的でも呪詛師認定される(高専教師になれない)
2.呪霊融合化した太郎祖父が復活(太郎祖父以外は皆死ぬため祖父を殺す奴がいない)
3.裏梅と田中家壊滅事件後にすぐに会える(どうやってか疑似御廚子を感知する(愛))
4.雫以外のことでもちゃんと泣ける。
次回「宿儺復活?/宿儺は恋のキューピット!?」
雫はただ調伏を切って、繋がりを感知できない状態にして、太郎の内部に移動しただけで、死んだわけでも逃げたわけでもないです。
追記。
こんな裏切り方をしたら関係を修復するのは無理なのでは?というご指摘を頂きました。
雫としてもその懸念はありますが、そうしないと不味いと判断したから無理のある助け方をしました。詳しい説明は次回作中でします。(もしくは感想で触れていたりします)
田中家での立ち回りについて
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なるべく殺さないように
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鏖殺だ