最強スパイ、夜桜の番人になる。   作:黎狐

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最強の暴走、終幕。


金級スパイは荒れ狂う

「"流魂衝"」

瞬間、今までに無い速度で衝撃が跳(・)ん(・)だ(・)。

「何でジグザグに!?」

「まるでゴムボールみたいだねぇ....」

「言ってる場合じゃ無いだろ....!!いつもより速ぇし!!!」

「何がどうなってるんだ....!?」

「..."花の目"、先ほどそう言いましたね?」

「あぁ...ありゃ間違いなく夜(・)桜(・)の(・)完(・)全(・)覚(・)醒(・)、(・)開(・)花(・)だ。」

「!?どういうことですか!!」

「あたしらにも分からん...が、陽葵が何かしらを抱えていることは確定だ。ぶっ飛ばして聞き

出すぞ」

「そうだね...あたしも使おうか」

その言葉が放たれた瞬間、夜桜二刃の瞳が花の模様を刻んだ。

「兄さんと同じ...!!」

「本来"開花"は夜桜家の当主以外が持つ超人的な力だ。使用者によってそれぞれ異なる力を極限

まで高めさせる....姉ちゃんは"包容"、限界まで高めた動体視力と繊細な指先で相手の攻撃を無力化

できる.....つまり、陽葵の開花もそれと同じように何かしらを高めている可能性が高いって訳だ」

「....絶対速度関係ですよね?」

『だろうな(ね)』

「...まず陽葵兄ちゃんを無力化するのが最優先だよ」

「七悪!起きてたのか?」

「うん、ついさっき....それより陽葵兄ちゃんを止めないと、僕たち全員瀕死の重傷を負うことになるよ」

「そうだな....取りあえずヒナギクへの文句は後だ、とっととあいつをたたき起こす!!」

「....."流魂衝"」

「兄さんほんとに容赦ないね!?」

「こりゃほんとに凄いね...無力化にちょっと時間がかかると感じるのは初めてだよ」

「言ってる場合じゃないよ!?」

「...ごめん、兄さん。"廻皇坤"」

太陽が放った言葉は、その後の破壊音で全てかき消えた。が、音の発生源である破壊された壁付近に、陽葵はいなかった。

「どこに....「"波華"」上かよぉ!?」

「...今のどうやって避けたんだ???」

「知らん」

「四怨、何かわかったかい?」

「...あぁ、戦闘のパターンから陽葵の開花を絞れた。おそらくは"加速"、反応速度、及び身体

能力の内可動域を動かすまでの速さを限界まで引き上げる力...データ通りなら、これを発現

させた奴は"使いこなせない欠陥"の烙印を自分に落とすレベルのじゃじゃ馬なはずなんだがな...」

「陽葵兄ちゃんは昔から高速戦闘を使ってた、今更速度が上がろうが関係ないんだと思う。」

「んな阿呆な....」

「まぁ、結論陽葵を止めるためにはその速度に適応するしか無いんだね?なら....」

『やるしか無い。』

 

「何で...何で..."紅蓮・東"」

「それ教えて貰ってないんだけどぉ!?」

「ごちゃごちゃ言うな!!消し飛ばされるぞ!?」

そうやってたたき起こす機会を探っているときだった.....

―――――――陽葵がどこからか、刀(・)剣(・)を(・)取(・)り(・)出(・)し(・)構(・)え(・)た(・)の(・)は(・)。

『....はぁ!?』

「...."陽枯し"」

「待て待て待て何で刀使ってんだお前!?」

「嘘でしょ.....」

「まさか徒手空拳以外も使うとはね...驚いた」

「驚いてる場合じゃ無いよ!?」

「"山茶花"」

『人間業じゃ無い!!』

最早どうやって業を使っているのか分からない程大量の剣閃が飛んでくる.....陽(・)葵(・)を(・)中(・)心(・)に(・)全(・)方(・)位(・)か(・)ら(・)。

「....二人が急いで出て行ったと思ったら、どう言う状況だ?」

「凶一郎!!手伝ってくれ、ヒナギクが陽葵の地雷を踏んで暴走してる!!」

「...そうか、(恐らくは家族愛のなれの果てなんだろう...苛つく奴ではあるが、その程度で壊れ

かけの人間を放置するのも忍びない..)...お前達、離れていろ。」

『?』

「...少し眠れ、"黒石封"」

そう言った凶一郎の目の前には鋼蜘蛛に全身を覆われ眠り始めた陽葵の姿があった。

「兄さん!!」

「これで一先ずは大丈夫だろう...それよりも四怨、何故奴が開花を使っていたか分かるか?」

「まだ分からない...ただ可能性がある奴は全部潰してるから、もう少しで分かるか...も...」

「?どうした?」

結果が出たのかどうか、四怨の動きが止まる....そこから放たれた発現は、想像を幾つも跳越える事実だった。

「―――夜桜の分家筋に、黒(・)音(・)家(・)の(・)名(・)前(・)が(・)あ(・)る(・)」

『.....は?』




いかがでしたでしょうか。やっぱり主人公を強くしすぎると戦闘が書けなくなりますね....
と言う訳で、陽葵の開花は加速でした。ただでさえ速い陽葵が更に速くなるよ☆そして明かされる衝撃の真実....次回をお楽しみに!!

技紹介
流魂衝:足を用いて衝撃を飛ばすシンプルな技...と思うが、実際は指の関節を動かすための力などの、足を動かす以外の力を全て衝撃として使うため技の中では難易度は難しい方に当たる。
紅蓮・東:本来紅蓮と言う技は裏拳に合せて指を伸ばし食い込ませる技だったが、陽葵の改良に
より指を伸ばさなくなり、代わりに肘から衝撃が出るようになった....本当に人間?
"廻皇坤":██家初代当主、黒███が作り上げた業(・)。本来ならば█████████する程の威力だが、太陽はまだ完全習得に至っていない。
山茶花:刀を用いて使う技。本当なら前方にしか剣閃は出ないが陽葵が使うと何故か全方位に
出る...何故?陽葵はあまり刀を使わないが、昔████を██中に斬(・)り(・)殺(・)し(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)ため。
武器紹介
陽枯し:陽葵が刀を用いる際、一(・)番(・)使(・)う(・)愛(・)刀(・)。他にも刀やそれ以外の武器もあるが、基本徒手空拳と陽枯しを用いる剣術しか使わない。本人曰く「管理がめんどい」だとか。
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