私の大切なおばあちゃんを·······ウルフルンが、殺した? 作:プリキュア・ライオットジャベリン
原作:スマイルプリキュア
タグ:残酷な描写 if 星空みゆき プリキュア スマプリ スマイルプリキュア スマイルプリキュア! キュアハッピー ウルフルン 原作キャラ死亡 技だけクロス(まだしてない) 原作キャラ強化
しかし、油断したことがきっかけで、スマイルプリキュアは動けなくなってしまう。その隙にアカンベェは銃口の向きを変えておばあちゃんの家を破壊。
れいか「はっ!みゆきさん!あの家の中には!みゆきさんのおばあ様が!」
ifです。この世界は、現実世界の2012年を基調としているため、そのころまでの漫画、アニメ、全てあります。この話は原作アニメの27話をモデルとしています。つまり、おばあちゃんの家に遊びに行った回です。
それに、あそこ距離かなりありますよね?天狗さんが風起こしてから火球が吹っ飛ばされるまでの時間って結構あるはずなんですよ。そして、火球を打ち出す速度は普通の大砲ぐらいとすると、どう考えてもあれはご都合主義でしかない。
だから、もし天狗の風があそこで間に合わなかった場合の話です、はい。
私は星空みゆき。中学二年生。伝説の戦士プリキュアの一人で、光を使うキュアハッピーに変身する。今は夏休みで、友達で同じプリキュアでもある4人と一緒におばあちゃんの家に来ている。
家がお好み焼き屋さんで、バレー部に所属しているあかねちゃんは、大阪出身で、変身すると、炎を使うキュアサニーになる。
漫画研究部と家庭科部に所属しているやよいちゃんは、とても絵がうまくて、変身すると、雷を使うキュアピースに変身する。
1年生からサッカー部のレギュラーであるなおちゃんは、どこまでも真っすぐで、曲がったことが大嫌いなんだけど、大の虫嫌い。変身すると風を使うキュアマーチになる。
成績優秀で、学級委員、かつ生徒会副会長のれいかちゃんは、弓道部に所属していて、変身すると、水と氷を操るキュアビューティになる。
そして、最後にキャンディ。キャンディは、メルヘンランドの妖精さんで、戦う力はないけど、レインボーヒーリングの時とか、何かと助けてくれることは多い。
みんな私の大切な友達なの。
で、今はそのみんなで野菜の収穫を手伝っている。それが一区切りつくと、おばあちゃんが、焼けたとうもろこしができた、と声をかけてくれたので、一休みをすることにした。
とうもろこしをおばあちゃんの家で楽しく食べていると、遠くでなんか声が聞こえた。あの方向は・・・・・・・・川の方?
そう思って、そっちの方を見ていると、思いがけない人物がやってきた。
「な、なんだありゃ!!」
「ウルフルン!」
「あ!お前ら!!なんでここに!」
「そっちこそ!ほんでなんでそんなにビショビショやねん!」
「だってお前今そこで!・・・あっ!」
アレは、ウルフルン。バッドエンド王国の幹部の一人で、私達プリキュアの敵。
え?私の方を見てきた・・・・・・・なんで?つばを飲み込んだ?
「なんや?」
「あら、お腹が空いてるのね。今何か持ってくるわね。ちょっと待ってて。」
あぁ・・・・・・・・お腹空いてたのか・・・・・・ってことはさっき見てたのは私じゃなくてとうもろこしね・・・・・
「ってちょっと待てオイ!なんだお前は!俺様が怖くねぇのか!!」
「怖い?かわいいキツネじゃないの」
「キツネじゃねぇよオオカミだ!!」
「あら、そう。なんてかわいらしい・・・・・・」
かわいらしい?ウルフルンが?・・・・・・・・まぁ素性知らなくて、私達が怖がってないとこ見たら怖がらないのも分かる気はするけど、かわいらしいっていうのはちょっと違う気がするなぁ・・・・・・
あ、あかねちゃんが笑い始めた。なおちゃんも止めようとしてるけど、笑いをこらえてるのがバレバレ。
「頭来た!お、おおお、おちょくりやがって!オオカミの恐ろしさ思い知らせてやるぜ、見てろ~」
え?やるって、まさか・・・・・・・・!!
「世界よ!最悪の結末!バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ!!」
やっぱり!!
「ウルッフッフッフ!ばあさんの発したバッドエナジーが悪の皇帝ピエーロ様を」
・・・・・・・あれ?おばあちゃん、バッドエンド空間の影響受けていない!?
「ウルッフッフッフ!ばあさんの発したバッドエナジーが!ばあさんの発したバッドエナジーが!バッドエナジーが!バッドエナジーがぁぁ!」
す、すごい・・・・・・・・・影響を全く受けてない!!
「バッドエナジーが出ない!!」
「どうして!?」
「全然絶望してないクル!」
うんうん!って、ちょっと待って!キャンディ、出てきちゃダメ~~!!
「なぜだ!なぜ絶望しない!!」
「絶望なんてしないわ。」
「これから先、ずっと悪いことばっかだぞ!!」
「生きて入ればそんなこともあるわよ。」
「ずーーーっと真っ暗なんだぞ!!」
「天気が悪い日もあるものよ。必ずお天道様は昇ってくる。ずっと真っ暗なんてことはないのよ。何があっても、笑顔で一生懸命生きていれば、いつかきっと幸せはやってくるわ。」
「おばあちゃん・・・・・・・」
それ私が一番最初にウルフルンに襲われた時に言ったセリフに似てる・・・・・・・そっか。言われてみれば私もバッドエンド空間プリキュアになる前から受けてなかったっけ。そういえばバッドエナジー出たのって、ジョーカーに負けた時の一回だけかも。
「さすがみゆきのおばあちゃん。」
「心がとても強いんですね。」
「カッコイイ~~!」
なんか私もこの空間の影響最初っから受けてなかったから、私まで褒められたみたいだな・・・・・・・えへへ・・・・・・・
「くぅ~~、何が笑顔だ・・・・・・こうなったら意地でも絶望させてやるぜ・・・・・吠え面描くなよ、ばあさん!」
「ご飯作りに行ってもうたで」
「いねぇのかよ!!もう許さねぇ!いでよ!スーパーアカンベェ!!」
「スーパーアカンベェ~~!」
「よ~~し、スーパーアカンベェ!あのばあさんもこの家も、全部めちゃくちゃにしてやれ!!」
「スーパーアカンベェ~~!」
くっ、やっぱりそう来るのか・・・・・・でも!!
「そんなことさせない!」
Ready?
『プリキュア・スマイルチャージ!!』
Go!Go!Lets go!
「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」
「太陽サンサン熱血パワー!キュアサニー!」
「ぴかぴかぴかりん♪じゃんけんポン(パー)!キュアピース!」
「勇気りんりん直球勝負!キュアマーチ!」
「しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ!」
『5つの光が導く未来!輝け!スマイルプリキュア!!』
「スーパーアカン」
はっ!いつの間に向こうに!危ない!
家を壊そうとするアカンベェの拳を受け止め、上からマーチがキック。そして後方からピースとビューティがパンチ。
やった!········あっ、サニー!!よし、このまま!
サニーが上から来たアカンベェを押し上げて家から離す方向へ。それに便乗し私も更にキック。········なんとかアカンベェとおばあちゃんの家の距離を離すことができた。
「おばあちゃんの宝物には指一本触れさせない!」
「あぁ?宝物?どこに宝があるってんだ!」
「周りを見れば分かるはずよ!家、畑、川、山!ここにある全てがおばあちゃんにとっての宝物なの!!」
だからそれを壊そうとするあなたなんかに指一本も触れさせないんだから!!
「でもなー、それやったらわざわざ秘密にすることないなー思て」
「そうなんだよね〜なんで秘密にするのかな······」
「ひょっとして埋蔵金とか?」
「いやまさか!!」
さすがに埋蔵金はないと思うよ、ピース······いや、あり得る、のか?ううん、ないないない、あるわけないって。
「訳分かんねぇこと言ってんじゃねぇ!やれ!スーパーアカンベェ!」
「スーパーアカン!」
はっ!やばい!!
『キャーーーー!』
「しまった······」
油断した·······敵が前にいるのに話し込んじゃった·····宝物を守らなくちゃいけないのに······
「ウルッフフフフ!いいぞスーパーアカンベェ!今だ!あの忌々しい婆さんの家を焼き払え!」
「スーパーアカン!」
「やめて!」
くっ!体が言うことを効かない!こんな時に!一番守らなきゃいけない時に!!
「ベェ!」
「やめてぇ〜〜!」
私の願いは何も効果をなさず、そのままおばあちゃんの家を飲み込んで消えてしまった。その後に強い風が吹き荒れた。・・・・・・・・・天狗さん、遅いよ。もう少しその風が早ければ・・・・・・
「え·······あ····おばあちゃんの家が·····」
「ウソ······やろ?」
「そんな····家が····」
「守れなかった······」
私が····私達が油断したから······おばあちゃんの家が····
「はっ!ハッピー!あの家の中には!ハッピーのおばあ様が!」
「!!」
「ウルッフッフッフ!いや〜〜なくなってせいぜいしたぜ!この調子で宝物だとかいう畑全て焼き払っちまえ!」
ウソ········おばあちゃんが·······私、守れなかった····?プリキュア、なのに?········一体私はなんの為にプリキュアになってるの?
おばあちゃん・・・・・・・・・私の大切なおばあちゃんを·······ウルフルンが、殺した?······あんなに、大事なおばあちゃんを?
「許せない·······よくも·······よくも·····私の······私の大切なおばあちゃんを······うわああああああああああああ!!!」
「ハッピー!?」
「ウルフルン!私は怒ったぞーーーー!」
☆★サニーside★☆
「な、なに!?」
「ハッピーがクリリンを殺された時の悟空みたいになってる!!」
「今そんなこと言うとる場合やないねん!」
せやけど、ホンマにそっくりなんは事実や。今のウチらの何十倍も強そうな感じするで、これ。
「う、うるせーー!怒ったからなんだってんだ!スーパーアカンベェ、やっちまえ!!」
「スーパー・・・・・・」
「邪魔!今、あんたなんかに構ってる場合じゃない!!ハアァァーーーッ!」
! 蹴り一つでアカンベェが気絶してもうたで!?
「プリキュア・ハッピーシャワーー・シャイニング━━━━!」
「す、すごい········」
「レインボーバーストでやっと倒せるスーパーアカンベェを一瞬で······」
なんちゅう強さや········あ、デコル出てきた!って、ハッピーどこ行くん?
「逃さないよ!」
「は、離せ!!」
「離せって言われて離すと思う?サニーにさえ敵わなかったあんたが今の私に勝てると思う?ねぇ、ウルフルン?」
「······ハッピー?どうしちゃったの?」
ハッピー、おばあちゃんを失った怒りでなぜか賢くなっとる·······普段からその賢さを生かせっちゅうねん。
「わわわ、分かったって!謝りゃいいんだろ!すまんって!」
「謝れば許されると思ってるの?・・・・・・・・まだいいよ、家とか山とか川とか壊すのは・・・・・・・バッドエンド空間が切れたら元に戻るから。だけど・・・・・・・・だけど・・・・・・・・おばあちゃんは・・・・・・私のおばあちゃんは・・・・・人の命は・・・・・・・・・もう・・・・・・・元に戻ってこないの!それをあなたは!!謝ればいいって!!?いい加減にして!!いくらあなたが謝ってもおばあちゃんは戻ってこないの!意地でも絶望させるって言ったのはどこの誰!?殺しちゃったら絶望することなんかできないじゃない!!これなら・・・・・・・・・・絶望させることの方がよっぽどマシだよ・・・・・・・・」
「ハッピー・・・・・・・」
ちゃんと理性保ってるし、いつもより賢くなってる・・・・・・・・・そのうえでどうにもならない怒りをウルフルンへぶつけてる・・・・・・・・・・ウチだってみゆきのおばあちゃんが亡くなって悲しいけど、一番こん中で悲しいのはハッピーや。
小さい頃からここで過ごしてきて、おばあちゃんと一緒にいて。
だけど伝説の戦士プリキュアに自分がなったにも関わらず相手を守れなくて。
多分ハッピーはウルフルンだけじゃなくて、自分も許せないんだと思う。おばあちゃんを守れなかったって。
「そんなこと言ったって・・・・・・・・・俺だって、殺すつもりは・・・・・・・そりゃ絶望させてやるぜ、とは思ったが、殺すつもりはなかったんだ・・・・・・・・俺だって、アカオーニを殺されたら今まで以上にプリキュアを敵視して怒るだろうぜ・・・・・・・・・」
そこ仲間意識はあったんや・・・・・・・・あれ?マジョリーナは?
「一つだけ・・・・・・おばあちゃんを生き返らせる方法がある。」
『!?』
「え?・・・・ピース?今、なんて・・・・・・」
「アニメのドラゴンボールと同じ効果を持ったものが、あるでしょ?」
!!
「ミラクル、ジュエル・・・・・・・!!」
「ピース・・・・・・・大好き!!ありがとう!!」
「ハッピー!?敵の前だよ!?」
「いいの!今、ウルフルンが私を殴ろうと今の私には痛くもかゆくもないから!」
いや事実やけど!確かにそうやけど!ウルフルンの目の前でそれ言うことなん?・・・・・・あ。こっそり逃げようとしとる。逃がすか!!
「待ちや。いくら生き返るからと言ったって、あんたの罪が消えるわけやあらへん。人の命を奪ういうことはそういうことや。怒ってるのはハッピーだけやあらへんで。ウチら全員や。」
「ええ。まだ帰れませんよ。」
「ならどうすりゃいいんだ・・・・・・・」
「あなたがどうしてピエーロを蘇らせることになったのか教えて。ジョーカーはピエーロに酔いしれてるのは分かる。だけど、あなた達三幹部は、バッドエナジーを集める理由がピエーロを蘇らすことじゃなくて、その先にあるように見える。」
「あぁ・・・・・・・それで返してくれるんならな。話すぜ。今、俺は抵抗しても無駄だろうしな。」
ハッピーの提案により、ウルフルンが話すことになった。ここに来るのは夏休みとか大きな休みだけだろうし、それまでにミラクルジュエル見つければいいだけだから、ハッピーの心は幾分か救われたのかもしれへんな。
「俺達はもともと、メルヘンランドの妖精だ。」
『え!?』
「じゃあ、どうして・・・・・・・」
「俺達はおとぎ話の世界では悪役だ。おとぎ話の国、メルヘンランドでもそれは変わらねぇ。だから俺達は、あの国じゃいつも嫌われ者だ。怖がられて、嫌われて、誰からも相手にされない。そんな時だ。俺達の前にジョーカーが現れたのは・・・・・・・・・・」
語られたのは、三幹部達の、過去。おとぎ話の悪役だからこその悩み。・・・・・・・・・完全にいじめやな。差別や。そこで、ジョーカーに声を掛けられ、力を与えられ、ピエーロの作るバッドエンドの世界に住みたくはないか?と言われ、その話に乗ったらしい。
「私も・・・・・・学校で同じようなことが、あった。小学校の頃に。でも・・・・・・・・バッドエンドの世界って、その妖精達だけじゃなくて、君達にも当てはまるんじゃない?」
「なに!?ど、どういうことだ!!」
「私の推測ですが、ジョーカーはあなた方三人をただ利用しているだけで、バッドエナジーを集める駒としか見てないでしょう。ピエーロが復活した後は、もう用済みとして捨てる気満々だと思います。」
「なっ!!」
「捨てられた後は、食べ物を作ってくれる人間達も、絶望しているので、いません。捨てられているので、ジョーカー達も助けてはくれないでしょう。あなた達にとっても、バッドエンドだ、ということです。」
れいか、すごいな。完全にジョーカーの裏の思惑を暴いてるわ・・・・・・・というかこれ、ウルフルンだけやのうてマジョリーナやアカオーニにも当てはまるんやろ?
「な、なんてこった・・・・・・・・俺達はあいつの手のひらで踊らされてただけだというのか・・・・・・・だが、だからと言って、メルヘンランドにも戻れねぇ・・・・・・・・」
「そんなことないよ。私達が、話してあげるよ。まだ、やり直せる。先輩プリキュア達も、ビートやパッションは昔、敵だったんだって。みんなも、まだなんとかなるよ。今まで、味方がいなかったんでしょ?キャンディ?」
「・・・・・・・・・今、お兄ちゃんになおのパクトで確認したクル。」
「ロイヤルクイーン様に取り合ってみるでござる。話だけはできるでござるからな。メルヘンランドのみんなは、単純に悪役だと決めてかかっただけでござろう。事情を話せば分かってくれるでござる。」
ポップ・・・・・・・毎回思うけど、あんた頼もしいな。なかなかいい活躍しとるで。
「確かにアタシ達も、最初、人間の姿の時は怖がられてたよね?」
「ええ。伝説の戦士だと知ってから、仲良くなりました。」
「なるほどな・・・・・・・・だが、アカオーニやマジョリーナとあそこで話すのは危険だ。ジョーカーが聞いてるだろうからな。アイツラが来た時に話してやってくれないか?」
「・・・・・・・・その必要はないんじゃないの?だって、話せなくても、書いて伝えればいいでしょ?」
「あ!・・・・・・・だがアカオーニが微妙だな。ジョーカー相手に隠せるとは思えねぇ。」
本当にマジでみゆきどうしたん?なんでこんなに頭ようなっとん?れいかでも思いつかなかったようやで?
「それなら、私達が話しておくよ。じゃあ、マジョリーナにだけ、よろしくね。」
「ああ。伝えとく。・・・・・・・・ありがとな。それと、ハッピー。その・・・・・・・本当にすまんな。殺しちまって・・・・・・」
ハッピーはそれを聞いてちょっと複雑な表情をしながらも言葉を紡ぎだした。
「うん・・・・・・・正直その部分はジョーカーに命令されたわけでもないからウルフルンご本人がやったことだし、今でも許せないんだけど・・・・・・・でも、そもそも他の妖精みたいに環境が良ければ、ジョーカーが心の隙間に忍び込まなければ、こんなことは起きなかった。ミラクルジュエルが見つかればおばあちゃんは生き返ることができるんだし、ウルフルンはわざと殺したわけじゃない。・・・・・・・・多分、おばあちゃんも許してやって、って言うと思うんだ・・・・・・・だから、大丈夫。」
「そうか・・・・・・・立場逆だったら俺は絶対そんなことできねぇよ。すげぇな、ハッピー。んじゃ、帰るぜ。」
戻った。家は元通りに戻ったけど、やっぱりおばあちゃんはどこを探してもいなかった。でも、みゆきは泣いてなかった。ウチなら絶対に泣きじゃくったり、いくら復活できるとしてもウルフルンにもっと怒りを向けていた。でも、みゆきはそれをしなかった。本当にすごいよ、みゆきは。
どこにも見つからなくて、やよい達が遠くまで探しに行ってるのを待っている時、みゆきがウチにこう言った。
「あかねちゃん・・・・・・・私ね、思ったの。今回のことで。今まで、ウルフルン、アカオーニ、マジョリーナ、ジョーカー、ピエーロって、悪役を退けてきた。だけど、敵もスーパーアカンベェが出てきて、強くなってきたでしょ?」
「・・・・・・・せやな。」
「私達も強くなっているとは思うけど、でも、私達って、何か、強くなる努力って、したかな?何かを守るための努力って、したかな?ただ単に、呑気に生活してて、敵が来れば変身して戦って・・・・・・・・・もし、七夕の時からでも、強くなるための努力をしていれば、あそこでおばあちゃんのこと、ちゃんと守れたんじゃないかな?」
「みゆき・・・・・・・」
確かにウチらは、ずっと日常生活を楽しんできた。修学旅行も、横浜でのフュージョンとの戦いも、母の日も、体育祭も、七夕も、海で遊んだ日も。すごく楽しかったけど、ウチらは、一回も強くなろうとしたことはあらへん。
「言われてみれば・・・・・・ジョーカーに退けられてキャンディ助けに行くときも、もし強くなってたら、ジョーカーも倒せて、キャンディをもっと簡単に助けられたかもしれへんな。・・・・・・・・・ん?・・・・・あ!!」
「どうしたの?あかねちゃん?」
「なんでこんなこと忘れてたんやろ・・・・・・・ホンマに・・・・・・はは、ウチら、アホや・・・・・・」
「え、ど、どういうこと!?」
なんでこんな簡単なこと忘れてたんやろ?そしたら、あの時・・・・・・・・
「いや、キャンディ助けに行こうとして、ジョーカーに一度やられたやろ?その後、バッドエンド王国にもう一度行くまで時間あったやん。」
「うん。それで?・・・・・あ、その間に強くなれば良かったってこと?」
「あ~そういう意味やあらへん。あの時、ウチらだけで行かなければ良かったんや。」
「私達だけで行かなければ良かったって・・・・・・・え?どういうこと?」
・・・・・・察し悪いなぁ。さっきまでの頭の良さはどこ行ったんや。まぁええか。
「伝説の戦士プリキュアはウチら5人だけやあらへんやろ?」
「うん。そりゃあたくさん・・・・・・ってそういうこと!?あの時にプリキュアオールスターズ全員呼んでバッドエンド王国に出撃すればよかったってこと!?」
「せや!そうすればもっと簡単にキャンディ救出で来たやろ。」
「ホントだ~~!あぁ~~~もう!なんでこんな簡単なこと忘れてたんだろ。私達で無理なら助っ人呼べばよかったって話なのに~~~!」
そう話してると、やよい達が戻ってきた。・・・・・・・・やっぱり見つからなかったようやな。
「見つからなかった・・・・・・・みゆきちゃん、ごめんね?」
「ううん、大丈夫だよ。」
「あれ・・・・・・・・元気になってる?どうしたの?」
行く前はどこか悲しそうなところがあったみゆきが帰ってきたら元気になったことに気づいたなおが首を傾げる。
「いや、七夕のキャンディ助け出す時の話してたんや。こうすればもっと簡単やったな、って今になって思いついたんや。」
「へ?こうすれば?」
「あかねさん、もったいぶらないで教えてください。どうすればよかったんですか?」
「プリキュアは私達5人だけじゃないんだから、全員で特攻すればよかったでしょ?ってあかねちゃんが言ったの。」
三人とも、呆けた顔の後、言われたことを理解すると、鳩が豆鉄砲のような感じになった。
「え?・・・・・・・あっ!」
「言われてみれば・・・・・・・」
「28人もプリキュアがいれば倒せますね・・・・・・・なんで気づけなかったんでしょう?」
「キャンディもお兄ちゃんも、思いつかなかったクル・・・・・」
「特にブラック、ホワイト、ルミナスのあの船を一瞬で受け止めた三人なら!」
「ジョーカーにも勝てるはずや!」
ホンマやな。あそこで気づいていればもっと簡単にことはついた~いうんに、自分たちで決着つけようとして・・・・・・・・・・・しかもウチらそれぞれの戦いもギリギリや。一歩でも間違うてたら、負けてたかもしれへん。
「それとね、もし技を強くしたり、ドラゴンボールの悟空達みたいに、強くなろうとしていたらおばあちゃんのこと、守れたんじゃないかって私思うんだ。こうなっちゃったけど、でも、それでウルフルン達の過去も分かったし、おばあちゃんはミラクルジュエルで復活できるし、いいかなって。」
「そっか。確かに私達、諦めなければ大丈夫、ってどこかで思ってるしその奇跡に頼っちゃってる気がする。」
「ならば、不思議図書館で、技を極めましょう。他のプリキュアの皆さんも呼んで、アドバイスがあれば、教えてもらいましょうか。」
「じゃあ、荷物運んで、帰ろか。」
『うん!』
★☆サニーside out☆★
その後、私達は、家に帰り、不思議図書館で特訓をした。サニーはルージュから技を伝授してもらい、ビューティもアクアやマリンから。私、ピース、マーチは先輩にも分からないって言われたから悩んだけど、ピースがアニメや漫画の技を使えばいいことに気づいて、そこから私がドラゴンボールの技を全て再現、瞑想からの気の解放と界王拳に成功。
ピースもライデインやギガデイン、ギガブレイク、100万ボルトなど、雷を使った技を使い始めた。また、雷を使ったスピード勝負でマーチにも勝った。でもそのマーチも、バギ系の魔法、神砂嵐、ハリケーンなどを扱い始めているから、負けてない。
サニーもカイザーフェニックスやクロスファイヤーハリケーンスペシャル、ルージュバーニングを参考にしたサニーファイヤーバーニングを編み出した。ビューティも負けずに、ホワイトアルバムやサファイアアローを参考にビューティブリザードアローを編み出した。
また、ここでビューティが小3の夢でダークドリームとしてキュアドリームに会っていたことが判明し、シューティングスターやクリスタルシュート、ドリームアタックなどの技を身に着けることに成功。
また、私のあの変身を再現することに成功し、他の4人にやり方を教えて、全員覚醒。変身前に襲われたら元も子もない、ということで全員修行をすることにした。つぼみやゆり、奏が宿題を不思議図書館でやり始めたことで、私達が宿題を貯めていたことも発覚し、なんとか最終日までに終わらせることに成功した。
ウルフルンの心変わりが早いように見えますが、逃げられる手段を完全に封じられ、自分も逆の立場だったら、と考えたり、過去を受け入れてくれたり。45話でのあのすぐさまの変わりようなら、こうもなると思います。
続くか分かりません。