・僕(ぼく)
・健(けん)
・太(ふとし)
全員、小学6年生ぐらいをイメージしています。
小説を書くのも、投稿するのも初めてです。
どうか、あたたかい目で読んでいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
『探検しに行こうぜ』
その一言から、僕と健と太の三人で山へ探検をしに行くことになった。
探検に行こうと言い出したのは太だ。
昨日の夜、空を眺めていたら、光りが山へと落ちていくのを太は見たらしい。
もしかしたら、隕石かもしれないと興奮気味に話す太に釣られて、僕と健もこうして山を探検している最中だ。
『ところで、隕石ってどうやって見つけるの?』
『隕石が落ちた場所にはクレーターが出来るらしいから、まずはクレーターを探そう』
健がそう言うので、クレーターを手がかりに隕石を探すことにした。
『絶対に隕石を見つけんぞ!!』と太は意気揚々だ。
『必ず見つけ出そう!!』と健も乗り気だ。
僕はというと、見つかったらいいなという軽い気持ちだ。
僕は探索をしながら、もし隕石を発見したらどうするのか太に聞いてみた。
『父ちゃんと母ちゃんに見せてやりたい』
『どうして?』
『隕石を見つけたってスゲーことだろ!!きっと父ちゃんと母ちゃんも喜ぶと思うんだ!!』
『なるほど』
わかりやすい理由だなと思った。
健にも同じ質問をしてみた。
『隕石って凄い貴重なものだから大切に保管しておきたい』
『いいんじゃないかな』
太と比べると、健の理由はしっかりしているような気がした。
『お前はどうすんだ?』太が聞いてきたので、僕は少し考えたが、特に思いつかなかったので『わからない』とそう答えた。
『なんだよ つまんねーな』と太は少し不満そうに呟いた。
そうこうしているうちに、探索を始めてから3時間が経過しようとしていた。
『なかなか見つからないね』という健の言葉に『そうだね』と僕は適当に返した。
太も最初と比べて明らかにテンションが落ちていた。
この山は、そこまで高くはなく、野生動物がいるわけでもないが、日が落ちるまで、山の中を探索するのは危険だから明るいうちに下山したほうがいいと思い、僕が二人に声をかけようとしたとき、僕の視界に微かに光る何かが見えた気がした。
気になった僕はその光が見えた方向に走り出した。
突然、走り出した僕に気がついた二人もその後を追って走り出した。
『いきなり走り出してどうしたんだよ!!』
『何か見つけたの?』
『何かはわからないけど、光ってる!!』
そのまま走り続けると、開けた場所に出た。
そこにはテニスボールくらいの大きさの白く発光する球体のようなものがあった。
『何だあれ?隕石か?』
『光る…球?』
警戒している健と太をよそに僕は好奇心からか、その光る球体に魅入られたかのように近づいていった。
『待って!!むやみに近づかないほうがいい!!』そう制止する健の言葉なんて、お構い無しに僕はどんどん光る球体との距離を詰めていった。
あと少しで手が届きそうなところで、球体が強く光り出した。
僕は驚いて、バランスを崩し、そのまま後ろに倒れこんだ。
太は突然のことにパニックになって大声で悲鳴を上げている。
健は両腕で顔を覆って必死に僕の名前を呼んでいる。
そして、球体は光りを強くしながら、空へと昇り始めた。
その様相はとても神々しく見えた。
やがて、光りは空の彼方へと消え去っていった。
僕は光りが見えなくなるまで、ずっと空を眺めていた。
『おい!!』
その一言で我にかえった僕は、健と太がすぐ傍にいることに気がついた。
『大丈夫か!?』
『どこか怪我は?』
二人は僕を心配してくれているようだ。
『大丈夫だよ 驚いて、後ろに倒れただけで、怪我はしてないから』
二人はよかったと安堵の表情を浮かべる。
『あれは一体なんだったんだろう?』
『隕石…じゃないよな じゃぁUFOか?』
『あんなに小さいUFOは存在しないと思うよ たぶん』
その後、光る球体について三人で話したが、結局、その正体はわかるはずもなく、今日はもう帰ろうということになった。
僕はあの光に包まれた瞬間のことが、頭から離れず帰り道でも、ずっと思い返していた。
健と太もあの瞬間のことを思い返しているのか、それとも単に疲れているだけか、黙ったままで、帰り道は三人とも静かだった。
それぞれの家路につくときには『また、明日』とお互いに挨拶を交わして、別れていった。
僕は家に帰ると、そのままの勢いで自分の部屋へと直行した。
『おかえり』と親の声が聞こえたので『ただいま』と返しておいた。
僕はベッドに寝そべって、あの出来事を改めて思い返した。
あの光る球体は一体なんだったのか。
一体どこからきたのだろうか。
いつか、あれの正体がわかる日はくるのだろうか。
それとも、一生わからないままだろうか。
僕の頭の中は光る球体のことで埋め尽くされてしまっていた。
だが、不思議と不安や恐怖といったものは感じていなかった。
むしろ、誰も体験などしたことがないであろう非日常に優越感のようなものさえ感じていた。
あれは一瞬の出来事だったのに、そのたった一瞬の出来事に僕の心は完全に射ぬかれてしまっているようだ。
あのとき見た光りは、これからも僕の中で鮮烈に輝き続けていくのだろう。
僕は瞼を閉じて、そのまま眠りについた。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます。
今後も投稿するかは分かりませんが、思いつけば書いていこうとは思っております。
貴重なお時間をこの作品を読むことに割いてくださり、本当にありがとうございました。