〜前書き〜
今回、一気に年月が進みますので、あらかじめご留意ください。
また、今後は説明を省略する分、注釈で補足することが増えると思います。
そちらもご了承いただけますと幸いですm(__)m
↓それでは、本編へどうぞ↓
『あなたが持つ特殊な眼の能力……
そう得意げに話すイェレナは、カイネの興味を引き付けたと確信を得たのか、腕を後ろで組み小高い崖の先まで歩き出した。
その後ろ姿をカイネは黙って見つめている。
「我々の祖国マーレは、古くから『巨人化学』に注力してきました。あなた方の“兵長”やミカサさんも、その研究課程で偶発的に誕生した一族の末裔であることは最初にお話しましたね?」*1
「…えぇ、確か『巨人化学の副産物』だとか…」
「はい。その存在は伝承のみとされてきましたが、実在したと報告を受けた時は胸が躍ったものです」
「アッカーマン一族と私に何か関係が?」
「いえ、あなたはまた別ものです。彼らは云わば、人の姿のまま巨人の力を引き出せる種族……体の構造自体、生まれた時から人と違います。言うまでもなく、その力は化学由来のもの……しかし、あなたの力は
「自然、由来…?」
カイネが首を傾げると、それまで海を眺めていたイェレナがフッと後ろを振り返った。
自分の話に食いついたカイネの表情を確かめたかったのだろうか__イェレナはすぐに視線を外し、再び海を横目に崖先を左右にうろうろと歩き始める。
「軍が所有する研究機関には各国から様々な情報が寄せられます。その内容の多くは収容区で管理しているエルディア人の“異変”について……その報告の中に数件、非常に興味を引くものがありました」
「…私のように特殊な力を持つ者の存在、ですね」
「察しが良い!おっしゃる通りです。異様に背の高い男性、何時間も走り続けられる少女、10mの高さから落下して無傷だった老人、突飛な発明で武器開発の競争を煽った技師……など、
「つまり、私の眼の能力もその一つ…」
「おそらく。そして、我々はこの現象を……『ユミルの民の“特異体質”』と呼んでいます」
「体質、か……自然由来というのはそういう意味ですか」
「はい」
カイネは静かに頷くイェレナの横顔から視線を外し、遠い水平線をぼうっと眺める。
(ユミルの民という存在が周知の今、『特異体質』と言われて頷ける部分は多い。ただ、その一言で
そんなカイネの疑問を汲み取ってか、イェレナは何かを付け足す仕草として人差し指を立てて見せた。
「さらに、面白い発見があります。報告の内容から仮説を立て、ある実験を行いました。特異体質を持つ人物と九つの巨人を持つ人物の“血液検査”*2の比較です。その結果……驚くべきことに、彼らの遺伝子は完全一致とまではいかずとも、かなりの精度で
「!?……血縁者でもないのに、ですか?」
「はい。通常、九つの巨人を有する者はその継承前後で遺伝子に変化が生じます。継承後は他のユミルの民とは一目で区別がつき、継承した巨人の種類によっても差が出ます。そのことからある“結論”が導き出されました」
「その、結論とは…?」
「『ユミルの民の特異体質者は、
「…“嗅覚”に、“聴覚”…?」
この時、カイネの脳内には2名の人物が浮かんだ。
―“『スン……巨人だ!二時の方角、木陰に隠れてるぞ!!』”―
―“『ハッ!足音……森の奥からイノシシの足音がします!!』”―
(ミケさんの嗅覚は巨人の数を正確に当てられるほど鋭かった。それにサシャも耳が良いとは聞いているけど、まさか…)
そうやって考え込んでいると、いつの間にか真横にイェレナが立っていた。
何故か物凄い剣幕でズイっと顔を覗き込んでくるイェレナを不審に思いながらも、カイネはあくまで冷静に対応する。
「どうかされましたか?」
「…いえ、何も。ただ、羨ましいなと思いまして…」
「羨ましい?」
「はい。あなたの眼の能力は特徴からして、『獣の巨人』由来である可能性が高いのですから…」
「……」
カイネはこれ見よがしに眉を顰めた。
肉親の仇である人物と遺伝子レベルで通ずる部分がある__それを「羨ましい」とは、これ以上に侮辱的な挑発はないだろう。
だが、そんなカイネの心中などお構いなしに、イェレナは嬉しそうに話を続ける。
「どうです? あなたにとって
すると、今度はカイネが崖先に歩み出た。
まるで、縮まりかけた距離を押し返すように__
「人は“心”で繋がる生き物です。遺伝子がどうとかは関係ない……あなたがジークに心打たれたように、私にも心臓を捧げる相手はいます」
「…そうですか」
「最初に言ましたが、あなたと親睦を深めるつもりはありません。そして、これ以上の対話も無用です」
「…わかりました」
動じず突き放すカイネと引き際を理解しているイェレナ。
いつの間にか風は止んでいた。
去り際、イェレナは一言だけ言い残す。
「今日のこと覚えておいてください。私も最初に言いました、『いずれわかる』と……何故ならあなたは、
その言葉を背で聞いたカイネは、遠ざかっていく靴音ではなく近寄ってくる波音に耳を立てる。
そうしていると再び風が吹き始め、潮の香りを運んできた。
鼻腔がひりつく海のしょっぱさは、どこか懐かしさを感じさせる。
(本当に私の能力は、獣の巨人のものなのだろうか? だとすれば、『眼の
カイネは思考を預けるように瞼を閉じた。
瞬間、その眼に刻まれたトキを遡り、思い出を掘り起こす__だがそれは、再び瞼を上げた途端に目の前から消えてしまう、儚い記憶。
しかしそれが、カイネにとって唯一の“救い”なのだった。
***
___852年。
港の着工から一年。
パラディ島は完成した港にて、初めての“客人”を迎えることとなる。
【ヒィズル国】__100年以上前、東洋に位置するその国はパラディ島と同盟を組み、国の当主『将軍家』が島に逗留するほど懇意にしていたという。
その後、『巨人大戦』の勃発により敗戦国として立場を追われたヒィズル国は、パラディ島に置き去りとなった将軍家アズマビトの帰りを待ち侘びていた。
そして、とある
「あなたは、我々が失った一国の主の末裔。ヒィズル国の希望です……
そう話すのはヒィズル国の現当主、キヨミ・アズマビト__彼女が視線を向けていたのは、ミカサの右手首。
そこに掘られていた紋様はまさしくアズマビト家の家紋そのものであり、ミカサが将軍家の末裔である証拠だった。
聞き及んだ情報が確かなものだとわかると、キヨミは仲介人から提示されたある取り計らいに賛同した旨を語り始めた。
「
曰く、アズマビトへの情報提供者は、ジーク・イェーガーらしい。
ジークは“秘策”の実行に向け、ヒィズル国の介入が必要不可欠だと主張している。
その働きかけとして、パラディ島でしか採掘できないとされている『氷爆石燃料』を引き合いに出し、キヨミに莫大な儲け話を持ち掛けたのだ。
さらには、ヒィズル国の介入が必要という根拠として、次のような『
=====
1.地鳴らしの実験的活用。
その力の一部を公開し、世界に地鳴らしの破壊力を見せつけることで抑止力とする。
2.ヒィズルの介入。
地鳴らしが必要なくなるまで、パラディ島の軍事力を世界の水準並みに底上げすることを目的とする。
3.王家の血を引く者は
世界とパラディ島の軍事力の差を埋めるには、少なくとも“50年”を要する。
その間、他国へのけん制のために、地鳴らしが機能しなくてはならないという見解だ。
=====
(
3つ目の話を聞いた際、ハンジは不安を募らせた。
いくら他国の力を借りて兵器開発の技術を発達させたとしても、地鳴らしという絶対的な兵器を手放すほど不安を払拭できる見込みは薄い。
それが実現されるまで、継承者一族は長きに亘って暗殺の危険に晒され続け、何世代にも継承が繰り返されていくだろう。
しかし、最初の継承者となるヒストリアはジークの提案を受け入れる姿勢を示した。
だが、これには
「オレはジーク・イェーガーの計画は到底受け入れられません。『地鳴らし』の維持に我々の命運を委ねるのは危険です…!」
結果、まだ結論を出すには時期尚早だとし、時間の許す限りあらゆる選択を模索する方向で話はまとまった。
まずはその第一歩として、友好国を増やす働きをかけることに__国交を結びエルディア人の人権を訴えることで、地鳴らしに頼らずとも問題を解決することを目的とする。
つまり、ヒィズルを介して世界と“対話”を図ろうというのだ。
こうして、パラディ島はヒィズル国と協力関係を締結し、外の世界との和解を求めその身を乗り出したのだった。
***
___853年。
馬に乗ったカイネはハンジやリヴァイと共に、広野を駆けていた。
向かっているのは、鉄道開通に向けて軌道工事*4を行っているエレンたちの元__目的は、彼らに“あること”を伝えるためだ。
“鉄道”というのは燃料を動力とした機関車での移動手段のことで、高速かつ複数名を同時に運べるという利点から開拓を進めている。
機関車が通る道のことを線路と言い、エレンたちは今これを作っているのだ。
「いやぁ~しっかしすごいな!!こんな細い鉄の上をあんなデカ黒い鉄の塊が走るんだもんね!?」
遥か先まで続く線路を横目にハンジが興奮気味に話すと、リヴァイが少し呆れた顔で注意する。
「オイ、横ばっか見てんじゃねぇ。馬から落ちるぞ」
「だってリヴァイ!不思議じゃないか!? 未だに理解しかねるよ……馬で牽かなくても走る乗り物なんて!」
ハンジのあまりの無邪気さに、カイネも「クスッ」と笑みをこぼしながらそれに同調した。
「ハンジさんが興奮するのもわかります。私もこの技術には目を見張りました。それと同時に、この島と外との隔たりの規模も痛感させられましたが…」
「カイネ、あまりこいつを調子に乗らせるな。じゃねぇとその内、あの鉄の塊に
「はは、まさか…」
「え!!ダメなの!?」
「「 …… 」」
**
1時間後、エレンたちの作業場に到着した。
ハンジが伝えに来たのは、外交の進行状況について。
この1年、ヒィズル国を介して様々な国や自治体などに和睦を求めてきたが、どれも相手にされずじまい。
そしてついに、アズマビト家は取り付く島もないとして、これ以上の働きかけに難色を示し始めたのだ。
元より、ヒィズル国は島の資源確保のため『地鳴らし』を機能させることを条約の一つとして軍事同盟を結ぶ気でいた。
このままだと、ヒストリアの犠牲のみならず、どこかの国が壊滅的被害を受ける未来は避けられないだろう。
悲惨な状況を聞いたアルミンは、悪魔の存在を求める世界の姿勢に異議を唱え、身勝手な偏見を向けらているあり様を嘆いた。
すると、ミカサが一言__
「
その言葉に、眼の記憶を辿らずともカイネの脳裏にはエルヴィンの姿がパッと映し出された。
顔つきは少しばかり若く、右腕ももちろん失われてなどいない__そこは壁の上で、奥には緑鮮やかな平地が広がっている。
風に靡く髪が黄金に輝いて見えた、
―“『わからないから排除する……人間とはそういう生き物だ』”―
(兄さんも同じことを言っていた。壁の中だろうと外だろうと、何も違いはない……いつの時代も、どの国でも、人間という生き物は愚かだ…)
そう考えながら思い出に浸っていると、ハンジがある“提案”を切り出した。
「会いに行こう。わからないものがあれば理解しに行けばいい……それが調査兵団だろ?」
ハンジの言葉に、目を見開くリヴァイ__誰の姿を重ねたのか、カイネにはすぐにわかった。
しかし、ハンジの背中に微かな希望の光を感じ取りながらも、カイネの内心はそれほど穏やかではなかった。
(もちろん、やれるだけのことはやるべきだ。我々から出向いてその眼で世界の実情を確かめるのは妥当だろう。だけど、その先に待ち受けるのは
結果は知れてる__それでも退路を断たれた我々が進む道は一本のみ。
だからこそ、
そして、今となってはその“役目”が自分なのだと、そう確信していたカイネは一歩前に踏み出る。
「相手に理解してもらいたいなら、まずはこちらから相手を理解する。その姿勢は間違っていないと思います。そして、証明する。自分たちは脅威をもたらす存在ではない、と……ですが、それは『悪魔の証明』です。それでも、ハンジさん……いや、
カイネの真剣な声色と眼差しに、ハンジもまた顔を引き締める。
「皆の不安は十分承知している。我々は出口の見えないトンネルの中を進んでいるようなものだ……だけど、
その答えにカイネが安堵した表情を見せると、今度はリヴァイが前に出た。
「…それで、ハンジ。ただ会いに行くってんじゃねぇだろ?」
「あぁ、察する通りさ…」
そう言ってハンジは胸の近くで拳を握りしめながら、意気揚々と声を張り上げたのだった。
「マーレに拠点を設けて“潜入捜査”を行う。それが、我々の次の目標だ!」
***
___約半年後。
___【調査兵団シガンシナ区支部:更衣室】にて。
「さぁさ、淑女の皆さま。こちらのお召し物にお着替えくださいまし!」
張り付いたような笑顔でそう促すのは、キヨミが遣わせた女性の使用人だった。
部屋にいたミカサ、サシャ、カイネの3人は言われるがまま衣服に袖を通す。
「ひゃぁ~~これが異国の流行りなのですか? せれれんなぁ…」
「サシャ、その訛り
「はは、ミカサは厳しいね。向こうにも南方の訛りがあると聞いてるよ」
「カイネさんの言う通りですよ、ミカサ!もっと気楽に行きましょう!これからマーレの絶品料理が待ち受けているというのに…」
「あなたはもっと気を引き締めて」
「…はい」
ミカサとサシャがテンポの良いやり取りを繰り広げ、カイネはそれを微笑ましく見守っている。
彼女らが着替えているのは、マーレにおける正装__そう、調査兵団はこの後、マーレ大陸へと赴くのだ。
準備は順調に進んでいると思われたが、あることに気が付いたカイネが途中で手を止めてしまう。
「あれ……これって、スカート?」
「私たちのと同じですね!」
「カイネさん……もしかして、スカート履いたことないんですか?」
「うん、長年男として生きてきたからね。でもおかしいな、ハンジさんには
もたついていると、使用人が3人を急かした。
「あまり時間はありませんよ!身支度は着替えだけではありませんので」
カイネは仕方なく、ミカサたちに教えてもらいながらスカートを履いた。
そして、ウォール・シーナの住人しか被らなそうなハットを手に取ったところで、使用人が待ったをかける。
「レディ? まだハットを被ってはなりません。“お化粧”をしなければ…」
「化粧?」
(…あぁ、母さん*6がパーティーに出かける時によくしていたアレか…)
幼少期の思い出からその言葉の意味を瞬時に理解したカイネは、丁寧に断りを入れようとする。
「私たちは結構です。普段からそういったものは…」
「いけません!マーレでは女性は外を出歩く際、化粧をするのが礼儀とされていますのよ」
「は、はぁ…」
**
そうして3人は、使用人の強引な誘導によってドレッサーの前に座らされてしまった。
目の前を使用人がうろつく中、鏡に視線を向けたままのミカサがカイネに話しかける。
「それにしても、潜入決行までかなり時間がかかりましたね。鉄道の開通が先になるとは…」
「マーレには内密に上陸するわけだから、色々と裏で手を回す必要があったんだと思うよ。それに、アズマビト家は国の要だ。きっと猫の手も借りたいくらいだろう」
「そうです!アズマビト家は常に、国の維持に奔走しておられます。今回のことも、キヨミ様のご厚意あってのことと重々ご承知置きくださいまし!……また、外では
チラッ…
「え……私?」
急に視線を向けられ戸惑うサシャを差し置いて、使用人は最後にカイネの元へ移った。
肌にブラシを当てるため、カイネの前髪に触れた使用人だったが、額の傷に気づきすぐに手を止める。
「まぁ…!これは火傷にございますか?」
「えぇ。3年以上前のものですが、中々消えなくて…」
カイネの額には、右目の瞼にまで及ぶ大きな火傷の跡があった。
それは850年のウォール・マリア奪還作戦の折、超大型巨人の攻撃をかわしてハンジを井戸から救出する際に負ったものだ。*7
傷口はすぐに塞がったものの、燃える石によって焼け爛れた皮膚はそう簡単には再生してくれない。
とは言え、生活に支障がない上、この使用人のように驚かれることはカイネにとって慣れっこだった。
「困りました。この大きさの傷を隠すには少し粉が足りませんわ…」
「お構いなく。私は気にしておりませんので」
「し、しかしっ…」
バーーン!
その時、使用人の言葉を遮るように、部屋の扉が開かれた。
更衣室に入ってきたのは、ハットも被り準備万端な様子のハンジだった。
「準備はできたかい!お~~…みんな良い感じじゃないか!」
その声に振り返ったカイネは、思わぬ姿に唖然とする。
「ハンジさん、それ……
「え? あぁ、そうそう。私はコレじゃないと落ち着かなくてねぇ~…」
「あるならそう言ってくださいよ!私もハンジさんと同じものに着替えます」
「えっと、ちょっ……カイネ、落ち着いて!? 君、その格好すごく似合ってるよ!ね…ねぇ、ミカサたちもそう思うだろぉ?」
だが、話を振られたミカサとサシャは互いに目を合わせ、いつものことかと首を横に振るだけだった。
「…さては、
「そそ、そんなことないよぉ? それにほら、この部屋にズボンはないみたいだし…」
「わかりました。オニャンコポンに予備がないか聞いてきます」
「あ、ちょっと!待っ…」
ドン!
ハンジの制止も聞かずして部屋を出て行こうとしたカイネだったが、その先で誰かとぶつかってしまう。
「あ……す、すみません!」
カイネがすぐに謝るも、ぶつかった相手は何故かその場に立ち尽くしている。
「ん、どうかされましたか?
扉の先にいたのは、同じく正装に身を包んだリヴァイだった。
リヴァイはどこか驚いた様子でカイネを見つめたまま固まっていたが、しばらくするといつもの表情に戻った。
「イヤ、何でもない……お前たち、そろそろ時間だ」
そう言い残し、スタスタと歩いて行ってしまうリヴァイ__カイネはその後ろ姿を眺めながら、少し頬を染める。
(やっぱりこの格好、変だったかな…?)
………
…
**
結局、ズボンに着替える暇もなく、カイネは渋々スカートのまま機関車へと乗り込んだ。
そうして、港に到着した調査兵団は、目の前に広がる大海原を一望する。
「さぁ、今日がパラディ島にとって最初の
ハンジの気合い入れも程々に、一行は船へと乗り移る。
そして、いよいよ“世界”へ足を踏み入れるのだ。
だがこの時、誰も感知できていなかった。
ミカサやアルミンでさえも、それは同じだ。
さもすれば、気づいていながらその現実を受け入れたくなかったのかもしれない。
エレンの
―【 続く 】ー
〜後書き〜
『ピッ!(フラグ審判)』
…どうも、著者です(´-ω-`)
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
イェレナの言う通り、カイネの眼の能力は【ユミルの民の特異体質】で間違いありません。
ただ、その由来となる九つの巨人は……どうでしょね?(ほぼバレてますが、この点については物語終盤で回収します)
ちなみに。
【ユミルの民の特異体質】という設定を思いついたのは、
・獣の巨人と最初に対峙したミケ
・森の狩人だったサシャ
この2人の嗅覚と聴覚が”獣”由来の能力だったら面白いなぁ~と思ったのがきっかけでした!
◼︎次回予告:『#45 火、燃ゆる』
■おまけ
◎注釈1について
これは個人的解釈かもしれませんが、アッカーマン一族が『巨人化学の副産物』であることは義勇兵から情報共有されていたと見ています。
明確に根拠を提示するのが難しいのですが、原作のリヴァイやハンジの台詞を見ると、アッカーマン一族の情報を知っていないとその表現にはならない気がするという著者の感覚です。
◎マーレ潜入の時期について
マーレの潜入次期は原作で明記されていませんが、この物語ではレベリオ襲撃の約半年前としています。
[判断材料]
・鉄道開通式:レベリオ襲撃の10か月前で、この時まだエレンはパラディ島で行動を共にしていた。
⇒その時から様子がおかしくなったともあるため、マーレ潜入はそれ以降のはず。
・エレンの髪の長さ:失踪時と再会時の髪の伸び具合から、3か月~半年くらい経過していると推測。