進撃の巨人~もう一人の選択~   作:赤道さとり

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~前書き~

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訓練兵団編
#05 訓練兵団入団式


 

 

___ウォール・マリア南区訓練兵団訓練所。

 

 

訓練所の建物は街のそれとは打って変わり、かなり質素な造りをしている。

 

いかにも兵士を育て上げるためだけに用意された施設といった印象だ。

 

カイルとアデルの二人はまず初めに男子寮へと連れて行かれ、自分たちの部屋と休憩所を案内された。

 

それから食堂や講堂など各施設を案内されたのち、入団式の時間まで休憩所で待機するよう指示を受けたのだった。

 

 

 

**

 

 

 

二人は兵服に着替え終わると、休憩所の長机に向かい合わせで座る。

 

 

「アデル、なんだか顔つきが変わったね。雰囲気もずいぶん大人びた」

 

「あぁ。入団に向けて少し体を鍛えたんだ。そういうお前は、その……あまり変わらないな」

 

 

そう答えるアデルは目のやり場に少し困っているようだった。

 

 

「うん、まぁね。それで、君はどうしてここにいるんだ? 料理人になって家業を継ぐんじゃなかったのか?」

 

「跡継ぎなら俺には弟がいる。……とは言え、家族から快く送り出されはしなかったがな」

 

「…だろうね。さっき、別れの直前にエルヴィンさんが言ってた『君のすべきこと』*1っていうのが、ここへ来た理由?」

 

「あぁ、俺がここにいるのは罪を償うためだ。()()()、あいつの暴走に滑車をかけたのは俺だからな」

 

 

アデルの大袈裟な物言いに、カイルは眉を顰める。

 

 

「“罪”って……悪気があった訳ではないだろ?」

 

「だが、俺があいつを怒らせなければ、お前が()()()()に遭うことはなかった。俺はあの時、自分の欲求を満たすことが頭にあった……後先考えずに動いていたんだ。そのせいでお前は今、こんなところにいる」

 

「確かに、過程だけ見れば凄惨な出来事のように思えるけど……結果、あの事件があったからこそ俺は奴隷から解放され、自由を手に入れたとも言える」

 

「だとしても!もっと良い方法があったはずだ……()()()()()が、大き…すぎる…」

 

 

言葉を詰まらせながら、アデルは机に置いていた拳に力を入れた。

 

 

 ―“『君、アデル君と言ったか? この子を連れて街へ行ってくれ!頼む!!』”―

 

 

この時、彼の脳裏には、我が子を守るため迫りくる炎と闘う男の背中が浮かんでいた。*2

 

『失ったもの』__揺れるアデルの瞳から、その言葉の真意を理解したカイルは、くっと目頭に力を入れた。

 

 

「“自由の代償”は千差万別……あれが運命に抗おうとしたことへの天罰なのかもしれない。その犠牲として、ネフェルたちは巻き込まれた。あるいは…」

 

「よせ!お前は何も悪くない!自分を責めるのはやめろ!……とにかく、俺はお前にずっと謝りたかったんだ。そして、()()()()()()

 

「…何を?」

 

 

唐突な話の切り出しにカイルが首を傾げると、アデルはこれ見よがしに姿勢を正す。

 

 

「俺はこの先、自分の()()()()()()()お前を守る。絶対にお前を裏切らない!これが、俺の『生き方』だ」

 

 

これまであまり感情を前に出さなかった彼の前のめりな勢いに、カイルは目を丸くした。

 

そうやって言葉を返せずにいると、アデルがさらに言葉を付け加えた。

 

 

「頼まれてないのはわかってる。余計なお世話だってことも……だが、これは俺の中での“意思決定”だ。勝手にやらせてもらう」

 

「そう……わかったよ。君が決めたことなら、口出ししない」

 

 

なんとなく、あの日の自分に彼が重なる__そう感じたカイルは否定も肯定も示すことなく、ただアデルの想いを受け入れるしかなかった。

 

その雰囲気を察してか、アデルは一度身を引くように姿勢を崩した。

 

机の上に肘を置き、上半身の体重を乗せるように大きく息を吐く。

 

それから少し探りを入れるような視線でカイルを見つめ直した。

 

 

「…ところで、お前がここにいるのは自分の意志か?」

 

「もちろん。エルヴィンさんは俺に“選択肢”を与えて下さった。俺はただ、自分の意志に従って生きる道を選択したまでだ」

 

「そうか。……()()()()でいるのも自分の意志なんだな?」

 

「あぁ。エルヴィンさんも俺の意志を尊重して下さった」

 

「エルヴィンさん、エルヴィンさんて……あの兵士はお前の何だ? 知り合いなのか?」

 

「…エルヴィンさんは、俺の…」

 

 

カイルが何か言いかけた、その時…

 

 

「時間だ!全員、直ちに表の訓練場へ移動せよ!!」

 

 

ドスの効いた教官の掛け声が、食堂いっぱいに響き渡った。

 

新しい兵服に袖を通した少年少女たちは、その声の主に

 

結局、アデルは質問の答えを得られぬまま、入団式へと赴くのだった。

 

 

 

 

 

 

***

 

 

___数分後。

 

 

訓練場は訓練兵たちの宿舎のすぐ目の前に広がっていた。

 

端に設置された教壇には、カイルたち第95期生の指導を担当する教官が仁王立ちしている。

 

その教官はすべての訓練兵たちが均等に整列し終えたのを確認すると、口を大きく動かした。

 

 

「私は貴様ら第95期生を担当する、シェイキッド・サトリッジだ!これから貴様らには、王に絶対的な忠義を誓い、民から崇められる兵士を目指してもらう!本日より3年間、この私が貴様らをみっちりシゴき上げてやろう!!」

 

 

短く整えられた前髪の下で、キリっと吊り上がった眉と目尻が印象的だ。

 

目の周りに深く掘られた影が威厳を放ち、口元を際立たせるように深く刻まれたほうれい線が言葉に重みを伴わせる。

 

 

「先に言っておくが、私の指導はこの訓練所で『最も過酷で容赦がない』と評判だ!故に、“脱落者”も多い!!貴様らはこの地で、想像を絶する苛烈な地獄を味わうことになるだろう……だが!それを乗り越えた時!貴様らは屈強な肉体と強靭な精神を誇る、崇高なる兵士へと変貌を遂げる!ここへ来たからには過去の己と決別し、貧弱な思想はすべて捨て去れ!不満を口にしたり弱音を吐くことは断じて許さん!!」

 

 

唾を飛ばしながら教訓を垂れるサトリッジの形相は、その場の空気を一気に張りつめさせるほどの物々しさだった。

 

 

「まずは、貴様らのその緩み切った根性から叩き直してやろう…」

 

 

そうやって静かに前置きすると、ここぞとばかりに目ん玉をカッとひん剥いた。

 

 

「全員、その場で敬礼!!」

 

 

唐突な号令にたじろぎながらも、ビシッと敬礼をしてみせる訓練兵たち。

 

サトリッジは険しい顔つきで教壇から降りると、先頭列の端にいた訓練兵をまじまじと覗き込んだ。

 

 

「貴様!貴様は何者だ!!」

 

「ウォール・ローゼ南区、ジナエ町出身!ドーラ・フィッシャーです!」

 

「貴様は何をしにここに来た!?」

 

「け…憲兵団に入って、王にこの身を捧げるためです!」

 

「そうか!それはいい!!……王はきっと貴様の身体を()()()()だろう。それまでに、せいぜいそのそばかすだらけの顔をヤスリで磨いておくことだな」

 

 

理想を砕かれ絶句するドーラを他所に、サトリッジは次の訓練兵に視線を向ける。

 

そう、これは訓練兵団の入団式における恒例行事__

 

 

いわゆる『通過儀礼』が始まったのだ。

 

 

だが、そんなお約束のような試練が待ち受けていたとも知らぬ訓練兵たちは、何事かと心をざわつかせていた。

 

しかし、サトリッジは容赦なく、次の標的に唾を飛ばす。

 

 

「次!貴様だ!!」

 

「はっ!シガンシナ区出身、アンカ・ラインベルガーです!」

 

「貴様は何のためにここにいる!?」

 

「憲兵団に入って、王都での華やかな暮らしを手に入れるためです!」

 

「ほぅ、確かに王都での暮らしは豪勢で優雅なものだ。……だが!王都(そこ)の貴族たちは()()()の介入を嫌う。貴様は上流階級からの疎外にどこまで耐えられるか、見ものだな」

 

「……ゴクリ」

 

「次ぃ!!」

 

 

 

**

 

 

 

そうして、恫喝は三列目に差し掛かった。

 

 

「次!三列目、癖毛の貴様からだ!貴様は何者だ!!」

 

「ウォール・マリア南区、()()()()()出身!アデル・ブラッツァーです!」

 

「何!?……ブラッツァー…だと?」

 

 

それまで淡々と喝を入れてきたサトリッジだが、ここに来て調子が狂う。

 

 

「出身は『クロッツ村』と言ったか?」

 

「はっ!その通りです!」

 

「…そうか。エルヴィンの奴め…」

 

 

アデルの苗字と出身をやけに気にするサトリッジ__何を思ったか、アデルへ洗礼を施すことはなかった。

 

 

「貴様は不問とする!次!!」

 

 

サトリッジが視線と共に体を隣へ向け始めると、次の訓練兵は食い気味に名乗りを上げた。

 

 

「同じく、クロッツ村出身!カイル・シャルマンです!」

 

「シャルマン? 芸術家みたいな名だな……貴様は何をしにここに来た!?」

 

()()()()()に心臓を捧げるためです!」

 

 

堂々と発せられた自己中心的な動機に、サトリッジは思わず動揺をみせる。

 

 

「なっ…貴様ら兵士の心臓は、特定の個人のために捧げるものではない!王のため、人類の勝利のために捧げるのだ!!貴様の言うその一個人は、それらより尊い存在だと言うのか!?」

 

「はい。その方は俺に自由を与えて下さった『命の恩人』です。その方の(めい)によって、俺はここにいます」

 

 

静かに、それでいて、力強く言葉を発するカイル__その曇りなき(まなこ)は、しかとサトリッジの瞳を捉えていた。

 

 

「…イヤ、わからんな。貴様はここへ来たことで、また自由を奪われているとは思わんか?」

 

 

揚げ足を取るようにサトリッジが指摘するも、カイルの瞳の色が変わることはなかった。

 

 

「まぁよい。貴様も()()()()だな……次だ、次!!」

 

 

 

**

 

 

 

恫喝は次々と進み、残すは最終列。

 

サトリッジが一人目の元へ向かうと、そこには棒立ちの訓練兵がいた。

 

 

「!?……貴様!何故敬礼をしていない!?」

 

「…へ?」

 

「初めに号令をかけたはずだ!この腑抜け者が!!周りをよく見ろ、貴様の目は節穴か!? 全員敬礼しているのが目に入らんか!!」

 

「え?……え!」

 

 

そこまで言われて初めて状況を察することができたのか、訓練兵はキョロキョロと首を動かし始めた。

 

 

「あ…」

 

 

そして、ようやく自分だけが輪からはみ出ていること気づき、慌てて敬礼をする。

 

しかし、その姿勢は何ともぎこちなくみっともない。

 

サトリッジは呆れ顔でため息交じりに問いかける。

 

 

「はぁ……貴様は何者だ…?」

 

「ウォール・マリア南区、ガーリング村出身!ニコ・フルーリング…で、あります!」

 

「フルーリングか。バカみたいな名だな……これは罰だ。貴様は今後すべての整列時において、最前列の中央に一人で並んでもらおう!……次!!」

 

 

そう言って次の訓練兵に目を向けたサトリッジは、またもや目を疑う。

 

 

「なっ…!?」

 

 

今度の訓練兵は敬礼こそしていたが、何故か真上を見上げていたのだ。

 

さらに、その口元には()()()が垂れている。

 

 

「…オ…イ……貴様、どこを見ている!?…貴様……貴様だ!お前は何者だ!!」

 

 

わなわなと声を震わせながら問いただすと、その訓練兵は口元を大雑把に拭った。

 

 

「ジュルッ……ウォール・マリア南区、コルシチ村出身!ヴィド・ジンズです!僕はお腹いっぱい食べるのが好きで、母親に『あんた最近ちょっと太ったんじゃない?』と言われたので、体を動かすために来ました!!」

 

 

意味不明な入団動機に、サトリッジはこめかみをぴくつかせる。

 

 

「貴様……()()()()のか?」

 

「舐め…てる? 確かに母からは『皿を舐めるのはやめろ!』とよく叱られましたが……目の前に出された料理は、余すことなく平らげる。それこそが、食べ物への礼儀だと心得ます!!」

 

「私はそんなことを聞いているのではないぞ、ジンズ……今しがた、貴様は空を見上げていたな。何を見ていた?」

 

「雲であります!あの雲の形が猪に似ていたので、つい!!」

 

「猪か……ジンズ、貴様の好物は肉か?」

 

「はい!大好物であります!!」

 

「そうか、私は貴様のような“馬鹿”が大好物だ。貴様やフルーリングのような大馬鹿者がいる年は、()()()全体の士気が上がるのだからな…」

 

 

そう言ってくるっと体を翻したサトリッジは、ヴィドに背を向けたまま問う。

 

 

「ところで、ジンズ。貴様は『連帯責任』という言葉を知っているか?」

 

「…へ?」

 

「全員!その場に伏せろ!!」

 

 

突然の全体号令__訓練兵たちは戸惑いながらも、ドミノ倒しのように次々と地面へ伏せていった。

 

サトリッジは訓練兵たちの体の合間を縫うようにズカズカと歩を進めながら、次の指示を出す。

 

 

「今から50数える!それに合わせ、腕立て伏せを行え!私の号令に一度でも遅れた者は即失格とし、本日の晩飯を抜きとする!!」

 

「えっ…そんなぁ!?」

 

 

背後からヴィドの嘆き声が聞こえるも、サトリッジは無視して続ける。

 

 

「用意はいいか!? それでは……始め!……1!……2!……3!…~~~~」

 

 

………

 

 

 

これが、95期生にとって初めての『連帯責任』が発動された瞬間だった。

 

必死になって腕立て伏せを始める訓練兵たち__しかし、その大半が序盤で脱落してしまう。

 

その様子を、偶然訓練場の横を通りかかった二人の座学教官が、遠くから見守っていた。

 

 

「いやぁ~今年は入団式から絶好調ですね、サトリッジ教官。今年は()()()()()()ことか…」

 

「ハハハ、あいつも上からどやされていたようだからね。脱落者削減のために、今年は“ある対策”を取り入れると豪語していたよ」

 

「はぁ…あの人の考える策が果たして真っ当なものでしょうか…?」

 

「まったく、同感だ」

 

 

教官らの心配を他所に、サトリッジは愉しそうに生き生きと数を数えている。

 

結局、その日晩飯にありつけた95期生は、2割にも満たなかったという。

 

 

 

 

 

 

 

***

 

 

___翌日。

 

 

この日は座学が行われた。

 

まずは基礎学として、兵団組織の仕組みや巨人の生態、それから立体機動装置に関する基礎知識を叩き込まれるのだ。

 

 

 

___壁内世界における兵団は、“三つの組織”から成る。

 

 

・主に壁の保守管理を務め、各地で人々の暮らしを守る【駐屯兵団】

 

・壁外へ赴き、巨人の討伐や領土の奪還へ挑む【調査兵団】

 

・王政への政治的関与から壁内の統制を図り秩序を守る【憲兵団】

 

 

兵士を目指すには、まず訓練所にて3年間の修業を積まねばならない。

 

そのうち憲兵団に志願できる者は、()()()()1()0()()のみ__他にも、駐屯兵団で経験を積んだ兵士が憲兵団へ転属されるケースなどがあるが、その栄光にあやかれる者は極めて少ない。

 

しかし、それでも兵士を志願する者は後を絶たない。

 

特にウォール・マリアの各訓練所では、飢餓に苦しみ過酷な労働奉仕に耐える日々からの脱却を目論む難民たちが、その大半を占めているのだ。

 

そして、兵団の三つの組織は城壁都市にそれぞれの『支部』を持つ。

 

『城壁都市』とは壁から突出した街のことで、一つの壁に対しそれぞれ東西南北に四つ存在し、その街もまた高く分厚い壁で囲われているのだ。

 

 

 

**

 

 

 

___訓練兵団で学ぶのは、主に『巨人殺しの“ノウハウ”』である。

 

 

巨人はどんな威力の武器を用いようとも、並大抵の攻撃で死滅することはない。

 

唯一、巨人を死に至らせるに有効な攻撃は、うなじから下に向かって縦1メートル幅10cmに位置する肉を削ぎ落とすこと__つまり、巨人の“急所”と思われる部位を切断するのだ。

 

何故うなじを削ぐことで巨人は消滅するのか、その原理は()()()()()()()()()()

 

それどころか、巨人の生態について解明されていることの方が少ないと言っても過言ではないのだ。

 

巨人は人と似通った体つきをしているが、生殖器や声帯はなく、繁殖方法や意思疎通の手段などは謎に包まれている。

 

人類がこれまでに得た巨人の知識としては、()()()()()()()()ことや()()()()()()()()()()()()ことというちっぽけなものだった。

 

 

 

**

 

 

 

___巨人討伐で必要不可欠な『立体機動装置』は、云わば、対巨人用の“戦闘服”である。

 

 

『立体機動装置』とはその名の通り、立体的かつ高速的な機動を実現することを目的として、人体に取り付ける装置のこと。

 

二次元的な動きを基本とする人間の身体能力へ、()()()()()()()()を付加させる優れものだ。

 

仕組みとしては、腰に装着した本体から先端にアンカーのついたワイヤを射出し、壁や巨人につなげたワイヤをガスボンベの原動力で巻き取ることで推進する。

 

装置は手に持つグリップで操作し、そのグリップに差し込んだスナップブレードで巨人の肉体を削ぐのだ。

 

単純な仕組みのように見えなくもないが、立体機動を可能にするには、全身に張り巡らされた固定ベルトを利用した細かい体重移動の技術が必要とされる。

 

さらには、連続的に跳躍運動を行うための“体力”、着地の衝撃や推進時の加速に耐える“頑丈さ”、即座に巨大な標的へ斬撃を与える“瞬発力”なども求められるのだ。

 

故に、兵士の体つきは、針金をより合わせたような鋼鉄の筋肉で構成されているという。

 

 

 

**

 

 

 

このように。

 

訓練兵団では、兵士に求められる素質を磨くべく、『兵站行進』『馬術』『格闘術』『兵法講義』『技巧術』『立体機動』など、多岐に渡る講義・鍛錬が実施される。

 

カイルたち95期生も例外なく、それらの項目が順次粛々と行われていった。

 

しかし、サトリッジによる訓練指導は評判通り過酷なもので、時折課せられる“連帯責任”という名の罰則によって晩飯にありつけない訓練兵たちが続出する日々が続いていた。

 

そんな中、主な原因であるヴィドとニコの二人は何故か晩飯にありつけているため、訓練兵たちの不平不満は余計に募るばかりだった。

 

 

 

そして、間もなくして…

 

 

95期生の中から、()()()()()()()が現れるのだった。

 

 

 

 

 

 

―【 続く 】―

 

*1
前話『#04 旅立ち』の最後のシーンでの会話内容

*2
関連作品【進撃の巨人~Another Choice~】『#14 嵐』での1シーン





〜後書き〜

『【戦場のピアニスト】という映画を観たことはありますか?』

…どうも、著者です(´-ω-`)

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


何故、映画の話を出したかというと…
主人公の名前の由来に関係するからです(続きはおまけにて)

訓練兵団に入団し、通過儀礼も経て、少しずつ進撃の世界観に近づいてまいりました。

座学の内容説明は、原作の知識をおさらいするような感覚で書いています。


次回、ハンジ初登場!お楽しみに〜(´-ω-`)


■おまけ
◎主人公の苗字は、【戦場のピアニスト】の登場人物から影響を受けています。
詳しくは、下記の記事をお読みください!
https://note.com/singeki_satory/n/n09aa9ad989c5
・記事:主人公プロフィール/項目: 名前の由来:カイル・シャルマン
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