午後05:40 西区中央部 中央パトロール西分署 6階刑事課オフィススペース
検事局は無事に連邦国債の差し押さえに成功したとフィリーに連絡してきた
7000億ミッド分の連邦国債となれば犯罪組織にとっては大きなダメージになる
さらに検事局は関係者をリストアップして他のHRの幹部の不正な資産を2000億ミッドも差し押さえた
約1兆ミッドもの資産を差し押さえた。これはHR関係者にとっては大きなダメージになることは間違いない
「これで組織に大きな攻撃を与えることができたわね」
フィリーは喜んでいた。ここまでHRの資産を押収できたことは大きな成果になるからだ
彼らにとっては大きな痛手になることは間違いない。問題はこれからだ
彼らは手段を択ばず動く可能性がある。市内で抗争事案が多発するかもしれない
そうなる前に押さえなければならないのだ
『それにしてもHRの資産、1兆ミッドも押さえることができたことは大きな成果です。今後も調査を継続します』
「検事局が暴走してとんでもないことになるような事態は避けなさい」
検事局が独走して連携捜査にならなければ意味がない
クラナガン検事局と中央パトロールは常に連携して行動している
『わかっていますが関係者の財務状況の調査はできます。行っても良いでしょうか?』
「任せるわ。結果がわかったら報告をよろしくお願いするわ」
もちろんですというと連絡は終了した
「HRはそんなに資産を持っているんですか?」
なのはは莫大な資産を持っていることを知らないようだった
時空管理局の暗部であるHRは多くの不正行為で莫大な財産を築いてきた
しかしJS事件でワンワールドグループ企業がすべて破産した。これにより全体の9割の資産を失った
今は残った資産で何とか組織復興をしようとしているがそれも邪魔されている段階なのだ
「当然よ。でもかなりひどい状況よ。いろいろと支払いに困っているくらいだから」
「支払いですか?」
「そうよ。麻薬や銃火器の仕入れ代金の支払いをしたのに密売で回収できなかったのよ。お金がなければ組織は運営できない」
その結果はかなりひどいことになるわとフィリーはあることを懸念していた
これから強盗事件が多発するのではないかと。金のためなら手段を択ばない連中なのだから
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東区東部セントラルクラナガン空港 セントラルカジノノース地区7番街2丁目と3丁目の間の通り 救急車内
「サイノス。しばらくは相棒のそばにいてやれよ。捜査は俺の方で進めておく」
「わかっているよ。ジャスティ。悪いけどよろしく頼むよ」
サイノスは気絶しているティアナが目を覚ますのを待つことにした
ジャスティは捜査キッドを持ってカジノ店舗に向かった
さらに現場は悲惨なことになったことは間違いない。銃撃戦から爆弾事件に発展したのだから
現場鑑識はかなり苦労する。まずは爆発した部品の回収をしなければならないのだから
爆弾の部品から犯人の個性がわかる。クラナガン捜査局のデータベースには爆弾犯の特徴を記録したデータベースが存在している
爆弾に使用する素材などを登録したデータベースである
爆弾作りは指紋と同じで個性がよく出る。精密なものから簡易なものまで
爆弾魔は製造に特徴的な部品を使うことが多いことから識別することができる
簡易用の爆弾の場合は爆弾製造初心者が多い。精巧な爆弾を作る段階に来るとプロの仕事になってくる
「いったい誰が爆弾を作ったのかわかればいいんだがな」
銃撃戦の上に爆発の影響で破片は粉々だろうなとジャスティは内心では特定は難しいと考えていた
幸いなことに火災にはならなかったので爆弾の破片は現場に残っているはずである
それらをすべて回収していけば、爆弾製造人物を特定できるはずだ
「頑張っていくか」
ジャスティは現場鑑識チームと協力して破片の回収作業を開始した
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北区南部 ノースクラナガン堰 駐車場
エディは相変わらず駐車場に車を止めて車内の車載情報端末を操作して不審な人物を探していた
他にも誰かいないかどうか徹底的に。
すでに車両ナンバーは[ クラナガンサウスDXT-4365 ]については手配をかけている
見つかるのは時間の問題であろう。問題なのは他にも仲間がいる可能性があることだ
さっきのCIAの潜入捜査官の話からして間違いない。仲間がいたらどこまで守り切れるかどうか
すでに爆弾などが設置されていないことはこの発電所については確認されていた
念のため、エディは中央本部に警報を出している。市内のライフラインに危険性が迫っていると
保険を掛けるのは当然である。もしかしたら本当にあるかもしれないからだ
「常に最悪を想定せよとはよく言ったものだな」
まさに今はそれが求められる時である。最悪の事態を想定して行動する
「何か証拠になりそうなものはないか」
周辺の街灯観測システムに記録されている監視カメラ映像を中心に確認していた
そこにある人物が映し出されていた。危険人物として指定されているエライザ・コンカーノ
24歳の女性で魔法至上主義組織の幹部だ。魔法ランクは『A+』である
時空管理局をリストラされる前は本局で戦技教導官をしていた。なのはとも仕事をしたことがあった
「まずい人物がヒットしたな」
今は指名手配を食らっている。時空管理局から物資を盗み出していたことが分かったからだ
簡単に言えば押収したものを横流ししていた。主に麻薬を。こういう連中はいったいどれくらいいるのか知りたいくらいだ
麻薬や銃火器の横流しだけでも何万件と確認されている
時空管理局犯罪捜査局は捜査する案件が多すぎて対応できていない
もちろん横流しされた先の次元世界の法執行機関も同じような状況だ
それはクラナガン捜査局でも同じでかなりの案件を抱えている。多くの局員が。
だから多忙なのだ。誰もが
「とにかく手配をかけるか」
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中央パトロール本部庁舎 2階事務部首席事務官執務室
中央パトロールの事務部のトップであるリーザ・コンパーノはある報告書を見て頭を痛めていた
時空管理局関係者の大量リストラされた後の生活状況についての報告書だ
老後の資金を失ってかなり困窮していることはわかっている
多くの人間が自らの資産を売って借金を返済していたがそれでも足りなくて破産申請をしていた
「落ちるところまで落ちたら大変ね。彼らが犯罪発生源になる可能性は高いということね」
室内にはさらに首席事務補佐官であり中央本部の報道官を兼任しているテリオス・コンパーノもいた
リーザは彼の姉である。彼は以前は刑事をしていたが同僚刑事が殉職。
一時はかなり精神的に落ち込んでいたがカウンセリングで何とか回復
今は事務部でリーザの補佐官をしている
「可能性はかなり高い。もともと金しか見えていない連中だからな」
「分署には警告を出しましょう。退役時空管理局員を見かけて不審な行動をすればすぐに職質と」
「了解」
テリオスはそう言うと首席事務官執務室を退室した
リーザはため息をついた。問題が拡大することにならなければいいのだけどと思いながらと
今は目の前にたまっている執務をこなすことにした
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