ヤ“ァ“み“ん“な“!私“デ“ー“モ“ン“ノ“ア“っ“て“い“う“ん“で“す“!
なんか…頭に降ってきたから…
ブルアカクリーチャーズを解説するコタマが…
「や“ぁ”!私“デ“ー“モ“ン“ノ“ア“っ“て“い“う“ん“で“す“!」
“…ユウカ、ノア、この…子?は何か心当たりあったりする…?”
「いや、こっちが聞きたいんですけど…」
「流石に…記憶にありませんね…」
いつも通り仕事を始めようとして、今日の当番のユウカとノアをシャーレに呼んで。
そうしたら、“居た”。
さっきまでどこにもいなかったのに、いつの間にか存在していた。
上下二つに分かれた金属にマイナスドライバーを加えて、なぜかそれが自立していて。
髪型はノア、ヘイローもノア…
“ねぇこの子ノアの親戚だったりしない?”
「違いますよ!?髪の毛とヘイローだけで決めつけないで…髪とヘイローが一緒なら探せばいるかもしれませんね?」
「ちょっとノア!?流されないで!?」
本当に訳がわからない。なんか欠伸してるし…
誰か説明してくれ…
「私が説明しましょう!」
「「「コトリ!?!?!?」」」
どこから現れたの!?!?今日当番じゃないよね!?
「デーモンノアを説明するにはまずデーモンコアという物質から説明する必要があります。
そしてデーモンコアとは、臨海実験に使用されるプルトニウムの塊のことで、このデーモンコアの入ったプルトニウムの半球同士をマイナスドライバーをどれだけ近づけたら臨界状態に達するのかという実験に使われるものです!
かくかくしかじかでこの半球をうっかりくっつけてしまうと青い光と共に大量の中性子が放出されて死んでしまうという大変危険なものです!
そしてなぜかそのデーモンコアをキャラにしたものがデーモンコアくんで、それがなぜかノア先輩の姿を取っているのがデーモンノアという訳です!」
「「「一番欲しい説明がない!!!」」」
なんで!?なんでノアの服装をしてるの!?そこが知りたかったのに!!!
そう思っていられたのも少しの間だけだった。
「FATALITY…」
パッと後ろを振り向く私達。そこには。
「モモ…イ?」
血走った目はかっ開いて、両手には包丁を上向きに持ち、ただ刃はこちらを向いている。
額というか顔には怒りが見える。
というか、モモイでは…ない…よな?
「これも私が説明しましょう!」
コトリがまたしてもシュバってきたが、それにツッコミを入れるより早く解説が始まってしまう。
「デスモモイとは見ての通り両手に包丁を持った、モモイさんとは別個体のモモイさんのことです!基本的にあらゆるものに対して殺意を抱いているのでとても危険です!そしていくつかの形態変化を有しています!!」
「…ついでにコトリ、こっちを向いているってことはそういうことでいいの?」
「はい!そうなりますね!!」
私たちはダッシュで離れる。
向かうは仮眠室。
とりあえず扉の裏に隠れよう。そう思っての行動。
まぁ、一回寝て忘れたい、という気持ちがなかったかと言われると嘘になるが。
だが、どうやらこの現実はそう甘くないらしい。
仮眠室の扉の先。その先から何やらジュッ…ジュッ…と何かが解ける音がする。
“ユウカ…?“
「私はここにいますよ!?」
“コトリ!解説お願い!”
「任されましたぁ!」
もうなんか考えたら負けな気がしてきたのでとりあえずコトリを呼ぶ。
この数分でどれほどの情報量が詰まっていると思ってるんだ???
「あれは毒ユウカですね!毒ユウカとはユウカ先輩とは別個体のユウカ先輩で、ここにいるユウカ先輩よりデフォルメされていて、表情はほとんど動かず、目はつぶら。そして何より体全体から毒を分泌しており、体、衣服、ヘイローに至るまで毒で紫に染まっているのが特徴です!体から少しずつ毒が垂れており、その毒は鉄をも溶かします!本人はその毒を解毒してみんなと普通の日常を送りたいそうです…」
“ユ、ユウカ…”
「確かにちょっと同情しましたけど今の状況の方が問題です!正気に戻ってください!」
ミニミニレアコタマ
“…何か聞こえなかった?”
「気のせいじゃないですか?っと危ない!先生!」
ノアが私を引っ張ってくれる。
その瞬間、さっきまでいたとこをデスモモイの包丁が通過する。
その先には毒ユウカ。
“あ、危な…”
ジュッ…
「ふわぁ〜あ」
あたりが沈黙に包まれる中、デーモンノアのあくびの音だけが響く。
え?今、包丁とけた!?
「!?!?!?!?!?!?」
ほら、デスモモイも溶けた包丁みてなんかすごい声出してるって!
「ウワアアアアアアアアアア」
コユキ…?なんかコユキの顔に羽がついたちっちゃい蚊みたいなやつが飛び回って…
“蚊ユキってこと…?”
「いや先生、まさかそんな安直なわけ」
「鋭いですね先生!」
えぇ…
というか、気づいたら周りにいっぱい謎の存在が増えている。
緑色のノアによくわからない形をしたマキ。デスモモイの系譜と思われるミドリ、ユズ、アリス。
いつの間にかパンジャンドラムみたいに手と包丁が増えて胴体が無くなっているデスモモイ…
多分、物理法則なんてないんだろうな。
「そう言えば蚊ユキってなんなんですか…」
「ここまで揃ってそれだけですか…?」
なんか、疲れてきた。
「ウワアアアアアア」
「ふえっ」
「あ、言い忘れていましたが、デーモンノアの光に巻き込まれて死んでしまうのは私たちも例外ではありません!!」
「え?」
「ふえっ、ふえっくしょい!!」
マイナスドライバーポーン
「「「あっ」」」
カチン!!!
THE END
“夢か…”
そうだよな。あんな意味のわからないことが現実な訳ないよな。
時間にはまだ余裕があるし、もう一眠りして…
「ウワアアアアアア」
“うるさ…”
まぁ、蚊ユキだけならいいか…
そう考えて、眠りにつく。最後に一つ考えた後、私は意識を手放す。
『蚊ユキってなんだ????????????』
爆発オチ&夢オチなんてサイテー!!