高身長女子とスパダリの話です(多分)

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俺「おっ、クラスメイト(女)の好感度は1000000000000000000000000000000か...ん?」

 

 

「今日も良い天気だな!よし!学校行くか!」

 

今日は雲一つない快晴で気温もポカポカで最高の天気だ。こんなに気持ちのいい日なら、()()()もクラスメイトと喋る気になるんじゃないだろうか。

そんな事を考えながら学校までの道を歩いていく。

 

(今日はあいつとどんな話をしようか。俺と話してくれる様になったのは嬉しいが、もっと他のクラスメイトとも仲良くして欲しいな!.....ん?あれは何だ!?)

 

コンクリートで舗装された道の上に、何か黒く小さいものを見つける。

近づいて見てみると、それはありふれた形をした丸眼鏡だった。おそらく誰かが落としたのだろう。そう思って辺りを見渡してみるが持ち主らしき人物は見つからない。

 

「うーん、持ち主を探したいが手掛かりがないとキリがないな。とりあえずうちの生徒のものかもしれないから持っていってみよう」

 

そう思考を切り替えて再び歩き始める。歩きながら手元の眼鏡に目をおとす。The丸眼鏡といった感じの風貌だ。少なくとも自分の友達の在校生にこんな眼鏡をつけている人はいなかったので、生徒のものでない可能性も十分にあるだろう。

 

「眼鏡がなくなると困るだろうから、誰のかは分からないけど早く届けてあげたいな。………いやでも無くしても探さないってことは度が入ってないのか?ってことはそこまで困ってない?………一瞬着けてみて確認するか」

 

そう思い丸眼鏡をあまり皮膚にはつかないよう気をつけながら掛けてみる。すると、頭の中から声が響いてきた!

 

 

『その眼鏡は人に優しく過ごしてきた貴方へのご褒美です。それをつけて人を見ると貴方への好感度が表示されますよ。ぜひ有効活用してくださいねー』

 

「うわっ!!何か頭の中に声が響いてきた!」

 

急な声に戸惑い咄嗟に眼鏡を外す。しかし既に声は止んでおり、残ったのは変なポーズで眼鏡を持ったまま固まっている高校生だけだった。

 

「何だったんだ今のは....というか好感度が表示されるって本当なのか?だったら...」

 

好感度が表示されるという眼鏡を貰い、試したいことを思いついた。早速学校で試してみようと思う。

 

 

 

 

 

それから程なくして教室まで辿り着いた。

 

(学校に着いたな。まずはこのメガネで隣の席の友達を見てみるか。何点満点かは聞いてないけど、多分100点中の51くらいはあるんじゃないか?)

 

齋藤 尚輝  131

 

「えっ!」

 

「ん?何だよ急にこっちみて大きい声だしやがって、変なメガネも付けてるし、どうしたんだ?」

 

「い、いや何でも無い」

 

「そうか?なら良いけどさ」

 

(131!?大きすぎないか!?いや、待てよ落ちついて考えよう。このメガネが100点満点で決めるとは限らないよな。もし1000点満点なら...うわぁ考えたくないな。……とりあえず自分の精神安定の為200点満点と思うことにしよう)

 

その後も教室を見渡してみるが男女問わず、大体の人が100から180点だった。

 

(うわぁ、この点数の感じだと200点満点じゃなさそうだな。はぁ、結構皆とは仲良くなれたと思ったたんだけどなぁ。200点満点なら皆俺のことかなり好きなことになるしなぁ。………はぁ落ち込むなぁ、最後にあいつに会いに行って好感度試すかぁその後これは封印しよ。でもあいつだったらもしかして2桁、いや1桁の可能性もあるな.....)

 

(い、いやそんなこと考えるのはよそう!とりあえず行くか!)

 

 

そして、いつも彼女がいる場所へと向かう。転校してきた時からあまりクラスに馴染めていないようで基本的に1人でいる。出来れば仲良くなりたいと思いずっと話しかけてきて最近は少し喋ってくれるようになったのだ。

 

(頼む!せめて、せめて3桁は!)

 

そう思いながら、いつも通り1人でいる彼女に声を掛けながら同時に眼鏡をかける。

 

「おーい、梓ー!………は!?!?」

 

 

日闇 梓 1000000000000000000000000000000

 

「ん?え?」

 

日闇 梓 1000000000000000000000000000000

 

これまでみたことの無い数字にフリーズしていると彼女が近づいてくる。

彼女はかなり背が高く190cm程はある、だからなのだろうかあまり距離感が掴めていないのか体を毎回こっちにくっつけてくるのだ。

出会ってすぐはそんなことはなかったのに不思議だ。

 

「な、何ですか?」

 

こちらの背中に手を回し、いわゆるハグをしながら要件を聞いてくる。彼女は黒髪だがどうやらハーフらしくハグは友人には普通にするらしい。最近会うたびにしてくれるようになったので友人と認められたのだろう。

 

(え、いや、それよりもえ?1000000000000000000000000000000?それどういう桁だ?こ、壊れたのか????これまではあんまり口すら聞いてくれなかったのに好かれてる訳ないし....壊れたのか?)

 

 

「ちょ、ちょっと無、無視しないで下さいよ」

 

「あ、あぁごめん。いつも通り話そうと思ってきたんだ」

 

「ク、クフフ今日もいっぱいお話しましょうね」

 

そう言いながらもハグは続けたままだ。

 

(ふぅ、ちょっと落ち着いてきたな。多分数字はバグだろう。今もハグしてくれてくれてるし嫌われてはないかもだけど...嫌われてないよな?)

 

そう思い頭上の梓を見ようと思ったが顔を動かない。何かに抑えつけられているかのように動かない。

 

「おーい。梓何してるんだ?」

 

「スゥーーーーーーーー、に、匂いを嗅いでます。スゥーーーーーーー」

 

「あぁいつものか」

 

どうやらそれもハーフの習慣らしく友人の頭を嗅ぐことがあるようだ。聞いたことがないが一体どこのハーフなんだろう。

 

(まぁもう数字はいいや、気にせずに話そう。そうだ!このメガネのことを話したらいい話題になるんじゃないか?)

 

「そういや朝このメガネを拾ったんだよ。このメガネで人を見たらその人の好感度が分かるんだ!凄いだろ!」

 

ピク、と梓の体が動く。俺の話に興味を持ったのだろうか。

 

「わ、私の好感度はい、いくつでしたか?」

 

「あぁそれが1000000000000000000000000000000って出たんだよ。これって絶対にこしょ「故障じゃないですよ」

 

「え?」

 

「その数字は故障じゃないと思いますよ」

 

いつのまにか俺の頭が、梓の大きく柔らかい手で掴まれている。そして段々と梓が、目を俺の目の前に近づけてくる。

 

 

 

「い、いやでもついこの間まで俺が話しかけても嫌がってたし」

 

「その嫌がってた女にずっとずっと話しかけてきてくれたのは誰ですか?クラスにも馴染めないし上手に話せないのに図体だけはデカいから変な男ばかり寄ってきて、でもそんな男から助けてくれたのは誰ですか?」

 

 

「で、でも俺のことなんか嫌いって前...」

 

「ほんとに嫌いならもっと嫌がりますよ。どうせこの男も体目当てだって思ってたのに、でも貴方は私の体なんて見ずに毎日ただ話しにきてくれた。クラスに馴染めない私を、その太陽みたいな笑顔で照らしてくれた。女子に嫌がらせを受けた時も、いつだって飛んできて守ってくれた。私よりもちっちゃいのに、その大きな背中で助けてくれた」

 

 

「いや、でも「私は、貴方が好きです。」

 

「貴方の優しい心が好きです。ピカピカの笑顔が好きです。可愛い見た目が好きです。貴方の、貴方の全てを愛しています」

 

気づけば、目があっている。

愛で煮詰めてドロドロになった黒い目と。

 

 

「私じゃ幸せに出来ないと思って隠していたのに、貴方があまりに無防備だから我慢出来なかった。それでも最後の一線は超えないようにしていたのに、今日私の愛がバレてしまった」

 

 

「貴方が悪いんですよ♡こんな化け物に愛を教えてしまったんだから♡」

 

 

「クフ、クフフフフ、ずっと思ってたんですよ♡食べてしまいたいって♡」

 

 

「もう我慢出来ません♡」

 

 

「……でも」

 

動きが止まる。

近づいていた顔がピタリと停止する。

 

 

 

「もし、貴方が嫌なら『今』拒絶して下さい...貴方のことが狂う程好きなんです.....だから、嫌なことは、したくないんです」

 

「今ならまだ、戻れますから」

 

 

ドロドロの瞳の奥に、愛に塗れた視界の中に、一筋の葛藤が見える。

きっと好きだからこそ、相手を尊重したいのだ。

 

 

だが、返した言葉は、

 

 

 

「僕も好きだったよ」

 

 

 

 

「!!!♡♡♡♡もう止まれませんからね♡♡♡♡♡」

 

 

2人はその後早退し、一週間は学校に来なかったそうだ。

 

 

 





メガネの精霊『あ、好感度メガネは100点満点なの伝え忘れてた』

俺君:全人類にモテまくる超絶ナイスガイ。そりゃ(ちっちゃい頃から友達もおらず、ひたすら卑屈に生きてきた荒んだ女の子に何度も優しさを見せつけたら)そうなる。ベットヤクザらしい。
ちなみに似たような好感度の人が校内にあと4人くらいいるらしい。

日闇 梓:俺君大好き高身長女子。あーあ俺君に脳みそ焼かれちゃった。


気が向けば続きを書くかもです。

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